Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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伊勢正三 Summer Live 2024
〜ほんの短い夏〜

2024年9月7日(土)
16:30開場 17:00開演
軽井沢大賀ホール

☆今年も無事軽井沢に行ってこられました。最近では中部横断道〜上信越道の軽井沢ICまで直に行って北上するルートで行くのですが、とてもスムーズでした。そして帰りは夜の国道18号。ぐるっと楽しいドライブでありました。行きの中部横断道は高所にあるので空を飛ぶようで、佐久の田んぼの黄金色が美しかった。野辺山高原や千曲川の流れ、今日も変わらず・・・

そんな詩情に触れながらShoyanのLIVEに向かうのはとても素晴らしいひとときでした。

☆以下、私的論点備忘録であります。同じようなことを何度も言っておりますご容赦ください(汗)。



1.風の日の少年
2.スモークドガラス越しの景色
3.秋の葉の栞
4.夏純情
5.3号線を左に折れ
6.海辺のジャパニーズ・レストラン
7.雨の物語
8.津久見中学校校歌(2番から)
9.あいつ
10.それは遠い夏
11.堤防のある町
12.海岸通
13.あの唄はもう唄わないのですか(シングルVer.)
14.22才の別れ
15.雨のウインク
16.ほんの短い夏
17.レミングの街
18.月が射す夜
19.君と歩いた青春
~アンコール~
20.ささやかなこの人生
21.海風
22.なごり雪
~再アンコール~
23.君はベージュ

〜開演〜

☆会場内に座るとステージ上でスタッフがウッドベース(ウッドエレベ?)のチューニングをしている。Shoyanの立ち位置にはいつもの白いエレキベースが控えている。なればこの展開は???ともう一席用意してある誂えに謎と期待が膨らんで、急にドキドキしてきたまま、すぐに開演となりました。

ワオ!Shoyan、GUCCIのシェリーラインロゴの黒Tシャツに愛すブルーのジーンズ、シルバーのシンプルなネックレスで登場!いいやん!両袖はめくって動かしやすそうにヤル気まんまんです。エレキベースを担ぐとドラムスのキビキビした8ビートから始まる『風の日の少年』! 

イントロダクションがこの歌からってすごくヨカッタ。滑らかなShoyanのベースライン、どんどんヤルよー進むよー、という感触に、聴き手も前のめりになる。思わず身を乗り出しそうになりました。

♪しなやかな君に~、で一本指さしジェスチャー。今回は他の曲でも何かを指差すジェスチャーが多かったです。ここですでに「You&Me」な世界が始まったのです。

MC
「この季節が来ました。(控室の)窓の外はトンボの影が沢山映って・・・」と、軽井沢らしい環境に浸っておられたShoyanです。実際、真っ赤な赤トンボではなく、麦わらトンボが沢山飛んでいました。

「今日はカメラが入っていなくてつまらないですが(笑)、その分冒険しようかなと・・・」と、なんとしょっぱなから嬉しい発言。客席大拍手~~

そしてそのベースを抱えたままあのイントロが、、、
『スモークドガラス越しの景色』が始まった。
もう2曲目から頭真っ白、感激しすぎて足がすくんでしまいました。が、今日のShoyanのエスコート力は凄い、まずボーカルがいい。伸びやかにリードしてくれる余裕のボーカルで、小心な私の手を引いてくれるような、そんな導きの演奏が始まりました。

♪ずっともう過ぎた日々の~
♪きっと景色ではなくて~

に続くShoyanのベースの合いの手フレーズがまた原曲以上にタマラナイ滑らかさで、たゆたゆっとして蜂蜜の海に溺れるような官能でした。なのに切なくて・・・

ドラムが増し増しになり、ラストはニコニコとベースを駆使しながら左右に身体を揺らし、前後にノッたShoyanは本当に素敵でした。音程も声量も完璧、ピッタリだ。と嬉し涙でメモしてあります。(このあたりですでに燃え尽きたかも自分。早い(笑))

♪nワンットゥーで続いたのは『秋の葉の栞』。
これもまたすでに軽井沢の一曲ではないでしょうか。サビでは背景がオレンジ色の影絵木立のような照明になり、すでに去りゆく夏を想います。岩井さんのエレキのアルペジオは今日はみずみずしく、控えめながら艶っぽい感じがしてよかった。Shoyanはベースを下げた肩をすくめながら、丁寧に大切に歌ってくれました。譜面を一生懸命確認しながら、真剣なShoyan大好きです(涙)。

