Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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・・・
『涙憶』で上着を脱いで、赤いシャツに黒いパンツルックがサイコーにカッコ良い!ボトムの膝上あたりにファスナーが着いていて、さりげなくオシャレだった。

食器の音がカチャカチャと響き聴こえるほど静かでフラットな演奏の中で、御供クンのコントラバス?の弓が出てきた。手の汗をジーンズで拭く御供氏に萌える。間奏から始まって、ずっと沈殿していくBassの重低音がシブくて、恋の行方の、"不安感の安定感"、その最下層の、まさに"基"な重い部分が良く聴こえた。

そこに準氏のピアノが乗っかると音はより具体的になり、"想いの細胞分裂"だったり、"打算の死滅"みたいなものだったりして、細井さんのピアノとは違う層にあることが良くわかる
(どちらが良い悪いではない)。魚群探知機みたいな感じで聴こえてきたこの夜の『涙憶』のセッションだった。

この頃からShoyanもノッてきてギターソロも硬度が増す。演奏中に時折、グッと天を仰ぐ瞬間、Shoyanの"感性の手"は高く空(くう)へ伸びて何かを掴んで来る。肉体は弦を押さえているのだけど、天へ伸びているShoyanの感性の指先・手のひらが、上の席から良く視えた気がした。あの一瞬の集中力!そこに聴き手はヤラレてしまうワケ・・・

この『涙憶』を歌った後、
MCの中で何気に、

「僕が43歳くらいの時のかな・・・」

なんておっしゃっていて、そのコメント嬉しいでしょう(涙)と、思い、また1994年当時の日記を見返してみた。

夏の渋谷公会堂LIVE(メガロポリスの錯覚のツアー?)で、「マーチン一本のメガポリで震えが来るほど感激したっ!」とか大きな字で書いてあったのだが、

「佐藤準氏と二人だけの『少しだけの荷物』がすごく良かった!」なんて書いてあって、この頃から"佐藤準独り愛好会"だった自分。今から、あの頃のことを想うとそう遠くない気がする。まるで、ほんの前の出来事だと想えるの・・・

ということは、やはりShoyanと私の17年は、本当は"隔たり"ではないのではないか・・・と
いつも遠い背中を追いかけているようなサミシサを、これからは感じなくてもいいのじゃないかって、なんだかそんな発見をした2011年11月13日だった。


追:
「Shoyan、とても60歳に見えないぃ~!!やっぱり若くてカッコよくてステキ~」と頬を紅潮させているファンの人たちが多かったように思うけれど、私にはこの日のShoyan、スゴク歳相応に見えて「60歳ってこういうコトかぁ(憧)」って、心の底から納得のいく感動を覚えたんだ。やっと蠍座の芯にキタな?って。オトナって素敵・・・って☆

何の違和感もない60歳って本当は凄いことと想うんだ。やっぱり憧れのヒト!今度は私がそこを目指してまた17年間生きていかなきゃ・・・ネ!

・・・

弾き終って素に戻ってハニカミShoyan。グレッチを抱えて椅子に座る。また傍らのマグカップを手にとって、「(お酒)飲んじゃおうかなぁ~・・・・みたいな♪」と茶目っ気も出す。(後で思えば、第一部では乾杯はなかったのか?)

早く乾杯したいなぁ~(^^*)と思いながら、段々会場内もほぐれてきた。いい雰囲気になってきた♪
MC

「この頃あの、夏が終わってから めまい症に悩まされまして…」
と、突然に心配なことをおっしゃっていたので、この瞬間はドキっとした。ホントに血の気が引いた ←ソコマデ?
検査もして素敵な女医さんに病名を付けてもらって?ニコッと「もう、そういうお年ですネ(はぁと)」と言われ安心した。なんて・・・どうやら重篤ではないようなことを訊いて安心する。

*加齢に起因する耳石のはがれによる平衡感覚の乱れ=良性発作性頭位目眩症 だそうです。

でもこの話の締めくくりに

「マァ、ソンナカンジデース(=´ω`)」
と、トボトボっと他人事みたいにつぶやいたShoyanが可笑しくて可愛くて、病気の話題だったのに妙に和んでしまった(笑) スミマセン

