Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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滅多にないことなので、山田パンダさんのライブに行った記念の覚え書きを載せておきます(汗)。

・・・

☆『山田パンダLIVE~ギターの金ちゃんに誘われてライブやるよ。ベースの関くんも一緒にね。』

2024年4月19日(金)18:30/19:00
四谷 SOUND CREEK Doppo

1.君がよければ
2.きっぷ
3.伽草子
4.この季節が変われば(3人で)
5.踊り子(一番だけ)
6.雪(関さんと)
7.各駅停車
8.風の街
(金太さんのギターがこなれていてとてもヨカッタ)

9.長距離列車
10.眼をとじて
11.明日の風
12.ほとほとと
13.岬めぐり
14.落陽
15.おはようおやすみ日曜日
(関さんのイントロのベースがカッコよし♪)
16.僕の胸でおやすみ

17.黄色い船

・ギター 米川"金太"泰正
・ベース 関雅夫

◎パンダさんはカーキ色のキャップ、休憩挟んで後半はパナマ帽というのか薄いベージュの中折れハットでダンディーに。シャツに白Tシャツ、裾折りの定番ジーンズで相変わらずラフお洒落で素敵だった☆ 
(ご本人や金太さんのSNSにお写真あります)

・・・

数年前に私の地元のホールで開催された『同窓会コンサート※』に行ける機会があったのだけど、その時以来のナマの山田パンダさんのステージ! しかもライブハウスということで、とても楽しみにして伺いました。
※まだ西城秀樹氏がご存命中で、ご一緒に出演されていたころです。

でも、あまりにも久しぶりで、最近のリアルを知らないので、来月79歳になられるパンダさん実際どうなんだろ、と、正直思っていました・・・が! なんと、モノスゴ現役感ありまくりの、透明感のある伸びやかな声+軽妙な面白トークで120%楽しませてもらっちゃいました。
パンダさんパネェっす! 

以前のちょっと枯れ始め(!?)の頃より落ち着いて、無理のない自然体のエンターティナー、プロフェッショナル山田パンダさんでした。

☆以下覚え書き羅列

*吉田拓郎氏が引退してしまった今では『伽草子』や『落陽』をちゃんとその歌の空気感・時代感を持って歌えるのはパンダさんしかいないのでは?と思いながら貴重なステージだと噛みしめながら聴きました。
当時、拓郎さんから「俺の歌ばかり歌ってる!」と言われていたと苦笑されていました。

*「正パンコンビ」なんて言って『この季節が変われば』をやってくれたのが嬉しかった。『おはようおやすみ日曜日』に至っては、かぐや姫のステージのようにいじられることもなく、歌本来の”ハンサムさ”満点の最高なパフォーマンスでした。歌いながらのパンダさんの充実の笑顔が印象深く、本当に素敵だった。2024年にパンダさんご本人歌唱で聴けるなんて、当日の東京の街並みに合わせて想うことも多く感慨深かったです。
 ※つづきは改めて別記

*『踊り子』はフルコーラスではなかったのが残念なほど、歌い出しのスローな、デリケートな声に感激してしまった。以前のステージで聴いた時はそんなに思わなかったのだけど、今聴くと何倍も艶やかさが増していて本当に良かったです。

*パンダさん、音程一切狂わないのが凄いっす(当たり前ですが^^;)。

*今回、場所が四谷ということで、旧日テレなどの思い出が沢山とのトーク。日テレでアルバイトのボーヤをしていたころの話、徳光和夫さんや故愛川欽也氏との出会いの話やドラマ撮影時の檀ふみさんとの思い出など、音楽だけじゃないパンダワールドもバラエティ豊かで楽しいトークいっぱいでした。

*故人ミュージシャンの方々との思い出エピソードが素敵だった。

・山本コータロー氏を「何も言わないで逝ったな・・・」とポソっと。でも人気雑誌(平凡パンチか月間明星)の取材を受けたら表紙の見出しに「山本パンダ」と書かれていて、後でコータロー氏と笑いあったなど、悲喜思い出話にしみじみ。

・他にも日テレのバイト時に神部和夫氏に出会ったこと、岡本おさみ氏の作詞の話、ご自分のお父上の話、そして村下孝蔵氏の楽屋エピソード、西城秀樹氏のことチラリ、関連する歌の合間にされる故人トークだけど、湿っぽくなくて暖かいのが素敵でした。

・可愛い後輩・故田口清氏のことに加えリハビリ中の内山修氏の話(元気に支障なく会話されているのでギター復帰までもう少し)もあり、『猫』というグループも今はもう幻なのだから、パンダさんの歌う『雪』や『各駅停車』もイイナと思いました。
 ※この頃ユイ音楽は「パンダ・猫・イルカ」と動物シリーズだったとおっしゃっていました(笑)。

*AI音声の話などもありました。ご自宅の浄水器の女性声メッセージとのやりとりや、バスの車中案内の女性アナウンスにハマった話など、今のパンダさんのご興味のリアルも伺えて面白かったです。

*コーラスのある曲になると自然と客席から完璧なコーラスが沸き起こって原曲通りになる。またそういう曲も多い。あまりの食い込みっぷりに途中で苦笑するパンダさんでしたが嬉しく思ってくれているのもよくわかる。「ここにいるみんなファミリーですから」というお言葉にも嘘はない。客席もステージも本当に楽しそうな一体感でまとまって、永年関係を続けてきた演者もファンもどちらも幸せになれたライブだった。ライブハウス規模のステージは、やはり原点であり到達点だろうと想う。なんと理想的な音楽活動をされているのだろうと羨ましくも思ったし、自分でもその中で幸せを感じることが出来た。なかなかに稀有な機会だったと思います。

・・・

来年80歳になるけれど、その頃もまたライブもやっていきたいとおっしゃっていて、それがまた聴く方も期待しちゃうほどのリアルで、金太さんや関さんとのバランスも良くて倍々になっていた。来年と言わずまた今年でも次回のライブがあれば伺いたいと心から想う楽しいステージでした。


※手帳の隅に書き留めたものです。曲目・順番・トーク内容など記憶違いありましたらご容赦ください(汗)

追:
うむ、、かぐや姫は別に三人そこに揃わなくても十分にかぐや姫なんだなと実感できて、豊かな心持ちになれました。こういうパラレルかぐや姫もイイ! やはりこのお三人はひとつのステージになんて収まりきれないほどの大きな存在です。



追追:
今回車で行ったのですが、停めた駐車場が四ツ谷駅前の『コモレ四谷』の駐車場でした。なんとパンダさんのLIVEにピッタリな(´ω`*)こもれ陽♪。

2024年2月10日(土)
富士市文化会館ロゼシアター
17:00開場 17:30開演

ロゼフォークプラザ Vol.20 FINAL
伊勢正三・南こうせつ Best Night
(抜けていたらご容赦)

・一部
◎青春の傷み
◎うちのお父さん
◯コンサート・ツアー
◯夢一夜
☆雨の物語
☆青い夏
◎22才の別れ
~20分休憩
・二部
◎(サウンドオブサイレンス)
◎(デイドリームビリーバー)
◎涙は海に
◎加茂の流れに
◯幼い日に
◯夜明けの風
☆時の流れ
☆ほんの短い夏
◎神田川
◎ささやかなこの人生
〜アンコール
◎なごり雪
◎おもかげ色の空
〜再アンコール
◎僕の胸でおやすみ

◎二人
☆伊勢正三ソロ
◯南こうせつソロ


久しぶりのロゼシアター、ここの会場は我が家からもアクセスが良く、場所も海のそばでとても好きな会場だったのだけど、哀しい哉Shoyanがホストで開催されていたころはほとんど参加できず、おそらく2回くらいしか来られなかった。そして今回20回目そのファイナルというので絶対に聴きに行きたかったです。こうせつおいちゃんとのひめ風自体も2回しか観に行けてなくて(どんだけダメファンなの自分^^;)、その分本当に楽しみしていました。当日はお天気も良く、富士山も真っ白で雄大に光って、お二人の充実のステージにピッタリのシチュエーションでした。

やはり静岡は温暖で、会場に入るころは自分の普段着では汗ばむほど。なかなかの熱気だった。同じ日に隣の中ホールでは宇崎竜童氏の弾き語りLIVEがあり、そのファンも一緒で同じような年代の人たちが倍の数いました(驚)。(こうせつ氏は今回『夢一夜』を歌われたけど宇崎氏の奥様のことコメントされなかったな・・・ご存じなかったのかもしれない)

そして、席に着くとなんとなく・・・こうせつファンの方々が多いような、というか伊勢正三ファンが静かなだけか(笑)、全体的に賑わっていておしゃべりが喧しい雰囲気でワイワイしていました。(喧しい=いい意味で(笑))

~第一部開演

小鳥のさえずりSEに続いてブザーが鳴り開演となると、もう客席大拍手!客席の期待の大きさを感じます。
もうここであのイントロですよ!
『青春の傷み』から始まりました。すでに泣きそう~。
ShoyanのD45のイントロフレーズがキラキラして、スライドからアップストロークから駆使しまくっての熱演に、大きく煽られて胸の中が膨らみました。そして、Shoyanが歌うパートの歌詞の深さも今この時代に改めて再確認したりして、すごく良い『青春の傷み』でした。やはりこの歌は今でも想い入れが深いです、大事な曲です。

「Shoyanは今でも夕焼けが恋しいですか?」
と訊きたくなる・マイルストーンな一曲。
河合徹三さんのエレアコベースも暖かくて大活躍でした。

MCは今までのロゼシアターの歴史など。
Shoyanが7年、おいちゃんが5年プロデュースして続けてきたことなど、その分このファイナルには気合が入っている・いい思い出になりますように、とお二人の心のこもったお言葉がありました。

ステージ前方に二人で出て来てこれまたあのイントロ『うちのお父さん』。
こうせつおいちゃんの声の出方がハンパない!ここ数年の一時より声量・声質が増したのでは?と思いました。間奏のShoyanソロにサイレントベースの河合さんの♪フッ!とコーラス、順平さんのマンドリン、大山さんのアコーディオン、安定のステージ過ぎて心地よしであります♪
恒例のラ~ララ♪コーナーでは結構高度な要求が(笑)
(~デジドダ?って謎のフレーズがと思ったら、朝ドラ関連のフレーズのようでした)

♪今度お母さんが富士市に行ったとき~で会場盛り上がりました。
まさに今さがり梅の季節で、すでに春いっぱいの富士市にぴったりでした。おいちゃんの横でShoyanもニコニコされていて、本当にスタートから会場ひとつになれる楽しいステージでした。

またMCになると
K「かぐや姫の歌を久しぶりにやったね」
S「すっごい昔ですよ、でも覚えてます」
K「正やんはその頃と同じイメージですね」
S「あの頃から僕のこと(みんなが)爺さんて言ってましたよ」

ここで小室等氏の話になり

S「小室さんに初めてお会いした時に「君は僕に似ているね~」と言われまして、凄いショーゲキでした(笑)」

と、爺さんキャラの話題で他に西岡たかし御大のお名前など出ていました。
まだ手が上がる(五十肩じゃないアピール?)といって手を上に伸ばしていたのも面白かったです(笑)。

二人「今日は”ベストナイト”ということで、特別な夜を楽しんでいただければと思います」と、ここでShoyanが一旦袖に去られて、こうせつおいちゃんソロのステージになりました。

