Nanashiのものろーぐ
こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。
風、の歌の中でたぶん一番好きだ、
と特に想うようになった。
もちろん、『海風』と双璧なのだけど、この切なさ極まりない胸の締め付け感&エロティシズムは『海風』とは背中合わせの受け持ちパートなので、どうしてもどちらか一方になんて絞れない。
一見シンプルなように見えるこの歌はしなやかな豊かさを持っていて、後々の数々のLOVESONGの原点になっていったように思う。この歌からどれだけの歌が派生しただろう。これこそ「ジャンルは伊勢正三」な曲だと思う。
ギターも凄くナマな感じでジャリジャリと絡んで、手作り感のまだあったあの頃の東京の街をこの歌に縫い付けているのが切ない。
古暦のアレンジも渋くて大好きだけど、この二パターンは赤と青の立体画像の原画みたいに胸のうちで重ねて聴くと、その時代の空気感が浮かび上がって、過ぎ去ったセツナサを今も肌で感じることが出来る気がする。
"あの頃"に戻る、ということは、"今"との距離が測れるということだ。イントロや間奏のギターのフレットの移動、スライドの音がそんな風を感じさせるのかな・・・
私は勝手に
♪~ぼくの胸に顔をうずめて潮の香りがすると・・・
の「潮の香り」は、汗の匂いの中にあるのではと想っている。
すべてが溢れている街の片隅の、何もない部屋の何気ない時間の中で、寂しさを重ねて抱き合った二人。その熱さと淡さの混じった愛の営みの、男の汗の匂いの中に 女は気付いたんだと思う。
本当は "去った"のは 男の方なのではないだろうかと。潮の香りは街との"距離の香り"だ。ふるさとのない街の女はきっと、それに気付いてしまったのかもしれないって・・・
すれ違い
欲するものの違い
生まれ育ってきた時間の違い
欲するものの違い
生まれ育ってきた時間の違い
赤の他人と求め合う愛は、肉親が与えてくれる"暖かい愛"とは違うもの。独りと独りが"ふたり"になるために必要なのは、身体の触れあいとか、部屋という空間や、ステイタスではなくて、互いの「時間」を溶かし合うことなのでは、と想う。
それには自己犠牲も含まれる。
自分の内なる時間に相手の時が溶けこんでくることを避けて拒んでいるうちは暖かい愛をみつけることは難しい。その愛の暖かさとは、実は互いにぶつかり合い・傷つけあって発生する苦しい摩擦熱の還元の一部だ。それは恋人同士に限ったことではなく、友人間や、隣近所や、仕事仲間などの「他」全てに同じことだと想う。
自分の内なる時間に相手の時が溶けこんでくることを避けて拒んでいるうちは暖かい愛をみつけることは難しい。その愛の暖かさとは、実は互いにぶつかり合い・傷つけあって発生する苦しい摩擦熱の還元の一部だ。それは恋人同士に限ったことではなく、友人間や、隣近所や、仕事仲間などの「他」全てに同じことだと想う。
喧嘩や欲求・束縛・依存は良くないものと思われがちだけど、人と人は、埋められない溝・越えられない壁を無理にでも破壊して、再構築してゆく手間に本当の愛を見つけるのだと思う。
しかしまたそれに気付かず去ってゆくのも引き潮の法則・・・都会の中の人の営みの天然。陽が沈んだり、秋の深まりに葉が落ちるようなことと同じ無常で、どっちが正しいのかなんて答えが出ない。
いつか、自分の胸の中からその町の潮の香りがしてくる日が、きっとくると・・・そんな予感をはらみつつ何十年も聴いている。
そんな愛しさ、それが冬京。
追:
♪~そんな サ・み・シ・サ・ソ・れも東京
の「S」の羅列がすごく好きだ。
木枯らしが吹き始めそうな音だよね。
木枯らしが吹き始めそうな音だよね。
プロフィール
HN:
No Name 七氏
性別:
女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。
☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!
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