Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。Shoyan的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。 管理者∶No Name 七氏−1.0

2025/12    11« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  »01
【前書き】
※初日、そしてまだこれから8月まで続くツアーということで、以下ネタバレになるかと思います。個人的にこれからしばらく忙殺されて作業できないので、忘れないうちに覚えていることは書いておこうと思っての勝手な忘備録です。
曲目曲順などメモ書きゆえのあやふやさ含みますが、公演ネタバレ事案をおおいに含む内容となっておりますので、未参加の方やステージ内容をまだ知りたくない方はスルー推奨です。本当はアップすること自体マナー違反かもしれませんがご容赦ください。また、メモ書きをもとにした個人的な感想です。不正確な表現多々あります。ご理解のほどどうかよろしくお願いいたします。 七氏


てなわけで、東海道線の最乗寺踏切の写真再びでワンクッション置いてみたりして♪


さてさて以下本編です。

・・・

☆なごり雪50周年スペシャル 
 伊勢正三&イルカコンサート
2024年5月18日(土) 茅ヶ崎市民文化会館
開場16:00/開演16:30



開演前のステージにうっすらかかっている白い幕の中に、演出なのか駅のホームにある白い駅名看板が立っているのが見える。駅名は「なごりゆき」、左右に「いせ」「かんべ」と書いてある。

今回はバックミュージシャンが多く配置され、バイオリンとチェロの参加もあって、そのストリングスが奏でるなごり雪のインストゥルメンタル生演奏から幕が開きました。格調高く、ゴージャスなオープニングが新鮮でした。

一転、細井さんのハモニカであの馴染みのある軽快なイントロが始まると、大拍手の中Shoyanとイルカ氏の登場、Shoyanのボーカルでなんと『青春』から!明るく跳ねるような楽しいコンサートが幕を開けました。

♪恋~恋~恋をするから若い~~ がとてもリアルで、数年前「せめて歌の中では恋をしていたい」なんておっしゃっていたShoyanですが、最近とても柔らかく輝いていらしてなにか「人生に恋してる」みたいな青春の謳歌を感じます。一緒に人生愛おしもうよ・みたいなメッセージもらった気がして嬉しかったです。

茜色のような赤に白黒の模様が印象的なシャツに、白パンツ白スニーカーのShoyan。スモーキーなスチールフレームのサングラス!ワタシの好きな奴や~~♪と喜。フットワーク軽そうで初っ端から弾んだ感じです♪(でもリハ画像で気になっていた髪の毛は結わいていませんでした(*‘∀‘))

イルカ氏の「総合司会のイルカです♪今日は楽しんでいって下さい☆」との挨拶と共にShoyanはそのままエレキベースを肩にかけ『海岸通』。

Shoyanベースプレイの海岸通!!!右膝を軽く折って拍子をとりながらドン・ドドン♪のスタンダードな指運びに加え、高低のフレットを流してベースを駆使するShoyanの姿素敵すぎる!Shoyanがふんわりハモで、ボーカルはイルカ氏でしたが、イルカ氏の横でベースを抱えたShoyanが立つ眺めがとても新鮮で、これまた嬉しいセッティングでした。しかも間奏にリアルストリングスが入って感激倍増。ストリングスアレンジが美しい佐藤準氏のこともチラリと思ったりして♪ この曲へのリスペクトを感じられて素晴らしいステージでした。

その海の香り漂ってきたところで茅ヶ崎らしく?『湘南 夏』。波のSEが多く聴こえてとてもヨカッタ。置いたように歌う♪カ・マ・ク・ラ過ぎたあたり・・・で、イキナリSweetなShoyanの抱擁感。コンサートの前に茅ヶ崎海岸に寄って湘南の湿った明るい風を感じてきたので、この歌が身に纏えたように沁みてスッゴクヨカッタです。波や海を意識して、一瞬なごり雪のコンサートだということを忘れました(´ω`*)。

夕陽のようなオレンジの照明ライトで、爪で弾くソロフレーズが柔らかくて良く、逸る心をまだ抑えるように優しい一曲でした。

ここでトーク。

・Shoyanが先日もしていた”湘南の海で地引き網体験をした話”はなんと、20代かぐや姫の頃のことで、地引き網の後は参加報酬としてアイナメを何匹かもらったとおっしゃっていました。(もらった後どうしたのかは不明(笑))

・イルカ氏は会場の近くにある加山雄三氏の「キンピカピン」な像を拝んできたとのことでしたが、Shoyanはご存じないようでした?が「茅ヶ崎は”加山雄三通り”がありますよネ」と、そこから例の「海は繋がっているんだぜ」のお話を少し♪

・イルカ氏と千昌夫氏とのテレビでの共演の話。

・なごり雪が世に出て50年の話になり、Shoyanが「この歌を作ったのは思えば21の秋でした」と振り返り、そこからなごり雪カバーの仕掛け人・イルカ氏のご主人である故神部和夫氏の話。今日初日は偶然にもその神部和夫氏の誕生日であるとのことでした。

(※日程組んだスタッフが気を利かせたのでは?なんて思う七氏でした(笑))

「では昔のフォークコンサートみたいに二人だけで♪」と、バックのミュージシャンがひけてShoyanとイルカ氏だけの『サラダの国から来た娘』。

Shoyanは椅子に腰かけて、また唇を駆使したハミングとハモリがめちゃ素敵☆ 私の席はまた端っこでしたので、双眼鏡でそのShoyanの横顔をずっと拝見させてもらいました。胸元にシルバーのチェーンチラリ?素敵や~ん♪ 至福の観察時間でした。(観察なのか(笑))

ここでも爪で弾くギターの合いの手がツマツマと輝いていて、フクロウの鳴き真似をギターをスライドさせてするという小技も披露されて、カモメだけじゃないんだ!と感激しました。

『好きだった人』
歌い進めるうちに客席からも手拍子拍手が起こり、私個人的にはこれ先日のパンダさんLIVEなら客席から「♪さ~よ~なら~」のコーラスが湧くのではないか?などとニマニマしていました。途中で堺正章の『街の灯り』をShoyanが歌い挟み、更なるキューンに悶絶でした。マチャアキの切ないスローロックをここでShoyanが歌うなんて、一節だけどスペシャルなひとときでした。

Shoyanが「この歌の中で、イルカさんにあてはまることあるかな?」と問うと、イルカ氏曰く「旦那と付き合っていたころによくヤクザ映画を観に行きました」とのこと。Shoyanも「高倉健さん、精神的に憧れますね~」っておっしゃっていました。

ここで「大ゴージャスなバックメンバー」としてミュージシャン紹介。

Dr 野口明彦
pf・Key 竹田元・細井豊
Gt 長尾行泰・岩井眞一
Vn. 白井麻友 
Vc. 丸山朋文

のみなさんでした。

ギターの長尾さんの紹介の際にShoyanが「長尾さんからはいつも感謝を教えていただいています」などとおっしゃっていました。そのあとも折につけ長尾さんのところに行ってお辞儀をしたりしているShoyanでした。感謝大事♪

(イルカ氏が「いつもは開演前からワイワイしてる客席のみなさんも(格調の高い)バイオリンの素敵な演奏で始まったから、しーんとなっちゃったでしょ♪」みたいにおっしゃっていたけど、その表現はいいのかわるいのか(汗笑))

ここでイルカ氏の
「シュリークスの頃は奇天烈な歌ばかり歌っていたので、ソロデビューするにあたり、マジな歌を・・・って(亡きご主人の計らいで)Shoyanに作ってもらったのがこの歌です」と
『あの頃のぼくは』。

「ぼく」という平仮名なのだけれど、この日のイルカ氏の歌唱はとても男性っぽく聴こえた。Shoyanが黙々と静かなアルペジオを弾き、後半一緒に歌い出し、またハーモニーをふんわり被せる。今回はイルカ氏が原色、Shoyanがくすみパステルのような取り合わせに感じられたのでした。 でも時折ShoyanがLLカスタムで細かいスライドのオカズを挟んだりして、やはりその存在感ピリッと冴えてるな・と満足なのでした。

ストリングスやドラムスが入って非常に濃密で、まるで映画のエンディングロール曲のようにドラマチックな演出でした。

「ハモがいいよハモが・・・正やんの・・・(T▽T)涙」と大きくメモしてあります。

ここで美しいバイオリンの音色からShoyanのD45がキラキラ光り出すと、バックのスクリーンに線路と架線柱、駅のホームのシルエットが映し出され、ご本人のイントロギターから伊勢正三バージョンの『なごり雪』が始まった。

これはですね、Shoyanご自身の思い入れがハンパなかった。

♪落ちてはとける~の箇所で、左手をかかげて天から降りてくる想いを掴んで離さない。ギターのソロフレーズでは渾身のプレイで聴き手の心に突き刺すような音を残してくれた。スピーカーの位置の関係か、私の席ではShoyanのギターの音が埋もれてしまい気味だったのだけど、目に視えるような音が出ていて、、、
凄く良かったですよShoyan(涙)。

ここで一部終わり、休憩に。

~休憩(10~15分くらい)

第二部が再開すると幕は下りたままステージ上の前面に黒のフリフリミニスカ+厚底スニーカー姿にお着換えしたイルカ氏。ピンライトに浮かんで「古稀+3なんですけどネ、こんなカッコして笑っていただくことが快感なの♪」と、非常に楽しそう。客席の反応を見るに、イルカ氏のファンの方が多いのではないかという感触。(いや、単に伊勢ファンがおとなしくて奥ゆかしいだけかもしれん!?)

「「デザート世代」という言葉を広めてるんです。還暦過ぎないと頂けないデザート♪」と『人生フルコース』。ちょっと私小説感のあるお歌でした。(私は個人的にこの歌を聴くといつも胸が痛い)

歌い終わって「運動した~息切れした~」と全力投球のイルカ氏でした。

・最近はお孫さんのデジタル絵師・月下推敲氏とボーカロイドを使ったコラボをしている話。
・小さい頃に鎌倉(雪の下など)に3年住んでいらっしゃった話
・しょうちゃんにX(エックス)の投稿を勧めた話

そのSNSも始めたきっかけはコロナ禍だそうで、そこからまた新しい歌も出来たとのこと。その2曲を披露。

『時の枝折り』と『うたのこども』。
星がキラキラのバックスクリーンが美しくて、イルカ氏の伸びのある静謐な声に良く映えていました。

イルカ氏はトークが上手でお得意そうで、そつなく進むなぁと思いました。

この3曲が終わると「イセのショーチャン!」と紹介されてShoyanソロ登場。
お着換えして黒地に百合の花か尖った六芒の星のような大ぶりな模様が全面に入ったお洒落シャツが素敵でした。メガネもいつもの黒いプラスティックフレームのブルーのグラスにかけ替えて、これまたワタシの永遠の憧れ~☆と大きな拍手を送りながらウットリでした。D45を煌めかせながら『星空』。客席も湧きます。ここでも生のストリングスたちが演奏に厚みを持たせて、非常に美しいステージでした。

続けて『ほんの短い夏』!
うわ嬉しい!と思ったものの、よく見れば今日は左手首にいつもの腕時計の姿はなく、置いてけぼりのようなさみしい気持ちになった(泣)。夏が始まるなぁ・・・と淡々とした気持ちで聴き進めていく。しかし、♪ほんとの気持ちだけを隠してしまうよ~の際に胸に手を当てていたのをメモしているうちになんと!譜面台から腕時計を取り出し左腕にはめていつものジェスチャー!そこまでこだわる理由は何だろうと想いながらも、なんだか無性に嬉しい。私もなりたやその文字盤に・・・(憧)。

(※前述しましたが、誰かイイ人からのプレゼントだったりするとこんな私の想いはとんんだ道化なのですが(笑)イイノソレデモ))

ラストのフレーズで丁寧にギターで刻んでソロフレーズでまとめるのだけど(本当はそれがイイのだけれど)残念ながらギターの音が小さく埋もれてしまってまた聴こえにくかった。(でも心の音で聴いたので問題なし)

ここでここで、意外なりタイラーのエレキが出てきたーーーー!
イルカ氏とのコラボステージでエレキが出てくるとは思わず、テンション急上昇してショック症状が起きそうになる。しかも、ここでこの日会場で発売になった2023年の軽井沢大賀ホールライブDVDの告知があり、Shoyan自ら「フルバージョンです」とのお言葉に更なるテンションMAX!!汐風入っているのか!?どうなの!?と気が気でなくなる。

そんなアワアワの中容赦なく「初めてのアレンジでやってみます」と『あの唄はもう唄わないのですか・シングルバージョン』がキターーーー!

この石川鷹彦アレンジのエレキが効いているシングルバージョン、瀬尾一三アレンジのアルバムバージョンとは対照的で、くっきり分かれた印象があって聴きごたえバッチリ!イントロの繰り返しの音も、サビに入る前の一節もShoyan自らのエレキの弦で、Shoyanご自身もかなり入れ込んで歌われていたように思います。歌の飛沫が飛ぶほどの、力強い硬派な『あの唄はもう唄わないのですか』、最高でした。そしてShoyanが弾くタイラーの音もとても好い音出ていました。さすがです。

歌い終わって場内大声援にニンマリの得心のShoyanでした。
ほんと、めちゃ感激しました。
最高のサプライズだったと思います。

そのShoyanの
「音楽をやっててよかったなと思います」
のお言葉に、Shoyanが音楽を続けて来てくれて沢山の素晴らしい歌を創ってくれて、本当によかったなと私も思うのでした。ずっとずっとありがとうShoyan(感謝&愛)。

イルカ氏が全身白コーデのミニスカ&ブーツで再登場。
横でShoyanはエレキのまま何かのフレーズの練習に余念がない。
「イルカさんはしっかり歌ってください♪」と投げると、生ストリングスのリアルピチカートからそのShoyanエレキのイントロで『雨の物語』!!
前後に身体をゆすりながらノッてハイコードを刻み、間奏では低音からのアプローチ。Shoyan自らのエレキ参加での『雨の物語』は感激だ~。2コーラス目からはチクチクっとしたコントラストの効いたエレキのおかずが食い込んでタマラナイ。TYLERめちゃめちゃカッコ良い。長尾さんのドラマチックなアコギの間奏も加わって贅沢で層の厚い『雨の物語』でした。

ラストアウトロのエレキはもっと歪んだディストーション?をかけた音なんかでもいいのではないかなんて、チョット生意気に贅沢に思ったりもする私でした(^^)。

すぐに続けてLLカスタムに持ち替えると『22才の別れ』。
さすがに3カポではなく1カポの安定のボーカルでしたが、♪あたたかい手にぃ~ の箇所、非常~に綺麗に安定したお声が出ていてすごく良かった。終始流れるストリングスも綺麗、緩く嵌めた左手の腕時計のメタルバンドも揺ら揺らと煌めいて綺麗、ふわっとしたボーカルもLLの可愛らしい佇まいも、みな美しい『22才の別れ』でした。50年の貫禄と客席との一体感とが「活きてるなぁ」と思う一曲。この歌のアニバーサリーも一緒にお祝いの気持ちで聴きました。ギターソロも低い音を力強くまとめて、さすがのShoyanの極みステージでした。

イルカ氏とお二人ともとても充実された表情でご満悦♪

「今日はみなさんたくさん青春出来たでしょうか」
「正やん(伊勢さん?)の曲のおかげです」
とイルカ氏のご挨拶。客席一同大きな拍手。
そしてバックミュージシャンのみなさんにも拍手。

イルカ氏の『なごり雪』。
またもや生のバイオリンが凄く良くて、とても大きな世界が広がる。バックのスクリーンには再び線路とホームのシルエット、そこに紙吹雪様の雪がはらはら降りてくるグラフィックが加わった。

Shoyanが抱えているD45も、光の加減か私の席からはトップ板の沢山のクラックが見えて、凄まじい永い時間を感じさせてくれる。ギターの木材が枯れ馴染むほどに経った時間を想う。50年は永いけれど、実はあっという間なのかもしれない。「フフ、千年後の自分はどんな風にこの歌に出遭うのだろう」と、思いを巡らせながら聴きました。

Shoyanの髪の毛がポヤポヤっとふんわりしている。海が近い街の少し湿った風に反応されている。時の流れと自然の機微と、人の暮らしの出会いや別れ、それらをみんな身をもって感じられる、素敵なお二人の『なごり雪』でした。初日に行けてホントによかったです。

~アンコール

右手を大きく天に掲げて再登場のShoyan。
イルカ氏と二人で歌う『おもかげ色の空』。
みんな知っている歌だから客席もみんな歌う。
近くの席の人たちもみな大盛り上がり(マスクして配慮ありながら)楽しそうに歌い大盛り上がり♪長尾さんの軽快なボトルネックにShoyanはバイオリンに合わせての間奏、ステージ全部楽しそう。

盛り上がったまま『ささやかなこの人生』。
イルカ氏は三日月タンバリンでノリノリ。Shoyanはここでもエレキ!エレキで『ささやかなこの人生』!これは嬉しい。口笛吹きたいほどカッコイイ☆

こんな明るい気持ちは久しぶりです。
先日のロゼシアターもでしたが、客席も心開放して音楽を楽しめる、そんな日々にまた身を置けてしあわせでした。なごり雪50年、それにふさわしい確かさと現役感溢れる素晴らしいステージでした。楽しい幕開けの初日は充足感に満ちて終演となりました。



コンサートが終わってみれば、今回はなごり雪の大元である『かぐや姫の歴史』という裏テーマがあったように思います。それゆえに「伊勢正三のなごり雪?イルカのなごり雪?」という括りではなく、「かぐや姫のなごり雪」という位置づけに落ち着いたのではないだろうか、と個人的に思いました。

本当はまたツアーの後の方で、このステージがどんなふうに熟成されたのか観に行ってみたい気持ちがあります。ですが今はどうか、最後までつつがなくお二人とも健康で楽しい時間を駆け抜けてゆかれますこと祈っています。

真心こもった素敵な愛情あふれるなごり雪コンサートでした。
50周年おめでとうなごり雪!
またこれから何年も聴いていきます(愛)。

七氏の初日おしまい

※今回18曲?でしたが、『海風』も聴きたかったナ・・・と思ったのです。でもでもやっぱり『海風』を演ると海風・伊勢正三が主役になっちゃうから無くてもいいのか・・・と時間差で納得しました。あとはソロコンサートで燃焼しまくろう!
※※再アンコールコールしまくって客席が全然帰らなかったのに、無情な客出しアナウンスが繰り返された残念(笑)。この去り難いみんなの熱い想い、Shoyanとイルカさんに届いていることを願います。

※※※例によって誤字脱字、メモ&脳内メモリ不足による間違い・抜け多々あると思いますが、どうかご容赦ください。




☆オマケ画像@文化会館周辺




市役所に隣接するエリアには加山雄三氏トリビュート展示コーナー、そして茅ヶ崎FMのカフェにはサザンオールスターズのグッズも揃い、まさに海と音楽の街茅ヶ崎でした。半年くらいでいいから住んでみたい~(憧)(*´ω`)

(脱線ネタお許しを~)
滅多にないことなので、山田パンダさんのライブに行った記念の覚え書きを載せておきます(汗)。

・・・

☆『山田パンダLIVE~ギターの金ちゃんに誘われてライブやるよ。ベースの関くんも一緒にね。』

2024年4月19日(金)18:30/19:00
四谷 SOUND CREEK Doppo

1.君がよければ
2.きっぷ
3.伽草子
4.この季節が変われば(3人で)
5.踊り子(一番だけ)
6.雪(関さんと)
7.各駅停車
8.風の街
(金太さんのギターがこなれていてとてもヨカッタ)

9.長距離列車
10.眼をとじて
11.明日の風
12.ほとほとと
13.岬めぐり
14.落陽
15.おはようおやすみ日曜日
(関さんのイントロのベースがカッコよし♪)
16.僕の胸でおやすみ

17.黄色い船

・ギター 米川"金太"泰正
・ベース 関雅夫

◎パンダさんはカーキ色のキャップ、休憩挟んで後半はパナマ帽というのか薄いベージュの中折れハットでダンディーに。シャツに白Tシャツ、裾折りの定番ジーンズで相変わらずラフお洒落で素敵だった☆ 
(ご本人や金太さんのSNSにお写真あります)

・・・

数年前に私の地元のホールで開催された『同窓会コンサート※』に行ける機会があったのだけど、その時以来のナマの山田パンダさんのステージ! しかもライブハウスということで、とても楽しみにして伺いました。
※まだ西城秀樹氏がご存命中で、ご一緒に出演されていたころです。

でも、あまりにも久しぶりで、最近のリアルを知らないので、来月79歳になられるパンダさん実際どうなんだろ、と、正直思っていました・・・が! なんと、モノスゴ現役感ありまくりの、透明感のある伸びやかな声+軽妙な面白トークで120%楽しませてもらっちゃいました。
パンダさんパネェっす! 