~南こうせつソロ

「ソロを2曲やりたいと思います」と前置きして「何はともあれかぐや姫の3人で最初は小っちゃなライブハウスのようなお店の片隅で7~8人のお客さんの前で歌っていました。それから深夜放送のラジオをやらせてもらって、そこから全国ツアーもやるようになったのだけど、、、」とソロ一曲目は『コンサート・ツアー』。

♪初めての町は坂道で~
という、素敵な歌。内容も今日にピッタリで感動的でした。好きになってしまいました。(後で調べたらこれも阿木燿子氏の詞でした)

ここでおいちゃんがとてもお洒落なジャケットを着ていることに気付く。生地に隙間が作ってあって、そこから下に着たシャツの柄が覗くという、おいちゃんらしいセンス良いコーデに感服。バックのグランドピアノのサポートもありしっとりと良いステージでした。

「デビュー55周年ですね」
とのお言葉に会場大きな拍手~

「かぐや姫の後ソロになり、以前のようには売れないなぁ~、と思っていたころにポツっと売れた曲がありまして・・・」

と『夢一夜』。
「コマーシャルソングなんて強欲さが出て・・・」
なんておっしゃっていましたが、そんな素直なお気持ちを吐露するおいちゃんイイと思います。
「恋の歌を歌う時・聴くとき・その時一番大好きな人をイメージして下さい!別にダンナがいたっていいんデス!(笑)」
と、秘密の恋の歌を歌う前に客席を煽る煽る(笑)。
おいちゃんの滑らかで美しいギターフレーズでイントロが始まりました。

※この60代70代↑の客席で、果たしてどれだけの人がリアル秘密の恋をしとるのか!?気になるワタシでした(笑)

紅い照明が情熱的、石川さゆりの天城越えみたい、佐久間順平さんの幽けきどこか心もとない(リアルな女心的な)バイオリンの細い音がとてもよかったです。

脇で河合さんがクラベス(拍子木みたいなヤツ)からタンバリンからシャララまでやりながらベースを弾かれていてすごいと思いました。


~そしてShoyanの登場。

舞台袖に去ってゆくおいちゃんの後ろ姿に手を合わせて拝むShoyanの慎ましさに客席ほっこり(^^)。

LLカスタムを肩にかけると

♪Fn~~
  んん~~~
と、ハミングからの

♪窓の~外は雨・・・・と
絶妙な音程の独唱から『雨の物語』。
これがなかなかの色っぽさで客席湧く。
春名さんがいない分、ややシャッフル感が薄いけれど、2コーラス目からはShoyanご自身の表情が柔らかく少し微笑んでいらっしゃるように見えた。エンディングのソロはやや乾き気味に、でもそれがいい。ラストのハモニクスで客席から大きな拍手、掴みはOKです。

MC
「改めまして、イセショーゾーです♪」と
「本当、ロゼシアターはここでしかできないコンサートをみなさんと出来たことに感謝します」
と、過去、高田渡氏や平川地・・・何丁目?(笑)センチメンタルシティロマンスやなごみーずなどでやったことのトーク(平川地一丁目は客席から教えてもらってました)。

駿河湾の話で、前日入りしてシラスを食べたけどデカくて驚いたそうで、「何の稚魚??」とおっしゃっていました。海に詳しそうなShoyanからそんなお言葉が出て意外でしたが、大分九州はシラス文化じゃないのかな??私自身はすごく身近な食材で大好きなので、ここでShoyanとの小さなギャップを感じて新鮮でした。

「今日の富士山真っ白でした、感動しました!」と地域のトーク。
前日ひょんなことから日帰り温泉に立ち寄って、中国人観光客と片言で心通わせたエピソード。その中国人さんは日本は初めて来たけど、来日の第一の理由が「富士山を見に来た」ということだったそうで、Shoyanご自身誇り高い気持ちになられたそうです。

「ここでは駿河湾だけど・・・」
「自分の故郷の九州大分のイメージで作った青い夏という歌です」と
みかん畑繋がりで『青い夏』。

Shoyanのギターのアルペジオがカリッカリしていてノッている。
私も当日は東名高速の薩錘トンネルなど通って海とミカン畑を見ながらドライブしてきたので、とても気分にはまっていて嬉しかったです。街の中や高原で聴くのとは全然違う海と柑橘の香りリアルな『青い夏』でした。

ここで少し、細井さんのシンセベースが存在感ありすぎかも?と。
この歌はもっと粛々としみじみ演って欲しいのだ(生意気スミマセン)。

歌い終わってShoyanの頬が紅潮しているように見えた。キビキビしたプレイが好調維持されているのだなと嬉しく想いました。途中でメモに「グラサンかっけーーー!カッケーな~~」と興奮して書いてあります(笑)。今日の第一部ではスモークグレーのサングラスにGUCCIの☆シャツ(間に何かストール的なものがあったか?)、丈の短いジャケットを羽織り白いボトムス&スニーカーのShoyanでした。今日は腕時計していないので少し寂しく想いました。


~再びのおいちゃん登場

「なんかーーーーイイネ~、あのさ、同じ大分でまさにみかんの白い花真っただ中で僕今暮らしているから・・・」と大分住まいのおいちゃんはShoyanの青い夏に感無量のご様子。

「またこの”うらんであげる”ってとこが正やんの詩の深いところだなぁと、、、で、ナニがあったの??」

と、イキナリの突っ込みが面白かったです。

「自分でもナカナカいい詩が書けたなと♪」とShoyanご自身もご満悦でしたが、おいちゃんの更なる

「津久見のアノ丘あたりで出会った人の??」

という被せた突っ込みに

「あの、ハイ、アレですよ(汗)、、、、だって、純粋だったでしょボクら」

と、こうせつ先輩の純粋主義者同盟の独裁権限についてのエピソードに話を逸らせたShoyanでした(笑)。
この時、当時(クラスか学校で)一番かわいい女子と会話するときにはこうせつ先輩の許可が必要!というお触れがあったそうなのですが、「”一番かわいい子”と決めているのも差別ですよね、、、だって”女子はみんなカワイイ”じゃないですか♪」なんてShoyanがサラリとおっしゃっていて、そんなルッキズムに左右されない価値観なところがモテちゃうんだろな~~~~っと思うShoyanのさすがのリアクションでありました。


K「今日は一部二部と間に休憩が入る構成になってます」
S「いい考えだと思います♪」

と、客席演者双方にメリットのある告知。

K「で、一部最後はかぐや姫の歌です。かぐや姫の根底には正やんの詩があるんです」
S(「メロディーもちゃんと書いてるんですケド」)
と、ぽそっとShoyan(笑)

K「この22才の別れって曲はこの業界でも好きだっていう人が何人かいたけど」
と、賛美するおいちゃんに
S「何人・しかいないんですか?」
と、マジ突っ込みするShoyanでした(笑)

このあたりのフニャっとしたバランスのお二人のやり取りが面白くて、相変わらずのフィーリングが健在でした。

『22才の別れ』はB'zの松本さんや野村のよっちゃん(義男さん)も好きだとおっしゃっていたそうです。

※野村義男氏参加の企画で確かロックな22才の別れが収録された『旅荘カリフォルニア』というアルバムが90年代にリリースされてたと思うのです。22才の別れがディープパープル風になってた!? 昔持っていたのですが今手元になくて詳細忘れました(汗)。

で、『22才の別れ』。
おいちゃんが「これは誰がカウント出すんだっけ??私最近認知症入ってるから」なんておっしゃっていましたが、カウントにはうるさい?岩井さんのクールなカウントでShoyan自らの煌めくイントロが始まりました。途中おいちゃんのボーカルになり、すばらしくまとまった万全の『22才の別れ』でありました。この歌は風だったり伊勢正三ソロだったりの場面、いつも必ず登場する大代表な曲だけど、南こうせつが横にいる時この歌は”かぐや姫の22才の別れ”として気負いのないとても素直な佳曲として、優しく演奏されるのが素敵だと思っています。そんな風に感じた夜でした。

~20分休憩
ロゼシアター客席内のトイレは数が多くて混雑が少ないと同行の家人が申しておりました。嬉しいですな。

~第二部

ステージ上に木の椅子が二脚。
ロゴ入りの白いトレーナーにグレーのスウェット生地のような柔らかそうなジーンズパンツ姿(よくわかりませんね(笑))でラフなShoyan登場、おいちゃんはジャケットを脱いで、先ほどからチラ見えしていた柄入りの水色シャツで登場。

二人でギターを抱えて腰かけるとデビュー前の地元大分で結成していたグループ”ヤングフォークスリー・YF3”の思い出、もう一人のベース担当釘宮くんの名前も出ました。※釘宮氏は昨年逝去されたそうですがここではその話題には触れませんでした。

文化祭などで歌ったねとサイモン&ガーファンクルの『サウンドオブサイレンス』を二人でワンコーラス。
「2番までやったら歌詞忘れていてヤバかった(汗)」とShoyan。
お決まりの♪ルールールルル~の夜明けのスキャット被せネタも披露(笑)。

そして楽屋で話していて名前が出なかったと今思い出したモンキーズの曲『デイドリーム・ビリーバー』を少々、Shoyanがノリノリで歌ってくれました。途中から歌詞が♪ラララ~になってました(笑)。
Shoyanからは「キヨシローくんが・・・」と故・忌野清志郎さんの名前がチラと出ていました。

そしておいちゃんがその頃から気になっていたというShoyan作のオリジナル曲の話題に。
弾厚作(加山雄三さん)とアノ辺の音楽を意識して作られたという『涙は海に』をShoyanの歯笛とアルペジオで始めました。このスローロック調なウブな曲、Shoyanの原点が全部詰まったような甘酸っぱい曲ですよネ。アルペジオを手繰り織りなすShoyanの右手の指の動きがあまりに美しくて泣けてきました。十代の伊勢正三少年と七十代の伊勢正三氏はずっと変わらないひとつのロマンチックを追っていらっしゃるのだなと感じるプレイでした。

ワンコーラス歌い終わって♪想い出の貝殻を砂にうずめよう~的な歌詞に関して、Shoyanの「何回も砂に埋めましたよ・・・(嘆息)」というつぶやきにおいちゃんが「ほぁ~~~~!?」と過剰に感嘆したのが面白く、更に歌詞の中で ♪くちづけが欲しい~
とあるのを「キスへの憧れ!?高校一年でキスへの憧れ!?経験が!?」みたいに迫ってくるのにShoyanが「そーゆーワケではないんですよ(汗)」と、逃げていたのが面白かったです。
ちなみにこの時Shoyanは「何回も埋めましたよ」のあとに小さな声でポソっと「ついでにゴカイも掘りましたけどw」っておっしゃっていて面白かったです。釣り餌かいっ(笑)!

