Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。 管理者∶No Name 七氏−1.0

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☆伊勢正三SummerLive2025〜ほんの短い夏〜

@軽井沢大賀ホール
2025年9月6日(土)
16:30開場 17:00開演


やっぱりここの席に座ると落ち着くなぁ。
最初からステージ上の楽器などを見ることができてワクワクする時間です。
※今年はドラムスはお休みのようでした。
※いつにも増しての独りよがり&素人見解お許しください。


~開演

☆Shoyan・佐藤準氏・丸山朋文氏
1.雨の物語
2.湘南 夏
3.ほんの短い夏

☆Shoyanひとり
4.海辺のジャパニーズ・レストラン
5.汐風

☆Shoyanに春名氏・岩井氏・細井氏
6.堤防のある町
7.時の流れ
8.風の日の少年
9.秋の葉の栞
10.22才の別れ

☆全員揃って
11.なごり雪
12.あの唄はもう唄わないのですか
13.忘れゆく歴史
14.夜汽車は南へ
15.夜のFM
16.このままずっと
〜お着換え
17.小さな約束
18.テレポーテーション
19.夏純情
20.海風
〜アンコール
21.ささやかなこの人生
22.君と歩いた青春
〜再アンコール
23.君はベージュ

・・・

☆颯爽と登場のShoyan、前を開けた白地に黒のボタニカル模様シャツに黒いインナー&黒のパンツに黒のシューズ、モノクロームなコーデになんとなくすでにShoyanの自信が垣間見えた。黒いShoyan好きな私は期待MAX!
佐藤準氏と丸山朋文氏ともに登場してShoyanも椅子に腰かけて三人のステージがスタート。

後ろの壁に水滴の画面が大きく映し出されてイキナリ『雨の物語』から始まりました。ギターは久しぶりのD28@トーチインレイ。最初はShoyanのギター一本のみで始まり小窓叩く雨のせつなさ。間奏~2コーラス目からは丸山氏に加えて準氏の音までが加わっていき、街一つ包み込む俯瞰の雨の景色になった。

準ちゃん参加の雨の物語だなんて・・・
実は私はここで感激のあまりちょっとオカシクなってしまい、魂が抜けてしまって言葉が出てこなかった。きっとこの時、身体を忘れて心だけで聴いていました(涙)。この何十年もの想い入れが報われたような感激でした。

極自然体でベース音をつま弾くShoyanの万全のお姿に、まったく、私の心にはいく筋もの行き場のない冷たい雨が流れていました。今日は少しさみしいんだ・・・と、完璧なShoyanに安堵して、こんな私の気持ち届かないのはしょうがない・と、水たまりに立ち尽くすような気持ちで聴いておりました。

(この時点で自分の心が二重構造になってしまい、まとまりのないこと言っていますがお許しください^^;)

Shoyanは神妙な面持ち?どことなく、少し遠くなった面差しでした。

早くもこの御三方でカンペキすぎる(涙涙)!チェロと鍵盤とギター、大賀ホールならではのアプローチ、これが聴きたかったですよShoyan!と、夢のような心地でした。
初っ端から大河の流れのような大安定のエレガントなステージが始まりました。

今回、準氏の鍵盤の音は終始ちょっと小さかった気がしますが、Shoyanの歌声も確実に安定して静かに堂々と始まったイントロダクションでした。

※登場時、Shoyanはいつもより少しレイヤー多めのウェットな感じにつまんだ素敵なヘアスタイルだった。(パーマかけたのかなと思うほど)だから余計に”雨濡感”があったかもしれない。

LLに持ち替えるとそのまま、♪1・2・3・4の声に準氏のフィヨフィヨしたシンセのイントロが暖かく『湘南 夏』に続く。Shoyanの安定した低い声も潰れていない、ちゃんとクッキリ聴こえて届いていたのが嬉しく、心があたたまってきた。やはりこういった編成ならこの風通しのいい音が生きる大賀ホールだなぁって思いながら聴きました。
得意な曲?好きな曲?で安定な滑り出し。ここで準氏のハモンドが奥の方で鳴っている、残照が漂うような音。それを噛みしめるようにShoyanも伏目で顔を左右に振ってノッてる。赤とオレンジと白のライトがキリっと美しく、Shoyanの黒っぽいいでたちが影絵のようだった。

