Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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※と、『夜のFM』で思い出したので、2011年の還暦ビルボードライブのことを再載してみようと思う。もうこれから10年も経つのかと思うと、世の中様々なことが思いもよらぬ方向に変わってしまったり、壊れたり、生まれたりしてるなぁと、深い感慨に浸ってしまう。でも、自分は全く何も変わっていないことに苦笑したりして・・・

さて、当時のまま載せています。


■2011年11月13日 
 六本木Billboard Live TOKYO

☆伊勢正三
 60th Birthday Anniversary Live

*1st stage:開場/15:30 開演/16:30
*2nd stage:開場/18:30 開演/19:30
※2ndStage カジュアル席参加

1.バルコニーの休日
2.あの頃の僕は
3.わかれ道
4.なごり雪
5.22才の別れ
6.ほんの短い夏
7.涙憶
8.夜のFM
9.moonlight
10.月が射す夜
~アンコール
11.海風
12.お前だけが

※当時、『あの頃の僕は』と漢字表記してしまっていたが、あとになってShoyanがセルフカバーなされた際にもナゼか漢字表記だったので(?)そのままで載せておきます(^^)。

・・・

あの夜は、本来ならご家族肉親とお過ごしになるような、とても大切な一日であるだろうに・・・そんな人生の大切なその日ズバリにファンも同席させてもらって、同じ時間を共有させてもらえるんだもの、本当に出席できて嬉しかった。

Shoyanご自身の静かな感激と、祝福の渦の中での照れ笑いの華やかさ。その両方がすごく良くて、六本木という縁の場所もあってShoyanの"金星は天秤座"♪な、華やかで豊かな夜だった☆

*前述
新宿へ向かう特急の窓はすでに西日。
秋の早い入日が寂しくて、晩秋の東京の景色に浸ろうと思いきや様子が変だ。

春の震災後、初めての上京だった。車窓から見る景色が違っていた。街が暗い、如実に暗い。沿線の広告や看板の電気が消されていて、すごく暗い東京だった。それは初めて見る、とても恐ろしいもので、節電とかエコではなく、それまで作ってきてしまったモノの"本来じゃない姿"が不気味だったんだ。これではむしろ、ネオンギンギンの方が安心できるのでは?なんて想った。
(不謹慎かもしれないけど)

駅と、ビルと、通路と、店舗と、夢と現実の境目がない造りに呆れてみる。土なんて一切なくて、自然が皆無の街が面白かった。改めて"都会の機構"を体感することができて、これはここで日常を送っていたら気付かないことなんじゃないかって思った。(以前の自分がそうであったように・・・)

案内のデスクでビルボードLiveの場所を訊いて、色んなSHOPの合間を歩いて到着。「Shoyanはどうしてここで60th誕生日ライブをしようと思ったのかな?」と、少し問いかけの気持ちも感じつつの到着だった。11月だというのに暑かったなぁ都会のビルの中は・・・。

中へ入ればステージの背景のガラス越しの外に、これまた恐ろしいイルミネーションの光が渦巻いていた。クリスマスの飾りは大好きだけど・・・、コンピューターで制御されたLEDのショーは・・・無口になる。Shoyanはこういう時でも色んな問いかけを用意しておいてくれるなぁと思った。欲する気持ちと忌避は表裏一体だって・・・

美し過ぎて哀しいような都会の綺麗なイルミネーションを観ながら、1Drinkはクランベリージュースとジントニックで席に着く。真上席からステージ上はすごく良く観えて、アコベがある!とか、あんなところにギターアンプが!?とか、開演前からとてもワクワクする材料が見えて良い気分だった。・・・そうそう、開演前も、演奏中も、一番上のカジュアル席には階下のサービス卓からハーブやオイル系のいい匂いが立ち昇ってきていました。酷デスガナ(笑)

・・・

で、Liveの幕開けは・・・
去年の夏の軽井沢大賀ホールのように、佐藤準氏のふんわりしたピアノから始まった。Shoyanは初っ端から久しぶりのセミアコグレッチ?のギターを抱えて、はにかみながらいつもの片足だけ軽く曲げたシルエットで歌いだした『バルコニーの休日』。
お、まずはご家族への感謝から?♪アットホームな感じの出だしがとても好かった。

一曲目歌い終わって、
「朝から色んな人からメールとかもらって♪」
と、さすがに嬉しそうなShoyan。
60回目の誕生日を素直に受け容れる照れくささ。
そんな柔らかい笑顔の中で、
「今日こんなスペシャルな日にここに来てくれてホントにアリガトウ」
なんて、まず客席に挨拶してくれてとても嬉しかった。
こちらこそ、呼んでくれてアリガトウShoyan♪

元YAMAHAのあのギターを抱えるとじっとうつむいて、小さく小さくアルペジオを始め・・・そっと『あの頃の僕は』を歌いだす。この日もShoyanはその場に動かず、スローにそっと、そっとその場に声を置くように熱唱する。

歌い終わってこの歌のことを、
「懐かしい歌でしたが 自分の心境にピッタリな気がしたので…」
と、おっしゃっていた。

どんな心境?
許せなかったものが
許せる…と?