また「夕陽が瞳に映って赤くなるのは昭和の写真の赤目防止カメラがナンチャラ~」という冗談から

Shoyanの
「二人だけで防波堤を歩いただけで幸せだった時代」
「それだけでしあわせだった・・・還りたいですよねー」
「今は、歌は作れないですよね・・・」
なんて感傷的なコメントの合間にもおいちゃんがカモメの鳴き真似や船の汽笛のポーって音を鳴らして絡んでくるので、センチメンタルに浸りきれないトークが絶妙でした(笑)。

「でもこう言う歌でなく、のちになごり雪や22才の別れで世に出ていくことになるのは運命なんだな~」
「今度守護霊を視てもらおう!」
とおいちゃんが唐突に守護霊の話をし出したのですが、Shoyanが「誰に視てもらうの!?」とマジレスすれば「ふぅッ!!!!」と急に喝を入れ出すこうせつおいちゃんのテンションに「コワイヨ!ww」と苦笑するShoyanでした。

「でも前に僕の守護霊が変わった・と急に正やんに言われたことがあったけどあれはどういうこと??」とおいちゃんがShoyanに訊いていたのですが、その後Shoyanは「人の魂は小学校高学年で変わる気がする・放送大学なんかでマジメに解説してた・人は生まれたとき赤ちゃんの時が一番頭が良くて、でもそのあとの人生で知識にそれを刈り取られてしまう・古の日本語を失くしていってしまってる・・・」

という深い話に展開していくと、おいちゃんが「日本語の持っている・・・ゆく川の流れは絶えずして~・・・・ポン!(鼓)」と方丈記の一説を詠って盛り上げ、、我に還って「歌おうか」と(笑)、

「いにしえの想いを正やんと一緒に歌います」とさすがの流れで『加茂の流れに』へ。

Shoyanのイントロが効いているー!
おいちゃんは相変わらず、いやいつにもまして歌が上手だなと改めて感嘆する。コロナに罹患など心配なニュースもありましたが今のこうせつ氏はパワフルでとても素敵です。

♪んん~~~といつものブルーのサングラスに戻ったShoyanがきつく目を閉じてハミングする表情と、入れ込みのギターフレーズを満喫させてもらって、とっぷり浸らせてもらった『加茂の流れに』でした。

~南こうせつソロ

Shoyanが袖にいったん去ると、こうせつ氏の『幼い日に』の素敵なエピソード語りコーナーへ。ご自身幼い時本当にお兄ちゃんと二人だけでボンネットバスに乗り遠方のおばさんのおうちに訪ねて行った時のノスタルジックなお話と、そのままの歌の熱唱で涙腺熱くなりました。歌の途中の「おばさん」の発音が優しくて、おいちゃんの表現力すごいなと思ったのでした。ホントにいい歌です。

そしてもう一曲、
「コロナの頃は不安で、でも50年以上歌ってきて、僕にとって歌って何だろうと思える貴重な時間だったと思います」と新曲の『夜明けの風』を熱唱。
とても清潔な歌だと思った。やはり”コロナブランク”で得たもの喪失したものをアーティスト目線で何か残していくというのは大切なことなのではないかと思います。

ここでもソロ二曲歌われておいちゃんがまた去る。


~Shoyan再登場

白トレーナーでカジュアルに軽やかなShoyan。元気そうだし楽しそうでこちらも120%の開放気分でステージに想いを寄せちゃいます。

最近、よりいっそう煌びやかに光るようになったD45のジョリンジョリンに、岩井さんの鈴のシャンシャンに、すっかり盤石を取り戻した『時の流れ』が始まるとさらに元気出る!!!気づけば今日は自分も本当に元気が漲ってきている、なんと晴れやかな気分!Shoyanアリガトウと感謝。
間奏のギターもカンペキだし、合間のツ・ク・ツ・ク!なミュートもキレキレだし、ラストのソロフレーズなどは上を向いてニマニマな余裕の充実も魅せてくれたShoyanでした。ハモニクス多用のフレーズもハマっていて大好きです☆ 風ひとり旅以前はソロのステージでは全く取り上げられず隠れ名曲だったこの歌が、今は大事な柱曲となって今のShoyanを支えているのがとても感慨深いです。(個人的に嬉しい)

※スミマセン、ここでもシンセベースがインパクト強くて、頑張ってるShoyanのボーカルに被ってしまって歌詞が聞き取りづらかった感じでした、岩井さんもせっかくテイラーのアコギを持たれていたので、もう少しアコースティック寄りのサウンドで聴きたかった気もします。細井さん、圧が強いので(汗^^;)。

「ハイ、風の頃の『時の流れ』という曲でした」

と一息つくと続けて

「急遽、河合の徹っちゃんが参加してくれることになって・・・」

と、『ほんの短い夏』!

わ~また夏シリーズだ~♪と、聴けると思っていなかったので嬉しくて喜ぶ私。しかも河合さんのリアル自然なベースですごく表情豊かなステージ♪・・・と思っていたら、

Σ(・ω・ノ)ノ!!!Oh!!
いつの間にやらShoyanの左手がキラッキラ光っているではありませんか!!!うわーーーー泣く~~~~ またあの腕時計してる~~~いつの間に着けてきたんだ~~~~と興奮。(一部でもしていたのかもしれませんが^^;)

やはりギターを下げたままフリーになった両手で「地下鉄」や「君」のジェスチャーを入れ混ぜながら優しく歌う。

♪本当の気持ちだけを隠してしまうよ~
の箇所でいったん右手で左の腕時計を包み隠して、
また改めて
♪僕の時計遅らせたと知った~
の時には、今日は視線を落とすのではなく、ずっと右手を乗せて時計を包んでいた仕草が新しくて、本当にShoyanその時計大事なのですね・・・と深く想いました。

思えば、初めて着けていらしたのがバースデイライブだったので、きっとホントに大切な方からのプレゼントなどなのかもしれませんが、そんな風に誰かのことや・ひとつのもの(もしくは自分自身・歌)を大切に思って特別愛おしむShoyanの仕草は、他人の私の心にも暖かいものをお裾分けしてくれるのです。何かを愛おしむ景色は真に美しいのです。(ヤキモチなど吹き飛ぶほどに(笑))
※勝手な妄想お赦し下さい^^;

stillmoreバージョンがそうだけれど、この曲のエンディングのアコギのフレーズが大好きなのだ。原曲のシンセだけもいいけれど、何故かアコギの音色のほんの短い「今夜のおやすみ」が好きなんだ。Shoyanからの別れ際の小さな贈り物のようで。。なので、今回も弾いてくれて私は正直ここで昇天いたしました。聴くことが出来てほんとに幸せでした。

~おいちゃん登場

「ハァ~~~~~いいですネ~」
「高校生の頃の純粋だった恋の歌?心?からいろいろ続いてきて、成長して大人になった今これから二人ジジイになって(爆笑)また何が出てくるか、楽しみだね」

とのお言葉に

「そっちは後期高齢者でしょ?」

と、リアルな切り返しをするShoyanに

「ちょ、ショックだな~~~(笑)そんな目で言わないでよ(笑)!!」

と苦笑するおいちゃんでした(笑)。

「60・70過ぎたら皆一緒!!!!みなオッサン・ジジイ!」

と断言のおいちゃんですが、たたみかけるようにShoyanが

「ところで、我々はみな歳をとっていくけれど、その人の守護霊は歳をとるのかな??」
「守護霊とか神の領域は男女の差や歳の差がないらしいんですけど・・・」

と話し出したので
「正やん、それは帰りの車で話そうか ('ω')ノ」

とおいちゃんがまとめたのが面白すぎました(笑)。

「今日は富士山の霊気を頂いて幸せです。富士山の縁を感じます。」

と、霊峰の麓でのスピリチュアルな会話を締めくくりました。

次の『神田川』の前に
かぐや姫当時、ヒット曲を持たなくてはという企画ですぎやまこういち先生に曲作りをお願いに行ったエピソードなど。直接会いに行ったものだから3人の姿を見て「あーこんなもんでいいか~」と思われちゃったかも(笑)と『もういいじゃないか』のこと。「神田川のB面は正やんの曲でもよかったのに」というおいちゃんに対して「あまり欲を出さないほうがいいね」と謙虚なShoyanでした。

LPレコードやシングル盤のB面とレコード針のナガオカの針の話題などに付して、最近リリースされたこうせつ氏名義のアナログ盤『三日月のセレナーデ』のことも少し。

また、「70過ぎると色々ありますわー」と、最近相次いで逝去された喜多條忠氏や大久保一久氏の名前も。そんなしみじみした雰囲気で

K「演奏する気ある?」
S「弾きたいなと思います」

と我に還ったかのようなお二人で

「かぐや姫当時はバイオリンもいなくて正やんがギターのトレモロでね」

と、おもむろにShoyanがD45でイントロのトレモロを弾き、そのままの流れで『神田川』が始まりました。岩井さんがマンドリンを構えていましたが、Shoyanのアコギのトレモロは人間界の音がして、やっぱりいい音だな・と思いました。順平さんのバイオリンにはまたShoyanがギターでメロディーを被せて艶やかな間奏でした。
2コーラス目からのShoyanのボーカルは歌詞がアヤウかったような気がするけど?曲の始まりがあまりにおもむろだったので、不安定だったのは仕方がないと気になりませんでしたヨ。♪貴方が描いた私の似顔絵~でいつもニヤっとする私でした(笑)

ここで客席から「朝までやろうよー!」の声!
イイデスネー激しく同意です。
無理だとわかっていても心はそういう気概でいたいものです。

「楽しかった~~」とお二人とも充実のご様子。
また守護霊の話が出ましたが(笑)
「最後は僕の大好きな正やんのこの歌で」と『ささやかなこの人生』。

Shoyanはこの曲だけT'sTを抱えて、ラストのフレーズは歯笛で盛り上げてくれました。この歯笛の音程が正確無比でスゴイなと思ったのでした。客席めっちゃ盛り上がってとっても幸福感に溢れていました。この歌もこうせつおいちゃんがそこにいてとても自然に盛り上がれる曲ですよね。

そして大声援の中、お二人笑顔で袖に帰られました。

~アンコール

というほど時間もかからずにすぐに再登場。

Shoyanは「白い富士山アリガトー!☆」とおっしゃってすぐそのままに『なごり雪』。

熱気をはらんだ客席はみんな立ったまま、左右に揺れ始めた。
とても”強い”なごり雪。
その情景は、落ちてはとける儚き青春のひとときなのだけれど、半世紀も生きてきた歌自体はすでに不二で不死な確固たる存在になったのだなぁと確信いたしました。
一歩一歩踏みしめるようなボーカルに虹色の淡雪のようなギター、最後はギターを弾かずマイクを抱えて熱唱の、深い深いなごり雪でした。Shoyan、今日も凄かった(涙)。

Oh、Yeah~~♪とおいちゃんがまとめてくれて、そのまま『おもかげ色の空』へ。
2番はShoyanが歌ってくれました。間奏のギターも久しぶりに聴いて嬉しいし、客席もすごく真面目に熱く盛り上がっていて、なんだか久しぶりにワクワク楽しい音楽会を満喫した気持ちです。切なさをはらむソロライブとはまた違う、心底楽しいコンサート♪だったと思います。ほんに、最強のお二人です伊勢正三と南こうせつ!!ブラボー!

大団円のまま、再アンコールの曲は『僕の胸でおやすみ』。

Shoyanがイントロを弾き始めるともう泣きます。
最初はShoyanのギターのみで、そこに乗るおいちゃんの声暖かく、かぐや姫の芯なる曲です。ステージのライトも無数の青白黄色の粒粒星が光って本当のおやすみタイム・コンサートの終わりな雰囲気に包まれました。間奏のShoyanのギターは来年もよろしくコンサートを彷彿の(これ身内でしかわからない(笑))懐かしい情景でした。

ラストのシンプルな曲ですが、それゆえにおいちゃんの歌声の豊かさ、Shoyanのギターの心技の高さ、お二人の絶妙な相乗フィーリング、全部同時にまざまざと感じることが出来ました。

最後の最後の♪お・や・す・み~ をShoyanに振ったおいちゃん、受けて甘く柔らかに歌い置いたShoyan、本当に最初の一音から最後の一音まで幸せの詰まった最高のステージでした。


~終演

終わってみればあっという間で、なのに充実感在りまくりのとてもバランスのいいコンサートでした。数えてみると曲数はやや少ないのに楽しかったのは、お二人の無比なキャラクターのパワーゆえかと思います。曲数じゃないんだ!込めたもの・持ってるものの充実度なのですね!

