Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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※前前書きからつづく

☆伊勢正三 BIRTHDAY LIVE 2022
2022年11月12日(土)16:00開場 17:00開演
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

※また全文一気に載せてしまいます。
今回時間も経って事情もありまして、いつにもましての誤字脱字・内容間違いがあるかもしれません。ご容赦ください(汗)。
☆まえがき

昨年は四ツ木の出口まで首都高で全部行ったので、今回は途中で降りて懐かしの下道で行くことにした。実は私の母は墨田区出身、今も大好きな伯母さんが元気でスカイツリーの真下で暮らしているのだ。昔は横浜から自分の運転で度々遊びに行ったものでした。

渋谷表参道の喧騒を抜けて皇居をぐるりと回ると、街路樹が黄色く色づいて、美しい秋の東京でした。神田や墨田川向島言問橋、、、意外に車は少なくて運転しやすく、懐かしく、非常に心躍るドライブでありました。Shoyanのおかげで懐かしい景色を走れたのは本当に嬉しく、トキメク時間でありました。

デッカいスカイツリーの下を通って四ツ木橋を渡ればすぐにかつしかのシンフォニーヒルズに着き、東京に住んでいる人はコンサートに行きやすくて本当に羨ましいと思いました。

シンフォニーヒルズでは一年ぶりの知人と合流し、開場も余裕があったのでエントランスで別の知人を探したり、一瞬コロナ禍を忘れそうなほど楽しい気持ちでした。でも、立ち話をしている人たちで「今のうちに伊勢正三を一回くらい観ておこうと思ってさ」的なことを話している人が何組かいて、いつもと違う客層を如実に感じました。昨年の久保やんの訃報で急に昔を懐かしむ気になった方たちがいらしてるのかな?同行の人が「そんなこと言うと他のお客さんたちが気を悪くするよ?」ってフォローしてくれていました。
でも、動機がどうであれ、聴く人・機会が増えたというのはいいことだ!と思うのでした。

「今の正やんスゴクイインだからネっ、フフ」
と内心ちびまる子ちゃんみたいにほくそ笑む七氏でありました。

・・・

☆開演 (セットリストは最後に)

細井さんのブルージーなピアノでミュージシャンが揃い、ステージが始まると意外にもすぐにShoyanご本人登場でギターで絡んでくる!いつものフレーズ♪で食い込んで・・・

うぁっ!髪が長い!!!!!!!
肩までかかるほどに長いっ!!
たまらん!(/ω\)イヤンもうカッコよすぐる。
赤面。Shoyanのおでこ好き。

もうここでビジュアルに釘付けな私は、ペンのインクが出ないことお構いなしにかすれた線でスケッチを始めるのでありました。

「ワン・トゥ・スリー」で『地平線の見える街』から始まった。めっちゃ軽やかで明るいShoyan。声はまだ開ききっていないけど、ノリは好くて軽快。幕開けにぴったりだった。軽やか過ぎてチョット歌詞があやういところもあった気がするけど?パァッっと舞台が煌めくようなオープニングでした。

そのまま跳ねた気分で
『男は明日はくためだけの靴を磨く』。
ギターは抱えたまま弾かず、マイクスタンドを抱えての歌。時折、諭すような自分に問うような"語り謡い"でリードする。マイクの音量やシールドの調子や音程も?まだ安定しないみたいで、軽井沢の時のラスト寄りのこなれた時間帯と、開演すぐの2曲目とではちょっと印象が違った。最初の3曲~5曲くらいはどうしてもまだクラッチのつながりがスムーズにいかない印象でもったいないっ。Shoyanの気合十分なのにっ!!と、何故か一人で焦って滝のような汗をかいていた私でした。(何故お前が汗をかく(笑))

と、そうしているうちに歌い終わってMCにて
「シンフォニーヒルズのコンサートも今回で13回目、いつの間にか僕のバースデイコンサートになっていて、、、そんなに長く出来て幸せと思っている、みなさんのおかげです」というようなことをおっしゃっていました。13てイイ数字じゃないですか☆