・・・

と、そこから急に場面転換したようにアダルトな香りが漂い始めて、

「雰囲気に合うかな? どうぞグラスを傾けて…」と、"オトナコード"のイントロが始まる。
私が一番弱い音ではないか・・・
『夜のFM』@Bossaが始まった。

夢のように・・・たゆみなく刻まれるShoyanのOldな音。それに乗ってコメットのように煌めくピアノ。闇に金粉の舞う様な、蒔絵のような、艶っぽい演奏がたまらなかった。

オリジナルの疾走感あるバージョンも良いけど、やはりBossaバージョンは良い。若き日の、滾る夏の夜の夢が秋の夜の琥珀の想い出に変わるまで、大切に暖めてきたShoyanの歌の寝かせ方に感激する。

夜の幕をはがしてゆく準氏のピアノとコーラス。後半から随所に置かれるその色っぽいアクセントと、Shoyanのモフモフっとしたギターが絡んで、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのステップみたいに踊る。

準氏の指がタップシューズのつま先みたいに切り込むと、Shoyanのセミアコの優しい音が
ドレスの裾みたいに翻って、それは美しいペアダンスだった。(たとえが逆かもしれないが)
こんな不肖な私でも、もう何年もこのお二人のステージを観てきたけど、今宵の『夜のFM』は最高に美しく、60歳を迎える夜にふさわしい大人のステージだった。

最上階の席から見下ろすと、お二人の指と指がシンクロして動くのが良く観えて感激した。掌の中の宝石箱のように、贅沢な時の宝物だった。この会場セッティングがピッタリだった☆

・・・

"景色を見せて終わる"という手法のフェイドアウトに続いて『moonlight』。
ここでギブソンJ-50登場。
「月が射す夜」じゃないのか・・・と思いつつ、その、鑿で音を削りだすようなイントロでテンションがあがる! 音の一木彫り! なんというか、"円空仏"みたいな ?荒くとも密な、パワーのある音がするこのギター。私は大好きです。

ここでも、磨いた赤御影石のような準氏のピアノは、パーカッションよりも更に"打楽器的"で強く、この歌に詠われる"時の流れの儚さ"とは裏腹の、"時の流れの永遠"を提示してくれる。聴く者に「確かなもの」を届けてくれるアーチスト。そのあたりがShoyanの音楽との相性の良さなのだろうなって、ナマイキながらに想い、感激していた。

前奏の『夜のFM』とは反対のベクトルの、打ち合いのような駆け引きがまたヨカッタ(^^*)。血が沸騰するような演奏だった。

・・・

ここでメンバー紹介。
sax、パーカッションの春名さん。
ベースの御供クン←イメージ変わってて更に萌えw

と、油断していたら続いて私個人的今年のテーマ『月が射す夜』が始まり興奮。

やってくれて嬉しいな・と、JUNちゃん参加で聴きたかったんだ・と本当に嬉しかった。しかも、間奏のギブソンの音がホンモノだー!と至極当たり前のことに感激していた。これは何故か夏の軽井沢ひとり旅ではあまり意識しなかったことで、その時その時で発見とか感じ方って違うんだなと後で改めて思った。

ここで御供氏のE・Bassがやっと大活躍するのだけど、ベースソロが超カッコイイのにこれ一曲とはもったいない。やっぱりこの倍のステージやってくれないと!と思った。

その惜しい気持ちのまま、少ない曲数ながらも会場がイイ雰囲気になってまとまってきたところで一度Shoyanは袖に帰ってしまった。

え~・・・もう?
拍手で再登場を待ちながら・・・


~Happy Birthdayの乾杯&アンコール

そうこうしているうちにShoyanが戻ってくると、暖かい拍手と歓声の中にどよめきが起きた。こうせつおいちゃんとイルカさんと大野さん裕美さんの4人が一緒に登場。

ここで会場のスタッフたちがLansonのマグナムボトルとグラスを用意。とっても上手に栓が抜かれて乾杯タイムになった♪

わ~、私たちにも注いで~~
シャンパン飲みたいぃ~~~
と、身を乗り出しつつ、準氏のピアノでHappy Birthday to Shoyan!を会場一同で斉唱♪♪♪ステージ上も客席も歌いながらみんな良い顔してた☆

