Nanashiのものろーぐ
こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。
Shoyanの歌を聴く上で"東京"ははずせない。私がShoyanの歌を好きな理由のひとつでもある。
そもそも『なごり雪』からして座標軸の片一本は"東京"だ。『東京1975』の「あの頃」っていつのことだろう? 1970年頃のことかな・・・
この歌を知ったのはすでに1985年頃。オリジナルのLPレコードを買う余裕もなく、物心付いた頃にはレコード店の店頭にはもうレコードそのものが無くなっていた。ちょうどレコード盤からCDに移行する頃で、今と違って少し前の作品はもうすでに廃盤扱いで店頭に無かったように思う。
だから長いことギター譜の歌本の歌詞だけだった。どんな歌だろう?とずっと想像してた。とても伊勢正三作らしい良い歌だなって想っていた。
でも90年代に入ってやっと耳に出来たクボヤンのメロディーは、、、私の勝手な想像とはだいぶ違って、しかも途中、ノッキングのような難しい節回しとテンポがあって(それをクボヤンテンポという?(笑))最初に聴いた時はしっくりせずに、想像していたイメージと遠かった。
だけど、何十年も経って聴くと、今はなんだかホッとできる不思議な感じがする。若い頃より今のほうがクボヤンのメロディーを好ましく思っている自分がいる。そして、ベースラインのお洒落さとか、肩の力の抜けた演奏とアレンジが実はもうすでにファーストアルバムからして"フォーク"じゃなかったんじゃないか・とか、面白さも見つけてみる。
・・・
きっと、今勝手に想像するに、この詞はShoyanご自身の中でずっと後を引いて、無意識に熟成され、確信を経て『冬京』で"成人"したのではないだろうか。
そしてその後、更にその"冬京"をも通り過ぎて"都会・街"の正体の探求という大きな括りへと移行していったのではないだろうか・・・
ShoyanとTOKYOの対峙は単なる距離を表現することではなくて、さみしさと人恋しさの容れ物を吟味する作業なのでは?と思う。
・・・
西岸良平の漫画『三丁目の夕日』に出てくる地方出身の自動車整備工の六さんは、コーヒーの飲み方を知らなかった。背伸びして喫茶店に行っても同席の水商売のお姐さんに教えてもらうまで、ミルクを入れることも知らなかったように思う(単行本を失くしたのでうろ覚えである)。その漫画の舞台は昭和30年代だけど、1970年代半ばはそろそろ次の小洒落たモードに移行するまでの、最後の純朴が残っていた時代だったかなと思う。
慣れたふりして飲むコーヒー
合挽きのコーヒー
そして二杯目のコーヒー
コーヒーポットの湯気・・・
合挽きのコーヒー
そして二杯目のコーヒー
コーヒーポットの湯気・・・
コーヒーでさえこんなささやかなステイタスだったあの頃、確かに大きくて、淋しくて、愉快な場所だけど、まだ東京に血が通っていた頃1975年・・・
♪…誰にでもあるけれど
淋しがり屋な僕です
淋しがり屋な僕です
意外と、Shoyanご本人も本当に"さびしがりや"なのだと思う。親の愛いっぱいで育ったって、豊かな暮らしをしていたって、誰でも子供の頃はどこかさびしい。
そして苦しい若き日・・・
そして苦しい若き日・・・
その感覚を街や季節、海や恋人の存在と反応させて"せつなさ"に変換していく。そんなことが出来るShoyanの詩作はKAZEの頃に沢山種蒔きされていたように思う。
雨や、街や、独り、あの頃、淋しがり屋なぼく・・・ここからいくつもの歌が生まれてきたと思う。
クボヤンが曲をつけて歌っているから、普段はShoyanの歌だとの認識は薄いかもしれない。でも、ホントはとてもShoyanらしい大切な歌だと思っている。
"東京"はみな憧れるシンボルだけど、でも誰のものでもない不思議な街だ。その謎解きをShoyanが歌にしてくれるのをまだこれからも待っている
・・・
※我が家の家人は
「"東京が肩をたたく"なんてフレーズは
やっぱりShoyanにしか書けないなぁ」
やっぱりShoyanにしか書けないなぁ」
と言っていた。
ホント、私もそう想います(敬)
ホント、私もそう想います(敬)
※2011年ころ書いたものに加筆
プロフィール
HN:
No Name 七氏
性別:
女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。
☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!
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