♪そっと閉じれば~ の語尾にはモノスゴ気分込めて上を向いて天上に投げてくれました。やはり、上を向いての歌唱は今絶好調と思います。エンドのベースフレーズも丁寧にまとめて、何かを教えてくれるようなまとめ方をされていました。

ここまで野口氏のドラムもシャキシャキとして、良い流れです。そのまますぐにD45にチェンジされると『夏純情』へ。
ここまで去年の軽井沢のRe-born曲と同じラインナップなのだけど、『夏純情』は今凄く聴きたかったので再演が嬉しく、ノリノリで聴かせていただきました。ラストの方、♪風を切れば風の音が聴こえる~のとき、Shoyanは手を止めて遥か上を向いて何かを想われていたように見えた。今年はこうしてShoyanが歌の向こうにお出かけになってる時間が多かったように思う。D45が凄く好い仕事をしていて、エンドのソロフレーズも合間のストロークもバッチリ決まって煌めいていた。ドラムも効いているし、2番からの春名さんのソプラノSaxの合いの手もとても良かった。

(今年も撮影して欲しい~と思うほどでした(笑))

「ちょっと飛ばし過ぎたかナ」と「息を整えて・・・」と心拍数の話をなさるShoyan。
「若い頃30代の頃、草野球をやっていた頃に(トレーニングのために?)自転車を買ったのだけど、家で漕いで心拍数を計ってみたら(上がる)数字を見てるとそれだけで具合が悪くなるので乗るのをやめました」

などという面白いエピソードを。
※あ、これ昔のギターの記事に一緒に写っていた自転車かな!?

そして、
「血圧って130で高いって言われるけど、この歳になるとそれくらいないと脳に血が行かないのでは??なんて思う。」(笑)

なんて、急に血圧の薬・降圧剤のお話をされていました。どうやらShoyanご自身も飲み始めたということでしょうか、この降圧剤の話は随所に出てきました。

(実は今回も音がモワモワしまくってShoyanのお話の内容が聞き取れませんでした。なのでところどころ間違っていたらご容赦ください)

ここで恒例のちょっとした調査タイム。
「この中で軽井沢に住んでいる人!」というShoyanの問いかけに、なんと今年はゼロ人!その代わり九州や北海道など遠方から来ている人も多くいらしたようです。

客席は軽井沢在住者がゼロ人ということで(ここに座っている人たちは)「みんなニセ者だ」というShoyanのコメントがおかしくておかしくて、ウケてしまいました、ニセ者!(笑)。

続けて
「感覚を鈍らせないようにウキウキすることをしないと、と思って車の運転とか、、、」と、嬉しい運転エピソードだったのですが、

「最近の新しい車だとCD入れられないんですね(汗)。CDどこに入れるのかな?って訊いたら今CDなんて使わないって言われて・・・」と、私的にはツボなトークがありまして、ShoyanもCD派だったんだ♪と密かにニマニマしたのでした。

いや~、サブスクとかBluetoothとかも便利ですが、モノをセットして聴くアナログな行為も色っぽくていいと思うのですが(/ω\)♪

そして
「コロナ明けてこの軽井沢も人の数が多くてびっくりしました」

「でも僕はこのためだけにここに来て、他に一切何もしないで帰ります」とおっしゃりながら、
「みんなはもちろん、このためだけじゃないでしょう?アウトレットとか、色んなところに行かれましたか?」

みたいに客席に尋ねられたのですが、結構大勢のほぼほぼの人が「このためだけに来た!」と反応されていたと思います。私もそうであります。いつも駐車場に車を停めたら軽井沢駅まで歩いて行って、駅そば発祥の地の駅そばを食べて腹ごしらえだけしてホールに戻り待機・というパターンです。Shoyanの大賀ホールライブが始まってから何度も来ましたが、旧軽さえ一度も行っていません(笑)。モチロン!Shoyanのステージ一極集中!だからですが、道も混むしリゾート的なお金もかかるという世知辛い実情もあるかもしれません。

どんな遊興より伊勢正三のステージの吸引力であります。

ここで昨日お隣の佐久でバックのミュージシャン3氏のライブがあったという話。
細井さんは信州蕎麦ではなく鯉を召し上がったそうで「鯉のお刺身を食べました」とおっしゃっていました。(洗いじゃなくて??)そのままさらりとSaxフルート&パーカッション春名さん、ギター岩井さんとドラムス野口さんの紹介。昨晩のライブは春名さんの縁故で佐久の会場だったそうです。

また入念にD45のチューニングをなさりながら
「たまに風の曲も入れていきます」
なんてなんてホロリと
『3号線を左に折れ』!!!