以前のちょっと枯れ始め(!?)の頃より落ち着いて、無理のない自然体のエンターティナー、プロフェッショナル山田パンダさんでした。

☆以下覚え書き羅列

*吉田拓郎氏が引退してしまった今では『伽草子』や『落陽』をちゃんとその歌の空気感・時代感を持って歌えるのはパンダさんしかいないのでは?と思いながら貴重なステージだと噛みしめながら聴きました。
当時、拓郎さんから「俺の歌ばかり歌ってる!」と言われていたと苦笑されていました。

*「正パンコンビ」なんて言って『この季節が変われば』をやってくれたのが嬉しかった。『おはようおやすみ日曜日』に至っては、かぐや姫のステージのようにいじられることもなく、歌本来の”ハンサムさ”満点の最高なパフォーマンスでした。歌いながらのパンダさんの充実の笑顔が印象深く、本当に素敵だった。2024年にパンダさんご本人歌唱で聴けるなんて、当日の東京の街並みに合わせて想うことも多く感慨深かったです。
 ※つづきは改めて別記

*『踊り子』はフルコーラスではなかったのが残念なほど、歌い出しのスローな、デリケートな声に感激してしまった。以前のステージで聴いた時はそんなに思わなかったのだけど、今聴くと何倍も艶やかさが増していて本当に良かったです。

*パンダさん、音程一切狂わないのが凄いっす(当たり前ですが^^;)。

*今回、場所が四谷ということで、旧日テレなどの思い出が沢山とのトーク。日テレでアルバイトのボーヤをしていたころの話、徳光和夫さんや故愛川欽也氏との出会いの話やドラマ撮影時の檀ふみさんとの思い出など、音楽だけじゃないパンダワールドもバラエティ豊かで楽しいトークいっぱいでした。

*故人ミュージシャンの方々との思い出エピソードが素敵だった。

・山本コータロー氏を「何も言わないで逝ったな・・・」とポソっと。でも人気雑誌(平凡パンチか月間明星)の取材を受けたら表紙の見出しに「山本パンダ」と書かれていて、後でコータロー氏と笑いあったなど、悲喜思い出話にしみじみ。

・他にも日テレのバイト時に神部和夫氏に出会ったこと、岡本おさみ氏の作詞の話、ご自分のお父上の話、そして村下孝蔵氏の楽屋エピソード、西城秀樹氏のことチラリ、関連する歌の合間にされる故人トークだけど、湿っぽくなくて暖かいのが素敵でした。

・可愛い後輩・故田口清氏のことに加えリハビリ中の内山修氏の話(元気に支障なく会話されているのでギター復帰までもう少し)もあり、『猫』というグループも今はもう幻なのだから、パンダさんの歌う『雪』や『各駅停車』もイイナと思いました。
 ※この頃ユイ音楽は「パンダ・猫・イルカ」と動物シリーズだったとおっしゃっていました(笑)。

*AI音声の話などもありました。ご自宅の浄水器の女性声メッセージとのやりとりや、バスの車中案内の女性アナウンスにハマった話など、今のパンダさんのご興味のリアルも伺えて面白かったです。

*コーラスのある曲になると自然と客席から完璧なコーラスが沸き起こって原曲通りになる。またそういう曲も多い。あまりの食い込みっぷりに途中で苦笑するパンダさんでしたが嬉しく思ってくれているのもよくわかる。「ここにいるみんなファミリーですから」というお言葉にも嘘はない。客席もステージも本当に楽しそうな一体感でまとまって、永年関係を続けてきた演者もファンもどちらも幸せになれたライブだった。ライブハウス規模のステージは、やはり原点であり到達点だろうと想う。なんと理想的な音楽活動をされているのだろうと羨ましくも思ったし、自分でもその中で幸せを感じることが出来た。なかなかに稀有な機会だったと思います。

・・・

来年80歳になるけれど、その頃もまたライブもやっていきたいとおっしゃっていて、それがまた聴く方も期待しちゃうほどのリアルで、金太さんや関さんとのバランスも良くて倍々になっていた。来年と言わずまた今年でも次回のライブがあれば伺いたいと心から想う楽しいステージでした。


※手帳の隅に書き留めたものです。曲目・順番・トーク内容など記憶違いありましたらご容赦ください(汗)

追:
うむ、、かぐや姫は別に三人そこに揃わなくても十分にかぐや姫なんだなと実感できて、豊かな心持ちになれました。こういうパラレルかぐや姫もイイ! やはりこのお三人はひとつのステージになんて収まりきれないほどの大きな存在です。



追追:
今回車で行ったのですが、停めた駐車場が四ツ谷駅前の『コモレ四谷』の駐車場でした。なんとパンダさんのLIVEにピッタリな(´ω`*)こもれ陽♪。

2024年2月10日(土)
富士市文化会館ロゼシアター
17:00開場 17:30開演

ロゼフォークプラザ Vol.20 FINAL
伊勢正三・南こうせつ Best Night
(抜けていたらご容赦)

・一部
◎青春の傷み
◎うちのお父さん
◯コンサート・ツアー
◯夢一夜
☆雨の物語
☆青い夏
◎22才の別れ
~20分休憩
・二部
◎(サウンドオブサイレンス)
◎(デイドリームビリーバー)
◎涙は海に
◎加茂の流れに
◯幼い日に
◯夜明けの風
☆時の流れ
☆ほんの短い夏
◎神田川
◎ささやかなこの人生
〜アンコール
◎なごり雪
◎おもかげ色の空
〜再アンコール
◎僕の胸でおやすみ

◎二人
☆伊勢正三ソロ
◯南こうせつソロ


久しぶりのロゼシアター、ここの会場は我が家からもアクセスが良く、場所も海のそばでとても好きな会場だったのだけど、哀しい哉Shoyanがホストで開催されていたころはほとんど参加できず、おそらく2回くらいしか来られなかった。そして今回20回目そのファイナルというので絶対に聴きに行きたかったです。こうせつおいちゃんとのひめ風自体も2回しか観に行けてなくて(どんだけダメファンなの自分^^;)、その分本当に楽しみしていました。当日はお天気も良く、富士山も真っ白で雄大に光って、お二人の充実のステージにピッタリのシチュエーションでした。

やはり静岡は温暖で、会場に入るころは自分の普段着では汗ばむほど。なかなかの熱気だった。同じ日に隣の中ホールでは宇崎竜童氏の弾き語りLIVEがあり、そのファンも一緒で同じような年代の人たちが倍の数いました(驚)。(こうせつ氏は今回『夢一夜』を歌われたけど宇崎氏の奥様のことコメントされなかったな・・・ご存じなかったのかもしれない)

そして、席に着くとなんとなく・・・こうせつファンの方々が多いような、というか伊勢正三ファンが静かなだけか(笑)、全体的に賑わっていておしゃべりが喧しい雰囲気でワイワイしていました。(喧しい=いい意味で(笑))

~第一部開演

小鳥のさえずりSEに続いてブザーが鳴り開演となると、もう客席大拍手!客席の期待の大きさを感じます。
もうここであのイントロですよ!
『青春の傷み』から始まりました。すでに泣きそう~。
ShoyanのD45のイントロフレーズがキラキラして、スライドからアップストロークから駆使しまくっての熱演に、大きく煽られて胸の中が膨らみました。そして、Shoyanが歌うパートの歌詞の深さも今この時代に改めて再確認したりして、すごく良い『青春の傷み』でした。やはりこの歌は今でも想い入れが深いです、大事な曲です。

「Shoyanは今でも夕焼けが恋しいですか?」
と訊きたくなる・マイルストーンな一曲。
河合徹三さんのエレアコベースも暖かくて大活躍でした。

MCは今までのロゼシアターの歴史など。
Shoyanが7年、おいちゃんが5年プロデュースして続けてきたことなど、その分このファイナルには気合が入っている・いい思い出になりますように、とお二人の心のこもったお言葉がありました。

ステージ前方に二人で出て来てこれまたあのイントロ『うちのお父さん』。
こうせつおいちゃんの声の出方がハンパない!ここ数年の一時より声量・声質が増したのでは?と思いました。間奏のShoyanソロにサイレントベースの河合さんの♪フッ!とコーラス、順平さんのマンドリン、大山さんのアコーディオン、安定のステージ過ぎて心地よしであります♪
恒例のラ~ララ♪コーナーでは結構高度な要求が(笑)
(~デジドダ?って謎のフレーズがと思ったら、朝ドラ関連のフレーズのようでした)

♪今度お母さんが富士市に行ったとき~で会場盛り上がりました。
まさに今さがり梅の季節で、すでに春いっぱいの富士市にぴったりでした。おいちゃんの横でShoyanもニコニコされていて、本当にスタートから会場ひとつになれる楽しいステージでした。

またMCになると
K「かぐや姫の歌を久しぶりにやったね」
S「すっごい昔ですよ、でも覚えてます」
K「正やんはその頃と同じイメージですね」
S「あの頃から僕のこと(みんなが)爺さんて言ってましたよ」

ここで小室等氏の話になり

S「小室さんに初めてお会いした時に「君は僕に似ているね~」と言われまして、凄いショーゲキでした(笑)」

と、爺さんキャラの話題で他に西岡たかし御大のお名前など出ていました。
まだ手が上がる(五十肩じゃないアピール?)といって手を上に伸ばしていたのも面白かったです(笑)。

二人「今日は”ベストナイト”ということで、特別な夜を楽しんでいただければと思います」と、ここでShoyanが一旦袖に去られて、こうせつおいちゃんソロのステージになりました。

~南こうせつソロ

「ソロを2曲やりたいと思います」と前置きして「何はともあれかぐや姫の3人で最初は小っちゃなライブハウスのようなお店の片隅で7~8人のお客さんの前で歌っていました。それから深夜放送のラジオをやらせてもらって、そこから全国ツアーもやるようになったのだけど、、、」とソロ一曲目は『コンサート・ツアー』。

♪初めての町は坂道で~
という、素敵な歌。内容も今日にピッタリで感動的でした。好きになってしまいました。(後で調べたらこれも阿木燿子氏の詞でした)

ここでおいちゃんがとてもお洒落なジャケットを着ていることに気付く。生地に隙間が作ってあって、そこから下に着たシャツの柄が覗くという、おいちゃんらしいセンス良いコーデに感服。バックのグランドピアノのサポートもありしっとりと良いステージでした。

「デビュー55周年ですね」
とのお言葉に会場大きな拍手~

「かぐや姫の後ソロになり、以前のようには売れないなぁ~、と思っていたころにポツっと売れた曲がありまして・・・」

と『夢一夜』。
「コマーシャルソングなんて強欲さが出て・・・」
なんておっしゃっていましたが、そんな素直なお気持ちを吐露するおいちゃんイイと思います。
「恋の歌を歌う時・聴くとき・その時一番大好きな人をイメージして下さい!別にダンナがいたっていいんデス!(笑)」
と、秘密の恋の歌を歌う前に客席を煽る煽る(笑)。
おいちゃんの滑らかで美しいギターフレーズでイントロが始まりました。

※この60代70代↑の客席で、果たしてどれだけの人がリアル秘密の恋をしとるのか!?気になるワタシでした(笑)

紅い照明が情熱的、石川さゆりの天城越えみたい、佐久間順平さんの幽けきどこか心もとない(リアルな女心的な)バイオリンの細い音がとてもよかったです。

脇で河合さんがクラベス(拍子木みたいなヤツ)からタンバリンからシャララまでやりながらベースを弾かれていてすごいと思いました。


~そしてShoyanの登場。

舞台袖に去ってゆくおいちゃんの後ろ姿に手を合わせて拝むShoyanの慎ましさに客席ほっこり(^^)。

LLカスタムを肩にかけると

♪Fn~~
  んん~~~
と、ハミングからの

♪窓の~外は雨・・・・と
絶妙な音程の独唱から『雨の物語』。
これがなかなかの色っぽさで客席湧く。
春名さんがいない分、ややシャッフル感が薄いけれど、2コーラス目からはShoyanご自身の表情が柔らかく少し微笑んでいらっしゃるように見えた。エンディングのソロはやや乾き気味に、でもそれがいい。ラストのハモニクスで客席から大きな拍手、掴みはOKです。

MC
「改めまして、イセショーゾーです♪」と
「本当、ロゼシアターはここでしかできないコンサートをみなさんと出来たことに感謝します」
と、過去、高田渡氏や平川地・・・何丁目?(笑)センチメンタルシティロマンスやなごみーずなどでやったことのトーク(平川地一丁目は客席から教えてもらってました)。

駿河湾の話で、前日入りしてシラスを食べたけどデカくて驚いたそうで、「何の稚魚??」とおっしゃっていました。海に詳しそうなShoyanからそんなお言葉が出て意外でしたが、大分九州はシラス文化じゃないのかな??私自身はすごく身近な食材で大好きなので、ここでShoyanとの小さなギャップを感じて新鮮でした。

「今日の富士山真っ白でした、感動しました!」と地域のトーク。
前日ひょんなことから日帰り温泉に立ち寄って、中国人観光客と片言で心通わせたエピソード。その中国人さんは日本は初めて来たけど、来日の第一の理由が「富士山を見に来た」ということだったそうで、Shoyanご自身誇り高い気持ちになられたそうです。

「ここでは駿河湾だけど・・・」
「自分の故郷の九州大分のイメージで作った青い夏という歌です」と
みかん畑繋がりで『青い夏』。

Shoyanのギターのアルペジオがカリッカリしていてノッている。
私も当日は東名高速の薩錘トンネルなど通って海とミカン畑を見ながらドライブしてきたので、とても気分にはまっていて嬉しかったです。街の中や高原で聴くのとは全然違う海と柑橘の香りリアルな『青い夏』でした。

ここで少し、細井さんのシンセベースが存在感ありすぎかも?と。
この歌はもっと粛々としみじみ演って欲しいのだ(生意気スミマセン)。

歌い終わってShoyanの頬が紅潮しているように見えた。キビキビしたプレイが好調維持されているのだなと嬉しく想いました。途中でメモに「グラサンかっけーーー!カッケーな~~」と興奮して書いてあります(笑)。今日の第一部ではスモークグレーのサングラスにGUCCIの☆シャツ(間に何かストール的なものがあったか?)、丈の短いジャケットを羽織り白いボトムス&スニーカーのShoyanでした。今日は腕時計していないので少し寂しく想いました。


~再びのおいちゃん登場

「なんかーーーーイイネ~、あのさ、同じ大分でまさにみかんの白い花真っただ中で僕今暮らしているから・・・」と大分住まいのおいちゃんはShoyanの青い夏に感無量のご様子。

「またこの”うらんであげる”ってとこが正やんの詩の深いところだなぁと、、、で、ナニがあったの??」

と、イキナリの突っ込みが面白かったです。

「自分でもナカナカいい詩が書けたなと♪」とShoyanご自身もご満悦でしたが、おいちゃんの更なる

「津久見のアノ丘あたりで出会った人の??」

という被せた突っ込みに

「あの、ハイ、アレですよ(汗)、、、、だって、純粋だったでしょボクら」

と、こうせつ先輩の純粋主義者同盟の独裁権限についてのエピソードに話を逸らせたShoyanでした(笑)。
この時、当時(クラスか学校で)一番かわいい女子と会話するときにはこうせつ先輩の許可が必要!というお触れがあったそうなのですが、「”一番かわいい子”と決めているのも差別ですよね、、、だって”女子はみんなカワイイ”じゃないですか♪」なんてShoyanがサラリとおっしゃっていて、そんなルッキズムに左右されない価値観なところがモテちゃうんだろな~~~~っと思うShoyanのさすがのリアクションでありました。


