Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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※セルフカバーセレクション発売時に書いたものです。

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もう何年前になるか、このものろーぐの元のデータで一番最初に書いたのが『夏は知ってる』なのだけど、セルフカバーセレクションをずっと聴いていたら、なんだか無性~にCrosby, Stills&Nashが聴きたくなり、2枚しか持っていないアルバムを発掘してきた。(今まで実家をいくら探してもなかったのに、壊す直前に箱ごと出てきた!)

もう10年近く聴いていないのに、あの頃ピンと来なかったとこまでなんだか今チョット泣ける。
「あれ、こんなに良かったっけかな・・・」って。

『Just A Song Before I Go』 好きだな。

『青い目のジュディ』なんて、私がゼロ歳の頃の音源なのか・・・この、今のShoyanのすべても40年後、50年後まで聴いていたい(涙)。

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♪海辺はとても汚れてしまった
  あの頃の二人には 戻れなくて・・・

♪あの頃君と歩いた海辺は埋め立てられて
  砕ける波の 自由さえも 奪い・・・

この歌が世に出た頃=30年前には「戻れない」と思ったその"海"も、もしかしたら、こんな現在は時が一巡して自浄作用みたいなものが働いて、意外と、思っているよりきれいな波打ち際が還って来ているのじゃないかしら・・・

二人はもう、今一緒にはいないかもしれない。
でも"二人の海"はそこで、そのままあの日のままの波を寄せて、反してを何十年も繰り返していたんだ。

こんなに時が経って、その間に様々なものが浄化されて、いつしか澄んだ海辺が戻ってきていたのではないかと、このShoyanの声を聴いていてそんなことを想うのだ。それほど時は流れたのだと、しみじみと想う。
賑わい、発展を遂げて、充ちて満ちて、いけるところまで行った時、得たものも多かったけれど、一番大切なものを汚して・・・去っていく時間。その後に残るのはなんだろう?

たぶん、美しいだけで人生は済まない。
甘い思い出ばかりじゃない。

『スモークドガラス越しの景色』は、歌の中に何か具体的なやりとりがあるわけでもなく、ただ、ほんの少しのアイコンが置かれるだけで、車でハイウェイを移動してゆく様と、過ぎた夏の日が歌われているだけなのに、その、経過とともに浮かぶ想い出=あの頃の二人の、そのほんのりした景色が切ない。ハッキリ見えないから切ないのだ。(だから"スモークド"なのかしら)

記憶はスモークドガラスの向こうにあるように、いつしかシルエットだけになってゆくようで・・・

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今は誰も座っていない助手席の空間
その夕映えのドアガラスには
運転する自分が映り込んでいる

明かりの灯り始めた海辺の街並みは
スピードを上げれば流れて去っていき
外が暮れれば暮れるほど
黒くなった窓ガラスに独りの自分の姿だけ映る

そんな本当の"ひとり"に戻ってしまうまで
夕陽が沈んでしまうまでのもう少しの間
君との想い出にしばし浸っていたいのだ

・・・と

Shoyanの紗がかかったような声の重なりが美しくて、その甘い熟した香りと比べると、81年バージョンはまだ青いパパイヤのサラダのようだ♪(あの丁寧さもタマラナイのだけども)今回、この曲が一番原曲と変わらないような気がして、それだけにShoyanご自身に絞ってのアプローチの経年変化が良く比較できると思う。どちらが良い悪いじゃなくて、1981年と2010年がユニゾンで聴こえるのが掛け算の贅沢♪

原曲はもう何回聴いたろうか?
一番最初に買ったソロアルバムだから、きっと生涯一番多く聴いていると思うけど、でも、この2010年のバージョンも全然違和感がなくて正直、驚いているくらいだ。どちらもまさにShoyan!!!81年のいい意味でのソフトネスな輪郭を、今回はシャープネス効かせた感じで、強いタッチ、強いコントラストになったのが少し違うくらいで、陽の色味・潮風の匂い・加速の踏み込み感、それはどちらも同じShoyanの音楽の心地良さそのままだ。それはとても良い事だと思う。最初は「どれだけアレンジが変わったのかな?♪」と、新しいアレンジを楽しみにしていたのだけど、これだけ変わらないのも面白い。だから、時が一巡したような感じを覚えるのだな。

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間奏のギターの音がスゴク好き。
アオサギのような大きな水辺の鳥のはばたきと、車線変更のドキドキ感が縒り合わさって2コーラス目へ続く。

♪体預けて 沈んでゆくサスペンション・・・

時折、低い声のときに開く快感がある・・・
Shoyanの歌唱というと、昔から高音に話題が行きがちな気がするけど、今回のアルバムではポイントは低音だと思うんだ。その辺は・・・『渚ゆく』ででも書こ♪

しかし・・・
バンド演奏・編成というのは本当にいい(´∀`)。
音の羅列が音楽なのではなくて、肉体が奏でるバイブレーションが音楽なんだ。そういう音を私は聴きたいんだ・って改めて思わせてくれた今回のセルフカバーだった。

本当に、「歌は人」なのだと思う。
伊勢正三という人の感性と身体を透過して聴こえてくる景色は天然の美しさがある。それは私にとっての故郷でもあるし、そしてどこか自分の胸の中とも同じ景色なのかもしれない・・なんて、今ちょっと子供のように都合良く想っていたりする☆

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Shoyanの海は、
やっぱり何年経っても変わらないと思う。
その海岸を走るICのない"時間のハイウェイ"
制限速度は自分で決めていいのかもしれない。

2011年01月29日
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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