ここで突然誕生日の話題に併せて「次の曲は11月生まれの方のために歌おうと思います、11月生まれの人どれくらいいるかな?」とのこと。客席の挙手拍手で「1.3割くらいかな(笑)」とカウントされていたShoyan。
「ぅゎ、私も11月生まれです~」
と、心の中でめっちゃ興奮する私。
何イキナリ!?何!と七氏激喜!
(スミマセン、ほんとに個人的に嬉しすぎてしつこく書いちゃいます)
多分あの曲かな?とはわかったのだけど、その曲の時にそんなことおっしゃったことあったのかな?と、今年このお言葉の時に立ち会えて本当に嬉しかったです。
(珍しいような気がします)

この曲で使用するカホン(箱形の打楽器)は演奏時に腰にクルそうで、演奏者の春名さんと楽器の説明をし合ったり「先に腰を伸ばしたら?」などストレッチしてみたり、とても楽しい雰囲気の中で『11月・ロマンス』を歌ってくれることになりました。

カホンのスローで噛みしめるテンポに乗って岩井さんの艶っぽいエレキがちょっとオトナの雰囲気ですが、Shoyanは甘く甘くはにかみボーカルで可愛く歌ってくれました。
毎年の秋に何十年聴き続けてきているでしょうこの歌。HEARTBEATのアルバムは11月私の誕生日の3日後に発売でした。自分へのプレゼントとしてレコード屋さんに予約して、初めてリアルタイムで買えたアルバムでした。その11月のツアー渋谷公会堂で初めてShoyanのコンサートに行きました。
風やかぐや姫とほとんど関係ないところで始まった、"初めて逢った頃のLove Story"であります。今年はそんな頃のことをよく想うなぁ。
数年前にも軽井沢やかつしかで歌われたことがあった気がしますが、今年はまた違った気持ちで嬉しかったです。あの夜以来、ずっと海辺のドライブが続いているような気がしています。


今日のShoyanは紺地に多数スターの半袖開襟シャツ、カーキ色の短めのボトム、黒いブーツ?が素敵です。半袖なので腕がよく視えて萌えです。必死に14列目から双眼鏡を覗く私でした。

そのまま『あの唄はもう唄わないのですか』に。
終始ダウンストロークで無理なく、しっとりと唄ううちに声が落ち着いてきた。ジャラジャラとしたギターがノスタルジックで泣ける。
♪あ め が ふ る 日 は~
と、一音一音噛みしめる場面もあり、♪私にとっては想い出なのに・・でグッときてしまった。しかしこの歌を自分で作って自ら歌われるなんて、罪ですShoyan・・・(*´ω`)=3溜息。

椅子に座ってコップで水分補給。
「(ライブという場に)なんだか、、感動してます。こんな状況でだいぶ乾燥してきて、マスクをしたらいいけどやはり息苦しくて、、乾燥に出来ることは・・・雨を降らせてみたいと思いマス♪」と『雨の物語』。
キレのいいイントロはご自身で弾いてくれて安定のプレイでした。実は11月・ロマンスの余韻でまだボ~っとしたまま聴き流してしまいました。スミマセン(汗)

ここでステージのテーブルの上にShoyanの私物であろうマニッシュハットが置いてあるのに気付いた。フェルトではなく、ストローかペーパーブレードかわかりませんが、まだ真冬仕様ではなさそうな帽子。そういえばそのトップの長い髪は帽子を脱いだままみたいなシルエットだった。Shoyan、いっそ帽子を被ったお姿で演奏して欲しいかも・と妄想が膨らみました。Shoyanのお帽子大好きなんです***