K「今日は一部二部と間に休憩が入る構成になってます」
S「いい考えだと思います♪」

と、客席演者双方にメリットのある告知。

K「で、一部最後はかぐや姫の歌です。かぐや姫の根底には正やんの詩があるんです」
S(「メロディーもちゃんと書いてるんですケド」)
と、ぽそっとShoyan(笑)

K「この22才の別れって曲はこの業界でも好きだっていう人が何人かいたけど」
と、賛美するおいちゃんに
S「何人・しかいないんですか?」
と、マジ突っ込みするShoyanでした(笑)

このあたりのフニャっとしたバランスのお二人のやり取りが面白くて、相変わらずのフィーリングが健在でした。

『22才の別れ』はB'zの松本さんや野村のよっちゃん(義男さん)も好きだとおっしゃっていたそうです。

※野村義男氏参加の企画で確かロックな22才の別れが収録された『旅荘カリフォルニア』というアルバムが90年代にリリースされてたと思うのです。22才の別れがディープパープル風になってた!? 昔持っていたのですが今手元になくて詳細忘れました(汗)。

で、『22才の別れ』。
おいちゃんが「これは誰がカウント出すんだっけ??私最近認知症入ってるから」なんておっしゃっていましたが、カウントにはうるさい?岩井さんのクールなカウントでShoyan自らの煌めくイントロが始まりました。途中おいちゃんのボーカルになり、すばらしくまとまった万全の『22才の別れ』でありました。この歌は風だったり伊勢正三ソロだったりの場面、いつも必ず登場する大代表な曲だけど、南こうせつが横にいる時この歌は”かぐや姫の22才の別れ”として気負いのないとても素直な佳曲として、優しく演奏されるのが素敵だと思っています。そんな風に感じた夜でした。

~20分休憩
ロゼシアター客席内のトイレは数が多くて混雑が少ないと同行の家人が申しておりました。嬉しいですな。

~第二部

ステージ上に木の椅子が二脚。
ロゴ入りの白いトレーナーにグレーのスウェット生地のような柔らかそうなジーンズパンツ姿(よくわかりませんね(笑))でラフなShoyan登場、おいちゃんはジャケットを脱いで、先ほどからチラ見えしていた柄入りの水色シャツで登場。

二人でギターを抱えて腰かけるとデビュー前の地元大分で結成していたグループ”ヤングフォークスリー・YF3”の思い出、もう一人のベース担当釘宮くんの名前も出ました。※釘宮氏は昨年逝去されたそうですがここではその話題には触れませんでした。

文化祭などで歌ったねとサイモン&ガーファンクルの『サウンドオブサイレンス』を二人でワンコーラス。
「2番までやったら歌詞忘れていてヤバかった(汗)」とShoyan。
お決まりの♪ルールールルル~の夜明けのスキャット被せネタも披露(笑)。

そして楽屋で話していて名前が出なかったと今思い出したモンキーズの曲『デイドリーム・ビリーバー』を少々、Shoyanがノリノリで歌ってくれました。途中から歌詞が♪ラララ~になってました(笑)。
Shoyanからは「キヨシローくんが・・・」と故・忌野清志郎さんの名前がチラと出ていました。

そしておいちゃんがその頃から気になっていたというShoyan作のオリジナル曲の話題に。
弾厚作(加山雄三さん)とアノ辺の音楽を意識して作られたという『涙は海に』をShoyanの歯笛とアルペジオで始めました。このスローロック調なウブな曲、Shoyanの原点が全部詰まったような甘酸っぱい曲ですよネ。アルペジオを手繰り織りなすShoyanの右手の指の動きがあまりに美しくて泣けてきました。十代の伊勢正三少年と七十代の伊勢正三氏はずっと変わらないひとつのロマンチックを追っていらっしゃるのだなと感じるプレイでした。

ワンコーラス歌い終わって♪想い出の貝殻を砂にうずめよう~的な歌詞に関して、Shoyanの「何回も砂に埋めましたよ・・・(嘆息)」というつぶやきにおいちゃんが「ほぁ~~~~!?」と過剰に感嘆したのが面白く、更に歌詞の中で ♪くちづけが欲しい~
とあるのを「キスへの憧れ!?高校一年でキスへの憧れ!?経験が!?」みたいに迫ってくるのにShoyanが「そーゆーワケではないんですよ(汗)」と、逃げていたのが面白かったです。
ちなみにこの時Shoyanは「何回も埋めましたよ」のあとに小さな声でポソっと「ついでにゴカイも掘りましたけどw」っておっしゃっていて面白かったです。釣り餌かいっ(笑)!

また「夕陽が瞳に映って赤くなるのは昭和の写真の赤目防止カメラがナンチャラ~」という冗談から

Shoyanの
「二人だけで防波堤を歩いただけで幸せだった時代」
「それだけでしあわせだった・・・還りたいですよねー」
「今は、歌は作れないですよね・・・」
なんて感傷的なコメントの合間にもおいちゃんがカモメの鳴き真似や船の汽笛のポーって音を鳴らして絡んでくるので、センチメンタルに浸りきれないトークが絶妙でした(笑)。

「でもこう言う歌でなく、のちになごり雪や22才の別れで世に出ていくことになるのは運命なんだな~」
「今度守護霊を視てもらおう!」
とおいちゃんが唐突に守護霊の話をし出したのですが、Shoyanが「誰に視てもらうの!?」とマジレスすれば「ふぅッ!!!!」と急に喝を入れ出すこうせつおいちゃんのテンションに「コワイヨ!ww」と苦笑するShoyanでした。

「でも前に僕の守護霊が変わった・と急に正やんに言われたことがあったけどあれはどういうこと??」とおいちゃんがShoyanに訊いていたのですが、その後Shoyanは「人の魂は小学校高学年で変わる気がする・放送大学なんかでマジメに解説してた・人は生まれたとき赤ちゃんの時が一番頭が良くて、でもそのあとの人生で知識にそれを刈り取られてしまう・古の日本語を失くしていってしまってる・・・」

という深い話に展開していくと、おいちゃんが「日本語の持っている・・・ゆく川の流れは絶えずして~・・・・ポン!(鼓)」と方丈記の一説を詠って盛り上げ、、我に還って「歌おうか」と(笑)、

「いにしえの想いを正やんと一緒に歌います」とさすがの流れで『加茂の流れに』へ。

Shoyanのイントロが効いているー!
おいちゃんは相変わらず、いやいつにもまして歌が上手だなと改めて感嘆する。コロナに罹患など心配なニュースもありましたが今のこうせつ氏はパワフルでとても素敵です。

♪んん~~~といつものブルーのサングラスに戻ったShoyanがきつく目を閉じてハミングする表情と、入れ込みのギターフレーズを満喫させてもらって、とっぷり浸らせてもらった『加茂の流れに』でした。

~南こうせつソロ

Shoyanが袖にいったん去ると、こうせつ氏の『幼い日に』の素敵なエピソード語りコーナーへ。ご自身幼い時本当にお兄ちゃんと二人だけでボンネットバスに乗り遠方のおばさんのおうちに訪ねて行った時のノスタルジックなお話と、そのままの歌の熱唱で涙腺熱くなりました。歌の途中の「おばさん」の発音が優しくて、おいちゃんの表現力すごいなと思ったのでした。ホントにいい歌です。

そしてもう一曲、
「コロナの頃は不安で、でも50年以上歌ってきて、僕にとって歌って何だろうと思える貴重な時間だったと思います」と新曲の『夜明けの風』を熱唱。
とても清潔な歌だと思った。やはり”コロナブランク”で得たもの喪失したものをアーティスト目線で何か残していくというのは大切なことなのではないかと思います。

ここでもソロ二曲歌われておいちゃんがまた去る。


~Shoyan再登場

白トレーナーでカジュアルに軽やかなShoyan。元気そうだし楽しそうでこちらも120%の開放気分でステージに想いを寄せちゃいます。

最近、よりいっそう煌びやかに光るようになったD45のジョリンジョリンに、岩井さんの鈴のシャンシャンに、すっかり盤石を取り戻した『時の流れ』が始まるとさらに元気出る!!!気づけば今日は自分も本当に元気が漲ってきている、なんと晴れやかな気分!Shoyanアリガトウと感謝。
間奏のギターもカンペキだし、合間のツ・ク・ツ・ク!なミュートもキレキレだし、ラストのソロフレーズなどは上を向いてニマニマな余裕の充実も魅せてくれたShoyanでした。ハモニクス多用のフレーズもハマっていて大好きです☆ 風ひとり旅以前はソロのステージでは全く取り上げられず隠れ名曲だったこの歌が、今は大事な柱曲となって今のShoyanを支えているのがとても感慨深いです。(個人的に嬉しい)

※スミマセン、ここでもシンセベースがインパクト強くて、頑張ってるShoyanのボーカルに被ってしまって歌詞が聞き取りづらかった感じでした、岩井さんもせっかくテイラーのアコギを持たれていたので、もう少しアコースティック寄りのサウンドで聴きたかった気もします。細井さん、圧が強いので(汗^^;)。

「ハイ、風の頃の『時の流れ』という曲でした」

と一息つくと続けて

「急遽、河合の徹っちゃんが参加してくれることになって・・・」

と、『ほんの短い夏』!

わ~また夏シリーズだ~♪と、聴けると思っていなかったので嬉しくて喜ぶ私。しかも河合さんのリアル自然なベースですごく表情豊かなステージ♪・・・と思っていたら、

Σ(・ω・ノ)ノ!!!Oh!!
いつの間にやらShoyanの左手がキラッキラ光っているではありませんか!!!うわーーーー泣く~~~~ またあの腕時計してる~~~いつの間に着けてきたんだ~~~~と興奮。(一部でもしていたのかもしれませんが^^;)

やはりギターを下げたままフリーになった両手で「地下鉄」や「君」のジェスチャーを入れ混ぜながら優しく歌う。

♪本当の気持ちだけを隠してしまうよ~
の箇所でいったん右手で左の腕時計を包み隠して、
また改めて
♪僕の時計遅らせたと知った~
の時には、今日は視線を落とすのではなく、ずっと右手を乗せて時計を包んでいた仕草が新しくて、本当にShoyanその時計大事なのですね・・・と深く想いました。

思えば、初めて着けていらしたのがバースデイライブだったので、きっとホントに大切な方からのプレゼントなどなのかもしれませんが、そんな風に誰かのことや・ひとつのもの(もしくは自分自身・歌)を大切に思って特別愛おしむShoyanの仕草は、他人の私の心にも暖かいものをお裾分けしてくれるのです。何かを愛おしむ景色は真に美しいのです。(ヤキモチなど吹き飛ぶほどに(笑))
※勝手な妄想お赦し下さい^^;

stillmoreバージョンがそうだけれど、この曲のエンディングのアコギのフレーズが大好きなのだ。原曲のシンセだけもいいけれど、何故かアコギの音色のほんの短い「今夜のおやすみ」が好きなんだ。Shoyanからの別れ際の小さな贈り物のようで。。なので、今回も弾いてくれて私は正直ここで昇天いたしました。聴くことが出来てほんとに幸せでした。

~おいちゃん登場

「ハァ~~~~~いいですネ~」
「高校生の頃の純粋だった恋の歌?心?からいろいろ続いてきて、成長して大人になった今これから二人ジジイになって(爆笑)また何が出てくるか、楽しみだね」

とのお言葉に

「そっちは後期高齢者でしょ?」

と、リアルな切り返しをするShoyanに

「ちょ、ショックだな~~~(笑)そんな目で言わないでよ(笑)!!」

と苦笑するおいちゃんでした(笑)。

「60・70過ぎたら皆一緒!!!!みなオッサン・ジジイ!」

と断言のおいちゃんですが、たたみかけるようにShoyanが

「ところで、我々はみな歳をとっていくけれど、その人の守護霊は歳をとるのかな??」
「守護霊とか神の領域は男女の差や歳の差がないらしいんですけど・・・」

と話し出したので
「正やん、それは帰りの車で話そうか ('ω')ノ」

とおいちゃんがまとめたのが面白すぎました(笑)。

「今日は富士山の霊気を頂いて幸せです。富士山の縁を感じます。」

と、霊峰の麓でのスピリチュアルな会話を締めくくりました。

次の『神田川』の前に
かぐや姫当時、ヒット曲を持たなくてはという企画ですぎやまこういち先生に曲作りをお願いに行ったエピソードなど。直接会いに行ったものだから3人の姿を見て「あーこんなもんでいいか~」と思われちゃったかも(笑)と『もういいじゃないか』のこと。「神田川のB面は正やんの曲でもよかったのに」というおいちゃんに対して「あまり欲を出さないほうがいいね」と謙虚なShoyanでした。

LPレコードやシングル盤のB面とレコード針のナガオカの針の話題などに付して、最近リリースされたこうせつ氏名義のアナログ盤『三日月のセレナーデ』のことも少し。

また、「70過ぎると色々ありますわー」と、最近相次いで逝去された喜多條忠氏や大久保一久氏の名前も。そんなしみじみした雰囲気で

K「演奏する気ある?」
S「弾きたいなと思います」

と我に還ったかのようなお二人で

「かぐや姫当時はバイオリンもいなくて正やんがギターのトレモロでね」

と、おもむろにShoyanがD45でイントロのトレモロを弾き、そのままの流れで『神田川』が始まりました。岩井さんがマンドリンを構えていましたが、Shoyanのアコギのトレモロは人間界の音がして、やっぱりいい音だな・と思いました。順平さんのバイオリンにはまたShoyanがギターでメロディーを被せて艶やかな間奏でした。
2コーラス目からのShoyanのボーカルは歌詞がアヤウかったような気がするけど?曲の始まりがあまりにおもむろだったので、不安定だったのは仕方がないと気になりませんでしたヨ。♪貴方が描いた私の似顔絵~でいつもニヤっとする私でした(笑)

ここで客席から「朝までやろうよー!」の声!
イイデスネー激しく同意です。
無理だとわかっていても心はそういう気概でいたいものです。

「楽しかった~~」とお二人とも充実のご様子。
また守護霊の話が出ましたが(笑)
「最後は僕の大好きな正やんのこの歌で」と『ささやかなこの人生』。

Shoyanはこの曲だけT'sTを抱えて、ラストのフレーズは歯笛で盛り上げてくれました。この歯笛の音程が正確無比でスゴイなと思ったのでした。客席めっちゃ盛り上がってとっても幸福感に溢れていました。この歌もこうせつおいちゃんがそこにいてとても自然に盛り上がれる曲ですよね。

そして大声援の中、お二人笑顔で袖に帰られました。

~アンコール

というほど時間もかからずにすぐに再登場。

Shoyanは「白い富士山アリガトー!☆」とおっしゃってすぐそのままに『なごり雪』。

熱気をはらんだ客席はみんな立ったまま、左右に揺れ始めた。
とても”強い”なごり雪。
その情景は、落ちてはとける儚き青春のひとときなのだけれど、半世紀も生きてきた歌自体はすでに不二で不死な確固たる存在になったのだなぁと確信いたしました。
一歩一歩踏みしめるようなボーカルに虹色の淡雪のようなギター、最後はギターを弾かずマイクを抱えて熱唱の、深い深いなごり雪でした。Shoyan、今日も凄かった(涙)。

Oh、Yeah~~♪とおいちゃんがまとめてくれて、そのまま『おもかげ色の空』へ。
2番はShoyanが歌ってくれました。間奏のギターも久しぶりに聴いて嬉しいし、客席もすごく真面目に熱く盛り上がっていて、なんだか久しぶりにワクワク楽しい音楽会を満喫した気持ちです。切なさをはらむソロライブとはまた違う、心底楽しいコンサート♪だったと思います。ほんに、最強のお二人です伊勢正三と南こうせつ!!ブラボー!

大団円のまま、再アンコールの曲は『僕の胸でおやすみ』。

Shoyanがイントロを弾き始めるともう泣きます。
最初はShoyanのギターのみで、そこに乗るおいちゃんの声暖かく、かぐや姫の芯なる曲です。ステージのライトも無数の青白黄色の粒粒星が光って本当のおやすみタイム・コンサートの終わりな雰囲気に包まれました。間奏のShoyanのギターは来年もよろしくコンサートを彷彿の(これ身内でしかわからない(笑))懐かしい情景でした。

ラストのシンプルな曲ですが、それゆえにおいちゃんの歌声の豊かさ、Shoyanのギターの心技の高さ、お二人の絶妙な相乗フィーリング、全部同時にまざまざと感じることが出来ました。

最後の最後の♪お・や・す・み~ をShoyanに振ったおいちゃん、受けて甘く柔らかに歌い置いたShoyan、本当に最初の一音から最後の一音まで幸せの詰まった最高のステージでした。


~終演

終わってみればあっという間で、なのに充実感在りまくりのとてもバランスのいいコンサートでした。数えてみると曲数はやや少ないのに楽しかったのは、お二人の無比なキャラクターのパワーゆえかと思います。曲数じゃないんだ!込めたもの・持ってるものの充実度なのですね!

Shoyanは数々のアーティストと共演が多いけど(ご本人もそれを欲していらっしゃるけど?)私が這ってでも観に行きたいと思うのは南こうせつおいちゃんだけです。(言い切っていいのか)おいちゃんとの共演は必ずプラスになっていることがあるし、お二人ですでにひとつの独立したアーティストなのだと思うので、聴者は最初から納得と期待で臨めるのです。

年齢を重ねてきて、またコロナ禍などもあり、”孤独な大スター”たちの存在も知る中、今の伊勢正三・南こうせつ御二方の充実ぶりは、聴き手にとっては非常に心強くて嬉しいものです。それはなんとなく、、、聴く者の気持ちも歌い手にちゃんと届いて、お互いに真心通った音楽でやり取りできていたからじゃないかと思うのです。
どちらか一方のひとり相撲になりがちなエンタメという魔法の中で、真心なんて真逆かもしれないけれど、意外とそれは表裏一体なのかもしれません。

(ちょっと七氏、それは帰りの車で話そうか・といわれそうな面倒くささですが(笑))

ともかく、文句なしに面白かったです!そしてクオリティの高い歌と演奏で元気を届けてくれてありがとう!と、この21世紀令和の世に想うのでした。また気軽にやって欲しいですよ~~Shoyanおいちゃん!