Shoyanは数々のアーティストと共演が多いけど(ご本人もそれを欲していらっしゃるけど?)私が這ってでも観に行きたいと思うのは南こうせつおいちゃんだけです。(言い切っていいのか)おいちゃんとの共演は必ずプラスになっていることがあるし、お二人ですでにひとつの独立したアーティストなのだと思うので、聴者は最初から納得と期待で臨めるのです。

年齢を重ねてきて、またコロナ禍などもあり、”孤独な大スター”たちの存在も知る中、今の伊勢正三・南こうせつ御二方の充実ぶりは、聴き手にとっては非常に心強くて嬉しいものです。それはなんとなく、、、聴く者の気持ちも歌い手にちゃんと届いて、お互いに真心通った音楽でやり取りできていたからじゃないかと思うのです。
どちらか一方のひとり相撲になりがちなエンタメという魔法の中で、真心なんて真逆かもしれないけれど、意外とそれは表裏一体なのかもしれません。

(ちょっと七氏、それは帰りの車で話そうか・といわれそうな面倒くささですが(笑))

ともかく、文句なしに面白かったです!そしてクオリティの高い歌と演奏で元気を届けてくれてありがとう!と、この21世紀令和の世に想うのでした。また気軽にやって欲しいですよ~~Shoyanおいちゃん!

次の機会も楽しみにして待っています。
以上 ロゼシアターの夢の一夜でした☆彡

※今回熱が出たり混乱の中で書きなぐりましたので、いつにもまして乱文誤字脱字あるかと思いますご容赦ください

七氏


冬の残り薔薇美しき☆
☆50th Anniversary 伊勢正三 LIVE 2023

2023年11月26日(日)
会場17時/開演17時半
鎌倉芸術館


~前置き~

何度も言うようですが、湘南鎌倉大船・・・なんと想い入れの深いワード・場所であろうかと。
色々語りだすときりがないので、私の青春の苦さ甘さ楽しさの詰まった場所だということだけ前置きして。

当日はそんな思い入れもあり、現在海のない場所に住んでいることもあり、少し寄り道をして茅ヶ崎方面から江ノ島を経由して大船へ車で向かうことにした。もちろん海辺の国道134号線を通って・・・。Shoyanの歌の国道といえば九州を一周できる3号線と10号線ですが、私の国道は都内へ突き刺さる246号線と海辺の134号線であります。ほんとに、、、何十年ぶりに走ったでしょうか134号(涙)。しかも!Shoyanのライブに行くためにです、こんなに嬉しい時間はありません。車の免許を取る前から憧れていたShoyanと湘南と自分が運転する車のドライブ、曇天の冷たい海でしたが、それでも夢のような気持ちで向かうことが出来ました。(コンサート始まる前から胸いっぱい過ぎ自分(幸))

江ノ島から内陸へ上がっていくと意外とすぐに大船に着いた。本当は観音様にもお参りしたかったけど、連日の勤務で膝が痛すぎて歩き回れないのでまた次の機会に。当日はほんの少し外に出ただけで凍えるほど寒くて、なんだか今年のライブは大雨や寒い日が続いたなと、もしかして自分今年から”雨女”になったのかもしれないと想いました。(それは伊勢正三ファンとしてはナカナカのスキル(笑))

※今回いつにもまして余裕がなく、時間が経ってからの思い出しなので、事実誤認や誤字脱字多くあると思いますがご容赦ください。

~開演~

時の流れ
暦の上では
あの唄はもう唄わないのですか
雨の物語
あいつ
星空
冬京
海岸通
(神田川1番のみ)
ペテン師
夜のFM
湘南 夏
青い夏
ほんの短い夏
夏純情
風の日の少年
冬の恋
22才の別れ
レミングの街
月が射す夜
~アンコール~
ささやかなこの人生
海風
なごり雪
~再アンコール~
汐風

・・・

芸術館というだけあって館内も趣のある造りの奥行きのあるホール。広いステージは少し余裕がありすぎるくらいのセッティングにおしゃれなイントロの音が充満し始めると・・・

インディゴブルーと白のムラ染めのようなフード付き上下スウェットと白いスニーカーで登場のShoyan!客席も「おお!・・・お?」という反応。ちょい部屋着のような、ストリートな、珍しいコーディネートのShoyanになんだかいつもと違う雰囲気に高まる謎の予感。

色っぽいオトナイントロから一転の、またガリガリっとしたハードなD45のギターで『時の流れ』。声の質も量も音程もいいよ!!と、カンペキやん!と初っ端から興奮してメモってあります。客席の手拍子に左右に揺れて跳ねて、余裕ステップなShoyanでした。手を高く掲げる勝利のポーズ・やる気のポーズ出ました。ギターの低音が特に良く、前に出て来ての間奏のソロパートも熱量半端なく、そして長く、ストロングエスプレッソのような一曲目からメチャ濃いパフォーマンスにイキナリ元気120%出てきました。出だしのステージの熱量と客席のマッチング感素晴らしかったです。

『暦の上では』
ステージでくるりと後ろに回転して♪軽やかに音程もよく安心して、微笑ましいデリケートな季節感を感じながら聴けました。Shoyanの秘めた”春”を肌で感じられたと思います。
春名さんのSaxがまっすぐ届く。このホールの音の響きの良さを感じました。音が強く出るホールなのかな。立春の歌を聴いて「あぁ、今日はもう秋じゃなくて冬ってことにしよう」と思いました。

すでに水を飲まれる。やはり海が近くても、もう乾燥の季節です。

MCでは
「鎌倉にやってきました♪金曜日から週末、レジャーなどの予定がある人多いと思います、
鶴岡八幡宮とか通ったんですけど凄い人で、みんな観光とかされましたか?」と、、、「そんな中チケットをとって今日を楽しみにしてきてくれたみなさんに感謝して、あの頃の歌・新しい歌沢山用意してきたので楽しんでいってください」・というようなことをおっしゃっていました。今日はShoyanご自身で運転していらっしゃったみたいです♪

客席から「いざ鎌倉!!」と声がかかっていました('ω')ノ。
Shoyanはいつも一所懸命☆

『あの唄はもう唄わないのですか』
『雨の物語』
『あいつ』
『星空』

と続く。
Shoyanの合いの手のギターなどよく聴こえて余裕さえ感じたし、岩井さんのバイオリン奏法エレキなどもドラマチックだったのですが、ところどころ低音が響きすぎたり、各テンポがもたついたりはしったり?なんとな~くうっすらですがバンドはまだまとまらない感が・・・と思っていたのは生意気な私だけかもしれません。このあたりの曲は多分観客の皆さん脳内で完全再現されていると思います(汗)。

『あいつ』の春名さんのフルートが峰にかかる雲のようでした(いろんな意味で>お天気とか)。

『冬京』♪バリーーーンと雷鳴のようなイントロからの間違いない王・KINGの音、Shoyanは地に根が生えているみたいなゆるぎないパフォーマンスだった。エンディングのソロではまず先にハモニカを両手で抱え前回より増し増しの熱い吹き様に圧倒されました。その後のギターソロは岩井さんの良い音すぎるギターにやや埋もれ気味?な感じで私の席(会場の一番端)からは聴こえましたが、やはり120%の静かな熱さ・を感じさせてくれました。冬ど真ん中の音がしました(涙)。※でもやっぱりドラムが入っていた方がいいなと最近は思ってしまう贅沢耳。

『海岸通』
座らないで歌うほど元気なShoyan、そして確実な高音に感動。♪あなたを乗せた~で、久々の美しいファルセット(裏声)が聴こえた気がした。テンポよくノッた感じの、鉄板の堂々のステージでした。
最後に大きく上を見上げられて、Shoyanご本人も何かを得たような・放出しきったかのような、完全燃焼感がありました。ハモニカのアプローチ、ここにきて本当に熱いです(涙涙)。

※この時、大きなカメラを手にしたスタッフさんが横の壁際から沢山撮影されていました。その後舞台袖にも移動されて横顔を撮影されていたようです。いい写真沢山アップしてくださいっ☆

MC
「海岸通は風のファーストアルバムからの曲でしたが、今日ここに来るときに(鎌倉の)由比ガ浜?(葉山の)一色海岸?とか、狭い道を通りながらドライブしてきたんですが、やっぱり海辺はなんとなく落ち着きます。僕の(津久見の)実家の台所から海が見えて水平線が見えて・・・海の歌が沢山出てきます」と、湘南と大分の海の原風景のお話をしてくれました。
※他にもどこかで「久しぶりの海が見られて嬉しかった」というようなことをおっしゃっていました。

「で、大仏の歌はこうせつさんに任せて(笑)」などと一同を沸かしてから『神田川』の1番のみを熱唱、どこか一か所オシャレなコードになってた気がする。歯笛で〆てかぐや姫の空気を少し・・・♪

そのまま『ペテン師』。客席大きな拍手。
♪さよならのくちづけ~になぜかドキドキ。この歌、何が正解なのだろう?と今更ながらにフト思ってしまう。早くもやりきった感。フードがあたたかそう♪

MC
「え~、レトロな感じが漂ってきたので(笑)せっかく湘南に来たので取り返したいと思います。歌詞をちゃんと覚えているかどうか・・・(汗)」と、千春氏モデルのエレガットギターをさげて、なんとおおおぉぉぉ『夜のFM』!!!!!

ナニー、なにー、何~~~( ;∀;)泣くわ~~~
もう封印したと思ってた・・・
数年前に『THE伊勢正三』発売に合わせてアップテンポバージョンで披露の際に歌詞が抜け落ち、またそのあとのリベンジステージでもやはり歌詞抜け落ちで、もうやらないのかと思っていた『夜のFM』。個人的にとても好きな歌なので寂しく想っていたのですが、またBossaバージョンで還ってきてくれました(涙)。取り返すってそういうことだったのですねShoyan。
青緑色のライトの中に紫の筋が射す照明が美しくて、後半また上を見上げて譜面を見る必要もなく顔を左右に振りノっているShoyanを観ながら「がんばって、がんばって・・・」と歌詞の念を送りました(結構真面目に)。英語詞まで至るころには、大人の男の抱擁感溢れる伊勢正三がそこに現れて泣きました。懸命に、張り裂けそうな切なさがカッコよくて、本当に素敵でしたよShoyan。

こんな場所でこれを聴いたら泣きます。岩井さんのエレキもよく泣いていました。行きに通って来た134号線の風景に重ねて、懐かしい恋人たちの姿が視えた気がします。

「さていよいよ本命が・・・」と『湘南 夏』来ました!