『海岸通』を歌う頃にはすでに熱唱!客席からも大きな拍手で会場も湧きました。サングラスが少しだけ薄くなったような気がして、Shoyanの表情がよくわかったような気がします。渋谷軽井沢で見かけなかったMartinのD-45が復活したような?気がしてそれも嬉しかったです。("気がするだけ"のことが多くてスミマセン(笑))最近、高音の出し方に技があるなと思います。無理に伸ばそうとせず、短くても正確な音程をひと粒、確実に置いてくる感じと言うか、コンディションに合致する歌い方を実践されているなと感じました。

そのまま『星空』。これは特に記すことがなかったようで(安定という意味で)やたらShoyanの髪の長さを書いてある。耳は半分見えるがトップのレイヤーが長くて耳の下から肩までまた次のレイヤーが・など描いてある(笑)。

ここで立ち上がって刻みのイントロが始まり『冬京』。今年はこれは特別に沁みるなぁと(それは毎年のことながら)、今日半日のドライブ風景を想う。東京は何十年経っても東京だなぁと、東京を出たり入ったりしている自分なりの都会観を整理しながら聴いていました。Shoyanの入れ込み過ぎのチカラも抜けてきて、声もプレイもこなれてきてとても良かった。ギターソロも凄くまとまって、弾きながら会心のニヤリ♪な表情も見えた。今日は低フレットのリードソロが好くて、どっしりした愛を感じました。

岩井さんのギターも素晴らしく、ShoyanのD-45の音は琵琶のように「寂」な響きがして重心の安定した冬京でした。

そう・・・弾きながら前に出てきてくれるShoyan、前の方の席でShoyanの手元を生で観られるの羨ましいなぁと、いつも後方席で悶々としていますが(笑)、今日はそんな遠くまでフレットのアバロンの碧色がキラキラ光ってよく見えました。まぁ、サミシサは距離じゃないからイイんダ♪
「えー、冬の京と書いて冬京という歌を歌ってみました」と続けて、ここからは4曲Re-bornから・・・と『夏純情』。

ステージの照明がほのかな紫と白の多方向からの演出でスゴク綺麗で、後ろの映像も今日はなく、想像力に訴える叙情溢れる色合いでした。間奏のソロもキラキラフレッシュでとても良かったです。もっと弾いてほしいギター曲であります。

※でも、、、ほんとはこれに加えて『雨のウインク』などやって欲しかったかもとちょっと思ったのでありました。あの小さなウクレレベースがいるなら秋の東京でやって欲しかった。また来年に期待しマス。

で、その「可愛い楽器」ウクレレベースを持ち出してきて抱えると『秋の葉の栞』を。

よりささやくように、スローに、何かぬくもり欲しい・・と思うような少しさみしそうなプレイに聴こえた。何故か演者を抱きしめてあげたくなるような、涙を含んだような暖かさがありました。岩井さんのエレキの掬い上げるようなアルペジオが優しくて泣けました。
どこか、、、舗道の排気ガスのにおいと街の靴音を感じるようなステージでした。

音的には、個人的には軽井沢のホールくらいの規模がいいのかな?とも思いましたが、でも秋のモーツァルトホールにも合う一曲です。今年もここで聴けて嬉しかったです(涙)。

「エー、続いてですね・・・」と譜面の紙を色々めくって「これじゃなかったw」と探したのは『風の日の少年』。
ポポポーン♪と軽やかなウクレレベースの音。少人数編成だからか抜けがよくって学校の体育館の舞台で聴いているような、手作り感を感じました。サビ部分で出てくる背景の歌詞字幕のおかげで余計にそんな"授業感"を思ったのかもしれません。

おぉ~、まさに風になびきそうな今日の長い髪ですねShoyan☆と青々しいお姿を見つめていました。

『冬の恋』は岩井さんのオトナなギターで雰囲気深め。
この歌も2018年に初めてここで聴いたのだなと感慨深い。このホールで聴くたびに世の中の空気が違っているような気がする。毎回、自分もShoyanご自身も、違う人間になっているような気がする。一番新しい曲が、一番歴史を背負っているような気がしてならない。『冬の恋』は今現在の伊勢正三の旗艦ソングだなと想いながら聴きました。