D45に替え抱えながら少し挨拶MC。

「今年もまた軽井沢にやってきました♪」
「今年は夏が長かったですね」
「軽井沢に来て今年初めて虫の声と蝉の声を同時に聴きました」
「今日ここでライブをやるモチベーションが昂まるのを自分で感じます」
「いつにもまして・・・な拍手にモチベーション上がるのでありマス」
「趣向を凝らしてこんなバンド編成にしてみました」
と、想いを語ってくれまして、丸山氏と佐藤準氏の紹介も。

佐藤準氏のことを

「ここの大賀ホール最初の頃参加してくれて、このホールの壁に音を染み込ませていってくれたね」

というようなことをおっしゃっていて胸熱でした。
そう、あの頃の夢のようなステージありましたね・・・

Shoyanのギターのさらりとした音のみで始まるイントロの『ほんの短い夏』。
ふわっ、もうここできたのか!と、そこにまた準氏の鍵盤が乗って凄く丁寧に始まった。椅子に座ったままなのがいい。Shoyanは声をゆっくりと沁み渡らせるように歌っていてホントにイイ。準氏のシンセストリングスとそこに跳ねる可愛い系のピアノの音。しみじみとして、手作り感があって老成している。御三人のプレイにこの歌の本質的な”忘れた季節のような音”を如実に感じた。人のこころを撫でるような丸山氏のエモいチェロの音、なんて大人なほんの短い夏だったであろうか。

やはりこの御三人でこのままレコーディングして欲しいと心から感じ入ったステージでした。今日のこのステージももっと曲数多くても良かったのに、と後で想いました。

Shoyanはもうすでに髪の毛がポヤポヤしている。気を発しまくっている証拠ですね♪ この歌の基盤に戻るような、初心の印象深い稀有なほんの短い夏でした。

・・・

お二人が去りShoyan独りになり、再びD28を抱えて『海辺のジャパニーズ・レストラン』。低い音が多いのだけれど、これも難なく流れるように寄せ波引き波の繰り返しで終始した。先日の渋谷より、よりスムースな指運び♪非常に調子がよさそうで、季節もピッタリだったので余計に濃く聴こえた。

この歌、渋谷でも演奏されたけれど、、、なんとなく、

「流れる時のままに移り変わるこころは誰のせいでもない」

のためにあるようで、それを歌う今のShoyanのことをちょっと客観的に感じてみよう・なんて♪ひとつオトナになった私でした。

MC

「ここは響きが良いですネ」
「正やん何言ってるのかワカラナイ・滑舌が悪い、と言われないように今日は意識してしっかりとやります」
「ムダ話をしてしまうと曲を省かないといけなくなるからどんどん行きたいけれど」
と、ここで恒例の客席”何処から来ましたか?”アンケートコーナーに。
やはり遠くから来ている人が多い結果に
「なんか救われる」とおっしゃっていました。(距離関係なくない?(笑))

「台風行ってしまいましたね(*´∀`)」
「なんか僕最近ツイてる?みたいな」

と、また自分にポジティブな言霊をかけるShoyanでした。きっとそういうメンタル誘導を意識されているのかもしれません。
ここで聞き覚えのあるイントロの刻みが始まる。
歯笛がそのメロディーを奏でて『汐風』!!
このオレンジ色の夕景シリーズが続いてめちゃ泣ける。
汐風は毎回聴きたい心の歌なので(T_T)また歌ってくれて嬉しい。
遠い約束のようなこの歌はこの時期必ず聴きたい一曲です。

後ろのスクリーンは真正面からの海の波打ち際映像になり、そこでShoyanが独り低く余裕のあるプレイを続ける。日没の砂のぬくもりを足裏で感じるようなこそばゆさを届けてくれる。そんな風に歌の中に・日常の自分から心移して浸りきれる世界を自然と構築してくれる今のShoyanの技。ここにベテランアーティストの力量が出るんだ、と、心の底から感動していた。今日のD28は胴の太い音で少し重たい。でも転調からの琥珀色の音が凄く好い、このギターならではの音がしていたと思う。言葉・メロディー・楽器・自分の身体・想い・・・全て使いこなしてこの濃い音を他に届けて交わり合う・・・素晴らしいステージでした。
歌が終わったあと、なぜか波の音が聴こえた。(私だけ??)