次の機会も楽しみにして待っています。
以上 ロゼシアターの夢の一夜でした☆彡

※今回熱が出たり混乱の中で書きなぐりましたので、いつにもまして乱文誤字脱字あるかと思いますご容赦ください

七氏


冬の残り薔薇美しき☆
☆50th Anniversary 伊勢正三 LIVE 2023

2023年11月26日(日)
会場17時/開演17時半
鎌倉芸術館


~前置き~

何度も言うようですが、湘南鎌倉大船・・・なんと想い入れの深いワード・場所であろうかと。
色々語りだすときりがないので、私の青春の苦さ甘さ楽しさの詰まった場所だということだけ前置きして。

当日はそんな思い入れもあり、現在海のない場所に住んでいることもあり、少し寄り道をして茅ヶ崎方面から江ノ島を経由して大船へ車で向かうことにした。もちろん海辺の国道134号線を通って・・・。Shoyanの歌の国道といえば九州を一周できる3号線と10号線ですが、私の国道は都内へ突き刺さる246号線と海辺の134号線であります。ほんとに、、、何十年ぶりに走ったでしょうか134号(涙)。しかも!Shoyanのライブに行くためにです、こんなに嬉しい時間はありません。車の免許を取る前から憧れていたShoyanと湘南と自分が運転する車のドライブ、曇天の冷たい海でしたが、それでも夢のような気持ちで向かうことが出来ました。(コンサート始まる前から胸いっぱい過ぎ自分(幸))

江ノ島から内陸へ上がっていくと意外とすぐに大船に着いた。本当は観音様にもお参りしたかったけど、連日の勤務で膝が痛すぎて歩き回れないのでまた次の機会に。当日はほんの少し外に出ただけで凍えるほど寒くて、なんだか今年のライブは大雨や寒い日が続いたなと、もしかして自分今年から”雨女”になったのかもしれないと想いました。(それは伊勢正三ファンとしてはナカナカのスキル(笑))

※今回いつにもまして余裕がなく、時間が経ってからの思い出しなので、事実誤認や誤字脱字多くあると思いますがご容赦ください。

~開演~

時の流れ
暦の上では
あの唄はもう唄わないのですか
雨の物語
あいつ
星空
冬京
海岸通
(神田川1番のみ)
ペテン師
夜のFM
湘南 夏
青い夏
ほんの短い夏
夏純情
風の日の少年
冬の恋
22才の別れ
レミングの街
月が射す夜
~アンコール~
ささやかなこの人生
海風
なごり雪
~再アンコール~
汐風

・・・

芸術館というだけあって館内も趣のある造りの奥行きのあるホール。広いステージは少し余裕がありすぎるくらいのセッティングにおしゃれなイントロの音が充満し始めると・・・

インディゴブルーと白のムラ染めのようなフード付き上下スウェットと白いスニーカーで登場のShoyan!客席も「おお!・・・お?」という反応。ちょい部屋着のような、ストリートな、珍しいコーディネートのShoyanになんだかいつもと違う雰囲気に高まる謎の予感。

色っぽいオトナイントロから一転の、またガリガリっとしたハードなD45のギターで『時の流れ』。声の質も量も音程もいいよ!!と、カンペキやん!と初っ端から興奮してメモってあります。客席の手拍子に左右に揺れて跳ねて、余裕ステップなShoyanでした。手を高く掲げる勝利のポーズ・やる気のポーズ出ました。ギターの低音が特に良く、前に出て来ての間奏のソロパートも熱量半端なく、そして長く、ストロングエスプレッソのような一曲目からメチャ濃いパフォーマンスにイキナリ元気120%出てきました。出だしのステージの熱量と客席のマッチング感素晴らしかったです。

『暦の上では』
ステージでくるりと後ろに回転して♪軽やかに音程もよく安心して、微笑ましいデリケートな季節感を感じながら聴けました。Shoyanの秘めた”春”を肌で感じられたと思います。
春名さんのSaxがまっすぐ届く。このホールの音の響きの良さを感じました。音が強く出るホールなのかな。立春の歌を聴いて「あぁ、今日はもう秋じゃなくて冬ってことにしよう」と思いました。

すでに水を飲まれる。やはり海が近くても、もう乾燥の季節です。

MCでは
「鎌倉にやってきました♪金曜日から週末、レジャーなどの予定がある人多いと思います、
鶴岡八幡宮とか通ったんですけど凄い人で、みんな観光とかされましたか?」と、、、「そんな中チケットをとって今日を楽しみにしてきてくれたみなさんに感謝して、あの頃の歌・新しい歌沢山用意してきたので楽しんでいってください」・というようなことをおっしゃっていました。今日はShoyanご自身で運転していらっしゃったみたいです♪

客席から「いざ鎌倉!!」と声がかかっていました('ω')ノ。
Shoyanはいつも一所懸命☆

『あの唄はもう唄わないのですか』
『雨の物語』
『あいつ』
『星空』

と続く。
Shoyanの合いの手のギターなどよく聴こえて余裕さえ感じたし、岩井さんのバイオリン奏法エレキなどもドラマチックだったのですが、ところどころ低音が響きすぎたり、各テンポがもたついたりはしったり?なんとな~くうっすらですがバンドはまだまとまらない感が・・・と思っていたのは生意気な私だけかもしれません。このあたりの曲は多分観客の皆さん脳内で完全再現されていると思います(汗)。

『あいつ』の春名さんのフルートが峰にかかる雲のようでした(いろんな意味で>お天気とか)。

『冬京』♪バリーーーンと雷鳴のようなイントロからの間違いない王・KINGの音、Shoyanは地に根が生えているみたいなゆるぎないパフォーマンスだった。エンディングのソロではまず先にハモニカを両手で抱え前回より増し増しの熱い吹き様に圧倒されました。その後のギターソロは岩井さんの良い音すぎるギターにやや埋もれ気味?な感じで私の席(会場の一番端)からは聴こえましたが、やはり120%の静かな熱さ・を感じさせてくれました。冬ど真ん中の音がしました(涙)。※でもやっぱりドラムが入っていた方がいいなと最近は思ってしまう贅沢耳。

『海岸通』
座らないで歌うほど元気なShoyan、そして確実な高音に感動。♪あなたを乗せた~で、久々の美しいファルセット(裏声)が聴こえた気がした。テンポよくノッた感じの、鉄板の堂々のステージでした。
最後に大きく上を見上げられて、Shoyanご本人も何かを得たような・放出しきったかのような、完全燃焼感がありました。ハモニカのアプローチ、ここにきて本当に熱いです(涙涙)。

※この時、大きなカメラを手にしたスタッフさんが横の壁際から沢山撮影されていました。その後舞台袖にも移動されて横顔を撮影されていたようです。いい写真沢山アップしてくださいっ☆

MC
「海岸通は風のファーストアルバムからの曲でしたが、今日ここに来るときに(鎌倉の)由比ガ浜?(葉山の)一色海岸?とか、狭い道を通りながらドライブしてきたんですが、やっぱり海辺はなんとなく落ち着きます。僕の(津久見の)実家の台所から海が見えて水平線が見えて・・・海の歌が沢山出てきます」と、湘南と大分の海の原風景のお話をしてくれました。
※他にもどこかで「久しぶりの海が見られて嬉しかった」というようなことをおっしゃっていました。

「で、大仏の歌はこうせつさんに任せて(笑)」などと一同を沸かしてから『神田川』の1番のみを熱唱、どこか一か所オシャレなコードになってた気がする。歯笛で〆てかぐや姫の空気を少し・・・♪

そのまま『ペテン師』。客席大きな拍手。
♪さよならのくちづけ~になぜかドキドキ。この歌、何が正解なのだろう?と今更ながらにフト思ってしまう。早くもやりきった感。フードがあたたかそう♪

MC
「え~、レトロな感じが漂ってきたので(笑)せっかく湘南に来たので取り返したいと思います。歌詞をちゃんと覚えているかどうか・・・(汗)」と、千春氏モデルのエレガットギターをさげて、なんとおおおぉぉぉ『夜のFM』!!!!!

ナニー、なにー、何~~~( ;∀;)泣くわ~~~
もう封印したと思ってた・・・
数年前に『THE伊勢正三』発売に合わせてアップテンポバージョンで披露の際に歌詞が抜け落ち、またそのあとのリベンジステージでもやはり歌詞抜け落ちで、もうやらないのかと思っていた『夜のFM』。個人的にとても好きな歌なので寂しく想っていたのですが、またBossaバージョンで還ってきてくれました(涙)。取り返すってそういうことだったのですねShoyan。
青緑色のライトの中に紫の筋が射す照明が美しくて、後半また上を見上げて譜面を見る必要もなく顔を左右に振りノっているShoyanを観ながら「がんばって、がんばって・・・」と歌詞の念を送りました(結構真面目に)。英語詞まで至るころには、大人の男の抱擁感溢れる伊勢正三がそこに現れて泣きました。懸命に、張り裂けそうな切なさがカッコよくて、本当に素敵でしたよShoyan。

こんな場所でこれを聴いたら泣きます。岩井さんのエレキもよく泣いていました。行きに通って来た134号線の風景に重ねて、懐かしい恋人たちの姿が視えた気がします。

「さていよいよ本命が・・・」と『湘南 夏』来ました!

「これも考えてみると古い歌で、、、でもこういう歌があったんだと確認したと」

♪腕が西日に染まり・・・の低さが暖かくて、今日は外は寒くて暗い曇天なのに、ものすごく光と暖かさを感じました。
イントロの岩井さんのエレキのスライドが小さな波のようで、間奏のShoyanのさりげなダウンストロークが砂を踏む足元のようで、非常にビジュアルに訴えるものがあった『湘南 夏』でした。とても良かったです。この時、ちょうどShoyanが弾くLLカスタムのボディに反射する光がキラキラっと私の席に届きまして、美しい湘南夏でした。

MC
「この『湘南 夏』という曲はかぐや姫の曲で、当時のアレンジャーの瀬尾一三さんがイントロを書いてきてくれた時に、どうやって弾くんだって悩んだんですけど・・・」と、凝った作りのイントロのエピソードを。

「”湘南~”ていうタイトルをつけさせてもらったのは、湘南て日本の中でもちょっと特殊な場所ですよね、サザンオールスターズとか有名ですけど、あと、ブレバタ(ブレッド&バター)とか、陽気な二人が力の抜けた感じで(笑)、都会の人ってこんな感じなんだと思っていたら、湘南て実際全然都会じゃないし(笑)、地引網やってるし(笑)、一度参加してみたことあるんですけど(!)参加するとおさかなもらえるんですよね(笑)」

「ブレバタって、でも考えてみると単に「パンとバター」ですよね、、、でも九州で考えたらそうはならない、「みそこうじ」とか・・・?」なんておっしゃって客席がウケまくっていました。「みそこうじ」凄くいいと思います(笑)。(麦味噌でネ^^)

そして憧れの加山雄三氏の話に。
横須賀での加山氏のコンサートにゲスト出演した時のエピソードや、海は繋がっているの話や、大好きな『夜空を仰いで』で昔好きな女の子のことを想い出して胸がキュンとなる話など、湘南と憧れのエピソード満載のMCになりました。

そしてご自身の大分津久見市の「目の前が海、うしろはミカンの木、遠くに石灰岩の山、それを想い出しながら作った歌です」と『青い夏』。

目を閉じて聴いてみる。今日は望遠鏡を忘れてしまったので、フタケタ壁際の遠い席から見えるShoyanは朧なのだ。なので、100%歌を聴いてみようと今現在そこで歌ってくれているShoyanの声に想いを感じようと集中してみる。今日通ってきた茅ヶ崎~江ノ島の海を想い出してみる。懐かしい相模湾、砂防林の隙間に一瞬だけ小さな漁船が見えたナと・・・
だがしかし?間奏でちょっと途中から弾かなかった部分があったような??
Shoyanご自身も想いを馳せすぎて少し逸したのかもしれないと思いました(でもそれは自然でアリです)。

”夏”は続く、『ほんの短い夏』
やはりここでもなんとな~くバックのみなさんの演奏がほんの少しモタッとしたような?
でもShoyanご自身は例によって2番からマイクを両手で抱え、熱く柔らかく何かを愛おしむかのように丁寧に歌う。知らぬ間に袖を少したくし上げてあって、さっきまで見えなかった腕時計がキラッと光った。見えるようにしてくれたんですネ。♪かつしかの時にしたように♪僕の時計~では左腕のその時計を見る仕草、今回は右手でその腕時計に手を添えてよりハッキリと。(かつしかでもそうしていたかもしれませんが、今回余計に印象に残りました)11列目からでも文字盤の綺麗な青緑色が見えました。

ここからは全部書下ろしの曲で作ったRe-bornの話。
「先日発売のSTILLMOREというアーカイブものもありますが(津久見の中学校校歌は新曲ですが)、これはもっと聴いて欲しい!まだまだ頑張っています!」「そのRe-bornというアルバムから3曲もやっていいでしょうか?」とのお言葉に客席拍手~~~~(*'▽')☆☆☆
少し前までの「新曲はみなさんには苦痛の時間」なんてコメントをされてた頃と少し感触が変わって、距離縮まったな♪と想って嬉しかったです。

『夏純情』では岩井さんの切り裂くエレキ、クリアなShoyanの声、少し?アヤウイ歌詞それもまたよし、テンポにノッてもっと弾いてもっと弾いて!と思ってるうちにラストのソロが終わってしまう、まだヤメないで・・・って切願してしまう。
♪風の音が聴こえる・・・のハモニクスがShoyanと岩井さん同時のダブルハモニクスでとても美しかった。

白いベースに持ち替えて『風の日の少年』は、音慣らしのチョッパーっぽいアドリブがまたカッコよく、またこのベースのスタイルをコンセプトにしてこの衣装にした・との、コーディネイトの説明がありました。「でもギターを弾くとき替えるときはこのフードがジャマでした(笑)」と「それがLIVE」と軽やかに弾き始める。
この時もメモも取らずにShoyanのPlayに集中して一生懸命聴く。Shoyanのダダダダというベースの連打が大好きだ。なんだろう、ひたむきさを感じるのかな?

若いスタッフさんがShoyanが被ったフードをなおしてくれたりしてほほえましき景色♪
フードをかぶったからか?「寒いね」と『冬の恋』。
今日は本当に、しみじみと、訥々と沁みる。
真冬よりも、冬の入口の方が寒いのだなと涙。
Shoyanのそっとした間奏のギターが沁みました。

※今日は『秋の葉の栞』が無かったので、だからやはり尚更もう冬なのだと想いました。(それに今聴いたらまた「子猫」というワードに余計に泣いてしまうでしょうから、、よいのです(涙)。

そのままに『22才の別れ』。
最近はこの曲が”美しい”と思うようになり、しっかりと確実な歌声と演奏に大安心を感じながら心をすべて委ねて聴いていました。客席の大拍手も納得の現実です。会場の誰もが文句なしのShoyanの高度な真心パフォーマンスに心から酔ったと思います。歴史の永さと想い入れの深さを感じるステージでした。

と、そんな風に王道スタンダードの感慨にドップリ浸っていたら、次の曲でT´sTを抱えたShoyan、ここでスウェットのフードを何故か被り、そのままアノ超ストロークを始めた『レミングの街』。このシリアスな曲でこのスタイル、フード被りながら陰の中、うつむいて熱いストロークをかますShoyan最高です!私はこういうチャレンジャーなShoyanが大好きです。オレンジの照明にギターは燃えるようでした。レミングの街のメッセージ性がまっすぐ胸に響く躍動のステージ、年齢関係なく、”スタンダード崩し”なアプローチをずっと続けてこられた伊勢正三の、これぞ伊勢正三!なステージだったと思います。「この場にいられてヨカッタ(泣」と静かな感動に浸り泣く私でした。

そのままの熱い空気の中に冷たい刃の光が差しこまれたような『月が射す夜』。一転青系の照明にグレーの一筋、少し浮遊感のあるステージに岩井さんのエレキの強めなアルペジオがいい感じ。なにかこう、、、Shoyanはもはや"天上"人の感。このところのShoyanの確実さは凄いなって、安心安堵を超越して感無量の無心で手拍子を送っておりました。

※これ大袈裟に書いているわけでなく本当にそう思うんです

大きな歓声・メンバー紹介・息をつくShoyan、

「今日はみんなにお逢い出来て嬉しかったです」
「懐かしい歌だけど、、、今とても歌いたい気分です」

と心のお言葉とともに『君と歩いた青春』。
放射状に広がる立体的な白い照明が曲の奥行きを醸して余計にドラマチック。
ここ数年かけてこの歌は何度も良し悪しの脱皮を繰り返して段違いに存在感を増したと思うのです。Shoyanの確固たる”自分の人生”を感じるのです。単なるノスタルジーではない、毎回歌い終わって幕を閉じるたびにまた次のステージの幕が上がる、”活きている歌”を感じるのです。「あぁ、Shoyanは今日も燃えているな」って思う王道の歌声でした。本当に太くて伸びやかな素晴らしい発声でした(泣)。
細井さんたちの薄いベールのようなハモりもすごく綺麗で、完全無欠の美しい眺めでありました。こんな境地に到達したShoyanのことを心の底から尊敬します。

客席は大拍手大拍手大拍手・・・・

で、

~アンコール~

大拍手に大喝采の客席を見渡すと、ちょうど近い席に何人かの知り合いが座っていた。みんなまっすぐに暗いステージに拍手を送っていて、自分を含めた聴き手の純粋に泣きそうになる。端っこでフタケタ席だけど、この想いShoyanに届いているといいな・・・届いているハズ、と強い気持ちになりました。

黒いオリジナルTシャツに着替えたShoyan再登場。輝いていました(涙)。『ささやかなこの人生』で客席総立ちです。ここに来てもまだまだ声が伸びて高音がまた素晴らしかった。あの公式グッズの黒Tシャツは私好みの?短めの袖で凄く良いです。袖が短いのでShoyanのナマ腕が良く見えて、あの腕時計もキラッキラッと映えるし、また胸に手をあてたり、動的なShoyanが良く見えました。