歌い終わってだいぶ寒くなる(?)と、またお誕生日的MCから
「この季節に僕は生まれたわけですけど、(季節の変わり目だから)一年で一番弱い時期で下半身が冷えたり・・・いっそ思いきり冬になってしまって寒けりゃマフラー巻いたりして、街ゆく恋人たちの白い息なんかもいいのかもしれませんが・・・」と、晩秋トーク。

「僕ら日本人は"衣替え"なんて習慣があって季節の変わり目をハッキリさせるけど、とある外国の景色で陸の人はコートを着ているのに、海では水着で泳いでいる人もいるなんてことがあって・・・」と、外国の人(ヨーロッパの涼しい方の国かな?)の季節感と日本人の季節感の違いを説明されていました。

「衣替えと言えば僕は学生の頃一番苦手だったのはグレーの開襟シャツになる夏服がダサくて、嫌で、、、」と、脱線していくShoyanのトークが面白かったです。

「さて無理やり次の曲に繋げますが(笑)」と
『3号線を左に折れ』。
「ストーブを出さなければイケナイ、というイケナイというのが日本人らしいというか・・・」というようなコメントをされていたような気がします。

久しぶりですごく嬉しい!!!
この曲、何故か最近もうずっと聴いていないような気がして、なんとなくもう封印されてしまったのではと思うほど寂しくて、諦めていたのですが(何故そんな風に想う自分(笑))まさに今にピッタリ、忘れていたジャストフィット曲でした。

岩井さんのエレキのイントロやアルペジオも叙情感たっぷりで最高にうるんで良かったですし、細井さんのハモニカとShoyanのギターの絡みも白い砂を黒く染める波の応酬みたいで、とても詩的でよかった。感激しました。今日は海モチーフのブローチを着けてきてよかったな♪なんて独りで満足していました(*´ー`)。

Shoyanの♪さヴぃしい・・・の発音に湿度のある暖かさを感じました。
※そういえば今日は湘南夏じゃなかったということかナ

さて、椅子に座って細井さんとアイコンタクトで始まったのは『22才の別れ』。
さすがにこなれていて万全の22才の別れ。もう、この歌は見あげた空のジャンボジェット機のように、遥か彼方を雄大に飛翔している大きな一曲なので、正座して拝聴する心持ちでいる。岩井さんは12弦をお弾きになっていたように見えた。シャラシャラした音が軽やかで煌めいて素敵でした。口を尖らすShoyanの表情が少し引き締まって見えてカッコ良かった(赤面)。

『涙憶』。
キタな。なんとなく歌い出しからリキんでいるような印象。客席を引っ張り上げよう、盛り上げようという雰囲気を感じました。でも、私たちはもうこの歌でShoyanが中座することを十分知ってしまっているので、なんとなく散漫なザワメキを感じる。実際客席では立つ人動く人多数で、間奏ではどう過ごしていいのか考える。アンケート鉛筆は芯が硬いのでお絵描きをしようとしても上手く運べずまた謎の落描きが増えていた。

時計を見たら開始から1時間20分だったので、まだまだ時間があるワーイ!と思ったが、あと何やるのかなと「なご、海、ささ、ほんの、俺たち、月射す・・・」と数えながら待っていた。(なんて現実的な可愛くない自分^^;)

黒地に白文字のTシャツに着替えたShoyanが再登場。
「93年のテレビドラマの主題歌です」
と『ほんの短い夏』。

ギターを肩からさげてはいても、マイクスタンドを両手で抱えて暖かく歌う。メッチャ可愛く、♪ち・り・ば・め・た~など、一音一音丁寧に発音していて真心感じました。間奏のストロークする姿もステキで、終始"若き日"をまといながらのプレイでした。