ここで春名さんと細井さん岩井さんが登場。
岩井さんの伸びの良いEGのイントロに春名さんのパーカッションが乗って『堤防のある町』。
(ギター失念^^;)

先に少し書きましたが、この春友人の付き添いで思いがけず大分・津久見に行ってものすご新たに身近に感じられたのもつかの間、Shoyanの故郷は故郷のものであって、大分のことあなたにわかるわけないでしょ・と、自分はお客さんでしかない(そりゃそうだ)と感じることがありまして、一連の大分故郷ソングとは距離を置こう・置かねばならない、と思っていたところでした。

今年の『青い夏』もそんな風に聴いてしまっていた。

なのに、ナゼ、この軽井沢のステージの『堤防のある町』は私を受け入れてくれるのだろう。私が見たまま感じたままのずっと変わらない夏の空がそこにあった。疎外感は消えて涙が味方をしてくれたような気がした。だからもう自分を卑下するのはやめます。Shoyanの歌そのものが私の故郷なのだと愛おしい気持ちでいっぱいです。

Shoyanはここまで終始上を向いたり喉を伸ばしたりして非常に調子よく発声されているようでした。それは前回の新潟のステージより更に良くなっているようで、最高のタイミングでこの日に合わせてきてくれて嬉しかったです。

そしてそしてこの歌の肝であるブルースハープ・ハモニカの180%の意気にあふれる息が熱くて、そして確実で、アルバム音源から今日までのShoyanの全てが濃縮されたような大熱演でした!今までで一番心震えた完璧以上の音でした。
もしかして、この歌すでに故郷を超えているのかも・・・とさえ想えたのでした。

『堤防のある町』という歌に、アリガトウという気持ちになれたひとときでした。(涙)

※ここでちょっと細井さんのシンセベースや春名さんのパーカッションが前に出過ぎでドンドコしてるなと感じました(急にリアル 汗)


続けてはD28に戻って立ち上がると『時の流れ』。
足を揃えて縦ノリのノリノリ、この膝の柔らかさに憧れる気持ち(*´∀`)客席もノリノリ手拍子。疾走感あふれる曲も間奏になれば前に出てきてソロを弾いてくれるShoyan!フットワーク軽いゾ♪盛り上がる盛り上がる!ここでも重々しいD28が頑張っていてインパクトのあるプレイでした。
立ったShoyanのシャツの模様やキラリと光るスワロみたいなペンダントトップを観察して次回につなげようとする七氏でありました。

客席大歓声のなかShoyanは白いベースを肩にかけて『風の日の少年』。
春名さんがカホンでリードする。歌い出しは少し低くて埋もれ気味?ベースの音もちょっとトロトロっとしてるかな?
細井さんが全ての隙間を埋めているのでちょっと詰まり気味な印象?だった。”未完成”大事です。

「しなやかな君に〜♪」で指差すと、そのまま続けて細井さんのハモニカで『秋の葉の栞』。
数年前、この軽井沢や葛飾で聴いた時より少し褪めた気持ちで聴く。あんなにも熱いキモチで聴くことはもうないのだろうかと、少し淋しい気持ちで聴く。それが私の夏の終わりだと思った。

このShoyan+御三人のステージが数年前の再来のようで、ここまで今日はまだ今日という日を味わっていないぞ・なんて生意気な気にもなってきた。客席もチョットそんな雰囲気?

その御三方が翌日近くでライブとのことで、その話題。
「佐久で何食べる?」と、ナゼかまた食べ物の話(*´∀`*)アルアル。

LLに持ち替えて『22才の別れ』。
不思議なことについ先日感じたこの曲のど真ん中感がナゼかやや薄く、日常に埋もれてしまったような印象。岩井さんの合いの手がとてもやさしくて癒やされる。そう、なんとなくソフトな感じのステージに思えました。ラストのハモニクスはバチッとキラッと決まって素敵でした☆

ここで準氏と丸山氏が合流。
全員揃って堂々の『なごり雪』。
立って熱唱、終始上を向いて天を仰いで余裕の熱唱。D45より落ち着いた感じの男前な音のD28でスタンダートななごり雪。丸山氏のエレガントな間奏のチェロに準チャンの奥ゆかしき音が絡んで腰を据えた感じのなごり雪でした。