琵琶のような弾ける弦の音は『海風』。
コノ頃私は例によって無心放心大波小波状態でしたので、細かくは覚えていませんが、いつのまにか右手にハモニカを手にして熱い熱い”海の呼吸”なShoyanに揺さぶられて昇天でした。潮の香りとブルースハープのカンケイ♪に新しい五感が開花(謎)した気がします。ホントに海風の無心感は私の故郷であります。海風はすべてShoyanの気焔であります。

後ろに広い鎌倉芸術館の客席を見渡して3階席や2階席にも気遣いのコメントを、そしてアリーナもと、いつにもまして客席を気にしてくれたような気がしました。これ絶対嬉しい奴です(泣)。

喝采のそのままに『なごり雪』。
客席はみな座らずにShoyanの優しくもたゆみないギターに身を任せている。
間奏での自然発生的な大きな拍手にShoyanも反応なさっていて、大きな一体感が会場に満ちていた。終わり際の、短くても渾身のソロフレーズはShoyanから聴き手への真心の約束なのだと想った。

♪去年よりずっと きれいになった・・・

に何故か、何か具体的なものを感じる。
これは、今日はShoyanご自身のことなのかもしれない。
去年よりずっと・・・美しいほど強さが増したShoyanご本人のことだったと思います(確信)。

ラスト、淡く・・・そっと終わると客席から再びの熱い拍手、でした。王の帰還を見届けた感がある。本当に、今私は全霊で伊勢正三の音楽に心を捧げたいと想う素晴らしいステージでした。良い歌、良い演奏、良い声、良い想い、良い宵のひととき、会場は幸せの塊だったと思います。

明るくなった客席に向けてステージ前面にShoyanとミュージシャン揃って手をつないで礼。熱い声援、鳴りやまぬ拍手に長~い打ち合わせをして・・・

~再アンコール~

「今日は、寒かったですネ。このあとはみんな美味しいごはん楽しんでください♪・・・僕からのお礼です」と、『汐風』。

大 号 泣 。
ハンドマイクに少しのジェスチャーを加え、♪たったひとつの駅・・・で人差し指を掲げて、表情豊かに歌うShoyanのお姿は夢のようだった。湘南の海辺をドライブしてきたあとに、その地で目の前でShoyanが『汐風』を歌ってくれている、我慢できずに涙が沢山出てしまい、肝心のお姿がぼやけて見えない。これは懐かしい憧れの歌だ、「また次にも逢おうね」という約束の歌でしたよね、と10代の自分と30代のShoyanの、ある日の約束が叶ったような気がして、本当に永い恋が叶ったような大切なステージでした。

(それはもちろん私の勝手な想い方なので妄言お許しください汗)

♪壊れそうなほど・・・・と一言を置いて深く深くお辞儀をされて、そのままエンディングの演奏の中静かにShoyanは真っすぐ舞台袖に還って行かれた。手を振るとか言葉とか要らない、お互いに胸の中いっぱいの同じ想いを抱えてこのステージは終わりました。

客電がついてもしばらく放心でしたが、一番端の席なので真っ先に立って退出せねばならず、もっと独りで泣きたかった気持ちを我慢して急いで出てきました。

立体の駐車場も落ち着かないのですぐに退出し、江ノ島の暗い海まで車を走らせたら泣けてきた。江ノ島の展望タワーがクリスマスツリーのイルミネーションで飾られていて、綺麗でせつなく・・・気持ちが収まらなくて、それからしばらく厚木のPAまで涙とまらずに慎重運転で帰りました。

Shoyan(の音楽)と私は何も変わらずに何十年も時が経ったのだなと想いました。もちろん海も変わらず、夜も、季節も変わらずにそこ湘南に在りました。でも、そう想えるのは今のShoyanが全身全霊でご自身を磨き上げてこられたからなのだと、その努力と想い入れと集中力が本当に尊いものだと刻み付けられた素晴らしいライブでした。真っ暗で見えない夜の海、でもそこには大きな水平線と足元の小さな波。そんな風にこれからも私は伊勢正三の音楽に愛されていきたいと強く想う一夜でした。


新しくてハードな混沌の11月に、こんな日程無理かなと最初は思って慄いていましたが、やはりShoyanの音楽は私にとって何よりの起爆剤であって、手を引いてくれる大切な導きでした。本当にかつしかも大船も行けてよかったです。幸せな11月でした。

Shoyanの充実をほんの少し分けてもらって私もまたこれから頑張れます。(いや全部持って行っていいヨ、とおっしゃってくれそうな気もしますが(>▽<))

これでこの冬乗り越えられそうです!
ちょっと特別な、愛の時間に感謝して。
ひとまずの鎌倉芸術館覚書でありました。

七氏



※土運びで鍛えられて、余計に細い肩とは程遠くなりにけり(汗)


☆伊勢正三BIRTHDAYLIVE2023
2023年11月11日(土)
16時開場 17時開演
かつしかシンフォニーヒルズ 
モーツァルトホール

当日の東京はいつものあたたかな秋晴れではなく、今にも雨が降り出しそうな、どんより寒々しい底冷えのする午後だった。途中で貼るカイロを購入するほど。早くShoyanに逢って暖めてもらいたいよぉ、、と思いながら会場に向かう。

会場に入れば空調が効いていてとても暖かく、着込んだ分汗ばむほど。いやいや、これは最近調子のいいShoyanに期待してのファンの静かな熱気だなと思います。新しいグッズであるTシャツも販売されていましたが、まだお給料をもらっていないので(泣)今は見送り、こういうグッズなどを買うためにもがんばれる!と思ったのでした。待っててね素敵なTシャツ、早く着たいヨ(*´ω`)。

☆曲目

1.時の流れ
2.暦の上では
3.あの唄はもう唄わないのですか
4.冬京
5.あいつ
6.星空
7.海岸通
8.渋谷川
9.ペテン師
10.湘南  夏
11.ほんの短い夏
12.夏純情
13.秋の葉の栞
14.風の日の少年
15.冬の恋
16.22才の別れ
17.レミングの街
18.月が射す夜
19.君と歩いた青春
アンコール
20.ささやかなこの人生
21.海風
22.なごり雪
再アンコール
23.俺たちの詩


~開演~

例によってバンドのみなさんのオトナなイントロダクションの中、Shoyan登場。
胸に☆とSの大きなデザインの黒Tに波模様の織りが入った紺のジャケットを羽織って白いボトムスの眩しいShoyan。

歌い始める前に舞台の端から端まで歩いて行って客席に挨拶してくれて嬉しかった。『時の流れ』のイントロ、マーチンのD45を抱えるとフリーなソロの音から。これが初っ端から今日は音が違ったような気がする。ギターの音がガリガリとしてきらめく氷のような音がした!すごくヨカッタ。間奏のフレーズも200%!Shoyanの声が太くて、低音が硬質な感じがして耳に新しい。これ、馴染んだらまたいいんじゃないかな、、だって凄くオトコっぽくて強いパワーを感じたのです。

「壊すために作る積み木のように時は流れていく」

というフレーズがグサッときて、一曲目から胸の内を見透かされているような気がして泣けてきた。
今回、あまりメモも取らず一生懸命そこにいるShoyanの存在を胸に刻もうと思って座っていました。なので、箇条書きみたいになりますがご容赦ください。

・ソロ部分のギターがものすご細やかで、指の動きも繊細で合間に入るハモニクスやフレーズが沢山だった。
・遠くてもアバロンの光届く(涙)
・ステージ全編、細井さんのシンセベースや春名さんのカホンなど、リズムが多用されていてとてもよかった。細井さんはコーラスもソフトで大活躍だった。

・『暦の上では』は季節が違うのに何故かしっくりときて嬉しい。好きな曲だからかな♪Shoyanも一生懸命心込めて歌ってくれていた。落ち着いていて優しい、渋さのあるスミレ色のステージ。青と紫のライトにギターの黄色と黒で春先のパンジーみたいな世界だった。

・MC

「14回目のかつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールです」
「素敵な会場♪」
「ファンのみなさんや会場から毎年祝ってもらってばかりでなんか申し訳ないけど、精一杯持ち歌を歌ってみんなで楽しみたいと思います!」

・『あの唄はもう唄わないのですか』
LLカスタムでダウンストロークを静かに。少し肩をすくめて抑え目な感じ?
ここで、なんとなく、なぜか、今日はこういう曲で客席の反応がややさざ波だった気がする。それは『星空』『湘南 夏』などでも思った。『風の日の少年』や『レミングの街』の時の方が客席がブワッと沸いた気がするのだ。なんとなく、、、ここにきて客層がまた少し入れ替わりつつあるのじゃないか?と思った。

ああ、また一年経ったなぁと、感慨深く想いながら聴きました。

・D45の綺麗なハモニクス~・・・と思っていたら、そこでハモニカ(ブルースハープ)を手にしたShoyanだ!これはこれは!『冬京』のハモニカ凄く嬉しい!!!!!久々で渋い~~~~~!♪あたたかい愛が無くては冬は越せはしない、のメロディを一節。あぁ、今日は寒かったですShoyan、でもこの吐息のために今日の東京は寒いのですね、と想いながらShoyanの吹く音・吸う音を嚙みしめて聴いた。そしてラストのソロ、これまたものすごい渾身のアドリブソロ、濃い!本当に濃い!観ていて何度も声が出てしまった(汗)。今日のShoyan本当に濃い!双眼鏡で見たらメッチャ思い入れの表情で演奏されていて、そんな想いを受け止められて本当に幸せだった。
※この時、左腕に綺麗な青緑の盤面のシルバーの腕時計をされているのが見えた。

・『あいつ』
一転して明るく軽やかな爽やかなステージ。春名さんの柔らかいフルートが切ない。
Shoyanは声をまっすぐ出そうとしていらっしゃると思った。ストレートに届けようというお気持ちがあるように思えた。ラストのギターは岩井さんのフレーズ。

・上を見上げて『星空』。
上にいる人増えたな・・・と少し寂しい気持ちになる。客席もサワサワした感じだったかな。

・椅子に座りMC
「風の頃の歌ばかりで、最初の頃のアルバムから」
「もう、すごい時が流れました。こうして歌っていられるのはキセキだと思います」(拍手~~~)

「これを歌わねばという・・・」
と、『海岸通』。客席も「うんうん♪」という感じ。
イントロが凄い気合でのギターソロ。Shoyanはヴォーカルに入れ込みまくってる気がした。この曲は特にShoyanの入れ込みを感じた。最後にまたハモニカを吹いてくれて、一陣の風が吹き抜けた。
客席もこみ上げるようなアツイ拍手~~

「風の頃、大久保君が上手に吹いていたのをちょっと真似してみました」とはにかんだShoyanでした。

・「歌が出来るのは心が動いた時。これだけ長くやってると作ろうと思えば作れるけど(笑)、でも心に響くにはどこか自分でも経験したモードなどが、、、今風に言うとクラウドのように漂っていて、そこからカタチにするのはその人の集中力次第で、と昔から思っています」

大久保君と二人だけの初々しい風の音源、STILLMOREの話、その来年もよろしくコンサートのテープをスタッフさんが見つけて来て、それをお釜で煮て丁寧にはがしたというエピソード。アナログテープすごっ!

・そのSTILLMOREの中から『渋谷川』
イントロは岩井さんのエレキ。ステージバックに夜の渋谷の街の画像・動画が映し出される。ビルと東京湾、南国の白い雲と空、海辺の自転車など、言葉のまんまの写真ばかりでちょっと気がそがれる。いつもながら文句多くてゴメンナサイ。(Shoyanの歌ってそんな”単純”なものじゃないと思うのだけれど)
Shoyanの声もちょっとこのあたりからほんの少しこわばってきたような気がして、もう少し安定したらこれからイイゾと思った。岩井さんのギターが全編表情豊かで良かったです。

・とても自由な『ペテン師』
岩井さんがベースに持ち替える間を無視してトークなしで続けて演奏してしまったと恐縮してたShoyanです。

・ここでギター岩井さん、カホンなどパーカッションと吹きものの春名さん、キーボードシンセの細井さん、メンバー紹介。

・「これは箱根の仙石原で撮った写真がレコードジャケットの・・・」と『湘南 夏』。かぐや姫の曲が続きました。

・ここで早くもあのイントロから『ほんの短い夏』。
ここまで王道のラインナップで今日は変わった曲(?)はないのかな?と思ったけど、なぜか真正面からShoyanが両手をひろげて大きく迎え入れてくれているような気がして、大きな安心感に包まれていました。その最たるものがこの『ほんの短い夏』だった。
優しい歌、、2番からはスタンドマイクを手で抱えながら歌い、なんと♪君が僕の時計・・・では左腕の時計を見るジェスチャーで臨場感と愛を込めての歌唱でした。とても素敵で、キュンとして嬉しかったですよShoyan。(涙)

・上着を脱いでお水を飲んで
「ほんの短い夏を歌ってみました。ありがとうございます。もう、30年も経ったんだ・・・」としみじみ。(新曲の定義についても言及(笑))

「しかし僕はラッキーでした。体にきたり、疲れたり、目に来たりってあるけど、でもいつもウキウキしたりドラマチックなことには音楽が大事だなって」
「最近はレンタカー・カーシェアリングを利用したりしてハマってます。軽自動車にも初めて乗って、軽自動車は僕にすごく合っているなって思った♪」(こじんまりしてるからかな?)

「でも今日は長時間利用空きがなくて、ここまではタクシーで来たんですけど」と、三鷹から来たタクシーの運転手さんと四ツ木の地理勘の話。
※Shoyanがまだ車を運転される機会があるのだとわかって嬉しかった♪

・もう一曲夏の歌をと『夏純情』
半袖のTシャツが素敵です。
・ベースを抱えて『秋の葉の栞』~『風の日の少年』
膝で調子をとって、ベースもスライドさせたりShoyanが若々しくてホント素敵だった。なんとなく、おひげなどもちょっと濃いめ?ほんのりブルーのサングラス越しの柔らかいまなざしが何十年も変わらないナ♪と嬉しかった。

客席の盛り上がりも熱くて、この曲に聴き手が期待しているのがよくわかる。すごくヨカッタ。一体感のあるステージでした。

・♪冬の恋~温もりで滲む窓冷たく透き通る前に~の独唱から始まる『冬の恋』。
ギターソロは岩井さん、冷たく・せつなく・本当に透き通るようなステージでした。ひたすらに「Shoyanの目がせつない、目がせつない、、、」と書いてあります。

・岩井さんの足元でシャンシャンの音がする?
LLカスタムでShoyanのイントロから『22才の別れ』。
客席で口元に手を当てたり顔を覆ったり、感激しているリアクションが多く見られた。ヒット曲だから・だけではない、もう、この歌と共に過ごしてきた時間が長く深すぎて、きっと聴く人の心がストレートに震えてしまうんだろうなってよくわかる。聴き進めればステージのShoyanのみならずミュージシャンのみなさんもまとまってノッていて、スゴクイイ!とメモしてある。『22才の別れ』で目が覚めたような気がした。Shoyan、やっぱりキャリアの最初の一音から今現在のこの時間まで、ずっと同じ最大限の濃さで音楽を愛してるのだなって。それが客席にも伝わるんだなって、余すとこなく隅々まで輝きの詰まった美しい22才の別れでした。本当に感激しました。

・ここでT’sTが登場『レミングの街』!
これ聴きたかったのだ(涙)。昨年来、今聴きたい曲だったのだ。ずっとShoyanのストロークに魅入られて凝視していたら、春名さんのSaxの時に強めに弾いたりしてるっぽくて、そうやって曲は厚みを増していくのだなと感激した。岩井さんのヘヴィ目のエレキもカッコよく、歌詞の深さ・大切さが際立ち、Shoyanの”音の正しさ”みたいなものがよくわかるステージだった。歌い終わって客席から大歓声と熱い拍手が沸いたのは自然なことだと思った。素晴らしい圧でした。

・D45に戻り『月が射す夜』
イントロのギターにちょっと新しげなエフェクト?がかかってドラマチックな始まりだった。でもちょっとなんとなく、アップテンポな前曲の続きでバンドの足取りが少しだけゆっくり目かな?と思った。それでもShoyanの丁寧なダウンストロークや客席の手拍子の一体感がよかった。

・喉シュッシュして♪
「今日はみなさんにお返しが出来たでしょうか」
「気持ちだけはまだやる気があります」と嬉しいお言葉。
「歌を書くのは半分楽しい、半分苦しい」と、でも「人生は色んなこといっぱいあるけど、生まれてくることはそういうこと経験しなさいということかなと」「魂を磨いていくこと」と深いお言葉。でも今の自分の気持ちにフィットしてありがたく、とても励まされた。

「がんばりましょう」と、そして万感の、丁寧な『君と歩いた青春』。
何故かこのころになると自分は頭が真っ白になっていて、あまりよく覚えていない。いい意味での放心・フラット・失神?(笑)で、Shoyanのパフォーマンスにお任せしておりました。身と心をすべて委ねて聴くシアワセです。声の伸び(音程)もよく、Shoyanの日頃の真摯な想いを感じられました。

~アンコール~

(メモ放棄^^;)

・『ささやかなこの人生』の明るい客席が好きだ。みんな一緒だ・ステージも客席も隔たりはない、そう思える一曲。今日もみんな無言で拍手で励ましあえたと思う。

・『海風』
春名さんのパーカッションが軽やかで冴えていて元気出る。
Shoyanのチカラはいい具合に抜けて天に昇ってる。各メンバー紹介のフリー演奏とともにShoyanも再びのハモニカ!!これは珍しい気がして今日のShoyanのワクワク感・チャレンジ感が現れていた。笙のように空を感じる風!終盤なのに転がるように駆け抜けていった風・海風が吹いていた。

・大きな大きな歓声掛け声拍手の中で、やりきった感まといまくりのShoyanの充実が眩しい。
「とにかく、、、、がんばります」と前向きなお言葉がいっぱいで自分も後に続いてがんばらなきゃと胸いっぱい。そのまま『なごり雪』。

軽井沢でもそうだったけど、この頃のなごり雪の磨かれた感は最高値で、何故か完熟を通り越してまた一粒の種に戻ったようなそんな印象を受ける最近のなごり雪なのだ。この歌はどれだけの枝を伸ばして花を咲かせて来ただろうか、そしてそのすべての実が人の心を潤して、そしてその先に今また一粒の種となって光っている。そんな風に突然想う昨日のステージだった。ものすごく感動してしまい、今これを打っていても涙が出てくる。

大きな拍手の中でやりきった感のShoyanの表情が素敵だった。
こんな風に正直な、純粋な充実の顔を見せてくれるミュージシャン他にいるだろか?伊勢正三というアーティストの素顔がよくわかる尊いステージだったと想う。本当に、Shoyan、今年もお誕生日おめでとう!そしてありがとう☆

~再アンコール~

客席から♪ハッピーバースデイが自然発生的に起こって大合唱になった。
「これがShoyanファンの真心やで」と私も嬉しかった。
本当に幸せな歌い手と聴き手だなと感動しました。

ギブソンJ-50が現れて、最後に『俺たちの詩』。
確かこの時Shoyanは「あ、女子もいるケド・・・」と”俺たち”じゃない女性ファンのことも気遣ってくれてキュンとしました。私も男前な女子になりたいです♪ 最後に、ステージのShoyanの頭上に集まった真っ白な光が、徐々に客席にひろがってゆき全体を包んでいく照明の演出は感動的でした。本当に、真っ白に輝いていた天の使いのような歌い切ったShoyanでした。

・・・

”時代の音”とは何だろう。
ギブソンのギャリギャリした音はまだそこに「アノコロ」があると肌身に感じさせてくれる。でも「ソコまでは至っていない」今現在の進行形の音にも聴こえる。弾く人が持っている魂なのか?楽器の鳴りなのか?それは詳しくないからよくわからないのだけれど、伊勢正三という人がカタチにしてくれる音や言葉は、愛や時間(時代)や想いの器なのかもしれないなと想う。Shoyanの歌はそこにおいて眺めるものではなく、ともに感じて響きあえる素晴らしいものなのだとよくわかるLIVEでした。

歌は生き物なのだと、”誕生日”にふさわしい生命感溢れるステージだったと思います。それがどんな”今”だとしても、自分のもとにある時間に向き合う、それ大事だよ・と教えてもらったようなコンサートでした。

Shoyanのお誕生日ライブなのだけれど、自分も生まれ変われたような・がんばろう・あきらめない・そう思える素晴らしい一夜でした。

慌てて書いた殴り書きなので読みづらく誤字脱字あると思いますがご容赦ください。
幸運にも?仕事の休みが増えたので書けるだけ書いてみました。

生命をアリガトウShoyan、私もがんばります!