いい歌だ(涙)
と、メモしてあります(泣)。

ここで喉シュッシュしてMC。
「帝釈天には一度も行ったことが無いんです」とおっしゃりながらも「最近フーテンの寅さん大好きでよく観なおしていますが、今思うとあの時代のすべてがいいなぁって、人情があって・・・」と述懐。そこからテーマ曲の星野哲郎・山本直純両先生の話、同世代の松本隆氏や阿久悠氏の名前も出ました。特に星野哲郎さんの詩の一行一行に作詞家って凄いなーと、だって「ゴムのカッパにしみとおる」(北島三郎『なみだ船』)ですよ、沁み込まないゴムにしみこむってスゴイ・と、作詞家の方のアンテナって凄いとお話しされていました。(あ、でもこれ、詞はなかにし礼さんかな?とチョット曖昧に※後述)

「♪目方で男が売れるなら、なんてとても自分には生まれてこない」と感嘆されておられました。

私も、、、作詞家の方の感性はShoyanのようなアーチストとも違うポジションにあると思っています。Shoyanは"歌を創る人"だなって思うのです。作詞家はメロディーと言葉の橋渡しをする人・みたいな感じに思えるのですが・・・それは生意気に言い切れるものではないので、ひとまず置いておいて・・・♪

ここで「ひところ主人公を別れさす歌ばかり書いていましたが・・」などとおっしゃりながら「でも、Re-bornはよく聴くと、、別れてないんです(ニヤリ)そこがポイントです!」
などと、とても嬉しい発言がありまして、激しく感激しました。

これ本当に大事で、自分的には一番考えている部分なので、このShoyanご本人からのコメントは本当に嬉しかった。このお言葉を聴けたのは大きな収穫と安堵でした。

また、「降りてくるのも歌詞、籠って無理やり産み出すのも歌詞」というような深いお言葉もあったように思います。

そこから次のなごり雪にいくであろう流れで、映画『幸せの黄色いハンカチ』の話に。この映画の中でカーラジオから『なごり雪』がかかるシーンがあるのですが、そこで何故使われたのかと言うと、出演していた武田鉄矢氏が山田洋次監督から「武田君、このシーンに良い歌ないかな?」と訊かれ、鉄矢さんが推薦してくれたというエピソードがあったそうです。

このシーン、すごくいいんですよね。武田鉄矢氏演ずる青年の車に乗り込んだ桃井かおり氏演ずる女性が、ラジオから流れてくるイルカさんのなごり雪を聴いて「この歌、いい歌よね・・・」みたいにしみじみ言うシーンだったと思います。後ろの座席には寡黙に高倉健氏が座っていたはず。何気ないけどたまらん場面です。(詳しくは映画本編をご覧ください)

※ちなみに、某ドラマ『北の国から』でも、幼い純君たちが大晦日にラジオかテレビにかじりついて紅白歌合戦を聴きながら「郁恵ちゃんがなごり雪を歌うんだから!!」って言っているシーンがあったような気がします。(今調べたら1982年の紅白で榊原郁恵氏が『なごり雪』を歌っていたようです)

この武田鉄矢氏のエピソードの際に、客席から笑いが起こり「"武田鉄矢"って名前だけで笑えるのスゴイな(笑)他に名前だけで笑える人誰がいる??南こうせつ?山田パンダ???」などと拍手と笑いを誘っていて面白かったです。

で、その『なごり雪』はさすがのこなれ具合でニコニコの声。この頃になると高音も良く、また透き通った声になった~♪と思いました。

実はこの時、ちょっと時間の流れが亡失したというか、時が無い時間だったと想えるのです。これからこんな風に感じることも増えていきそうな予感。『なごり雪』の不変感・時を留めて保持していく能力の凄さを感じました。