※後で思うことですが、今日はどの曲も同じような高さで揃っていて、なごり雪や22才の別れだけ突出ということがなかった。全部名曲!!全部ファンが好きな奴っ!という印象が残りましたよ。客席がそういう感じでした。

MC

「ここでフルメンバー揃いました♪」と
「今日はドラムはいないけど、多ければいいというものではないと・・・(笑)」
「バンドメンバー選考基準は、、、技術ではなく(それはみんなもちろんクリアしてます)、ルックスでもなく、年齢でもなく、何よりもの選考基準は・・・人柄です♪」

とのことでした。
そして
「みなさんも素晴らしいお客さんたちです。ありがとうございます♪」

と、客席までリスペクトしてくれたShoyanでした。

さてここでTYLERのエレキを下げると例によって『あの唄はもう唄わないのですか』シングルVer.。安定の丸山さんのイントロダクション、でもなんとなく、ドラムもいないし、今日この大賀ホールではまた違うアレンジでも良かったのでは?などと思いました。ここまでなんだかいつもな感じ感?とうっすら思う私でした。

Shoyanの声の浮き沈みがここでは極端で準氏のピアノは微か過ぎてジェントル過ぎて勿体なさすぎで、目で見て手が動いてるから弾いてるのだなとわかる感じで、チョト不完全燃焼でした。聴こえなくてホント勿体なかった。(反対側だった私達の座席の位置にもよるのかもしれませんが)

ここでD45のアバロンの青さに安堵を覚えていたらなんと、、、春名さんがフルートであのイントロを吹き始めて『忘れゆく歴史』!!!

え〜・・・・・!

Shoyanの高い声が出ていてめちゃイイ。想い出も想い入れもすべて委ねて聴ける。ここでこれが来たかと、こんなキモチに軽井沢でこの歌かと、袈裟懸けにやられまして嬉しいを通り越してまた我を失っていました。

不意打ちを食らって震えてワナワナしていると2コーラス目から丸山さんのチェロが絡んで更に追い打ち、寂しい歌なのにこんなにも嬉しいものですか!?

目の前のShoyanが風のShoyanに視えて泣く。見たことないのに25才のShoyanに視えて泣く・・・

♪君に似合ってた〜・・・
の先に70年代の空気が香っていた。
還らない日々なのにここに在るのが刹那なかったです。この歌はそんな感じが特に顕著ですよね。

3番目の歌詞から下に俯いて歌うShoyanのお姿も切なく、ついそのお心の内や如何に?と尋ねたくなるが、この時間もまた忘れゆく歴史そのもの”今その時”なのだなと心で泣いておりました。

♪どこまで 寒くなるのだろう〜

で、グサッと決まって大号泣でした。この歌の自然な登場の仕方、嵌り具合に純粋に癒やされて慰められました。本当に嬉しかった。Shoyanありがとう・・・と胸に手を当てる心持ちでステージを眺めていました。

こんなスペシャルがここであるとは、、完全油断していてうろたえました(苦笑)。

※そうそう、この歌の時に客席手拍子は不要だったかもですね。
ソノキモチハヨクワカルケド

「イヤ〜、久しぶりにやってみました♪結構風初期の曲ですが、こーゆーの書ける時にもっと書いときゃ良かったナ(笑)」
なんて、風の頃を少し振り返るトークも。

「風として運よくデビュー曲も売れて良かったんですけど、だんだん(そのままじゃ)つまんなくなっていって」
「”風”が”空気”だったらいつも止まってる、風は知らないうちに駆け抜けた3年半でした」

と、音楽的にも短期間で変遷していったその風のサウンドの話から

「その頃、佐藤準がアレンジをしてくれた『夜汽車は南へ』という曲です」と次の曲へ。

イントロは細井さんのシンセ、丸山氏のエレベースが長い長い(やはりFenderのJazzベースみたいな?)それにシンクロしてShoyanもD45でベース音をなぞる。準ちゃんは座る向きを変えてあのハモンドの優しいモコモコしたエレピを弾いている。その横顔が素敵に見えて至福でありました。間奏にかかる頃じわじわと聴こえてきて、夜の車窓に遠ざかっていく町の灯りみたいだった・・・
やはりホンモノど真ん中の空気感は他では聴けない、至玉の音でした(涙)。