嬉しかったなぁ。
やっとこの日が来たのだなぁ。
こんな素敵な場面に同席できて本当に嬉しかった。Shoyan、心からオメデトウ&尊敬の気持ちでいっぱいです。

以下、おいちゃん語録

(脇のシャンパンを指さして)
「あれは・・・"森伊蔵"でいいの???」(一同爆)

「22才の別れのテンポがいつもより速かったのは、早く終わらせてお酒を飲みたかったからだな?(笑)」

「Shoyanはワインに関してはウルサクて、レストランで僕が飲もうとするワインが合わないとかってその店のソムリエとケンカするんだよ(笑)」

「3月4日のLIVEは・・・タイトル"めまいの頃"!(笑)」

「僕がShoyanを音楽の世界に引っ張り込んでしまったのだけど、その時にShoyanがご両親に宛てて自分で書いた手紙がすごく感動的で・・・まぁ、内容は全部忘れましたけど(笑)」

「Shoyanを支えてきた家族が一番スゴイ!トモちゃん(知子夫人)がスゴイ、リハーサルなんかでも、これがうるさい女房でね(爆)」←モチロン冗談

※すかさずShoyanが「(彼女は)耳がイイから♪」とフォローされて、舞台袖に控えてらっしゃるご夫人に賞賛と感謝のグラスを掲げてニコリ♪・・・だったそうだ。(私、そのシーンをメモに夢中で見逃した(笑))

「今朝、大分の自宅で庭仕事をしていたら、珍しい蝶々のアサギマダラが飛んできて、『コウセツ オハヨウ! キョウハ ショウヤンノ カンレキダネ!』って言うんですよ(笑)」

などなど、
もう、この日のおいちゃんのコメントは最高に面白かった。しかも、バックのイルミネーションを振り返って呆れながら「何を考えているやら( ̄_ ̄)」と、冷静に批判的だったのが良かった。 ナカナカ イエナイコトデス

イルカさんは、Shoyanがこの誕生日の前の晩に、大分のご両親に電話して「産んでくれて有り難う」と言った話を聞いて、

「ウチの息子に聞かせたい・・息子が60になったら言ってくれるかしら」
などとおっしゃっていた。 

またイルカさんは
「さっき歌ってるShoyanの声を聴いたら、久しぶりに胸のトキメキ感じちゃった(はぁと)恋したいって感じヨ♪」

なんて、とても乙女な気持ちを代弁してくれて、客席(聴き手)にも気を回してくれているようなフォローが嬉しかった。さすがイルカさんだ!って思った。

・・・

和気藹々で盛り上がっているうちに
「そろそろアンコールだよね?」と
イルカさんが振るとShoyanは
「今、何やってたんだっけ??」
と、マジボケしてて一同(笑)

みんなの話が面白すぎてライブということを忘れ?完全にトークショーになっていたのでした(笑)。

ここでみなさん袖にお帰りになる。

・・・

シャンパンで乾杯してご満悦のShoyan?

「よし、飲んだぞー!( ̄ー ̄)v」
と、気合の入るアンコール!

「海風いこうか・・・」
と、Shoyanの生涯の基の歌『海風』!
粘りのあるT'sTの音が会場内の空気をひとつに束ねて、みんなの想いを寄せ合う演奏が始まると丁度後ろのイルミネーションも青や緑の優しい色から真っ赤に変わり、炎のような演出になったのがタイムリーで面白かった。(連携してたのかな?)