「これも考えてみると古い歌で、、、でもこういう歌があったんだと確認したと」

♪腕が西日に染まり・・・の低さが暖かくて、今日は外は寒くて暗い曇天なのに、ものすごく光と暖かさを感じました。
イントロの岩井さんのエレキのスライドが小さな波のようで、間奏のShoyanのさりげなダウンストロークが砂を踏む足元のようで、非常にビジュアルに訴えるものがあった『湘南 夏』でした。とても良かったです。この時、ちょうどShoyanが弾くLLカスタムのボディに反射する光がキラキラっと私の席に届きまして、美しい湘南夏でした。

MC
「この『湘南 夏』という曲はかぐや姫の曲で、当時のアレンジャーの瀬尾一三さんがイントロを書いてきてくれた時に、どうやって弾くんだって悩んだんですけど・・・」と、凝った作りのイントロのエピソードを。

「”湘南~”ていうタイトルをつけさせてもらったのは、湘南て日本の中でもちょっと特殊な場所ですよね、サザンオールスターズとか有名ですけど、あと、ブレバタ(ブレッド&バター)とか、陽気な二人が力の抜けた感じで(笑)、都会の人ってこんな感じなんだと思っていたら、湘南て実際全然都会じゃないし(笑)、地引網やってるし(笑)、一度参加してみたことあるんですけど(!)参加するとおさかなもらえるんですよね(笑)」

「ブレバタって、でも考えてみると単に「パンとバター」ですよね、、、でも九州で考えたらそうはならない、「みそこうじ」とか・・・?」なんておっしゃって客席がウケまくっていました。「みそこうじ」凄くいいと思います(笑)。(麦味噌でネ^^)

そして憧れの加山雄三氏の話に。
横須賀での加山氏のコンサートにゲスト出演した時のエピソードや、海は繋がっているの話や、大好きな『夜空を仰いで』で昔好きな女の子のことを想い出して胸がキュンとなる話など、湘南と憧れのエピソード満載のMCになりました。

そしてご自身の大分津久見市の「目の前が海、うしろはミカンの木、遠くに石灰岩の山、それを想い出しながら作った歌です」と『青い夏』。

目を閉じて聴いてみる。今日は望遠鏡を忘れてしまったので、フタケタ壁際の遠い席から見えるShoyanは朧なのだ。なので、100%歌を聴いてみようと今現在そこで歌ってくれているShoyanの声に想いを感じようと集中してみる。今日通ってきた茅ヶ崎~江ノ島の海を想い出してみる。懐かしい相模湾、砂防林の隙間に一瞬だけ小さな漁船が見えたナと・・・
だがしかし?間奏でちょっと途中から弾かなかった部分があったような??
Shoyanご自身も想いを馳せすぎて少し逸したのかもしれないと思いました(でもそれは自然でアリです)。

”夏”は続く、『ほんの短い夏』
はやりここでもなんとな~くバックのみなさんの演奏がほんの少しモタッとしたような?
でもShoyanご自身は例によって2番からマイクを両手で抱え、熱く柔らかく何かを愛おしむかのように丁寧に歌う。知らぬ間に袖を少したくし上げてあって、さっきまで見えなかった腕時計がキラッと光った。見えるようにしてくれたんですネ。♪かつしかの時にしたように♪僕の時計~では左腕のその時計を見る仕草、今回は右手でその腕時計に手を添えてよりハッキリと。(かつしかでもそうしていたかもしれませんが、今回余計に印象に残りました)11列目からでも文字盤の綺麗な青緑色が見えました。

ここからは全部書下ろしの曲で作ったRe-bornの話。
「先日発売のSTILLMOREというアーカイブものもありますが(津久見の中学校校歌は新曲ですが)、これはもっと聴いて欲しい!まだまだ頑張っています!」「そのRe-bornというアルバムから3曲もやっていいでしょうか?」とのお言葉に客席拍手~~~~(*'▽')☆☆☆
少し前までの「新曲はみなさんには苦痛の時間」なんてコメントをされてた頃と少し感触が変わって、距離縮まったな♪と想って嬉しかったです。

『夏純情』では岩井さんの切り裂くエレキ、クリアなShoyanの声、少し?アヤウイ歌詞それもまたよし、テンポにノッてもっと弾いてもっと弾いて!と思ってるうちにラストのソロが終わってしまう、まだヤメないで・・・って切願してしまう。
♪風の音が聴こえる・・・のハモニクスがShoyanと岩井さん同時のダブルハモニクスでとても美しかった。

白いベースに持ち替えて『風の日の少年』は、音慣らしのチョッパーっぽいアドリブがまたカッコよく、またこのベースのスタイルをコンセプトにしてこの衣装にした・との、コーディネイトの説明がありました。「でもギターを弾くとき替えるときはこのフードがジャマでした(笑)」と「それがLIVE」と軽やかに弾き始める。
この時もメモも取らずにShoyanのPlayに集中して一生懸命聴く。Shoyanのダダダダというベースの連打が大好きだ。なんだろう、ひたむきさを感じるのかな?

若いスタッフさんがShoyanが被ったフードをなおしてくれたりしてほほえましき景色♪
フードをかぶったからか?「寒いね」と『冬の恋』。
今日は本当に、しみじみと、訥々と沁みる。
真冬よりも、冬の入口の方が寒いのだなと涙。
Shoyanのそっとした間奏のギターが沁みました。

※今日は『秋の葉の栞』が無かったので、だからやはり尚更もう冬なのだと想いました。(それに今聴いたらまた「子猫」というワードに余計に泣いてしまうでしょうから、、よいのです(涙)。

そのままに『22才の別れ』。
最近はこの曲が”美しい”と思うようになり、しっかりと確実な歌声と演奏に大安心を感じながら心をすべて委ねて聴いていました。客席の大拍手も納得の現実です。会場の誰もが文句なしのShoyanの高度な真心パフォーマンスに心から酔ったと思います。歴史の永さと想い入れの深さを感じるステージでした。

と、そんな風に王道スタンダードの感慨にドップリ浸っていたら、次の曲でT´sTを抱えたShoyan、ここでスウェットのフードを何故か被り、そのままアノ超ストロークを始めた『レミングの街』。このシリアスな曲でこのスタイル、フード被りながら陰の中、うつむいて熱いストロークをかますShoyan最高です!私はこういうチャレンジャーなShoyanが大好きです。オレンジの照明にギターは燃えるようでした。レミングの街のメッセージ性がまっすぐ胸に響く躍動のステージ、年齢関係なく、”スタンダード崩し”なアプローチをずっと続けてこられた伊勢正三の、これぞ伊勢正三!なステージだったと思います。「この場にいられてヨカッタ(泣」と静かな感動に浸り泣く私でした。

そのままの熱い空気の中に冷たい刃の光が差しこまれたような『月が射す夜』。一転青系の照明にグレーの一筋、少し浮遊感のあるステージに岩井さんのエレキの強めなアルペジオがいい感じ。なにかこう、、、Shoyanはもはや"天上"人の感。このところのShoyanの確実さは凄いなって、安心安堵を超越して感無量の無心で手拍子を送っておりました。

※これ大袈裟に書いているわけでなく本当にそう思うんです

大きな歓声・メンバー紹介・息をつくShoyan、

「今日はみんなにお逢い出来て嬉しかったです」
「懐かしい歌だけど、、、今とても歌いたい気分です」

と心のお言葉とともに『君と歩いた青春』。
放射状に広がる立体的な白い照明が曲の奥行きを醸して余計にドラマチック。
ここ数年かけてこの歌は何度も良し悪しの脱皮を繰り返して段違いに存在感を増したと思うのです。Shoyanの確固たる”自分の人生”を感じるのです。単なるノスタルジーではない、毎回歌い終わって幕を閉じるたびにまた次のステージの幕が上がる、”活きている歌”を感じるのです。「あぁ、Shoyanは今日も燃えているな」って思う王道の歌声でした。本当に太くて伸びやかな素晴らしい発声でした(泣)。
細井さんたちの薄いベールのようなハモりもすごく綺麗で、完全無欠の美しい眺めでありました。こんな境地に到達したShoyanのことを心の底から尊敬します。

客席は大拍手大拍手大拍手・・・・

で、

~アンコール~

大拍手に大喝采の客席を見渡すと、ちょうど近い席に何人かの知り合いが座っていた。みんなまっすぐに暗いステージに拍手を送っていて、自分を含めた聴き手の純粋に泣きそうになる。端っこでフタケタ席だけど、この想いShoyanに届いているといいな・・・届いているハズ、と強い気持ちになりました。

黒いオリジナルTシャツに着替えたShoyan再登場。輝いていました(涙)。『ささやかなこの人生』で客席総立ちです。ここに来てもまだまだ声が伸びて高音がまた素晴らしかった。あの公式グッズの黒Tシャツは私好みの?短めの袖で凄く良いです。袖が短いのでShoyanのナマ腕が良く見えて、あの腕時計もキラッキラッと映えるし、また胸に手をあてたり、動的なShoyanが良く見えました。

琵琶のような弾ける弦の音は『海風』。
コノ頃私は例によって無心放心大波小波状態でしたので、細かくは覚えていませんが、いつのまにか右手にハモニカを手にして熱い熱い”海の呼吸”なShoyanに揺さぶられて昇天でした。潮の香りとブルースハープのカンケイ♪に新しい五感が開花(謎)した気がします。ホントに海風の無心感は私の故郷であります。海風はすべてShoyanの気焔であります。

後ろに広い鎌倉芸術館の客席を見渡して3階席や2階席にも気遣いのコメントを、そしてアリーナもと、いつにもまして客席を気にしてくれたような気がしました。これ絶対嬉しい奴です(泣)。

喝采のそのままに『なごり雪』。
客席はみな座らずにShoyanの優しくもたゆみないギターに身を任せている。
間奏での自然発生的な大きな拍手にShoyanも反応なさっていて、大きな一体感が会場に満ちていた。終わり際の、短くても渾身のソロフレーズはShoyanから聴き手への真心の約束なのだと想った。

♪去年よりずっと きれいになった・・・

に何故か、何か具体的なものを感じる。
これは、今日はShoyanご自身のことなのかもしれない。
去年よりずっと・・・美しいほど強さが増したShoyanご本人のことだったと思います(確信)。

ラスト、淡く・・・そっと終わると客席から再びの熱い拍手、でした。王の帰還を見届けた感がある。本当に、今私は全霊で伊勢正三の音楽に心を捧げたいと想う素晴らしいステージでした。良い歌、良い演奏、良い声、良い想い、良い宵のひととき、会場は幸せの塊だったと思います。

明るくなった客席に向けてステージ前面にShoyanとミュージシャン揃って手をつないで礼。熱い声援、鳴りやまぬ拍手に長~い打ち合わせをして・・・

~再アンコール~

「今日は、寒かったですネ。このあとはみんな美味しいごはん楽しんでください♪・・・僕からのお礼です」と、『汐風』。

大 号 泣 。
ハンドマイクに少しのジェスチャーを加え、♪たったひとつの駅・・・で人差し指を掲げて、表情豊かに歌うShoyanのお姿は夢のようだった。湘南の海辺をドライブしてきたあとに、その地で目の前でShoyanが『汐風』を歌ってくれている、我慢できずに涙が沢山出てしまい、肝心のお姿がぼやけて見えない。これは懐かしい憧れの歌だ、「また次にも逢おうね」という約束の歌でしたよね、と10代の自分と30代のShoyanの、ある日の約束が叶ったような気がして、本当に永い恋が叶ったような大切なステージでした。

(それはもちろん私の勝手な想い方なので妄言お許しください汗)

♪壊れそうなほど・・・・と一言を置いて深く深くお辞儀をされて、そのままエンディングの演奏の中静かにShoyanは真っすぐ舞台袖に還って行かれた。手を振るとか言葉とか要らない、お互いに胸の中いっぱいの同じ想いを抱えてこのステージは終わりました。

客電がついてもしばらく放心でしたが、一番端の席なので真っ先に立って退出せねばならず、もっと独りで泣きたかった気持ちを我慢して急いで出てきました。

立体の駐車場も落ち着かないのですぐに退出し、江ノ島の暗い海まで車を走らせたら泣けてきた。江ノ島の展望タワーがクリスマスツリーのイルミネーションで飾られていて、綺麗でせつなく・・・気持ちが収まらなくて、それからしばらく厚木のPAまで涙とまらずに慎重運転で帰りました。