『月が射す夜』ではイントロのテケテケ♪時に、ギターのボディのホールの上あたりから弦を押さえる両手がなんだか妙にエロティックで(赤面)一生懸命にShoyanのお手元を見ておりました。ハイコードのストロークはチキチキして凄くキレがあって、めっちゃカッコよかったです。
ここで動きも激しかったから長い前髪が左右に分かれ、Shoyanの眉毛の眉尻までクッキリ見えてそれまた萌えでした。サングラスの大きさ濃さもちょうど良かったような?とにかくカッコ好かったです。とにかくカッコ好かった。(二度言う(笑))

「来年もここでやるの、もう決まってるみたいなので♪みなさん、元気でいて下さい。ずーーっと一緒に青春しましょうね!」と、来年のバースディライブまで決まってることが判明し、客席歓喜。そうだよ、先のことばかり考えて生きていきたいじゃないですか、とShoyanの前向きなお言葉に胸熱でした。

そしてもちろん『君と歩いた青春』。

とその前に・・・"青春"とは何ぞや?
人の一生を単に4つの季節に分けた言葉ではなく、"永遠"と同義語じゃないのか?何かを生み出す気持ちがあるなら、それはいつでも青春なのかもしれない・・・と想いながら聴いていた。冬が幼少期なのか老年期なのか、それだってあやふやだ。人生は始まりと終わりのある一直線ではないんだ、とShoyanから教えてもらっているようで、今日の君と歩いた青春はとても当事者的に聴けた。

個人的見解ですが、Shoyanの同世代は特に「青春」と言うフレーズに拘るように見受けられる。そう冠したコンサートやイベントが多い気がする。私や、私の親世代、また今の若い人たちはそれほど「青春」という言葉を意識しない気がする。Shoyanの時代はきっと時代全部が若さと前進とキラメキに満ちていたのでしょう。

さて、満を持したステージは歌い出しからイイ感じ♪高い音もよく出ているし、マイクを抱えて客席の上を見回しながら、チカラ込めまくりで想いを届けてくれるShoyanだった。音程揺らぎもなく、完全燃焼の一唱でした。本当に良かった。

歌い終わるとすぐに袖に去ってしまわれた、、が、またすぐに再登場されて両手を腰に当ててお立ちになる姿にナカナカの手応えを感じておられるのではと思いました。


~アンコール

ここでギブソンJ-50登場。バリバリのストロークが始まったけど、おお、ここで『時の流れ』キター。興奮MAX!Shoyanもノリノリで前面に出てきてくれて端の方までギター魅せタイムだった。がしかし、ちょっとイキ過ぎてギターのシールドが足りずにすっぽ抜けるという熱いハプニングもありました。イイヨーイイヨー♪

次の曲に行く前に前述の「~ゴムのかっぱにしみとおる、ですが、やはり詞は星野哲郎さんでした♪」と確認の報告。
"ヤン衆"、"海の男"などのフレーズがお気に入りのご様子。

「僕も子供の頃は海の男だったんです、(生家前の海)ずっと海を眺めてた、釣りをしながら動かない浮きを2時間も3時間もずっと・・・」と
「あれが本当の自分なんだな、と想います」
と、ホロリと深いお言葉が出た。

急に胸がクンとした。
水面の浮きに波紋が拡がったような、、Shoyanの心の微細なアタリに切なくなる一瞬でした。

その、フッと鼻先をくすぐった潮の香りのまま『海風』。
ハモニクスから倍音の飛沫が弾けます。
ここで現実に戻った私は総立ちの客席で坐骨神経痛で動けず(汗)、直立不動で手先だけの拍手で心の中で沸いておりました。あ~~海風、、、海風、この世界が伊勢正三の真っただ中・・・正やんの海、ここに還りたくてコンサートに来るんだな私。そう想いながら嬉しくて、この場に居られて幸せだと心の底から想うのでした。