うわーーー
泣く・・・秋も極まる冬の始まりまできたー。
またまた堪らないアルペジオがなんだか優しい。撫でるような産毛のような指使いでたゆみなく弾かれるアルペジオに乗せて、歌い出しの声が最高に遠くてせつない(泣)。

高い音から低い音までなめらかに曲線を描くShoyanの声。いつにもましてとても丁寧に、情感込めて歌われていた。また「高音イイヨ」ってメモしてあります。やはり上を向いて喉が開いてる感があります。♪しまっておいたストーブ~の自然な高さ、♪さヴィしい~の発音、本当に細やかにデリケートな歌声でした。

一方、間奏などのソロフレーズは乱暴かと思うほどの弾きこみが凄く、細い弦を使う時には非常に繊細な音を出されていて、Shoyanの心と身体の技巧の高みが凝縮されていました。ドラムのインパクトも加わって本当に泣ける海辺の風でした(涙)。

歌い終わって、前髪がカールして額にかかって凄くセクシーでしたよShoyan(/ω\)。

ここで急にバックの面々がステージから去り、Shoyanが独りになる。
椅子に座ってD45を抱えて丁寧にチューニングすると、明るいコードを柔らかく刻みだす。
久しぶりの『海辺のジャパニーズ・レストラン』。

まるでお部屋でひとりおもむろにそこにあったギターを抱えて歌い始めたかのような、自然なShoyanのお姿に会場一同ホワワンとした雰囲気になっている。何気なくソフトに進む歌に、客席の引き込まれるもの弛緩するものその兼ね合いが微妙で、様子を見ながらのShoyanが途中で歌をやめちゃいそうに思えて、必死で「続けて続けて!!」と祈り続けた。

(いつもはお邪魔になるだろうとハンドクラップなどしないのに、続けて欲しくてお隣の男性とともに拍子を取ってしまった(汗)調子乱したかもですゴメンナサイ)

聴手はこういったシンプルなプレイを勘違いしてはいけないのだ。こういった何気なさにこそShoyanの音楽の動機が隠れていると思うので、これを途中でやめてしまうような展開は絶対に避けて欲しいのだ。

※なので、昔のような中途半端なリクエストコーナーや様子見のワンフレーズ切り貼り演奏などは今は無くなって安堵なのです。Shoyan、今は客席を信頼して自分のやりたいように構成してくれているのかなって思っています。

「ようこそ僕の部屋に♪」みたいな感じですごく良かったし嬉しかった。 温かいフルーツティーを1杯御馳走になった気分。こげ茶色の中に夕日の赤がポツン、みたいな風景が見えました。この歌の暖かい切なさは宝物の時間でした。ちゃんと最後まで歌ってくれて良かった。今思うに、そこではドキドキしながら聴いていたので、もう一度安堵した気持ちでALL聴き直したいくらいです(*´∀`)。

ここで、Shoyanが何か声をかけた。
なんとチェロの丸山朋文氏が登場!

「どう見ても降圧剤は飲んでいないですね(笑)」
と、先日のなごり雪50のツアーに参加されていたチェリストの丸山さんを紹介。若手の参加キタ~♪

とワクワクしたら、スタンバイした丸山氏とともにどこか沈静の空気に切り替えたShoyan。D45で聴き覚えのあるスリーフィンガーを奏でながら、ひっそりと『雨の物語』を歌い始めた。

そのシンプルな素肌の弾き語りに、間奏のチェロの流れる旋律が非常にドラマチックな絡みつき方をする。本当にデリケートなハモニクス、ピチカート、お二人の弾く指先に込められた本物の音。なのに静かで・・・静かに静かに一番熱い時を紡いでいた。