Shoyan(の音楽)と私は何も変わらずに何十年も時が経ったのだなと想いました。もちろん海も変わらず、夜も、季節も変わらずにそこ湘南に在りました。でも、そう想えるのは今のShoyanが全身全霊でご自身を磨き上げてこられたからなのだと、その努力と想い入れと集中力が本当に尊いものだと刻み付けられた素晴らしいライブでした。真っ暗で見えない夜の海、でもそこには大きな水平線と足元の小さな波。そんな風にこれからも私は伊勢正三の音楽に愛されていきたいと強く想う一夜でした。


新しくてハードな混沌の11月に、こんな日程無理かなと最初は思って慄いていましたが、やはりShoyanの音楽は私にとって何よりの起爆剤であって、手を引いてくれる大切な導きでした。本当にかつしかも大船も行けてよかったです。幸せな11月でした。

Shoyanの充実をほんの少し分けてもらって私もまたこれから頑張れます。(いや全部持って行っていいヨ、とおっしゃってくれそうな気もしますが(>▽<))

これでこの冬乗り越えられそうです!
ちょっと特別な、愛の時間に感謝して。
ひとまずの鎌倉芸術館覚書でありました。

七氏



※土運びで鍛えられて、余計に細い肩とは程遠くなりにけり(汗)


☆伊勢正三BIRTHDAYLIVE2023
2023年11月11日(土)
16時開場 17時開演
かつしかシンフォニーヒルズ 
モーツァルトホール

当日の東京はいつものあたたかな秋晴れではなく、今にも雨が降り出しそうな、どんより寒々しい底冷えのする午後だった。途中で貼るカイロを購入するほど。早くShoyanに逢って暖めてもらいたいよぉ、、と思いながら会場に向かう。

会場に入れば空調が効いていてとても暖かく、着込んだ分汗ばむほど。いやいや、これは最近調子のいいShoyanに期待してのファンの静かな熱気だなと思います。新しいグッズであるTシャツも販売されていましたが、まだお給料をもらっていないので(泣)今は見送り、こういうグッズなどを買うためにもがんばれる!と思ったのでした。待っててね素敵なTシャツ、早く着たいヨ(*´ω`)。

☆曲目

1.時の流れ
2.暦の上では
3.あの唄はもう唄わないのですか
4.冬京
5.あいつ
6.星空
7.海岸通
8.渋谷川
9.ペテン師
10.湘南  夏
11.ほんの短い夏
12.夏純情
13.秋の葉の栞
14.風の日の少年
15.冬の恋
16.22才の別れ
17.レミングの街
18.月が射す夜
19.君と歩いた青春
アンコール
20.ささやかなこの人生
21.海風
22.なごり雪
再アンコール
23.俺たちの詩


~開演~

例によってバンドのみなさんのオトナなイントロダクションの中、Shoyan登場。
胸に☆とSの大きなデザインの黒Tに波模様の織りが入った紺のジャケットを羽織って白いボトムスの眩しいShoyan。

歌い始める前に舞台の端から端まで歩いて行って客席に挨拶してくれて嬉しかった。『時の流れ』のイントロ、マーチンのD45を抱えるとフリーなソロの音から。これが初っ端から今日は音が違ったような気がする。ギターの音がガリガリとしてきらめく氷のような音がした!すごくヨカッタ。間奏のフレーズも200%!Shoyanの声が太くて、低音が硬質な感じがして耳に新しい。これ、馴染んだらまたいいんじゃないかな、、だって凄くオトコっぽくて強いパワーを感じたのです。

「壊すために作る積み木のように時は流れていく」

というフレーズがグサッときて、一曲目から胸の内を見透かされているような気がして泣けてきた。
今回、あまりメモも取らず一生懸命そこにいるShoyanの存在を胸に刻もうと思って座っていました。なので、箇条書きみたいになりますがご容赦ください。

・ソロ部分のギターがものすご細やかで、指の動きも繊細で合間に入るハモニクスやフレーズが沢山だった。
・遠くてもアバロンの光届く(涙)
・ステージ全編、細井さんのシンセベースや春名さんのカホンなど、リズムが多用されていてとてもよかった。細井さんはコーラスもソフトで大活躍だった。

・『暦の上では』は季節が違うのに何故かしっくりときて嬉しい。好きな曲だからかな♪Shoyanも一生懸命心込めて歌ってくれていた。落ち着いていて優しい、渋さのあるスミレ色のステージ。青と紫のライトにギターの黄色と黒で春先のパンジーみたいな世界だった。

・MC

「14回目のかつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールです」
「素敵な会場♪」
「ファンのみなさんや会場から毎年祝ってもらってばかりでなんか申し訳ないけど、精一杯持ち歌を歌ってみんなで楽しみたいと思います!」

・『あの唄はもう唄わないのですか』
LLカスタムでダウンストロークを静かに。少し肩をすくめて抑え目な感じ?
ここで、なんとなく、なぜか、今日はこういう曲で客席の反応がややさざ波だった気がする。それは『星空』『湘南 夏』などでも思った。『風の日の少年』や『レミングの街』の時の方が客席がブワッと沸いた気がするのだ。なんとなく、、、ここにきて客層がまた少し入れ替わりつつあるのじゃないか?と思った。

ああ、また一年経ったなぁと、感慨深く想いながら聴きました。

・D45の綺麗なハモニクス~・・・と思っていたら、そこでハモニカ(ブルースハープ)を手にしたShoyanだ!これはこれは!『冬京』のハモニカ凄く嬉しい!!!!!久々で渋い~~~~~!♪あたたかい愛が無くては冬は越せはしない、のメロディを一節。あぁ、今日は寒かったですShoyan、でもこの吐息のために今日の東京は寒いのですね、と想いながらShoyanの吹く音・吸う音を嚙みしめて聴いた。そしてラストのソロ、これまたものすごい渾身のアドリブソロ、濃い!本当に濃い!観ていて何度も声が出てしまった(汗)。今日のShoyan本当に濃い!双眼鏡で見たらメッチャ思い入れの表情で演奏されていて、そんな想いを受け止められて本当に幸せだった。
※この時、左腕に綺麗な青緑の盤面のシルバーの腕時計をされているのが見えた。

・『あいつ』
一転して明るく軽やかな爽やかなステージ。春名さんの柔らかいフルートが切ない。
Shoyanは声をまっすぐ出そうとしていらっしゃると思った。ストレートに届けようというお気持ちがあるように思えた。ラストのギターは岩井さんのフレーズ。

・上を見上げて『星空』。
上にいる人増えたな・・・と少し寂しい気持ちになる。客席もサワサワした感じだったかな。

・椅子に座りMC
「風の頃の歌ばかりで、最初の頃のアルバムから」
「もう、すごい時が流れました。こうして歌っていられるのはキセキだと思います」(拍手~~~)

「これを歌わねばという・・・」
と、『海岸通』。客席も「うんうん♪」という感じ。
イントロが凄い気合でのギターソロ。Shoyanはヴォーカルに入れ込みまくってる気がした。この曲は特にShoyanの入れ込みを感じた。最後にまたハモニカを吹いてくれて、一陣の風が吹き抜けた。
客席もこみ上げるようなアツイ拍手~~

「風の頃、大久保君が上手に吹いていたのをちょっと真似してみました」とはにかんだShoyanでした。

・「歌が出来るのは心が動いた時。これだけ長くやってると作ろうと思えば作れるけど(笑)、でも心に響くにはどこか自分でも経験したモードなどが、、、今風に言うとクラウドのように漂っていて、そこからカタチにするのはその人の集中力次第で、と昔から思っています」

大久保君と二人だけの初々しい風の音源、STILLMOREの話、その来年もよろしくコンサートのテープをスタッフさんが見つけて来て、それをお釜で煮て丁寧にはがしたというエピソード。アナログテープすごっ!

・そのSTILLMOREの中から『渋谷川』
イントロは岩井さんのエレキ。ステージバックに夜の渋谷の街の画像・動画が映し出される。ビルと東京湾、南国の白い雲と空、海辺の自転車など、言葉のまんまの写真ばかりでちょっと気がそがれる。いつもながら文句多くてゴメンナサイ。(Shoyanの歌ってそんな”単純”なものじゃないと思うのだけれど)
Shoyanの声もちょっとこのあたりからほんの少しこわばってきたような気がして、もう少し安定したらこれからイイゾと思った。岩井さんのギターが全編表情豊かで良かったです。

・とても自由な『ペテン師』
岩井さんがベースに持ち替える間を無視してトークなしで続けて演奏してしまったと恐縮してたShoyanです。

・ここでギター岩井さん、カホンなどパーカッションと吹きものの春名さん、キーボードシンセの細井さん、メンバー紹介。

・「これは箱根の仙石原で撮った写真がレコードジャケットの・・・」と『湘南 夏』。かぐや姫の曲が続きました。

・ここで早くもあのイントロから『ほんの短い夏』。
ここまで王道のラインナップで今日は変わった曲(?)はないのかな?と思ったけど、なぜか真正面からShoyanが両手をひろげて大きく迎え入れてくれているような気がして、大きな安心感に包まれていました。その最たるものがこの『ほんの短い夏』だった。
優しい歌、、2番からはスタンドマイクを手で抱えながら歌い、なんと♪君が僕の時計・・・では左腕の時計を見るジェスチャーで臨場感と愛を込めての歌唱でした。とても素敵で、キュンとして嬉しかったですよShoyan。(涙)

・上着を脱いでお水を飲んで
「ほんの短い夏を歌ってみました。ありがとうございます。もう、30年も経ったんだ・・・」としみじみ。(新曲の定義についても言及(笑))

「しかし僕はラッキーでした。体にきたり、疲れたり、目に来たりってあるけど、でもいつもウキウキしたりドラマチックなことには音楽が大事だなって」
「最近はレンタカー・カーシェアリングを利用したりしてハマってます。軽自動車にも初めて乗って、軽自動車は僕にすごく合っているなって思った♪」(こじんまりしてるからかな?)