バックの全面ガラスに映るShoyanの演奏後姿は、普通は観られないものなので感激する。しかも角度によって3つの影分身になって映り、揺れるのがとても幻想的で良かった。紅いシャツが補色の緑色の照明に光って、玉虫色のように見えて綺麗だった。 
良い『海風』だった・・・

・・・

「この日(還暦)がスペシャルだということがよくわかりました」
「ナカナカ良いものです♪」
「月並みですが、また生まれ変われるかな・・・」
と、マイクを手に持って『お前だけが』。

この歌の時、たぶん・・・
多分にShoyanご自身こみ上げるものがあったと想う。
途中で少し声が詰まったような気がして、聴いているこちらがブワッと涙こぼれそうになって慌てた。その分、間奏のギターで言葉にはならない想いを十二分に詠ってくれた。こんなに涙なShoyanに、初めて逢う気がする。産まれる時も泣き顔だけど、生まれ変わる時もチョットだけ涙?

自分も感極まって泣きそうになったので、周りをキョロキョロしてごまかしてみる。あたりを見渡せば・・・カジュアル席にも結構見知った顔が沢山いる。皆、私よりもずっと前からの
真面目で奥ゆかしいファンの方たちばかり・・・。男性も女性も、みんなとっても優しいまなざしで、そのステージのShoyanを遠くから強く見つめていた。それは一様に"母のまなざし"だった。

ウットリとかキャーキャーを超えて、舞台を真っ直ぐ見守っている。静かだけど、とても誠実な想いを抱いて、今までのShoyanを支えてきた人たちだ。Shoyanは、そういう愛され方をするアーチストなのだ。

それがとても良くて、そんなファンの人たちに囲まれて、お祝いの中心ではにかんでいるShoyanがまた素敵だった。この時、心底「今日ここに来てヨカッタ」と想った(涙)。


~あとがき

Shoyanがすべて歌い終わっても拍手は鳴り止まなかった。それはいつものことだけど、この日の拍手の濃さと長さはやはりスペシャルで、今回の拍手ほど長い"要求"は今まで体験したことがない。

ほとんどの人が席を立たずにずっと手を叩き続けていた。実際は5~6分くらい?だったと思うけど、15分にも20分にも感じられた。すごく長い間、鳴り止まなかった。でも結局、2度ほどの場内アナウンスをされて、総員拍手は強制終了させられてしまった。

Shoyanは出てきてはくれなかった。時間も相当押しているようだし、キリがないからそれはしょうがないかなって思ったけど、正直、ほんの数秒の一投げキッスだけでも出てきてくれたらヨカッタのに・・・なんて欲張りなファン(笑) チョットサミシカッタヨ Shoyan
みんなとても残念そうだった。

でも、もしかしたら楽屋のShoyanには、このロングコール、知らされてなかったのかもしれない!そう思って 次回に期待♪

・・・

今回、時間も短く曲数も半分で、しかもキャパ的に来たくても来れなかったファンも沢山だったけど、でも、やはりShoyanのお誕生日はとても佳い一日で、その日にまで"歌ってる"Shoyanは最高に光ってた。

歳を重ねれば好きなことだけしたい、楽しいことだけ選ってわがまましたい、と思うのが普通ではないかと思うのだけど、そんな妥協が一切なくて、キレキレの還暦という新たな境地を体現してくれたShoyanはサイコーにカッコ良くて、やっぱり永遠の憧れの人だった。

思えば去年のセルフカバーアルバムから続いて、一年かけてのスペシャルだった。きっと、Shoyanご自身の中に、色んな刺激や材料が投げ込まれた年になったのでは?と想う。

還暦の還は還元の還♪
このお祝いムードが落ち着いてひと段落した頃に、新しいShoyanの中から醸し出されて来るものをひっそり待っていたいと想う。お祝いの夢の一夜は、ずっと胸の中で大切にしまって・・・☆
いつまでも私の導であるShoyanへ
最大限の愛を込めて!!
アニバーサリーの想い出をここにHoldしておきます。

※次は還暦の私と七七の喜寿のShoyan!
 イイトシマワリ♪

やっぱり、今と変わらず愛し合って?いると想う(^^*)
いや、キット今以上に・・・☆


2011年11月30日
 
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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