Shoyanの歌声は自然に弛みなく流れて非常に滑らか。列車のダイヤも乗り換えも順調に軽やかな旅を続けていらっしゃるのだなと想いました。またここに最高を更新されて、歌い終われば感無量の様子でお辞儀をしてくれました。Shoyanご本人にも充実の手応えがお有りなのだと客席にも伝わって気持ちが温かくなりました。

本当にいい歌だ。
そして大好きです(涙)。

歌い終わりの準氏のシンセストリングスは永遠に続く旅の音がしていました。


「さて、このバンドにはベーシストがいないけれど、、、実は・・・」と、まず丸山さん、そして岩井さん一曲、もう一人は影のベーシスト・・・と細井さんのシンセベース、そして拍手もらうとその気になっちゃう♪・・・とShoyanご自身。そしてそして?実はベーシストだらけの今回の編成でした。

あぁ、ベースの話をされるようなステージになって嬉しいなぁと、今の状況を感激しながら拝見していました。

そして、「しっとりと・・・」と『夜のFM』。

夜のFM!Σ(T_T)
夢にまで見た夜のFM(T_T)!
準チャンがいる夜のFM!

Shoyanは珍しくギターを立てに下げて爪弾き始める。ガットギターではなくD28なのだけれど、このストレートウイスキーみたいな音がまたチラリと聴こえて薫るのがイイのです。
準氏は出番まで左手で膝を叩いて拍子を取っている。

♪夜空切り抜く〜
あたりからいよいよ絡んでくる準氏のピアノ。夜陰の窓の向こうで鳴っているようなもどかしさ、切なさよ・・・
また生で聴けてグサグサ切なくて泣く。いつもとまた少し違うフレーズで、スピンするような転がる音の指先に大賀ホールは美しさに満ちていました(涙)。Shoyanのギザギザッとしたアコギの刻みもリンクして、なんとなくお二方の生の音が聴こえている気がしました。大賀ホールは天井から音が降ってくるような聴こえ方がするのだなとこの時気づきました。

ステージの青紫のライトの中、岩井さんのエレキGもTwilightな音がして永遠の憧れの景色です。

そんな中、Shoyanは終始上を向いて、喉を開いて万全で歌われている。これまでの全ての時間を使って音を捕まえて来てくれる。それを倍々にして聴手に届けてくれる、その想い1000%受け取れたと思う。

♪そういえばあの日君が・・・
から、更にShoyanの熱が一段上がってヴォーカルが燃えているのがわかった。何故だろう、声が燃えている。青白い炎で滲んでいる。こんな風に感じたことは今までなかった。いつも私には特別な想いが湧くこの歌だけれど、今日は特別の特別だった。何かが吹っ切れた気がしました。

苦しくて切なくて甘い最高の最高のステージ、今想い出しても涙が出ます。

この歌きっと一生聴くでしょう。
私が死ぬ間際まで想い続ける宝物の安らぎ至上の時間でした(愛)。

曲が終わり、茫然自失で瞳孔開きっぱなしになっているともっとびっくりするような展開が・・・

準氏がベースを抱えてるっ!?
Shoyanはギターを置いて手にパーカッションを持ってマイクの前に立つ。
ザッザッ♪と鳴らすカバサという楽器らしい。(ググってね♪)

このアダルトなイントロはっ!!
『このままずっと』が始まる。
なんとー!ここでこれキター!です。
この90年代の色っぽいサウンド濃縮期間の曲をやってくれるなんて感激。しかもShoyanがごく自然に難なく歌われていて、準チャンのベースは無駄がなく、時折差し込むベースのコネ?もグルーブ感があって非常にまとまっている!絡む岩井さんのエレキも良くて、私は個人的にめっちゃノレました。なんだかShoyanが自由でイイんじゃない??♪って。こういうの客席待っていましたよ!って。これはスペシャルなひとときでした。

そしてそのままずっとバンドのメンバーの演奏が続き、Shoyanはお着替えタイムに。ここでも丸山さんのチェロを堪能できて準チャンの食い気味のベースに堪らぬフリータイムでした。