続けて『ささやかなこの人生』の明るい空気が心地良く、大きな安心感の中でステージのShoyanに向かって手を振っておりました。たとえ届いていなくても私は元気です、とパワー送る気持ちで精いっぱい振りました。

ここで『俺たちの詩』。
今日も字幕は出ていたけれど、Shoyanご本人も時折譜面に目を落とされている感じもあったし、何より後ろの席からではShoyanの表情やお姿が遠くてよく見えないということに気付き、それならやはり字幕歌詞も有効なのかなとも思いました。その指先を間近で観られるのはほんの一握りの観客で、大多数が小さな遠いShoyanを想像で補いながら一生懸命追っているんだもんナ、と思い直しました。

今日は原宿表参道通ってきましたヨ、と肌で聴ける喜びに浸っていました。岩井さんの合いの手のギターもカラッとしていて、なんとなくアメリカンな、サクッとした『俺たちの詩』でした。軽井沢でのステージはDeepでHotでコアだったので、今回は少しサッパリ目かな?
歌い終りの♪どんな日が訪れるとしても~では客席のフラットさ(いい意味で)が感じられて、意識の平等さというか、二階席や後ろの席や立つ人座る人すべてが"同じ伊勢正三"を聴いていたという広い感動がありました。

2019年に登場した新しい歌がステージのメインになる、ラストの締めになるということが素晴らしくて、『俺たちの詩』の大トリ感はShoyanの音楽人生の「LIVE感・活きている感」の象徴だと思います。感動のフィナーレでした。

・・・

Shoyanとミュージシャンのみなさんも前に出てきて全客席に満遍なくご挨拶をされて袖に帰られたのですが、客席の拍手は止むことなく更なるRe:アンコールとなりました。

LLカスタムを手にしたShoyan、
『あの頃の僕は』でした。
岩井さんのノスタルジックなギターと鈴の音で甘酸っぱい最後の贈り物でした。

・・・何をか言うまい
胸いっぱいで何も言えない
と、メモに書いて終わっています。

その"あの頃"はいつのことだろう
自分とShoyanの年月を色々想い出して泣く。
バリバリの"今"を見せつけられた直後に"あの頃"のふり幅。堪らないものがありました。ニクイよShoyan(涙)でも最高だよ・・・・・


と、こうして色んな"頃"を行ったり来たりしながら、沢山の歌を聴いていける伊勢正三ファンとしての幸せを噛みしめて、今年のバースディライブも終演となりました。

・・・

夏の終りの軽井沢は燃えるようなステージでしたが、今回はしっとりと秋の真ん中にある落ち着いたステージだったように思います。そして、少しのサミシサを含む愛に溢れていました。人恋しいステージ、だけどみんな愛し合っているような、優しいコンサートだった気がします。終わってみれば凄い数の24曲熱唱でした。パワフルなShoyanに逢えて、今年も参加出来て本当に良かったです。

Shoyan、愛の継ぎ火をありがとう。
冬を越す胸の炎大切にします。
素敵なお誕生日、おめでとうございました☆

来年もあるなんてすでにわかっていてHappyです!
私もまた一年頑張ります。

と、この辺でバースデライブの感想おしまい。
また来年~~!

七氏

・・・

☆演奏曲目

1、地平線の見える街
2、男は明日はくためだけの靴を磨く
3、11月・ロマンス
4、あの唄はもう唄わないのですか
5、雨の物語
6、海岸通
7、星空
8、冬京
9、夏純情
10、秋の葉の栞
11、風の日の少年
12、冬の恋
13、3号線を左に折れ
14、22才の別れ
15、涙憶
16、ほんの短い夏
17、なごり雪
18、月が射す夜
19、君と歩いた青春
アンコール
20、時の流れ
21、海風
22、ささやかなこの人生
23、俺たちの詩
再アンコール
24、あの頃の僕は
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プロフィール

HN:
No Name 七氏
性別:
女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!

☆ミラーサイト(予備)
http://shoyanlove774.jugem.jp/
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