「でも今日は長時間利用空きがなくて、ここまではタクシーで来たんですけど」と、三鷹から来たタクシーの運転手さんと四ツ木の地理勘の話。
※Shoyanがまだ車を運転される機会があるのだとわかって嬉しかった♪

・もう一曲夏の歌をと『夏純情』
半袖のTシャツが素敵です。
・ベースを抱えて『秋の葉の栞』~『風の日の少年』
膝で調子をとって、ベースもスライドさせたりShoyanが若々しくてホント素敵だった。なんとなく、おひげなどもちょっと濃いめ?ほんのりブルーのサングラス越しの柔らかいまなざしが何十年も変わらないナ♪と嬉しかった。

客席の盛り上がりも熱くて、この曲に聴き手が期待しているのがよくわかる。すごくヨカッタ。一体感のあるステージでした。

・♪冬の恋~温もりで滲む窓冷たく透き通る前に~の独唱から始まる『冬の恋』。
ギターソロは岩井さん、冷たく・せつなく・本当に透き通るようなステージでした。ひたすらに「Shoyanの目がせつない、目がせつない、、、」と書いてあります。

・岩井さんの足元でシャンシャンの音がする?
LLカスタムでShoyanのイントロから『22才の別れ』。
客席で口元に手を当てたり顔を覆ったり、感激しているリアクションが多く見られた。ヒット曲だから・だけではない、もう、この歌と共に過ごしてきた時間が長く深すぎて、きっと聴く人の心がストレートに震えてしまうんだろうなってよくわかる。聴き進めればステージのShoyanのみならずミュージシャンのみなさんもまとまってノッていて、スゴクイイ!とメモしてある。『22才の別れ』で目が覚めたような気がした。Shoyan、やっぱりキャリアの最初の一音から今現在のこの時間まで、ずっと同じ最大限の濃さで音楽を愛してるのだなって。それが客席にも伝わるんだなって、余すとこなく隅々まで輝きの詰まった美しい22才の別れでした。本当に感激しました。

・ここでT’sTが登場『レミングの街』!
これ聴きたかったのだ(涙)。昨年来、今聴きたい曲だったのだ。ずっとShoyanのストロークに魅入られて凝視していたら、春名さんのSaxの時に強めに弾いたりしてるっぽくて、そうやって曲は厚みを増していくのだなと感激した。岩井さんのヘヴィ目のエレキもカッコよく、歌詞の深さ・大切さが際立ち、Shoyanの”音の正しさ”みたいなものがよくわかるステージだった。歌い終わって客席から大歓声と熱い拍手が沸いたのは自然なことだと思った。素晴らしい圧でした。

・D45に戻り『月が射す夜』
イントロのギターにちょっと新しげなエフェクト?がかかってドラマチックな始まりだった。でもちょっとなんとなく、アップテンポな前曲の続きでバンドの足取りが少しだけゆっくり目かな?と思った。それでもShoyanの丁寧なダウンストロークや客席の手拍子の一体感がよかった。

・喉シュッシュして♪
「今日はみなさんにお返しが出来たでしょうか」
「気持ちだけはまだやる気があります」と嬉しいお言葉。
「歌を書くのは半分楽しい、半分苦しい」と、でも「人生は色んなこといっぱいあるけど、生まれてくることはそういうこと経験しなさいということかなと」「魂を磨いていくこと」と深いお言葉。でも今の自分の気持ちにフィットしてありがたく、とても励まされた。

「がんばりましょう」と、そして万感の、丁寧な『君と歩いた青春』。
何故かこのころになると自分は頭が真っ白になっていて、あまりよく覚えていない。いい意味での放心・フラット・失神?(笑)で、Shoyanのパフォーマンスにお任せしておりました。身と心をすべて委ねて聴くシアワセです。声の伸び(音程)もよく、Shoyanの日頃の真摯な想いを感じられました。

~アンコール~

(メモ放棄^^;)

・『ささやかなこの人生』の明るい客席が好きだ。みんな一緒だ・ステージも客席も隔たりはない、そう思える一曲。今日もみんな無言で拍手で励ましあえたと思う。

・『海風』
春名さんのパーカッションが軽やかで冴えていて元気出る。
Shoyanのチカラはいい具合に抜けて天に昇ってる。各メンバー紹介のフリー演奏とともにShoyanも再びのハモニカ!!これは珍しい気がして今日のShoyanのワクワク感・チャレンジ感が現れていた。笙のように空を感じる風!終盤なのに転がるように駆け抜けていった風・海風が吹いていた。

・大きな大きな歓声掛け声拍手の中で、やりきった感まといまくりのShoyanの充実が眩しい。
「とにかく、、、、がんばります」と前向きなお言葉がいっぱいで自分も後に続いてがんばらなきゃと胸いっぱい。そのまま『なごり雪』。

軽井沢でもそうだったけど、この頃のなごり雪の磨かれた感は最高値で、何故か完熟を通り越してまた一粒の種に戻ったようなそんな印象を受ける最近のなごり雪なのだ。この歌はどれだけの枝を伸ばして花を咲かせて来ただろうか、そしてそのすべての実が人の心を潤して、そしてその先に今また一粒の種となって光っている。そんな風に突然想う昨日のステージだった。ものすごく感動してしまい、今これを打っていても涙が出てくる。

大きな拍手の中でやりきった感のShoyanの表情が素敵だった。
こんな風に正直な、純粋な充実の顔を見せてくれるミュージシャン他にいるだろか?伊勢正三というアーティストの素顔がよくわかる尊いステージだったと想う。本当に、Shoyan、今年もお誕生日おめでとう!そしてありがとう☆

~再アンコール~

客席から♪ハッピーバースデイが自然発生的に起こって大合唱になった。
「これがShoyanファンの真心やで」と私も嬉しかった。
本当に幸せな歌い手と聴き手だなと感動しました。

ギブソンJ-50が現れて、最後に『俺たちの詩』。
確かこの時Shoyanは「あ、女子もいるケド・・・」と”俺たち”じゃない女性ファンのことも気遣ってくれてキュンとしました。私も男前な女子になりたいです♪ 最後に、ステージのShoyanの頭上に集まった真っ白な光が、徐々に客席にひろがってゆき全体を包んでいく照明の演出は感動的でした。本当に、真っ白に輝いていた天の使いのような歌い切ったShoyanでした。

・・・

”時代の音”とは何だろう。
ギブソンのギャリギャリした音はまだそこに「アノコロ」があると肌身に感じさせてくれる。でも「ソコまでは至っていない」今現在の進行形の音にも聴こえる。弾く人が持っている魂なのか?楽器の鳴りなのか?それは詳しくないからよくわからないのだけれど、伊勢正三という人がカタチにしてくれる音や言葉は、愛や時間(時代)や想いの器なのかもしれないなと想う。Shoyanの歌はそこにおいて眺めるものではなく、ともに感じて響きあえる素晴らしいものなのだとよくわかるLIVEでした。

歌は生き物なのだと、”誕生日”にふさわしい生命感溢れるステージだったと思います。それがどんな”今”だとしても、自分のもとにある時間に向き合う、それ大事だよ・と教えてもらったようなコンサートでした。

Shoyanのお誕生日ライブなのだけれど、自分も生まれ変われたような・がんばろう・あきらめない・そう思える素晴らしい一夜でした。

慌てて書いた殴り書きなので読みづらく誤字脱字あると思いますがご容赦ください。
幸運にも?仕事の休みが増えたので書けるだけ書いてみました。

生命をアリガトウShoyan、私もがんばります!


2023年11月  ななしー


※今回『雨の物語』『涙憶』はなかったけど、なんとなく自然な流れでそれでよかったような気がします。
※※どこかでガロの『君の誕生日』を一節歌ってらっしゃいました(^^)。
※※※Shoyanのお導き、友人知人の励まし、家人のフォローに最大限の感謝です。
☆その2
・・・
バックミュージシャンのみなさんのアドリブプレイが二巡して『涙憶』が終わると、また例の木の扉から薄いアイボリーかピンクベージュの生地にゴールドの花模様の開襟シャツでShoyan再登場。またシャツの後ろ出ているけど、もう慣れた気がします('ω')ノyeah

ハンドマイクを手に『小さな約束』。
マイクを両手で抱えて左右に揺れ揺れて歌うShoyan、なんだか久しぶりな気がして「正やんがんばって!」と乙女心の声援を心の中で送りたくなる。なんだかキュンキュンしたステージでした。歌い終わっても両手で持ったままのマイクを下げて、授業参観で発表する班長さんみたいに可愛いShoyanでした。(なんという例えなのか♪)

間奏の「~今度いつ逢える?」は天井近くに字幕を表示して、やや客席の目線を逸らす作戦かわかりませんが?Shoyanは正面で譜面を向いてハニカミ仕草のネパーリアン♪してくれたので、イイぞぉと拍手を送りました。

MC

・「昨日、散歩していたら本当に・・・・あの歌の、さっきまで歌ってた・・・ナンダッケな?汗」

と、一瞬ど忘れした夏純情の歌詞のように、軽井沢に来て散歩していた御自分の手に赤とんぼ=アキアカネ?が本当にとまったお話をされていました。

・「昨日台風が行ったから、今日から秋です☆」

と、Shoyanの秋認定いただきました。

・「(台風の混乱で)軽井沢に来るためには昨日はどうしようかと思いました。でもさっき大賀ホールの裏にはワレモコウって花があって(お好きな花だとのこと、私も好きです泣)、、、あれって花?つぼみ?イチゴみたいな・・・そういう季節が楽しみで♪」

(先ほどの夏純情もふまえて?)

・「そしてその秋が終わり、冬が来て、、、春が来て君がきれいになって♪また夏になり秋が来て・・・」

と、その季節の移り変わりから良い唄が出来ていく・というようなことをおっしゃったように思います。

「まず冬の歌から始めたいと思います・・・」と『冬の恋』、なのですが、、、
ここで歌いだした途端にスタッフのお兄さん「スミマセン!」と駆け寄り演奏が中断、どうやら使用するギターが違ったようで、「キーが違ったようです(^^)」と歌いなおし、、、なのですが、もう一度「秋が来て~」からのくだりを繰り返してからのやりなおしで、客席もクスリと楽しいやりなおしでした。

※だがここで最初は歌いだしが♪冬の恋 温もりで滲む窓~だったので、そのまま聴いてみたかった気もします。

♪さよならは言わないで~と歌いだすいつもの『冬の恋』は、やはり口や顔の表情を丁寧に動かして歌い口がとても表情豊かでした。今回は全編通してShoyanの能動的な表現仕草が濃くて、ジェスチャーや顔の表情が印象深いライブだったと思います。

なんとなく緊張感が残ったまま、慎重な、足取りのちょっと重い冬の恋でしたが、岩井さんのエレキギターのスライドの合いの手が正確でスマートで素敵でした。

さて、「そして春になりました☆」と『春の流星』。
D45で嬉しい(涙)。ここまでよく光って見えますよShoyan、と待っていると、やはり初めての曲で楽譜をガン見してとても真摯に歌いだすShoyanでした。「今日一番いい顔してる♪」なんてメモに書いてあります(涙)。

歌いだすと座席で姿勢を正して背筋を伸ばした人が同時に数人いた。Shoyanの思い入れを感じ取る人が多かったのかもしれない。♪儚く消えてしまーうよ、♪寝転んで見たあのー頃、の部分、ちゃんと上の階に音の手がしっかり掛かっていて、高い空に近づけた歌声でした。途中からは岩井さんのエレキが絡んで、優しい演奏に安心しながら暖かい気持ちに包まれていました。

STILLMOREに入っているデモ音源はきっと制作当時(2011年頃?)のShoyanのお声なわけで、でも、こんな今、大好きな"今のShoyan"の声で歌ってくれたことが凄く嬉しかったです。しかも、今のほうがヨカッタ、、、かもしれないと想っています。

※ここで最後の「ふるさとにいたこと」が「フクシマにいたこと」と聞こえた。そう歌っていたと思う。なぜだろう、前述したけれど、2011年の福島の春にこの歌が関係するのだとしたら、それはもっと深い意味も持つ。けれどShoyanは歌い終わって「今のはSTILLMOREに入ってる春の流星でした」と、サクッと終わらせて「次は夏ですね」と、続けられたように思う。
(以前『水槽の街』をこの軽井沢で歌われた時もこんな風にサクッとコメントなしだった気がする)

でも、その分、余計にストレートにあるがままに心に沁み込んで大切な『春の流星』になった気がします。Shoyan、心の歌声をアリガトウ☆彡


・「いよいよここまでやってきました」

・「このライブのテーマでもある、、、短いですよ?夏は・・・」

よく見たらShoyanはあの岩井さんにあげちゃったベース?を抱えている!
ヒャ~嬉しい!!と家人と歓喜。
ドラムがいるから余計にベースがナイスっ!
しかもこの『ほんの短い夏』!キター!