※そうそう、いつもは鍵盤の準氏ですが、氏のアレンジ曲ではベースラインが際立つなと以前から思っていて、準氏はベースの人だなと、それがまた私の好きなポイントでした。
(これは準氏の編曲曲ではないですが)まさかご自身でプレイされるのを目の前で拝見拝聴できるとは!夢のようであります。
準氏の御子息もプロのベーシストでいらっしゃいますもんね(佐藤怜・サトウレイ氏)。

お着替え終わってShoyan引き続き黒のテレッとしたシャツ、今度は長袖で前面にオレンジ色の英字フォントが並ぶコーデ。

そのままのイメージで『小さな約束』。
・・・なんとなく、先程までの盛り上がりから客席の立ち止まり感を感じるような、なんとなく、他のファンの人たちの横顔を気にしてみたり。
当のShoyanご本人も譜面を手に持って歌ったり読み上げたりして、全体少しフラットになった雰囲気を感じた。
私は個人的にこの曲のことは今はチョット置いておこう・という感じです。

MC

「新旧取り混ぜてやっていますが、今日は楽しんでいただけてますか?♪」と客席に投げてくれるShoyan。めっちゃ楽しんでますよ!!と、思いがけずご機嫌になれている拍手を送る。

ここでギブソンJ50を下げると『テレポーテーション』もキター!
\(^o^)/
今日も演ってくれて嬉しい!
横を見ればこれまた準チャンがベースをお弾きになっているではないかっっ!!! ナニこの至福!Shoyanからの大きな大きなスぺシャルアプローチ、一生の想い出であります。

ステージ上にShoyanはおひとりだけれど、この歌を歌われる時、聴くものの胸にはそれだけのShoyanが発生していて、それが全部本当の伊勢正三なのだ!と強く想うのです。
だって、一粒の愛が二つの隙間、二人が一つ、ならば、数字は意味をなさないのでは?と。
私が最近考えているコトを導いてくれるような示唆的なステージでした。

Shoyanはこの歌でもやはりギターを持っていたほうがイイナ♪なんて想った。とにかく見た目がカッコ好い♪
ダウンストロークで一つでも多くの音を、と届けてくれるそのお姿に今日も惚れ直すのであった。この歌はやっぱり伊勢正三ド真ん中!な歌です☆

続けて意外にも『夏純情』。
この歌も夏の終わりに軽井沢で聴きたくなっちゃう歌です。トンボがいっぱい飛んでいるからかな?実はこっそり聴きたかったのでとても嬉しかった。だけど、どうも今日は準氏や丸山氏の出番が薄いような気がして、もっともっと使って(なんていうとおこがましいですが)大賀ホールでしか出来ないことをもう少し分量マシマシでやって欲しかったなとも思います。

ソロ部分、D28はアタックは良いのだけれど少し重く、細かいところの音が追いついていない感じがしました。もしかしたらもう少しゆっくりしみじみ弾くメロディーのほうが出番が生きるのでは?なんて、、、
(メタ生意気出ました^^;お許し下さい)

でも、Re-bornの曲を続けてやってくれて本当に嬉しかったです。

満場大歓声大盛りあがり、指笛多数掛け声連続で異様なほどの熱気に包まれ、いよいよの『海風』。T’sT を抱えるShoyanなのですが、ここに来て声が聴こえなくなってしまった。もしかしてお客さんたちが立ち上がったからかな??音が吸収されてしまったのか??

(でも、ここまで今日の声の発声と出力は文句無しでした。声の輪郭がくっきり聞こえていたし、発声も均一でとても聴きやすかったです)

今日はナゼか『22才の別れ』とこの『海風』が少し低くて、というか、他の歌の追い上げがもの凄かったのでそうなったのかもしれないのですが、実際立ち上がらないで席でしみじみと聞いているお客さんも多かった。なんとなく、、なんとなくそれがわかる気がします。それも良い流れなのだと思います♪

細井さんと春名さんの音は物凄く大きくて、準チャンのハモンドはあまり聴こえなくて残念。(海風でこれが聴こえないのはマジ残念)。ただ、横を向いてプレイされているそのサングラスの指遣いがめちゃカッコイイのは見えたので胸踊る瞬間でした、今日もまたD・フェイゲンみたい(萌)。