この歌を作った時の"あの頃"と、今歌う"あの頃"とでは、時間の距離はまったく違うだろうけど、でも、今になってあの頃のあの頃にShoyanご自身の"今のあの頃"がピッタリ重なったのかもしれない。当時、歌が汲みあげた"あの頃"の底に、今、やっと本当に辿り着いたのかもしれないなと・・・。そうなろう・と思って歩んできたわけじゃないけど、未来の心境を過去の若い自分が先に予感していることってあるんじゃないかな・・・
(コレデモカ トイウホド あの頃 連発シテミマシタ)

・・・

傍らのテーブルに置いてあるマグカップを手にとって、「まだお酒じゃありませんケド♪」とニコリ。

「ここは六本木!!!かぐや姫っぽくないんですが(笑)」

と、また照れながら『わかれ道』キター!
御供氏のE・Bassが良い。先日の軽井沢でこなれてるラインナップでいい感じ。

♪あぁ 六本木の街に降る雨が・・・

にかぶさる準氏のピアノが、ガツンと潰れた低音で歴史を語る。単なる"時の流れ"とか"懐かしい"じゃなくて、すでに歴史を刻んでいる歌・音というものを実証してくれた。胸の中で大きな岩同士がぶつかって砕け散るみたいな切なさを感じた(涙)。

そのピアノが、エンディングの煌めくShoyanのギターを誘う。でも、もっと弾いてもっと・・・と想う内に、サクっと終わってしまってイヤ~ン(´Д`*)残念

・・・

「え~・・・・・・・・・・お世話になりました(´∀`)」

と、『なごり雪』。
ワンフレーズ歌ったらニヤリ。
男声コーラスがフレッシュで良い♪この特別な日だからこそしみじみと丁寧にスタンダードに・・・という感じだった。ギターソロも激しくではなく厚みを持たせて、堂々のなごり雪だったように思う。

・・・

黒いシャツとパンツのJUN氏。黒いジャケットに赤い襟を開けたシャツのShoyan。"Adult Brothers"の息はピッタリ♪

続いてシブイWahのかかったエレピ?が聴こえてきて、色っぽいイントロの中でピンスポットを浴びたShoyanがやたらとセクシーに見えてドキドキする。

ぉぉ、何が始まるの(;゚∀゚)=3????と思いきや、『22才の別れ』だった (´∀`)ヤラレター(笑)この歌にSexyさを感じてしまったギャップが収拾つかなくなって、自分でちょっと照れた。
準氏のエレピがもやもやっと優しく締めくくる。これは軽井沢の時も同じことを感じて記していた。この時代感イイナ♪

・・・

ここまでまだ演奏曲は青春のラインナップ。
少し緊張感も残る。

Shoyanは相変わらずまだそこを動かない。歌い終わってギターを回してマイクスタンドにぶつけてガンッ☆と音を出したりして、お茶目で可愛かった。

「やっぱりコレを歌わなきゃ♪という歌を歌いました」

と、ニコニコしながら・・・
ミュージシャン仲間からのお祝いメールの「ハタチが3回で60th」の話。やっぱり「成人式さあど」だったんだね♪

お嬢さんからのカードの「60歳になっても"アヤウイパパ"ステキです」に、「コレって誉められてるのかな?」と笑うShoyan。
私もお嬢さんに激しく同意します(笑)。実際、色んな意味でアヤウイShoyanに・・・萌え(*´∀`*)

実際の20歳の頃、

「(謙遜で)何の苦労もなくこの世界に入れて、 そのあとKAZEとかやって、見た目老けていって"じいさん"と呼ばれて(笑)んで、休んで、二回目のハタチ=40歳の頃に"復活"して
もうそれから20年経つと思うと・・・早いナ」と、ちょっと振り返りモードだった。

何度も想うけど私は正味半分の20年分くらいのShoyanのことしか知らないのだよな。でも、Shoyanが歌作りに込めてきてくれたことは、ちゃんと隅々まで聴き汲もう!と想っている
それはこれからも出来ることだから・・・

・・・

沢山もらったプレゼントがほとんどお酒で、「またしばらくの間、イイ曲書けるかもしれません♪」なんて言ってくれて嬉しかった。

やはりShoyanは上気してるようで、とても丁寧だけどやや、浮ついているというか、どこか落ち着かないというか、、でもそれがいいのだケド♪(いい意味の引用なのでお許しを)

ここでその「フッカツの曲」と『ほんの短い夏』。
D28のアコギな間奏・エンディングがとっても良かった。優しくて・・・短かったけど涙出そうだった。開演前に観たステージのバックのガラス越しの過剰なイルミネーションと、暗い節電の街を想いながら聴く。なんだか、色んな意味で泣けてくる。今年は色んなことがあったなぁって。

都会の底で聴くマチの唄・・・だった。


~2に続く
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No Name 七氏
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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