Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。Shoyan的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。 管理者∶No Name 七氏−1.0

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あぁ 君の長い髪と胸のふくらみを
 愛して時は流れた つい昨日までは

こんなエロスを歌うのを許されるのは伊勢正三以外いないと思います。
Shoyanご本人にはこういう肉感的なことをサラリと歌い上げて人の心を掴みとってしまうスマートさが完備されているので、聴く方はうろたえずに済むのです。まるで藤田嗣治の裸婦画のようで。

一歩間違って違うキャラの人物が歌ったりしたら印象大反転して「無理無理無理!」となるでしょう。
歌う人を選ぶ歌である。

そもそも作者もShoyanなのである。
一歩間違って違う感性の人が創ったりしたらもっとナマナマしくなっちゃうかもしれない。でもこの歌の虚しみが美しくて、寂しい温度の方が優先されるのだ。

この絶妙なバランス。
聴く者はうっとりとしてそれを”ロマン”として受けとめて浸る。
さすがなのだと想うわけです。

・・・

 あぁ 僕の心の中に寂しい椅子がある
 そう昔 君もそこに座っていたんだね


では、その僕は一体どこにいるの??
僕の”心の中”と言いつつ、そこに彼いない。
この彼の愛し方は最初から乖離なんだ。
彼女が望んで座ったのではなく、
彼がそこに座らせたのだ。
Shoyanの歌の根底にある愛の形がよくわかる例だと思いながら聴いてきた。

(だがしかし、今現在はどうなのかわからない。1周回って今もそうなのかな・・・)

人は、対象を自分の中で計る。
自分が発した価値なのに、それが対象の真実だと思ってしまう。
だから、違和感が浮上してくるとそこで「別物になった=わかれた」のだと思ってしまう。
むしろその違和感こそ対象の真実の姿だと気付かずに。

でもそもそも道がわかれたのではなく、最初から同じ道なんて歩いていないんだ・と、何十年も何千回も聴いてきた今はそう思う。同じ景色に見えて、それは個人個人の薄いフィルムが何層も重なった同時上映なのだと、この歌を聴くときに並走の難しさをつくづくと想うのだ。

何十年寄り添っても
一瞬で追い出された!とか
一瞬しか会っていないのに
前世からの運命だ!とカンチガイとか

♪あぁ 君がいた頃は〜

とは、

「あぁ、君が僕の思い描く理想の姿だった頃は」

となるのかもしれない。

(なんか醒めてるわね七氏w)

後悔するほどもう少し早く識りたかった”本当の愛”とは何なのか?そこに答えがあるような気がする。

自分発の欲求
ではなく
相手の寄り添い
に気付けるか受け入れられるか
という心の機微が解れたら・・・
と想うのだ

・・・

Shoyan独特のシャッフル感に準チャンが差し込む美しいストリングスが普遍的に瑞々しい。そしてその存在感を尖らせてきたギターのソロPlayも。
何回聴いてもその抒情が色褪せない。

オトナの街の陰りのある虚無感と愛の虚しさ=虚像が同時に語られているようで、きっと新しいShoyanのまなざしが始まった一曲でもあったと思う。TODAYなかぐや姫でもなく風でもなく、伊勢正三のエアポケット的な底の曲としてずっと好きだ。

(私の中ではなぜか雨の物語とセットなのである)


六本木という街が最近になって下火なのだという。この歌の頃はまだバブル前、すごく昔ですね。半世紀も前なのだ。そのバブルで膨れに膨れたギロッポンなロッポンギが、とうとうそのパワーを変化させていると聞く。

賑わいは高層の新しいビルの中ばかりで、”街”・”通り”というもののニュアンスが変わってきたとネット記事で読んだ。実際どうだろう?集う人たちも変化していると。バブルの頃の外国人さんたちと今のインバウンド来訪も違うような気がする。確かに、、遠くから感じれば現在の六本木の影が薄いのかもしれない。

そう、ビルの中のモールには雨は降らないだろう。
地図アプリやSNSを見るためにうつむいて自分の後悔にさえ気づけない、そんな人たちがこの令和の今右往左往している都会の底。

憧れ続けて、結局追いつけぬままに遠ざかっていった70年代の街の息遣いを懐かしく想う一曲なのです。


※確かに、あのあたりは青山通りと六本木通り、首都高は谷町JCTで3号や2号に、あっちからもこっちからも”分かれ道”なのであります。


※※風・風・風の今、ナゼこの曲を!?ですが、ずいぶん前から書き出していたことなので、タイミングおかしくてもお許し下さい^^;
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伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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