2023年11月  ななしー


※今回『雨の物語』『涙憶』はなかったけど、なんとなく自然な流れでそれでよかったような気がします。
※※どこかでガロの『君の誕生日』を一節歌ってらっしゃいました(^^)。
※※※Shoyanのお導き、友人知人の励まし、家人のフォローに最大限の感謝です。
☆その2
・・・
バックミュージシャンのみなさんのアドリブプレイが二巡して『涙憶』が終わると、また例の木の扉から薄いアイボリーかピンクベージュの生地にゴールドの花模様の開襟シャツでShoyan再登場。またシャツの後ろ出ているけど、もう慣れた気がします('ω')ノyeah

ハンドマイクを手に『小さな約束』。
マイクを両手で抱えて左右に揺れ揺れて歌うShoyan、なんだか久しぶりな気がして「正やんがんばって!」と乙女心の声援を心の中で送りたくなる。なんだかキュンキュンしたステージでした。歌い終わっても両手で持ったままのマイクを下げて、授業参観で発表する班長さんみたいに可愛いShoyanでした。(なんという例えなのか♪)

間奏の「~今度いつ逢える?」は天井近くに字幕を表示して、やや客席の目線を逸らす作戦かわかりませんが?Shoyanは正面で譜面を向いてハニカミ仕草のネパーリアン♪してくれたので、イイぞぉと拍手を送りました。

MC

・「昨日、散歩していたら本当に・・・・あの歌の、さっきまで歌ってた・・・ナンダッケな?汗」

と、一瞬ど忘れした夏純情の歌詞のように、軽井沢に来て散歩していた御自分の手に赤とんぼ=アキアカネ?が本当にとまったお話をされていました。

・「昨日台風が行ったから、今日から秋です☆」

と、Shoyanの秋認定いただきました。

・「(台風の混乱で)軽井沢に来るためには昨日はどうしようかと思いました。でもさっき大賀ホールの裏にはワレモコウって花があって(お好きな花だとのこと、私も好きです泣)、、、あれって花?つぼみ?イチゴみたいな・・・そういう季節が楽しみで♪」

(先ほどの夏純情もふまえて?)

・「そしてその秋が終わり、冬が来て、、、春が来て君がきれいになって♪また夏になり秋が来て・・・」

と、その季節の移り変わりから良い唄が出来ていく・というようなことをおっしゃったように思います。

「まず冬の歌から始めたいと思います・・・」と『冬の恋』、なのですが、、、
ここで歌いだした途端にスタッフのお兄さん「スミマセン!」と駆け寄り演奏が中断、どうやら使用するギターが違ったようで、「キーが違ったようです(^^)」と歌いなおし、、、なのですが、もう一度「秋が来て~」からのくだりを繰り返してからのやりなおしで、客席もクスリと楽しいやりなおしでした。

※だがここで最初は歌いだしが♪冬の恋 温もりで滲む窓~だったので、そのまま聴いてみたかった気もします。

♪さよならは言わないで~と歌いだすいつもの『冬の恋』は、やはり口や顔の表情を丁寧に動かして歌い口がとても表情豊かでした。今回は全編通してShoyanの能動的な表現仕草が濃くて、ジェスチャーや顔の表情が印象深いライブだったと思います。

なんとなく緊張感が残ったまま、慎重な、足取りのちょっと重い冬の恋でしたが、岩井さんのエレキギターのスライドの合いの手が正確でスマートで素敵でした。

さて、「そして春になりました☆」と『春の流星』。
D45で嬉しい(涙)。ここまでよく光って見えますよShoyan、と待っていると、やはり初めての曲で楽譜をガン見してとても真摯に歌いだすShoyanでした。「今日一番いい顔してる♪」なんてメモに書いてあります(涙)。

歌いだすと座席で姿勢を正して背筋を伸ばした人が同時に数人いた。Shoyanの思い入れを感じ取る人が多かったのかもしれない。♪儚く消えてしまーうよ、♪寝転んで見たあのー頃、の部分、ちゃんと上の階に音の手がしっかり掛かっていて、高い空に近づけた歌声でした。途中からは岩井さんのエレキが絡んで、優しい演奏に安心しながら暖かい気持ちに包まれていました。

STILLMOREに入っているデモ音源はきっと制作当時(2011年頃?)のShoyanのお声なわけで、でも、こんな今、大好きな"今のShoyan"の声で歌ってくれたことが凄く嬉しかったです。しかも、今のほうがヨカッタ、、、かもしれないと想っています。

※ここで最後の「ふるさとにいたこと」が「フクシマにいたこと」と聞こえた。そう歌っていたと思う。なぜだろう、前述したけれど、2011年の福島の春にこの歌が関係するのだとしたら、それはもっと深い意味も持つ。けれどShoyanは歌い終わって「今のはSTILLMOREに入ってる春の流星でした」と、サクッと終わらせて「次は夏ですね」と、続けられたように思う。
(以前『水槽の街』をこの軽井沢で歌われた時もこんな風にサクッとコメントなしだった気がする)

でも、その分、余計にストレートにあるがままに心に沁み込んで大切な『春の流星』になった気がします。Shoyan、心の歌声をアリガトウ☆彡


・「いよいよここまでやってきました」

・「このライブのテーマでもある、、、短いですよ?夏は・・・」

よく見たらShoyanはあの岩井さんにあげちゃったベース?を抱えている!
ヒャ~嬉しい!!と家人と歓喜。
ドラムがいるから余計にベースがナイスっ!
しかもこの『ほんの短い夏』!キター!

左手でベースのネックをこねて、その左手首返しが色っぽくて堪らぬ~と、悶絶しておりました。ベース弾きながら歌うのがかっこいいなぁ(*´ω`*)LOVE。親指弾きもお茶目だな。天井がグリーンとオレンジの木漏れ日みたいな照明になってとてもきれいでした。ここでも岩井さんのエレキギターがたゆみなくて気持ちよかったです。

歌い終わるとショーヤーン!の歓声が凄い!すさまじい。
ベース最高ー!の声も。その調子で次なる曲は、、、
「いよいよ、僕はひとりじゃない・・・別れるようで別れていない・・・」と『秋の葉の栞』。

細井さんのハモニカがノスタルジーな中、Shoyanは歌いながらまた
「♪こ・ね・こ・の・よ・う・な」と一音づつちゃんと口を開けて区切って、とてもデリケートに慎重に音を置いていった。ベースも声も、静かに熱くノッてるShoyan素敵、、、と号泣マークが描いてあります。ドラムはオリジナルでも叩いていたご本人の野口さんなので、再現度高くてとっても贅沢なステージでした。(家人が今回のドラムはジャズセッティングなのではないのかな 、と申しておりました)

終われば万来の拍手拍手でShoyanちょっぴりドヤ顔♪でした。(さもありなん)

「そして中秋の名月!」と『moonlight』!ギャリギャリのGibsonJ-50を下げて、けれどゆったりのストロークでバックのバンドに委ねて、Shoyanご本人は落ち着いてらしたように思う。エンディングで♪ジョリーーンと下せば、すかさずギターを替えてピックを咥えて『月が射す夜』。マイクスタンドの高さを調節したり、ストラップや襟を直したり、入れ込みが垣間見える盛り上がってきたShoyan。そして歌はソフトに熱い「♪暑すぎたね~」が沁みる。今年の夏ほどこの歌を欲したことはないのではないかしら。あまりに激しすぎた今年の酷暑、情緒なんて遠くなりそうで息も絶え絶えにエアコンの部屋に引きこもる日々を、この夏を、いつか涼しかった日本の夏を、少し切ない遠い日々にしたくない・・・気候変動にだって臨機応変していきたい日本人の矜持を想ったりした。

(途中少し歌詞が入れ替わったような気がするけど、文脈は自然だったのでセーフ?!)

大歓声の中で

・「今日はみなさん本当に遠いところから、、、今は軽井沢も近くなってこんな最高の場所で、最高のお客さんたちが来てくれて、本当に感謝しています」

と、Shoyanご自身も満ちた表情で円く集大成の姿勢『君と歩いた青春』。

D45を下げてはいるが、ピックを挟んだ指のままマイクを両手で抱え、肩をすくめて何かを胸に溜めていくような熱唱だった。声の伸びもスゴクよくて♪みんなで釣りへでもゆきなよーーーーーーーーーーーーー、の倍々ボイスに客席から大きな感嘆と拍手が沸いた。またその歌い終わりの語尾の部分までちゃんと意識されて、余韻に責任持って歌われていた。今日もイイヨ、最高だよShoyanと涙出る。

またここではMartinD45大活躍、間奏のスライドが美しくて、どこか森の香りさえする。ここ最近このギターだけ存在感がひとつ前に出たような気がしてる。ナゼか、Shoyanの相棒というよりは分身のように想える。私はこのギターが好きだ。

岩井さんのエレキギターのアルペジオに野口さんのドラムでまた違ったドラマチックな『君と歩いた青春』でしたが、今回の盛り上がりはそれによる熱量だけではなく、むしろ”Shoyanはいつも同じこの凄い熱量を発している”ということがわかりました。(変な言い回しでご容赦)
音の大きさや、種類の多さ、アレンジやホールの大きさ関係なく、きっとShoyanはおひとりでもつま恋のような広大なステージでも、どこにいても一人その中に白熱の火花を散らせる熱い音の芯を湛えていらっしゃるのだなぁと、まっさらな自分で感じておりました。本当に幸せです。

全霊のステージに客席からもショーヤーンコール大量発生!
Shoyanは両手を胸で合わせ、また左右に大きく広げ、すべてを発してすべてを吸い込んでおられるようでした。泣く。久しぶりに沸騰しまくった客席にステージの演者のみなさんのやりきった感がとても大きな安堵安寧でした。この光景、、、やはり何にも代え難い(涙)やはり音楽は人類の大切な宝です。

※自分も偶然隣合わせた旧知の知人と一緒に2度ほど叫んでしまいました(照)

~アンコール~

再登場のShoyanはまたもやベースを抱えてカッコヨス!超カッコヨス!!!
右手を高く掲げて光ってる!
この時、本当にShoyanは発光していました。後光とかじゃなくて本体全部光り輝くシャイニーShoyanでした。(オーラが視られるようになったのか自分)

ここで、まだまだ続くぞ的なほんわかトークが続いて嬉しい。

・「こないだ久しぶりに飛行機に乗ったんです。大分に行って・・・その時、飛行機から下を見るのが好きだから、、子供っぽいけど(照)あぁ、地図通りだなぁって、紀伊半島とか伊勢湾とか、、途中で川から流れ込んだ海が濁っていたりして、線状降水帯とか発生したのかなとか」

・「でもそういう川の濁りが栄養として海に流れて循環しているんだと、川などの水が蒸発して雨になり、海になり、雲になり、、って大変なんだなって思います。そういうことを思った子供っぽい自分・でした♪」

と、その子供っぽさのまま、一人の少年がステージ上で肩をすくめてベースギターを抱えてキュっと歌う『風の日の少年』。とても可愛く歌うお姿と弾むようなベースのプレイ。♪しなやかな君に~、では右手で前を指差し、どこまでも一緒に行きたくなる光のステージでした。


次はGibsonJ50を抱えるとステージの端前方に出てきてストロークが始まった。
『ささやかなこの人生』客席が総立ちになる。
♪喜びとか悲しみとかの~、で左手を胸に当てる仕草、今回はShoyanの歌いながらジェスチャーが多くて嬉しかった。

会場が膨らみきったここでT'sT登場、堂々の『海風』。
ドラムが入って強風が吹き荒れる!波の飛沫大量発生!ダンダンと身体の中に響く海風吹いてた、マスク越しにちょっと歌ってしまった(お許しを)。Shoyanと一緒に同じ時間共有して「ウミカゼ」って歌えて凄く嬉しかった。思わず心の中は嬉し涙で溢れていました。メンバー紹介も熱くてアツくてGroovyなステージでした。

シャツの襟を直して♪両手でマル!なShoyan、誰に何が〇なのかわからないけど(笑)、確かに◎!な会場の一体感でした。

D45で満を持しての『なごり雪』。
客席はみな立ったまま清聴。
今日で一番Shoyanの声がよく聴こえる。
強くていい声。
ギターの音も120%聴こえる。
♪幼い君も大人になると気づかないまま・・・で全天を見上げて、天上の何かとやりとりしていたようなShoyanでした。ラストにはマイクを両手で握りしめて本当に全霊込めて歌ってくれた。メモには「凄くいいよ凄くいいよ(涙」と波線を引いて感極まっていました。締めくくりのアルペジオがごく静かで、、、それがまたヨカッタです。

家人は「つま恋2006以来の神がかった凄いなごり雪だったな」って感極まっていました。私もそう思います。このところのShoyanは以前よりさらに深度が増して容量も増えたと、素人な私でもビシバシ感じます。同世代のミュージシャンでこれだけヤレる人は他には絶対いない!と心底思います。会場の規模とかじゃなくて、深さと重さが全然違う、しかも全部自分で言葉を紡ぎメロディーをつけて演奏して歌う、そんなこと出来ている人いないです。伊勢正三って本当に凄い表現者なんだなって、やっぱりホールの床にめり込むぐらいひれ伏したくなる素晴らしいなごり雪でした。

やばい、書いていて泣きそうです(涙)・・・

ミュージシャン全員前に出てきて手をつないで一礼。
満たされて喜びにあふれた客席とステージ、今日もひとつになって互いに愛し合えた時間になりました。音楽って演奏&聴くということで愛し合えるから最高です(涙)。なんかもうShoyanが眩しすぎて真っ白い光の世界にいたような記憶であります。

・・・これで、終わりかな、終わりだろうな、最高だもんな・・・と放心して呆然としていたら再アンコールがありました!それも思いがけずの『汐風』!!!

大号泣!