泣・・・
待っていたのですよこれを、と目を閉じて深呼吸する気持ち。刹那切なく嬉しくて、こみ上げるものが深すぎて、息が止まりそうな気持ちで聴いた。

なごり雪50のツアーで丸山氏との縁が深まって人の利、大賀ホールという地の利、そして今のShoyanご自身の充実という時の利、それらすべてがタイミング良く積み上がってのこの新しい雨の物語だったと想う。これは過去にはなかった何にも属さないまっさらな新しい雨の物語なのでは?と想った。新しい正やんてこれかー!これなんだ、、、と、目の前が開けたような気がしました。

こんなに切ない雨の物語を聴いたことがあっただろうか。もちろん今までのギター一本の(私の好きな)真っ直ぐな演奏をまた聴きたいと想っていたけれど、それ以上を持ってくる今のShoyan凄い・・って、さすがだって、本当に憧れと尊敬の気持ちでいっぱいになりました。

この時、Shoyanのお姿が一番クッキリ視えた気がしました。そのお心の底さえも・・・
歌い終わって少し下を向き、微笑んだ口元にまた新しい充実を手になされたかのようなShoyanでした。

※『THE伊勢正三』『still more』の中西俊博氏のバイオリンが入る音源たちがとても良かったから、生音ストリングス参加のステージはすごく嬉しかったです。

ここでShoyan、
「(丸山氏との)出会いはレコーディングで、、、彼の音に惚れちまったんです」
と、心鷲掴みにされた丸山氏の紹介。

(ワタシも惚れちまいましたよ〜(〃ω〃))

その『津久見中学校校歌』を、と2番の歌詞からお始めになった。
「31小節から♪〜・・で1番終わりました」なんて一音出しておちゃめなShoyan。

♪はるか宇宙からの〜、のチェロの裏メロがそのまま大きな世界を描き出してくれて、そこにShoyanの優しい筆致の声が乗る。本当に春の山桜のような暖かくて寛いブランケットのような歌ですよね。日々勤しむ生徒さんたちの、心をほぐしてくれるような素晴らしい校歌だと思います。

歌い終わりステージお二人でニコニコと、
「なんでこんな難しい転調作ったんだ(汗」
なんてかえりみられているShoyanでした。
(が、それがイイんですよね♪)

※ここで大分津久見つながりでステージスタッフのTAKE5のエンジニアさんの話題があったように思うのですが、音がモワモワして聞き取れず。

「彼(丸山氏)のお父さんと僕と同い年だそうで、なので先日の打ち上げで親子の盃を交わしました、ノンアルのオレンジジュースでネ♪」

とのことです。
これは最高の息子ちゃん!(*´∀`)
これからも”親子共演”続けて欲しいですね。

「もうすぐおじさんたち(※バックのみなさん)戻ってきますからね(笑)」
と、その前にまたお二人で『あいつ』を。

これ、信州公演史上最高の『あいつ』ではなかったでしょうか。信州のテーマ曲ともいえるこの歌、ここ軽井沢でも馴染の一曲だと思いますが、このスケールの大きさ標高の高さ、完璧さに圧倒されました。

原曲にある詩情豊かな名フレーズの裏メロが、弛みないチェロの生音で織りなされる。ものすごく贅沢で美しく、堪らないひとときでありました。そこに乗せるShoyanの歌声は、風の頃の歌が最近そうなように、綺麗な高音も良く出て万全でありました。今年は歌とは直接関係ないところで思うところもありまして、私は感動の片隅で少しさみしく、家人は隣で号泣しておりました。(それはとてもよいことなのでご容赦下さい)

時折挟むD45の高い位置のバーコードもキラキラとして、この純粋な歌を彩っていました。
歌い終わったShoyanも上を向かれて深いやりきった感に浸っておられたように思います。
客席一同も同じく重厚な”聴ききった感”に浸っておりました。心の底から新鮮に思う幸せなひとときでありました。(嬉涙)

お二人のプレイの洗練さは際立っていて、こんなにわきまえているのにこんなに印象的。この時のShoyanと丸山氏はジョビンとモレレンバウムみたいで、本当に豊かな音の共演でした。

・・・

※この二人だけのコーナーは数曲で終わってしまったのですが、私は正直、今回の丸山さんのチェロだけが寄り添ったこのステージの方が重きを感じたのです。この時間永遠に続いてと想うほどだった。新しくて安定の、1ランク先に進んだステージを魅せてくれたShoyanの意気に惚れ直しました。


〜後編につづく
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No Name 七氏
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女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!

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