Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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※既に投稿してあるとばかり思いこんでいた一文。
10年以上前に書いたものに追記して載せておきます。


・・・・・

数あるShoyanの楽曲の中で一番刺さるフレーズ

♪君はなぜ 男に生まれてこなかったのか 

とは、なんという残酷な言葉・・・
女性が一番言われたくない言葉じゃないだろうか。

だがしかし、この彼女がたとえ男に生まれてきていたとしても、この二人は上手くいっただろうか? やはり、いつか別れる運命だったのではないかしら。

たぶん、この別離の原因は男だとか女だとかは本当は関係なく、何か別の根本的なコトだったのではないだろか・・・


でも・・・
この"二人の時間=青春"を良い想い出にするために、間に「If」を挟んで、破壊のエッジを丸く・柔らかくしているのがShoyanマジックなのだと思う。

・・・

男と女の一番のベストな関係って、本当は"友情"なのではないだろうか。

生まれも育ちも違う二人。
身体も脳の働きも役割も能力も違う異質・・・
そして時々、年齢(過ごしてきた時間)さえも違う二人。

男女のカンケイには

「俺を男として立てろ」
「私には女の幸せを頂戴よ」

なんて、役割の損得みたいなものが発生しがちだけど(そう思っているのは世知辛い私だけかもしれないけど・汗)、友情は"平等な思いやり"で構成されてると思うんだ。

恋人同士でも、夫婦でも、もし、互いに親友と呼べるほどの心の通い合いがあったなら、"相手に何かしてあげよう"という気持ちは持続するんじゃないのかな。

彼は自分が求めていたものの正体を無意識ではわかっていたのに、愛や恋がすべてだと思って彼女の"女な枠"しか見れなかったのかな・・・

それとも、彼はわかっていたのに彼女がそれに応えられなかったのかな・・・

「幸せにできなかった」
「男に生まれてこなかった」

というフレーズに、すでにこの二人の関係には最初から"制限"が付きまとっていたように思う。

幸せにならなくてもいいのに・・・
男も女も関係ないのに・・・

彼も彼女もきっと
何かを求め過ぎていて
何かが少し足りなかったんだ

もしかして、そこが"若い"ということだったのかもしれない。

・・・

自分が幼い聴き始めの頃は

「なんだか言い訳がましい男の歌だな」

って思っていた。

だけど、今日は全然別の

「この"彼女は彼を"幸せにしてあげようとは思わなかったのかな」

なんて思っている。

彼はきっと自分のキャパでは"彼女が望む幸せ"をあげられないって悟ったから別離に同意したのではないか。だから、彼女が自立した男だったら対等に付き合えたのに、などと思ったのではないだろうか。

この女性はなんのために彼と一緒にいたのだろう。

幸せにしてもらうために?

『ほおづえをつく女』も、『少しだけの荷物』も『通り雨』も、このアルバムの頃の女性像はどこか生活感のないお人形さんのような、儚いニュアンスもあるような気がしてる。
(それはネガティブな意味ではなくて)

・・・

果たしてこの青春、幕を閉じたけど、彼は演者だったのか、観客だったのか。

ヒロインの途中降板がとても残念なカーテンコールのない、若さの終劇・・・

なんだか、夕焼け雲のピンクと青ばかりが胸に焼き付いて忘れられない『君と歩いた青春』。


・・・

追:

私にはこの歌のような、純粋な美しい青春はなかったけれど、21世紀にもなって40代の中年になった今は、若さや青春の先にあった現実の重さも尊いものだって思えるようになった。

気付かないことが美しさであることが青春? 何でもアルと思っているのが若いということ?

でも、青春が過ぎてゆくことは何かを失うことなのではなくて、謎や疑問が解けてゆくことなんだなって、意外にも緩やかな気持ちになれている今の自分。

ト イウコトハ・・・

謎があるうちはまだ青春なのかもしれない☆

2011年02月


・・・・・

追追:2024年3月記

ここのところの過去のライブ音源ラッシュで、この『君と歩いた青春』も複数バージョンがリリースされているけれど、私は正直なこと言ってしまうと今のステージで聴く『君と歩いた青春』のほうが段違いに別物的にイイ!!と思っている。

『THE伊勢正三』収録の1977年風当時のものは別として、『~風が聴こえる~』や『stillmore』や『garden』に収録されているプレイは、どこかShoyanは内なる自分・自己完結・過去・結果・みたいなものを対象にして歌っている気がしてならないのだ。そこが物足りなくて私個人には遠いものに思われるのだ。

だけど、ここ数年・特にRe-born以降~更にコロナブランク以降で、倍々にこの『君と歩いた青春』の相互感が増したと思う。腹の底、胸の最深部から出てくる命の声に「この青春、君と歩いたし、今でも君と歩いている」という絆を感じるのだ。 私個人いつも、この歌を聴くときは疎外感を持っていたことは常々ここに書いてきたけれど、今はそう思わない。

今のShoyanは同窓会のつもりでこの歌を歌っているわけではないと感じるのだ。今は一緒に歩いていると確信出来ているから冒頭に書いた「君はなぜ男に生まれてこなかったのか」の残酷さは消えて、甘い伴侶の証に昇華した気がする。もう、オトコとかオンナとか関係ないっしょ♪と思えるんだ。


去りたいものは去ればいい、また還ってきてもいい、青い春は確かに過ぎたかもしれないけれど、でも不変な"春の色"そのものは誰もみな自分の中にあると思う。置いていかなくていいのだ、共にそこにある者同士で各々の春を謳歌しようよって、満開の桜の下での宴のような気持ちで聴いている。

相手のしあわせを想ってあげられることがオトナなのかな、そんな者同士の、"本当の心の春"の野辺を想う今の『君と歩いた青春』であります。


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No Name 七氏
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員
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林道歩き
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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