Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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※2006年~2013年ころにかけて書いたものをまとめました


・・・・・

これはまた私には思い入れ深いシーンである。『moonlight』や『Heartbeat』に続くものである。時が沈んだり、ミステリーが潜んでいたり、そして最近では『緑の秋』も。数は多くないけれど、どの歌もとても気にナル。

何故私がShoyanの"湖"に惹かれるのか?
その辺はまだ具体的に言えない、というかわからない。伊勢正三と言えば"海"というイメージの方が大きいように思う。でもなんとなく、湖のその山と森に囲まれて閉ざされた空間的なトコロがまた私にはShoyanらしく思えて、そんな意味で好きなのかもしれない。

・・・

夕暮れの湖岸のホテル、暗くなるのが早い中、ポツリポツリと灯りがともって、湖は少し波に残照。誰もいなくて波の打ち寄せる音だけが・・・なんて、とてもいい景色。

しかし、この歌は何年も前に地方局のテレビ番組で『心の海』というタイトルで歌われていたそうで歌詞も違う。「♪~キミは海のようだね」となっている。

やはり海だったのだ。
でもその"海"が"湖"に変化した訳はなんだろう?
「欲しいモノ」から「与えるモノ」に変わった部分があるからではないのかと思う。そしてもっと独占的な二人だけの約束。与えることと独占することって相反しているようだけど、実は似た様な愛のカタチではなかろうか。

開け放した心の中から「なんにもあげられないけど」と言いながら「全部君のせいさ」とは、なんて罪なフレーズだろう。

ラストのフレーズの

♪~あの頃のままに僕はここにいるのに

は、だけど、雲なんだよね。

山の向こうに流れては消え、また山の彼方からやってきては湖面にその影を白く映して表情を変える。それに雲が流れてくる時は風も吹いている。湖面もその影響で表情を変える。

波立つからこそ、それは鏡ではないのだ。
想いを湛えた水。
それは時に干上がったこともあったかもしれない。流れ込む土砂で濁ったかもしれない。人工的にダムにしてしまった時もあるかもしれない。

でも、時が経ってまた静かな湖面と、どこまでも透明な水底が戻ってきた時、前と変わらず白いコットンシャツみたいな雲が浮かんでたら、それはどんなに愛しい風景だろう。

・・・

♪~潔癖なことで自分を苦しめるなんて
  君はベージュのようだね

って、それってなんとなく星占いでいうところの"乙女座"な、生真面目で誠実な女性が思い浮かぶ。

なんと遊びのないお堅いキャラなんだろうと思うのだけど、でも自分が苦しむ潔癖って、それってある意味「向上心」だよね。「これじゃいけない」「こうあるべきだ」って、何か強い気持ちがあるからなのだと思う。私はこのフレーズが好きだ。とても大切なことだと想う。

女性に向けた言葉のようであるけども、これはShoyanご自身にもあてはまるニュアンスなのでは?なんて思ったりもしている。

アジサイを例えに出して諭されると、頑なな気持ちも一気に氷解してしまう。花の良さは"変化"だ。変わることを繰り返すことで永遠なのだけど・・・
アジサイって自分で色を変えるのだろうか?
いや、浴びたくない酸性雨とか水不足とか、自分で動けない分、周りの環境がモロに影響するだろう。でも、アジサイは逃げられない。くすんでドライフラワーのようになっていつまでも落ちない花ガラも、それは自然な姿で恥ずかしいものではない。

それに今年咲けなくてもまた来年咲けばいいじゃん・て、切り詰められたらその分花芽を増やそうって、そう自然に思えたら苦しむこともなくなるんじゃないかな。

ただ、一方で、

♪~目立たないように 
  ふさわしくあるように 
  なだめているばかり

これは「え~、そんな殊勝なヒトいるの~?」って、ホントはそんな受動的なフリして実は一番気に留めてもらいたいんじゃないの~?と思ったりもするのだ。

こんなこと思う私ってやはり心が汚れているのだろうか(汗)なだめているってことは自分に嘘をついているんじゃないの?優等生だけど、誰かが手を差し伸べてくれるのを当てにしてるように思えるよ。

『能動的に目立たない』ってことも可能じゃないだろうか。素直に「愛されたい」キモチを出せたらいいのにな。そうすればもっと円滑にカンケイも運ぶし、周りの理解も得られると思うんだ。ベージュの自己満足でその謙虚さを仕舞っていては、相手にしてあげられることが半減してしまう。

・・・

♪~僕の手のひらに掬えるだけの
  シアワセで それだけでいいなら・・・

それ以上何を望むというのでしょうか。
だがしかし、自分が全部反映されないと不幸だ・と思う人がいる。何かを諦めて今現在を得たと思っている人は、今に満足したら過去に失ったものを取り返そうとする。

でも、どんなに辛いことがあっても人生はいつも足し算だと私は思う。失うものなんてないのではないかと思う。大きな苦しみも悲しみも、心の傷でさえ何かプラスになっていくのではないか。諦めたように思いこんだ夢も誰かに掬ってもらうものではない。諦めきれないんなら自分でカタチにすればいい。そういう"気付き"を掬える手のひらをShoyanの歌は持っているんだと思う。だからそれに気付くキッカケを私にも一掬い分けてくれているのだ。

でも・・・現実はそういった心の強い女性には世間は優しくなくて、恵まれていることに気が付かないくらい無頓着な弱い女性ほど他者から幸せにして貰ってる気もする。
何もしない人の方が、周りが何かしてくれるから・・・

なんて(=´ω`)・・・
でもやっぱり、何かしてもらう人よりも、何かしてあげられる人にこそ本物の愛よ訪れて、とそう願う。

・・・

ベージュはおとなしい色でありながら他の色には染まらない未漂白のウブな色だ。そして天然素材の手触り。このウブさと頑固さがいいな。

『君はベージュのようだね』
『古いアイボリー(象牙)のように』
『白いシャツさえ色褪せてゆく』

Shoyanのこの色感覚がすごく好きだ。
色と色の間にある時間を探すのがすごく上手で、そこに目を向けさせてくれる導きがたまらない。

Shoyanの色はいつも優しい。

・・・

※のちに追記

この歌のことは以前に一度色々書いたけど↑、今になって改めてドキドキするフレーズがあった。

♪~やすらぎの中で二人が終わることの方が
  恥ずかしくないか・・・

これは裏を返せば、"このまま続けると安らかでない状況"ということだよね。

でも、

「安らかじゃない状況でも続ける二人でいよう」

という、モノスゴク激しい情熱なんだと、あとになって実感してワナワナしている。ココの部分だけ急に突出して熱い!

終わるほうがメリットが多いカンケイ。だけど二人で共に味わえるならデメリットでさえ甘い絆なのかしら…と。

"誰にも負けない気持"って何だろう。
愛以上のもの?
自負みたいなもの??

この歌で描かれる"キミ"のキャラクターは、とてもしとやかで引っ込み思案に見えるけど、でも、この強い愛の言葉をオトコに言わせているのは、潔癖で目立たないようで実は無意識にシタタカなキミの方だったりして・・・なんて思う。でもそれがこの彼女の魅力であり長所なのだ。

ベージュのふさわしさには打算や依存はないから、実直な愛が最後に残るのだろう。

・・・

「キミは僕を愛しているね?」

なんて、言われたら最高だろうナ…(´ー`*)
なんかそんな風に言われてる気がするこの歌なのダ☆
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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