左手でベースのネックをこねて、その左手首返しが色っぽくて堪らぬ~と、悶絶しておりました。ベース弾きながら歌うのがかっこいいなぁ(*´ω`*)LOVE。親指弾きもお茶目だな。天井がグリーンとオレンジの木漏れ日みたいな照明になってとてもきれいでした。ここでも岩井さんのエレキギターがたゆみなくて気持ちよかったです。

歌い終わるとショーヤーン!の歓声が凄い!すさまじい。
ベース最高ー!の声も。その調子で次なる曲は、、、
「いよいよ、僕はひとりじゃない・・・別れるようで別れていない・・・」と『秋の葉の栞』。

細井さんのハモニカがノスタルジーな中、Shoyanは歌いながらまた
「♪こ・ね・こ・の・よ・う・な」と一音づつちゃんと口を開けて区切って、とてもデリケートに慎重に音を置いていった。ベースも声も、静かに熱くノッてるShoyan素敵、、、と号泣マークが描いてあります。ドラムはオリジナルでも叩いていたご本人の野口さんなので、再現度高くてとっても贅沢なステージでした。(家人が今回のドラムはジャズセッティングなのではないのかな 、と申しておりました)

終われば万来の拍手拍手でShoyanちょっぴりドヤ顔♪でした。(さもありなん)

「そして中秋の名月!」と『moonlight』!ギャリギャリのGibsonJ-50を下げて、けれどゆったりのストロークでバックのバンドに委ねて、Shoyanご本人は落ち着いてらしたように思う。エンディングで♪ジョリーーンと下せば、すかさずギターを替えてピックを咥えて『月が射す夜』。マイクスタンドの高さを調節したり、ストラップや襟を直したり、入れ込みが垣間見える盛り上がってきたShoyan。そして歌はソフトに熱い「♪暑すぎたね~」が沁みる。今年の夏ほどこの歌を欲したことはないのではないかしら。あまりに激しすぎた今年の酷暑、情緒なんて遠くなりそうで息も絶え絶えにエアコンの部屋に引きこもる日々を、この夏を、いつか涼しかった日本の夏を、少し切ない遠い日々にしたくない・・・気候変動にだって臨機応変していきたい日本人の矜持を想ったりした。

(途中少し歌詞が入れ替わったような気がするけど、文脈は自然だったのでセーフ?!)

大歓声の中で

・「今日はみなさん本当に遠いところから、、、今は軽井沢も近くなってこんな最高の場所で、最高のお客さんたちが来てくれて、本当に感謝しています」

と、Shoyanご自身も満ちた表情で円く集大成の姿勢『君と歩いた青春』。

D45を下げてはいるが、ピックを挟んだ指のままマイクを両手で抱え、肩をすくめて何かを胸に溜めていくような熱唱だった。声の伸びもスゴクよくて♪みんなで釣りへでもゆきなよーーーーーーーーーーーーー、の倍々ボイスに客席から大きな感嘆と拍手が沸いた。またその歌い終わりの語尾の部分までちゃんと意識されて、余韻に責任持って歌われていた。今日もイイヨ、最高だよShoyanと涙出る。

またここではMartinD45大活躍、間奏のスライドが美しくて、どこか森の香りさえする。ここ最近このギターだけ存在感がひとつ前に出たような気がしてる。ナゼか、Shoyanの相棒というよりは分身のように想える。私はこのギターが好きだ。

岩井さんのエレキギターのアルペジオに野口さんのドラムでまた違ったドラマチックな『君と歩いた青春』でしたが、今回の盛り上がりはそれによる熱量だけではなく、むしろ”Shoyanはいつも同じこの凄い熱量を発している”ということがわかりました。(変な言い回しでご容赦)
音の大きさや、種類の多さ、アレンジやホールの大きさ関係なく、きっとShoyanはおひとりでもつま恋のような広大なステージでも、どこにいても一人その中に白熱の火花を散らせる熱い音の芯を湛えていらっしゃるのだなぁと、まっさらな自分で感じておりました。本当に幸せです。

全霊のステージに客席からもショーヤーンコール大量発生!
Shoyanは両手を胸で合わせ、また左右に大きく広げ、すべてを発してすべてを吸い込んでおられるようでした。泣く。久しぶりに沸騰しまくった客席にステージの演者のみなさんのやりきった感がとても大きな安堵安寧でした。この光景、、、やはり何にも代え難い(涙)やはり音楽は人類の大切な宝です。

※自分も偶然隣合わせた旧知の知人と一緒に2度ほど叫んでしまいました(照)

~アンコール~

再登場のShoyanはまたもやベースを抱えてカッコヨス!超カッコヨス!!!
右手を高く掲げて光ってる!
この時、本当にShoyanは発光していました。後光とかじゃなくて本体全部光り輝くシャイニーShoyanでした。(オーラが視られるようになったのか自分)

ここで、まだまだ続くぞ的なほんわかトークが続いて嬉しい。

・「こないだ久しぶりに飛行機に乗ったんです。大分に行って・・・その時、飛行機から下を見るのが好きだから、、子供っぽいけど(照)あぁ、地図通りだなぁって、紀伊半島とか伊勢湾とか、、途中で川から流れ込んだ海が濁っていたりして、線状降水帯とか発生したのかなとか」

・「でもそういう川の濁りが栄養として海に流れて循環しているんだと、川などの水が蒸発して雨になり、海になり、雲になり、、って大変なんだなって思います。そういうことを思った子供っぽい自分・でした♪」

と、その子供っぽさのまま、一人の少年がステージ上で肩をすくめてベースギターを抱えてキュっと歌う『風の日の少年』。とても可愛く歌うお姿と弾むようなベースのプレイ。♪しなやかな君に~、では右手で前を指差し、どこまでも一緒に行きたくなる光のステージでした。


次はGibsonJ50を抱えるとステージの端前方に出てきてストロークが始まった。
『ささやかなこの人生』客席が総立ちになる。
♪喜びとか悲しみとかの~、で左手を胸に当てる仕草、今回はShoyanの歌いながらジェスチャーが多くて嬉しかった。

会場が膨らみきったここでT'sT登場、堂々の『海風』。
ドラムが入って強風が吹き荒れる!波の飛沫大量発生!ダンダンと身体の中に響く海風吹いてた、マスク越しにちょっと歌ってしまった(お許しを)。Shoyanと一緒に同じ時間共有して「ウミカゼ」って歌えて凄く嬉しかった。思わず心の中は嬉し涙で溢れていました。メンバー紹介も熱くてアツくてGroovyなステージでした。

シャツの襟を直して♪両手でマル!なShoyan、誰に何が〇なのかわからないけど(笑)、確かに◎!な会場の一体感でした。

D45で満を持しての『なごり雪』。
客席はみな立ったまま清聴。
今日で一番Shoyanの声がよく聴こえる。
強くていい声。
ギターの音も120%聴こえる。
♪幼い君も大人になると気づかないまま・・・で全天を見上げて、天上の何かとやりとりしていたようなShoyanでした。ラストにはマイクを両手で握りしめて本当に全霊込めて歌ってくれた。メモには「凄くいいよ凄くいいよ(涙」と波線を引いて感極まっていました。締めくくりのアルペジオがごく静かで、、、それがまたヨカッタです。

家人は「つま恋2006以来の神がかった凄いなごり雪だったな」って感極まっていました。私もそう思います。このところのShoyanは以前よりさらに深度が増して容量も増えたと、素人な私でもビシバシ感じます。同世代のミュージシャンでこれだけヤレる人は他には絶対いない!と心底思います。会場の規模とかじゃなくて、深さと重さが全然違う、しかも全部自分で言葉を紡ぎメロディーをつけて演奏して歌う、そんなこと出来ている人いないです。伊勢正三って本当に凄い表現者なんだなって、やっぱりホールの床にめり込むぐらいひれ伏したくなる素晴らしいなごり雪でした。

やばい、書いていて泣きそうです(涙)・・・

ミュージシャン全員前に出てきて手をつないで一礼。
満たされて喜びにあふれた客席とステージ、今日もひとつになって互いに愛し合えた時間になりました。音楽って演奏&聴くということで愛し合えるから最高です(涙)。なんかもうShoyanが眩しすぎて真っ白い光の世界にいたような記憶であります。

・・・これで、終わりかな、終わりだろうな、最高だもんな・・・と放心して呆然としていたら再アンコールがありました!それも思いがけずの『汐風』!!!

大号泣!

・「もう一度、夏を送ります♪」

と、ハンドマイクで指差し&手のひら下げて「どうぞ、座ってください」って優しいShoyan。
なんと、もうこれ今から始まりじゃん!と、さぁこれからだぞ的なワクワクした揺ら揺ら抱かれるような最高の『汐風』でした。自分がこの曲大好きだからかもしれませんが、ハンドマイクで可愛らしく、途中で椅子に腰かけて春名さんの間奏のSaxに聴き入ったりコップのお水飲んだりのShoyanのナチュラルなお姿も素敵でした。ほんとに、♪このままで終わるのが切なくて・・・・な、ラブリーで、夕陽のチラチラした波の反射に目を細めて腕組みするような、寄り添いの締めくくりでした。最後の最後だけちょっとギターD45を抱えて、ゆらゆらっと少しだけ弾いておしまいにして、、、そっとShoyanは扉の向こうに去ってゆかれました。


☆あとがき

最後の二曲がまた突出して凄まじく良かったので、ステージが終わった後の放心状態が大きく、正気に戻るのに時間を要するほど夢の心持ちのするライブでした。Shoyan、ほんとに凄いなって。前のコンサートから何か月も時間が経っても同じテンションで驚きました。いやそれ以上の新しいアプローチまで加えてくる、非常に精力的で、一すくいで倍盛り!みたいなガッツを感じました。未発表・初演奏曲もいくつかりましたが、そのどれもみんなキッチリと歌われて、今が一番イイと思えました。きっとお身体のケアも丁寧になされて臨まれているのだろうなと尊敬の気持ちでいっぱいです。

今回テレビ放映の録画もあったとのことで、久しぶりのことなので嬉しく、放送が楽しみです。(ここはメモ書きからの内容なので、放送のあとで訂正すること沢山あるかもしれませんがお許しください 大汗)

最近はコンスタントに続いている数々のコンサートの中で、この軽井沢大賀ホールもひとつの通過点に過ぎないのかもしれませんが、すべてを追えなくてもここだけは・・と思わせてくれる扇の要のような大切な機会、今年も参加することが出来て嬉しかったです。また特に胸にしまっておきたい音や言葉がたくさんありました。発するものが新しくて熱量が多いステージでした。今のShoyanが"最高の更新"をされていく様を目の当たりにできて、それが何よりの幸せでした。(『雨のTAXI』なども、ご自身で歌われる更なるAdd flavor.な余地がおありではないだろうか♪)

こんな私たちからの小さな拍手が、Shoyanの音の動機の一端になれるようにと、不遜ながらこの片隅で祈っています☆

また次に逢える時はどんなだろう?と、期待を持たしてくれる現在進行形の伊勢正三サマに尊敬の念と愛をこめて。

この夏のしめくくり、おしまい☆彡


2023年9月  Nanashi



プロフィール

HN:
No Name 七氏
性別:
女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員
趣味:
林道歩き
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!

☆ミラーサイト(予備)
http://shoyanlove774.jugem.jp/
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