・「もう一度、夏を送ります♪」

と、ハンドマイクで指差し&手のひら下げて「どうぞ、座ってください」って優しいShoyan。
なんと、もうこれ今から始まりじゃん!と、さぁこれからだぞ的なワクワクした揺ら揺ら抱かれるような最高の『汐風』でした。自分がこの曲大好きだからかもしれませんが、ハンドマイクで可愛らしく、途中で椅子に腰かけて春名さんの間奏のSaxに聴き入ったりコップのお水飲んだりのShoyanのナチュラルなお姿も素敵でした。ほんとに、♪このままで終わるのが切なくて・・・・な、ラブリーで、夕陽のチラチラした波の反射に目を細めて腕組みするような、寄り添いの締めくくりでした。最後の最後だけちょっとギターD45を抱えて、ゆらゆらっと少しだけ弾いておしまいにして、、、そっとShoyanは扉の向こうに去ってゆかれました。


☆あとがき

最後の二曲がまた突出して凄まじく良かったので、ステージが終わった後の放心状態が大きく、正気に戻るのに時間を要するほど夢の心持ちのするライブでした。Shoyan、ほんとに凄いなって。前のコンサートから何か月も時間が経っても同じテンションで驚きました。いやそれ以上の新しいアプローチまで加えてくる、非常に精力的で、一すくいで倍盛り!みたいなガッツを感じました。未発表・初演奏曲もいくつかりましたが、そのどれもみんなキッチリと歌われて、今が一番イイと思えました。きっとお身体のケアも丁寧になされて臨まれているのだろうなと尊敬の気持ちでいっぱいです。

今回テレビ放映の録画もあったとのことで、久しぶりのことなので嬉しく、放送が楽しみです。(ここはメモ書きからの内容なので、放送のあとで訂正すること沢山あるかもしれませんがお許しください 大汗)

最近はコンスタントに続いている数々のコンサートの中で、この軽井沢大賀ホールもひとつの通過点に過ぎないのかもしれませんが、すべてを追えなくてもここだけは・・と思わせてくれる扇の要のような大切な機会、今年も参加することが出来て嬉しかったです。また特に胸にしまっておきたい音や言葉がたくさんありました。発するものが新しくて熱量が多いステージでした。今のShoyanが"最高の更新"をされていく様を目の当たりにできて、それが何よりの幸せでした。(『雨のTAXI』なども、ご自身で歌われる更なるAdd flavor.な余地がおありではないだろうか♪)

こんな私たちからの小さな拍手が、Shoyanの音の動機の一端になれるようにと、不遜ながらこの片隅で祈っています☆

また次に逢える時はどんなだろう?と、期待を持たしてくれる現在進行形の伊勢正三サマに尊敬の念と愛をこめて。

この夏のしめくくり、おしまい☆彡


2023年9月  Nanashi



☆その1

2023年9月9日(土)
軽井沢大賀ホール 16:30開場 17:00開演
☆伊勢正三 Summer LIVE 2023 ~ほんの短い夏~


※今回、後日テレビ放映があるそうなので、正確ではないこと多々判明するかもしれませんがご容赦ください(汗)

☆曲目

1.夏純情
2.イノセント・ノベル
3.あの唄はもう唄わないのですか
4.冬京
5.雨の物語
6.海岸通
7.渋谷川
8.雨のTAXI
9.22才の別れ
10.涙憶
11.小さな約束
12.冬の恋
13.春の流星
14.ほんの短い夏
15.秋の葉の栞
16.moonlight
17.月が射す夜
18.君と歩いた青春
~アンコール~
19.風の日の少年
20.ささやかなこの人生
21.海風
22.なごり雪
~再アンコール~
23.汐風



前日、関東から東北の太平洋沿岸は台風の影響で荒れたお天気になり、線状降水帯が発生したり河川の氾濫で交通網も混乱していたのですが、当日の軽井沢は影響も大きくはなく無事開催されました。現地は濃い曇りで非常に湿気が多く、大賀ホールの芝にも露がまとわりついてサンダルの足元を濡らすほどでした。この夏の酷暑を思えば、久しぶりにしっとりとした空気で非日常感がありました。

会場内では発売になったばかりの『STILLMORE』が限定グッズ付きということで、長い列に並ぶ人がたくさんいてすごく活気がありました。あと、ロビーの片隅にプレゼント受付函が設置されていて、付箋に氏名を書いて投入できるようになっていました。バースデーライブ以外の会場でも毎回設置されるといいなと個人的には嬉しく想いました(ファンレターの宛先不明でも安心ですネ)

・・・

☆開演

Cエリアの右側中ほどの席に着き、何とかShoyanのマイクの位置を確認。こ、今回はステージ上にドラムセットがセッテイングされているではないか!!と、緞帳のない大賀ホールならではの丸見えイントロダクションに家人と興奮する。2020年1月以来の参戦となる家人はここですでに目が輝いていた模様です。

客電が落ち、バックのミュージシャンが揃うと細井さんのシンセでオープニング。そこに水色の模様の開襟シャツに白いボトムのShoyan登場!!
爽やかな風のようなソーダ水のような、夏を纏った佇まいが初っ端から素敵☆

※後にGUCCIのシャツと判明、小さな星の模様がたくさん入っている愛おし気なシャツだった
(*ノωノ)☆彡☆彡☆彡

早速にMartinD45を抱えて『夏純情』。

んん~♪ドラムが入っていきなり迫力の幕開け。Shoyanはとても調子よさそうで、自分が観た4月のステージの最高な感じが持続しているなと一曲目からパァーっと開けた印象でした。Shoyanの間奏ギターソロも強くきらめきまくっていたし、♪ここにとまれ赤トンボの純情~で右手を指差しジェスチャーしたり、ノッてるなShoyan、と嬉しくなりました。

大賀ホールのモコモコサウンドは相変わらずで、今日はドラムのインパクトもあって重なり合った音の中でやはり声は聴こえにくいのですが、その分春名さんのSaxが歌の合間に絡んだりして、いつもと切り口の違うサウンドで良かったです。今回は通して春名さんのオシャレSaxの出番が多く、聴きどころ増し増しでした。

ここでShoyanが真っ黒サングラスじゃないことに気付き(今頃か)、濃すぎず薄すぎずのブルーグレイのグラスがすごくお似合いで素敵でした。(べるがの初回を想い出し涙)

D45のまま『イノセント・ノベル』!
SaxのイントロにShoyanの落ち着いた声で入る。いつもより少しだけゆっくり目のテンポ?で、♪きっと恋は・・・などは、季節の花の和菓子の練り切りをひとくち・みたいな感じのしっとり感があって、走ったりせずゆったりとしていた。Shoyanはギターを下げたまま左右に揺れてスウィングしていた。歌い終わりに早くも会心の笑顔が出たように見えました。

MC

「えー、軽井沢、もう十何年目?この大賀ホールの前には山梨県のべるが、、名水公園でやはり何年もやっていたのですが、、、こんなわざわざ不便なトコロにみなさん御苦労サマです・・・」

と言いかけて

「あ、こんな言い方は上から目線になっちゃう(汗)、、」と、

改めて 「アリガトウ♪」 とのお言葉。

ここで、恒例の?会場に参加来客の都道府県調査に(笑)。
「とりあえず長野県内から・・・」と、客席から長野の皆さん拍手。
次に山梨新潟を加え、ナゼか埼玉・神奈川・静岡も加えようか・と謎の調査。
どうやら「昔は僕のライブはフォッサマグナといわれるエリア=大地の裂け目でやることが多くて、辰野町とか行きました」ということで、思い入れ?のあるエリアだからの調査だったようです。

「あの頃、みんなが聴きたい曲をやらなかったんですが、それは~(その頃共演していた)佐藤準という奴がワルイんですw」と、マニアックな選曲を準チャンのせいにするShoyanでした。

※でもあの頃だってちゃんと22才の別れ・なごり雪・海岸通・雨の物語・置手紙・ささやかなこの人生・海風あたりは毎回演ってくれてたので、今とあまり変わらない気がしますヨ(笑)。

で、それがこういう曲のなのか?と思う『あの唄はもう唄わないのですか』。はLLカスタムで。
楽譜をガン見しながら慎重にドップリとした歌い口に、なんとなくShoyanの今日の自意識を感じる。ドラムのシンバル?の音が雨の道の水撥ねのようで、パシャンパシャンと足元が見えるようなリアリティがありました。

ここで1カポに付け直して念入りなチューニング。スタッフにヘッドにつけるチューナーを持ってきてもらって更なるチューニング。ひたすらチューニング。

「なんでこんなに集中しているかは後で言います♪」と、「軽井沢に来て、朝、散歩したら地面が湿っていて、台風でギターもだいぶ湿ってて・・・」と、確かにこれはかなり影響ありそうだなと私も思いながら更なるチューニングを見守る。そしてなるほどの『雨の物語』。

横からのように見えるピンなライトに肩をすくめて歌う姿がそこだけ切り取られて、小さな劇場での一人舞台のように見えて切なかった。ここではドラムやギターの音が少し重い感じがした。

※実は歌に入る前に、チューニングにやや苦慮をしているShoyanに、脇の岩井さんがエレキギターで一音投げたのですが、それがまたイイ雰囲気の音で素敵~と思ったら、Shoyanがすかさず
「イイネ、、、今のアドナイン♪」とおっしゃっていたやり取りが良きでした。add9・・・オシャレ☆

またD45に持ち替えてそのまま『冬京』。
なんとここではリードギターの音がとても小さくて、せっかくの熱演が聞こえづらかった。細かい音が埋もれてしまい、艶感や芯の音が生の客席には届いていない気がしてチョット残念。自分の席は7列目でしたが、すでにここで音がモヤっていました。でも、歌はたゆみなくこなれていてスムーズだし、見える手元の動きは凄くカッチリと力強く、音以上の音が出ているのだろうなとわかりました。カッタウェイではないMartinの、高いフレットの際の際まで攻めるお姿が、とてもカッコよかったですShoyan。離れていても9フレット目のアバロンがまた紅く光っていて見えて感激。綺麗~☆


歌い終わり、Shoyanは微笑んで椅子に座る。
また念入りなチューーニング。今日はホントにこまめなチューニング。
またゆっくり目で始まる『海岸通』。ここまで王道中の王道。だがしかし、2020年以来の参戦で隣に座っている家人は今回この海岸通は「このテイクは神さまに奉納する完成度!」とコメントするほどひとつの高みを極めたような万感な感じがありました。このあたりの安定感、凄かったです。今回こういった弾き語り系の曲はとてもよく聴こえました。

ここでメンバー紹介。
ギターの岩井さん、パーカッションとSaxの春名さん、キーボードの細井さん方を先に紹介。ドラムスは「今日は思うところあってゲストミュージシャンを・・・」と、"初代シュガーベイブのすごいベテラン"と野口明彦氏の紹介。※アルバム『Re-born』のレコーディングやセンチメンタル・シティ・ロマンスとの共演でもご参加されていましたね。

また、音調整のためにそのドラムのセットとパーカッションのエリアを区切っている屏風のような透明アクリルのパネルの説明を「檻に入ってるわけではなくて(笑)」なんて説明されていました。

ここで数日前に発売になった「『STILLMORE』を今日会場で買うとチャームがついています」と、特典のアクリルチャームの告知をして、またまた長ーいチューニング。そして合間に急に♪ん~~~~っと鼻歌を。

「ではSTILLMOREから・・・」と『渋谷川』。

イントロは岩井さんのエレキで始まる。
Shoyanは椅子に座って慎重に楽譜を見ながら超囁きな低音でそっと力強く歌ってくれました。
ものすごくよく丁寧に口を動かして

♪ぅ私の涙を~
♪離れてしまっても~ぅ

の小さな「ぅ」が大活躍の、思い入れ深いパフォーマンスでした。
Shoyanの♪Wow~に被さってくる岩井さんのエレキギターもたまらなく、伊勢正三の現在の円熟味をたっぷり魅せてくれた熱く泣けるひとときでした。Shoyanご自身も歌い終わって上を向いて天を仰いで「ふぅ」と一息吐かれていたのが印象的でした。とても丁寧で表情が凄く豊かな渋谷川だったと想います。

「♪招き入れた~」というフレーズに、『東京1975』の「♪そんな時いつも東京は僕の肩を叩き~」を想いました。なので、歌詞の順番も含めShoyanが歌うバージョンのほうが私にはしっくりくるように思います。

ここで、この『渋谷川』に関するエピソード。

・「この歌は前にやなわらばーに書いたんですが、STILLMOREを聴いてもらえばだんだんと沁みると思います」 (※ちょっと聞き取れず内容違うかもです)

・「この歌のきっかけは東京オリンピック(2020)で、渋谷川は一時蓋をして暗渠になって地下に埋まっていたのですが・・・」(※その際の再開発でまた地上に姿を見せた)

・「渋谷川は古川とも言って、この支流には宇田川町の宇田川、代々木のほうには唱歌『春の小川』の舞台になった川もあります」

・「オリンピックですごく注目されるだろうな~と期待して作ったけど全然売れませんでした(苦笑)」

などと、衝撃の本音もポロリ。

・「そういうアザといキモチがあったらダメなんです」

と、省みられていました。
けれど私は今回のSTILLMOREな『渋谷川』はとってもイイと想っているので、ここで生まれてヨカッタと思いました。

トーク続く、

・「でもそれに目を付けたのは『神田川』の喜多条忠さんです。♪星が~綺麗ねとっても~青い星・・・のキタジョーさんです」

と、同じタイトル『渋谷川』という喜多条忠氏作詞の歌があることなど。

・「歌を作る側は音を作る”動機”やワクワクがあるわけで、音楽にはいろんな側面があるんです。で、ちょっと冒険を・・・STILLMOREよりもっとMOREな・・・

と、ここで何かに気付かれたご様子。
実はここまでMCで『STILLMORE』のことを『Re-born』とハイブリッドしたフレーズでおっしゃっていたみたいで、

・「あ、『STILL-born』じゃない!!ずっとスティルボーンで言ってた、STILLMOREです(滝汗)」と訂正。

でも私にはモヤモヤっとした音でそれまで良く聞こえていなかったのでおkです(*´ω`)。

で、気を取り直して、

・「今からボクにはもっとMOREがあるんだ・ということを・・・」

と、「音譜を見ないとネ」と譜面台に目を落として

・「雨のTAXI・・・」

と、ぽそっとおっしゃって未発売の幻曲『雨のTAXI』※1が始まった。

!!!!衝撃でした、ここでこの歌が来るとわっ
うろたえて頭真っ白になり、とにかく歌詞歌詞っ!※2とメモるのですが、前述したように私の席からの音がモワモワで言葉は半分くらい聞き取れたかなという感じです。でも、ドラムも入ってメッチャBeaty?な、ちょっと歌謡曲っぽいBossaな感じで"夜の伊勢正三"キター!と思いました。そしてやっぱり"雨の伊勢正三"もキター!と、春名さんのオシャレSaxと座ったまま身体を前後に揺らすノリノリのアダルトShoyanにヤラれた~とわなわなうろたえていました。色っぽくてもっと聴いてみたい私の大好きなカラーのメロディでした。雨のBossa調は堪らんのです(赤面)。どこかで、、どこかでいつかもう一度聴きたいと願います。

※1
この『雨のTAXI』は津久見出身の歌手川野夏美氏に提供され2020年10月ごろに発売の予定だったようなのですが、発売延期になりそれきりになっていた曲と思われます。C/Wに『地下鉄ーメトロ』という曲(こちらがメインだったかも)もあるようですが、シングルCD予約サイトなどは発売延期の告知のまま更新されていません。
すごく気になっていたので今ここで聴くことができて非常に非常に感激しました。
去年ここでこの歌のことチョットよぎったよな・・・と、二つのスキマを実感しました(謎)。

※2
歌の内容は示唆というよりはatmosphere・・・噛みしめるというよりは口あたり・・・構築よりは切り取り・・・のような、ちょっと刹那的な危うい恋が見え隠れする、雨の六本木シリーズNo.3爆誕でした。聞き取れた歌詞も短く、なんとなく本編もあっという間で、もう少し具体的に状況を掘り下げてみたい恋に興味津々です。(自分の中では『虹のピアス』みたいな曲調として覚えておこうなどと思いました(だいぶ違うケド汗)

※※スミマセン、一回聴いただけなので勝手な憶測的なコメントです。お許しください。


で・・・歌い終わった後、

・「ヤッちゃった・・・(照)」

と、ニッと歯を見せて未発表MORE曲披露に、はにかむShoyanが素敵でした。
もっともっとヤッちゃって欲しいと思います。
そして会場内左右を指して、

・「今日はたくさんのカメラが入っていて、だから、、今日は録ってるわけです」

と、チラシ(私もチラシと言うてしまう(笑)フライヤー)に記載の秋ごろのテレビ放映の告知が。なのでチューニングも細心だったのですね。

※ホームドラマチャンネルで11月に4月の東大阪の分と合わせてライブ映像放送だそうです。
・「ですから、声援をお願いします♪」などとおっしゃられて、客席から老若男女様々な沢山の掛け声が飛んでいました。

ここで立ってLLカスタムをかけるとギターの岩井さんのほうを真横に向いて一礼。スムースにそつなく『22才の別れ』が始まる。テレビが入っているならなおさらの代表曲盤石の演奏。岩井さんは12弦、キーボードの向こうで首を左右にかしげて振ってる細井さんが可愛らしく、軽やかに進んだ22才の別れでした。ただ、やはり録音の都合かShoyanご自身のギターソロの音が小さく、ちょっともどかしさもあった気がします。
♪わかがまま聞いてくれるなっらっ~ と、ワンポイント入ってる感じがヨカッタです♪

ここで紙コップの水分をゴクゴクゴクとお飲みになりまして、LL1カポで『涙憶』。
ここではかなり顔の表情を作って(表現として)歌うことをより意識されているようだった。フレーズの語尾の部分がロールしたり、今日はどの歌も歌の端々にかなりの思い入れを感じるのでとても嬉しかった。ドラムスの入った涙憶ってあまり聴く機会がなかったので、とても面白くて"ゴージャス"だなって思いながら聴いていました。

ここで、歌い終わって、ステージはバックミュージシャンの4人に預けてShoyanはいったんお着換え退場となりました。

・・・

☆その2につづく
50thAnniversary伊勢正三LIVE2023
2023年4月15日(土) 埼玉会館
OPEN16:30 START17:00

1.時の流れ
2.なごり雪
3.あの唄はもう唄わないのですか
4.雨の物語
5.冬京
6.海岸通
7.星空
8.あいつ
9.ペテン師
10.湘南夏
11.青い夏
12.ほんの短い夏 
13.22才の別れ
14.涙憶
15.夏純情 
16.風の日の少年
17.冬の恋
18.moonlight
19.通り雨
20.君と歩いた青春
~アンコール~
21.ささやかなこの人生
22.海風
23.なごり雪(再)
~再アンコール~
24.俺たちの詩

※ライブの後、興奮のあまり勢いで書いた前書き『その零』があります。
☆再生の星~伊勢正三LIVE2023@埼玉その零 
内容がダブりますが、併せて"ふたつでひとつ"の感想として置いておきます。




この日は「ナゼこの日だけ!?」というほどピンポイントで一日中の土砂降り模様だった。さすが正やん、雨男過ぎる!とチョット嬉しく(笑)幸せに肩を濡らして行ってきました。

埼玉県、しかも浦和と言うと普段行き慣れた場所ではなく、かつしかに行くくらいのチャレンジだったのだけど、ここ数回の高速運転やスマホのナビの使い方もだいぶ慣れてきたので行き帰りもスムースで無事に行ってこられました。

と、そんな自分の行動はさておき、先の『その零』でも書きましたが、当日はもう具体的なことは全部通り越して、大きな大きなShoyanの熱にひたすら身を任すことに終始していました。実は今回、自分ファン歴史上初めての一番近い前の席で、メモに目を落としている場合では在りませんでした。目の前のShoyanから一秒たりとも目を離しちゃイカン!て感じだったので、ロクなメモをとっておりませぬ(汗)。なので今回はいつにもまして演奏やMCの内容など不確かでほんの一部だけです、ご容赦ください。

☆開演

春名さんの渋いサックスで幕が上がる。
緞帳の枝垂れ桜とオシドリの刺繍が凄く綺麗で見とれてしまった。埼玉会館のレトロな雰囲気と落ち着いた造りが素晴らしく、とても豊かな時間が始まった。