チョット変わった角度から楽しんだ海風でした。大賀ホールもひとつにまとまり、みんな上機嫌。ステージ上も客席もみんなが納得の最高の到達点でした。

〜アンコール〜

再度皆さんステージに出てきてニコニコと準備♪
ShoyanはTYLERを下げてご機嫌♪
客席総立ちで迎えて『ささやかなこの人生』。なんとなく、Shoyanの輪郭が柔らかくなったような気がして、非常に柔軟なささやかなこの人生だった。すべての人が立ったらやはり声が聴こえなくなったけれど、もうそれはここでは気にならず。手拍子で一体化している心地良さに浸っていました。

始めの開演の頃となんとなくヘアスタイルの印象が違って、、、生え際とかTOPにもう少しレイヤー入れて軽くすればもっとふわっとしていいのにナ・なんて、急にリアルなこと思ったりした。(すぐ妄想しちゃうワタシ)

また横でステージ中央のShoyanを見上げる準氏が素敵であった。(どんだけ準チャン好きなの自分(笑))

ここは生涯の相棒D45に持ち替えていよいよの『君と歩いた青春』。
この時、客席ではステージ上のShoyanに向かって手を合わせて祈るように聴いている男性ファンがいた。そうなんだ、歌を聴くって祈るのと同じことなのかもしれないですね。とてもいい風景だった(涙)。

カホンのインパクトのあるステップが本当にその歩みのようで、濃い表情をつけながら歌うShoyanが非常にドラマチックだった。ギターソロは控えめな気がしたけれど、それはむしろ歌がド真ん中で、

♪みんなで釣りへでもゆきなよ〜
のあたり、ニヤリ☆と横を向くShoyanは、付加するもの何もなくてもこれだけで全てだと言うようなパフォーマンスだった。私はもうここで満足、もう今日が君と歩いた青春でいい、心の底からそう想いました。ウッドウォールに真っ赤なライトの背景、Shoyanも客席も茜に染まって遠い時間全ての中にいました。この歌も本当に大賀ホールに似合う歌だなと思います。大感動でした。

そのホールが割れてしまいそうなほどの大拍手大声援に「アリガトウ」と目を細めるShoyan。最近その眼差しは少しやさしくなりましたね・・・

収まらない客席に向かって、

「じゃあ、もう一曲やります」

と、奇跡のようなもう一曲が『君はベージュ』!
これがまた聴けるなんて
本当は今すごく聴きたかった。
やってくれると思わなかったからとても嬉しかったです(涙)。

答えのないことで苦しんでいると横からそっと肯定してくれるこの歌が今大好きです。

丸山氏のさざ波のようなチェロにShoyanの影が水面に映る。湖はここで待っている。この歌を歌われるとホントはなんだか悔しい。だらしないのにケッペキな自分の弱点を見透かされるようで悔しいのだ。

一言づつちゃんと区切ってメリハリをつけて発声されているので、言葉がよく聴こえる。準氏のシンセストリングスが優しくて真綿に抱かれる心地。その音に抱かれながらShoyanのボーカルで頭撫でられる、そんな深い癒やしをもらった気がしています。


♪目立たないように
   ふさわしくあるように

昔知っていたある人のことを想う。
そうあることの難しさを・・・
自分との闘いに不戦勝を選ぶか、
すべての頂点に立つために手段を選ばずか、
”能動”の恐ろしさをこの歌は教えてくれる。

でも私は今でもその手のひら一掬いの幸せさえイラナイ。
Shoyanがそこで歌っていてくれたらそれだけでいいのだ。

最後の最後の最後までShoyanの愛が詰まった素晴らしいステージだった。なじみの曲も多かったけれど、セットリストもガラリと変えてきてくれたと思う。最近の客席は一昔前と違う気がする。なんだか双方に信頼関係が顕著な気がする。

こんなにも濃くて意味深いステージを今も届けてくれるShoyanと、それを全身全霊で受け取れる聴き手がいる。そんなところにも深く感動してる私でした。

全員ステージ前に出ると手を取り合っての挨拶をしてくれました。四方八方全ての気持ちがひとつの笑顔になって、生きていることの嬉しさを感じる大団円になりました。素晴らしい終演でした(涙)。