MartinのD45を抱えたShoyanは登場するとギターソロで絡んでくる。
『時の流れ』から始まった。この時点でもうすでにギターの音が良い、120%の音が出ている。歌い始めれば声の伸びもいいし艶っぽい。♪とても~ぅ、さみしかったり の部分など音程以外のところにも気が満ちていて、ともかく初っ端から確実な音捉えで圧倒された。Shoyanご自身も歌いながら途中でニッコリされたりして、余裕があって素敵☆ ギター高音フレットの音が凄く良く出ていて、細部までチカラが漲っていた。

(この歌に関して、今日は特に意味深く思ったことがあったので最後にまた書いておきます)

続く『なごり雪』でも間奏ギターのスライドも滑らかに、岩井さんのサポートが重くずっしりとしていて地に根を張った感じ。ご自身すでに手ごたえを感じておられるような満悦の表情で、♪今、春が来て・・・にメッチャ気持ちが籠っている。すでに、すでにコンサートがラストのような充足感だった。すごかったです。ここで私、既に滂沱の涙。

MCでは

・こんな足元の悪い中をボクのために時間を作ってくれて足を運んでくれてありがとう。

・このホールの緞帳には綺麗な桜がありましたが、外はすっかり花びらが散ってしまって、、本当はこれから紫外線が多くなる季節になる中、葉桜には感謝しなきゃいけないのにネ(笑)、歌(ささやかなこの人生)を作った当時はうがった見方しか出来なかった、、、。

・今日は新しく出発し直すキモチで来ました。

というようなことをおっしゃっていました。
私はここで個人的に色々想いました。私も花びらの散った後の桜が好きで、葉陰の赤い宝石のような実も、秋の紅葉も大好きなので、Shoyanがそのことに言及してくれてとても嬉しかったです。
また、「新しく出発し直すキモチ」というフレーズが心に残りました。

カポ3で『あの唄はもう唄わないのですか』。
ギターはYAMAHA-LLカスタム。落ち着いたダウンストロークで弦がキラッキラしている。この歌はホントに私には時代そのもの・今聴いても70年代の塊みたいな歌という認識なのだ。ライブ音源『THE伊勢正三』の中では一番新しい録音の~とShoyanご自身はよく仰るけれど、「今」とは全くリンクしない標本ケースの中身のような歌としていつも聴いてしまう。よく考えたらここ最近のライブはそもそも"50thAnniversary"なので、こういったラインナップなのが当然なのだと思いながら、今回もドップリと幼い思い出の70年代中ごろの空気を眺めていた。

このあと『雨の物語』。
だがしかし、私はここでShoyanスケッチを始める。超有名曲なのに、歌よりも観ることに集中してみる。こんな間近でShoyanを見ながら描く機会もう絶対にないっ!!と。贅沢な反逆チャレンジをしてみました。(歌を聴きなさい自分(笑))

そして次の『冬京』に移る際、譜面立ての楽譜をめくるために前に屈んだShoyanのシャツの胸元の奥が見えてしまい、その胸チラで目からの刺激がMAXになり、人事不省に陥ったところで仁王立ちのハモニクスで始まった演奏とキリっとしたボーカルに打ちのめされて、もはや私は完全に地面にめり込んだのでした。本当にこの『冬京』は覇王のステージでした。

いつものギブソンJ50もいいけれど、やはりパワフルなMartinでShoyanのギターソロを聴けたのは至福でした。今のStrongなShoyanにピッタリだと思いました。右足のつま先で拍子をとりながら軽やかに弾くShoyan、どこまでも連れて行ってくれるアドリブのフレーズに全部の魂預けた瞬間でした。

※後ろの席から観ていた友人は「七氏!お気を確かに、お気を確かに~~」と心配してくれていてたそうです(笑)。

MCでは

・さっきから埼玉にきてわざわざ「トーキョー、トーキョー」って歌っていますが(笑)近いですよね♪でも前回来た時は調子こいてRe-bornから全曲やってしまって、誰も知らない曲をやってしまって反省してます。お詫びします。

なんて、ヘンなことをおっしゃるShoyanでした。

イヤホント、これ変なコメントです(惑)。
歌を聴きに来た客席に向かって「歌ってゴメンナサイ」って謎ですShoyan。「ご存じない曲もあるかもですが、よかったら聴いてみて下さい」的なコメントでいいのではないでしょうか・・・(と、エラソーに言う自分(笑)^^;)

でも、続けて
・でも、またたくさん来てくれて、自分もまた頑張らなきゃ、頑張るつもりです。

とおっしゃってくれたので、これからもずっとずっと欲していますよShoyan(涙)。

「そーですかー」と?のひとことををおっしゃってから♪

「ちょっと難しい歌に戻して、、懐かしい歌を・・・」と『海岸通』。
その流れでか、ボーカルもバックの演奏も思い入れが深すぎるような絡みつくようなニュアンスが少々。高音で少し引っかかることもあり、でも口の動きのテクニックでクリアしていくShoyanの一生懸命さが素敵だった。このあとに続く『星空』でもそうだったけど、このあたりの岩井さんのたゆみのないバックのギターが凄く良かった。この丁寧な素地があるから余計にShoyanのパフォーマンスも厚みを増して安定していく、素晴らしき相乗効果だった。

『あいつ』は今回個人的にとても嬉しかった。
なんとなく、、この数年家に籠っていた自分は登山番組ばかり観ていて、"ホームクライマー"(笑)と化していたのだけれど、時間も出来たのでこの頃は実際自宅近くの裏山を歩いたりイワナ釣りに出かけたりして山のことをよく考えていた。春だからこの選曲だったのかもしれませんが、自信に満ちた凄く良い表情で、顔を左右に振って瑞々しいギターにも強弱をつけて、高音も伸びるShoyanは輝いて見えました。大好きなステージでした♪

『ペテン師』。
おお!岩井さんベースカッコイイ。Shoyanもマイクから離れて強弱ストロークで大きな身振り。声も伸びていてメチャいいぞ。最高!会場も盛り上がり。

・「もしかして今日一番古い歌??あ、他にもあったか・・・」

と、会場の昭和レトロな雰囲気・空気感に言及されて、当時の公害があったことや新幹線のことなどおっしゃってようでした。

・「今日は昭和~平成~令和とずっと駆け抜けたボクとこのサポートメンバーで・・・」と、メンバー紹介に。

岩井さんのベースや春名さんのカホンの説明のあと、キーボードの細井さんのセンチメンタル・シティ・ロマンスの密着テレビ番組の紹介などされていました。※確かに一昨年暮れの小平のライブの際にも細井さんの車に地方局のテレビクルーが同乗して撮影されていた。Shoyanのライブの模様も含まれているそうです。

・「またかぐや姫の歌で・・・」

と、『湘南 夏』ではバックに歌詞字幕が出てきた。
心の海の邪魔をしないようにひたすら目をそらし(^^;)、ステージのShoyanの表情に集中して聴く。でもこの曲はこの編成でやるのにちょうどよい規模?の曲なのかもしれない、だから毎回外せないのかも~と思いながら聴く。レストランの食事の時に出てくる冷水のような、そんな置き方なのかも?と妙に納得出来たのでありました。

海つながりで加山雄三さんの話題に。
コンサートにおよばれしたことや、加山さんの歌は中学高校の時、初めてギターを弾いた時、初めて恋をしたりした時に、一番に想い出す歌ばかり・・・などおっしゃっていました。

「僕も海の歌多くて・・・でも、僕の歌は田舎の海なので・・・」

と加山さんに言ったら、

「何を言ってるんだ、海は全部繋がってるんだゼ」

と、肩を抱いて言ってくれたとShoyan嬉しそうでした☆

加山さんはステージは引退されたけど、今でも徹夜でゲームをするくらいのバイタリティが凄いので見習いたい・というようなこともおっしゃっていました。

で、「僕の田舎の海をテーマに歌った『青い夏』を聴いて下さい」と。
間奏のShoyanのスキャット、♪Fnn~~で一瞬の風が吹き抜けた。メッチャ思い入れたっぷりの、未練のような重い足取りのような、そんなステージだった。この曲も思えばもうだいぶ長い年月を経てきた。曲の年輪のような堆積したものを感じました。

さてここで椅子に腰かけて、コップのお水を飲んで喉シュッシュタイム。そしてLLカスタムを抱えたまま『ほんの短い夏』を。

マイクスタンドを抱いて片手を掲げて指さしてジェスチャーすると、なんだかもうコンサートもお終いな気がして凄くさびしくなってしまった。でも、♪僕は知らずに~のところで胸に手を当てる仕草をされて、とても心こめて歌われているShoyanに熱い気持ちをもらった。この歌もすでにスタンダードとして在るのが嬉しい。唯一一番一緒に歩んできた曲だ、と今日の50thアニバーサリーの選曲には全く絡めていない自分の空っぽな歴史を想う。でもいいんだ、今Shoyanが歌ってくれているだけで・・・(涙)。

口元が微笑んでいて、とても可愛い表情のShoyanでした。今回サングラス越しでもずっと表情がわかったのですごく安心だった。Shoyanの目は柔らかい光でした(涙)。

1カポで『22才の別れ』。
岩井さんの12弦に春名さんのカホンが大活躍で、Shoyanはまた右足で刻みながらノッています。すでに髪の毛がほわっと立っています。気が昇ってる証拠です。

終ってチューナーをつけてチューニングタイム。
万全で『涙憶』に。

~なぜ君と出会う? その訳を
 偶然のかけら拾う訳を・・・

「偶然のかけら」って何だろう。
何時間じゃなくて、何十年だ・・・
と想いながらなんだか泣けてきた。

Shoyanは例のごとく途中でステージ袖に退場。間に各ミュージシャンたちの演奏が何巡かするのだけど、やけに賑やかに聴こえて遠い。ただでさえ長い歌、こういった使い方はなんだか本来の切なさが逸れてしまって少し虚ろに聴こえる。
(それは自分が元気ないからなのですが、汗)

そして数分後、濃い黄色の半袖シャツで再登場のShoyanは更に元気そうに見えた☆

ここでも新曲云々とおっしゃっていたけれど詳細は省いて後述。

『夏純情』の際には「学生の頃、ペンを胸ポケットに挿しておくとインクが漏れて滲んじゃったりして、、それってダサいですが」などとはにかみつつ、岩井さんのたゆみないエレキのアルペジオに乗ってShoyanのボーカルの鷹揚もノリノリでありました。
♪錫色に~♪胸のポケット~の箇所、声がすごく開いて拡がっていてヨカッタです。

※この時も字幕なのだけど、、、なぜ原曲と違う文字を使うのか?

「"迎い"風」は大事な箇所じゃないのか? 
知らない人から間違ってますよと指摘されるのを避けるために「"むかい"風」にしているのだとしたら、それこそ大きな間違いじゃないのか? Shoyanご自身が指示されているのだとしても、この改編表示には違和感です。それとも、そもそもRe-bornの歌詞カードが誤植だったのですか??と問いたい。この字幕を見るたびにひっかかってしまってモヤモヤしています。(毎度煩い七氏)

ここでベースを下げるShoyan。
キャー、白いベース出てきた~~~
久しぶり~~~~
嬉しい~~~

「コレちょっと重たいな(汗)」と言いながらも、長いネックを上下に振って調子を確認しながらヤル気のお姿カッコヨスです。

「岩井くんにあげてしまったエレキベースだけど、この瞬間だけ返してもらった(笑)」と、お茶目なShoyanでした。

ネックを握る左手首がアコギの時より激しい角度変更で、ひねりの動きも色々だったので、凄いなぁと思いながら「Shoyan、ベース頑張って!カッコイイヨ!!」と本当に熱い気持ちで応援視線を送らせてもらった『風の日の少年』でした。きっと身体的にも長丁場のステージは負担がハンパないと思うのですが、それを感じさせないほど凄く丁寧にケアされて演奏に臨まれているのだろうなと思います。

♪またいつかどこかで逢えたらいいな~、でニッコリ笑顔になっていたShoyan、まさにそのお姿こそが少年でした。私も"少年"のような気持ちでその後を追わせて下さいと願うばかりでした。

※この歌詞、「逢えたら・逢った頃」なのが自分的には密かにキュンとするのであります。

ここで『冬の恋』なのですが、、、
もう、自分は感極まりまくりで、何も言えない想えない自我のない空蝉になってしまい、Shoyanの音100%で満たされた幸せの魂だけがそこにありました。成仏してこの世にいなかったレベルで報われていました。

なので一言だけ
「百年分の正やんに逢った(涙)」
と書いてあります。


さて、我に還ると今日初めてのGIBSONが登場して『moonlight』!Wow!
ラテンのテイストがその濃いイエローの半袖のシャツにとても合っていて素敵。さりげなく弾いているであろうストロークの、時折噛ませる合いの手・ブレイクが絶妙でカッコよくて、Shoyanとギターの一心同体ヴァイヴレーションを感じました。細井さんのピアノソロの間も、そちらを見ているShoyanの横顔ばかり見つめていました。

ラストの掛け声で締めると、肩で息をして完全燃焼なShoyanに自分も胸が熱くなるのでした。

その熱い吐息もそのままに続くは『通り雨』。
これがまた更に熱いステージでした。ここに来てもまだShoyanの声はよく通って、ますます立体的になっていく。本当に今のShoyan凄い、凄味です。声もだけど、ギターも充実していて、岩井さんのエレキが遠雷のようにたなびけば、Shoyanのアコギのフレーズが近くで光る稲光のようで、自分がまるで歌の世界の中にいて聴いているような心地がしました。最高の『通り雨』でした。メモに◎がしてあります。

そんな夢心地の大拍手が鎮まるとMCでは、

・手がけてた校歌がついこの間出来上がったこと。

・それと並行して先に出た4枚組『THE伊勢正三』に続いて入りきらなかった「More」な音源を更に今年中には発売できるように作業してること。

などを告知されていました。
更なる音源!メッチャ楽しみです☆

で、『君と歩いた青春』。
ここではMartinD45に持ち替えてカラリとした空のように拡がるステージでした。Shoyan、半袖シャツゆえか少し色白な感じで、歌いながら細かく演技もされているようでマイクを離さず、ソコに集中されている感じでした。ここでもギターの高音が良くて、フレットのアバロンが紅く光って凄く綺麗だった。いつもアバロンの青緑が綺麗だなぁと想うけど、紅い遊色もこんなに濃いんだ・・・と見とれていました。

・・・
~アンコール~

T'sTを抱えて再登場のShoyanですが・・・

実はもうここからスタンドアップしたのでメモを放置しました(^^;)。何も記しておりません。私は記録係じゃなくて記憶係?だからええのんや(笑)。

ただひたすらに『ささやかなこの人生』で送る手拍子に魂を込め、『海風』でその音の中に自分のすべてを投げ出して無心になっておりました。それほど今日のShoyanは「命も自由もあずけて・・・」という大きな大きな"ALL"なShoyanでした。こんな気持ちになったのは初めてです。初めて見つけた新しい境地でした。Shoyan、大海にフルノットで出航されたなと想いました。

『なごり雪』をもう一度。
何度聴いてもいいですヨなごり雪(涙)。もっと歌ってください、、、と静かに1対1のような気持ちで聴く。この春は自分にとっても何かが変わった人生の節目であった気がする。Shoyanの再生と自分の再生、そんなことを想いながら台風の目のような穏やかな暖かい気持ちで聴けた『なごり雪』でした。

と、このままこれで終わるのだな、と大団円な120%満たされた気持ちで帰路に着こうと思ったら、なんと、ラストは『俺たちの詩』であった。

こ、これは嬉しい・・・この歌を歌ってくれるということは、"今活きている聴き手に届けよう"とお気持ちがあるのだと、そう思って本当に嬉しかった。

しかもギブソンではなくMartinだった。今日は、というかこの頃はこのMartinD45が大いにShoyanをサポートして寄り添っているのを感じる。Shoyanのプレイをガッシリ受け止めて、肩車して担ぎ上げてくれるほどのパワーを感じるのだ。好みの問題なのかもしれないけど、でも私はこのMartinD45で歌った『俺たちの詩』がとても意味深く新しいと想ったのです。

(それゆえか、歌の中にひとつ新たに気付けたことがありました)

最後の一音で、、、Shoyanの唇が震えていた。体力気力の限界まで振り絞って歌い切ってくれたのだと痛いほどわかった。その試みやチャレンジはそれ自体がものすごいパワーなのだ。このステージの最後の最後の数秒まで、伊勢正三のすべてが詰まっていた、そんな激しい充実のコンサートだったと思います。

先に投稿した『その零』でも散々書きましたが、この日のShoyanは聴く者の心を最大限に持っていく重機のようなパフォーマンスでした。この今になってこんなにパワフルなShoyanに逢いに行くことが出来て本当に本当に幸せです。この数年の戸惑いと我慢と虚しさの現実生活をもう過去のものにしてもいいと、ストンと想えた新しい時間でした。

・・・

青濃く澄みわたった空の向こうに、真白な雪の残る頂きが光って見えたような、、、そんな大きな清々しさを得た一夜でした。本当に今の伊勢正三さまを心の底から尊敬します。ファンでいてよかったと、深く感謝しています。

次のライブもメチャ楽しみです!
生き甲斐にして日々がんばりましょう☆

以上、雨の埼玉の熱い想い出ライブ感想でした。


2023年4月 七氏


※一曲目で歌ってくれた『時の流れ』にある
「どこかでぼくが立ち止まらないように時は流れてゆく・・・」

ということ、
それは、この50年流れ続けてきた時の中で、伊勢正三というアーティストは立ち止まってはいなかった=活きた音楽を創り続けてきたということの証なのではないだろうか。

Shoyanの"時"はいつでもせせらいでいる・・・
私はそう思って席に座って待っているのです。



プロフィール

HN:
No Name 七氏−1.0
性別:
女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!

☆ミラーサイト(予備)
http://shoyanlove774.jugem.jp/
このブログサーバーが落ちて表示されない場合は↑に避難しています。

検索窓的な♪

☆曲目や記事の内容単語など、ここから検索できます

フリーエリア

P R

フリーエリア

フリーエリアすますまほ

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- Nanashiのものろーぐ --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS /  /