・・・

新潟ではバンドの完成度がハンパなくてひとつの頂点だと感じていましたが、9月軽井沢はShoyanのアタマが更に一つ上に飛び抜けてまた進化されたと想いました。

すべて歌い終わって最後の最後にも「ニマッ☆」と微笑まれたShoyan。
その手応えが客席由来のものであったならいいのになと想っています。

秋これからまた色々なイベント・ステージが始まりますが、この軽井沢大賀ホールの一夜は凄まじく素晴らしいイントロダクションだったと想います。

聴手に毎回期待を持たせてくれる今現在のShoyan!なんて素敵なんだ!と、しかも23曲もフルで歌って奏でて駆け抜ける!このタフさに活きている音・活きている感性・活きている意識。そう思うと聴手の心も煽られるし、またそれがアーティストにも届く。素晴らしい循環が生まれているなぁと感じた最高のステージでした。

※これを
Shoyan 正やん
Daisuki 大好き
Gokigen ご機嫌
stage   ステージ
と命名しよう(笑)。

最後はギャグになってしまいましたが、
自分個人的には今年になってわだかまっていた大分への想いやRe-bornの出自など、ぶっ飛ぶくらいのShoyanへの愛を再確認出来て、非常に元気になりました。
もうこれ以降はグダグダ言わないことにします(笑)。

今日もまた生まれてくる新しいありったけの愛を込めて☆

以上、この秋の一発目ライブ覚書でした。


・・・

※あとがき

今までお声が枯れたりカスレたりクセがあったり?音程が取りづらかったり、色々あったこともあったけれど(汗)、6月新潟の時に「今のShoyanとして万全になった〜☆」なんて安堵したのですが、軽井沢はそこからまた加味されたものがあった!途中マイクから外れることはあっても、それはむしろ勢いとか一生懸命さの証で、プラスに働くことだった。元々Shoyanはコーラス部でいらっしゃったし、30年ぐらい前の日本をすくえ!のドキュメンタリーなど拝見すれば、コーラスのシーンなど錚々たるあのメンバーの中で、歌い終わりに口を閉じる瞬間まで意識して口元を慎重に動かしていらっしゃったのはShoyanが一番だった。そもそもShoyanの歌の出発点ってそういうことなのだきっと!

でもそんなどこかに戻ったのではなく、ここに来て進化した確かさが加わったと思う。5月と9月でこんなに違うのが興味深いのだけれども(笑)、ともかくも今回のShoyanはマジで最高の更新をされたと思います(断言)。

本当に、ここまで伊勢正三のファンで良かったと、Shoyanのことを心から尊敬する気持ちでいっぱいです。

次に聴きに行ける時のことが今から待ち遠しくて堪りません。
これからも期待しています▷Shoyan!

(休ませない鬼ファンです(笑))




◎今回大賀ホールは人が多くて外観の写真も撮れず、ホールの中には20周年記念の素敵なレリーフかかっていたのだけど、中で立ち止まりたくないので何も見ずに席に座ってしまいました。帰り際、ひっそりとしたホワイエを覗いたらそのレリーフがありました。ここにまた来年来られるのかな・・・と想いながら。



◎今年は初めてホールと駅以外の場所に行ってみた。思い付きで行った旧碓氷峠からの眺めは開放感に溢れていて感激でした。道すがらの山のアジサイの咲き残りがせつなくて、秋の訪れを少しだけ先に感じられました。




碓井、軽井沢、八ヶ岳、いずれも秋の雲。

無題

ぅわーーん(T-T)一気に読んでしまった 大泣
夕暮れの茜色の空を窓越しに眺めながら、先日の軽井沢に想いを馳せています。
正やんを好きでいれて私は本当に幸せです。
そう再認識させてくれる感動の大作レポを七氏さま♡心から…ありがとうございました‼︎(ToT)
by nyanko 2025/09/13(Sat)19:26:05 編集

無題

nyankoさま、いつもありがとうございます!
どうにも年々個人的なことの差し込みが増えちゃって上手くレポートにできていないのですが、一期一会のライブの様子をあとから想い出す一助になったらと思います。まだまだ続きますね!これからのShoyanにも大期待ですね!!
by 七氏 2025/09/14(Sun)13:00:31 編集
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No Name 七氏−1.0
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女性
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!

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