Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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ここのところの急な猛暑で激しく体力を消耗して、仕事中もずっと頭がグルグルしている。でも一番暑い時に聴きたい歌は『夕凪』。この歌もレコードがずっと手に入らなかったので知ったのは随分後だけど、とっても好きな歌だ。毎年、夏のある時期に必ず聴く。
(数奇が高じてカクテルまで作ってしまった)

アルバムを手に入れられるまで歌詞だけはギター譜で読んで知っていたけど、どんな歌だろうって思っていた。普通に一編の詩のように諳んじていた。

タイトルが"夕凪"で、KAZEラストアルバムの本当のラストの一曲。Shoyanは「KAZEは解散していない」とおっしゃっていたけど、どう考えても"停止"はしたんだ。そして一抹の砂塵を残して去った・・・(見えなくなった)。

・・・

何故か漠然と悲しい歌かと思っていた。でも、実際はとっても甘い歌だった。ベッドルームの天蓋が幕を下ろすように暮れる夕日の杏色。隔絶のような宵闇のブルーブラック。ギリギリしたギターの、そのスライドの渦の中にその頃のShoyanの姿が吸い込まれて消え隠れゆくようで、置いていかれる側は切ない。

その先の世界が甘そうなのが非常に切ない。一見"たおやめぶり"なこの歌、だけど、その実は別れ際まであどけなく惚気る"罪作りなオトコ"みたいな歌・・・?

「KAZEラストという意味でショックだったけどこの歌は好き」という人は結構多い。「寂しいんだけど、悔しいんだけど好き」という複雑な想い入れがあるらしい。当時を知らない私はこの麻薬のようなスライドギターの撫で心地が好きで、"たゆとう感"に浸りまくっていた。幾重にも重なるヴェールの中を彷徨うような、ちょっと絶望的な導きが好きだ。追うものが絶対に辿り着けない夢の国へ、一足先に旅立ってしまったアナタの音だ。
地上人の心を忘れて月世界に還る、天の羽衣を纏ったKAGUYAHIMEを見送る心地かな。
(KAZEなのに(笑))
自分がこの時、リアルタイムでファンだったらどう思っただろう。
やっぱり"素敵な曲だなぁ"って憧れて、あとで少しだけ寂しく思ったかもしれない。
(イマモチョット ソンナキモチ・・・)

・・・

この歌の、ほんの五分の間は暑さも忘れる。"凪"を楽しむためにクーラーも消して部屋の灯かりも消して東のベランダで月の出るのを待った夕刻を想い出す。究極の節電ソング♪

あまりに暑いとむしろ無抵抗になり、なすすべもなく無風に理由をつけたがったりして・・・。風が止まることに美しさを見出す日本人の感性はある意味、マゾヒスティックなニュアンスもあるのでは?なんて想う。

今年はまた特にこの歌が愛おしい。
夏の終わりの美しい歌。
数年前はもうステージでは聴けないのかな・・・と思っていたけど、近年軽井沢のライブなどでやってくれて本当に嬉しかった。本来の甘さを味わいなおすかのように、思い入れたっぷりに演奏してくれたステージは、当時を知らない私にも同じ官能をわけてくれました。寂しさは去っていきました。がしかし・・・

・・・

凪の前後では風向きがまったく変わる。
それをどんな風に感じるのかは聴き手の自由で、どちらに頬を向けていれば心地良いか?それは各々で決めればよいこと。再び吹き始める風がほんの微風でも、すぐにわかるほど今の私の頬は熱い。

懐かしい日のあの軒先で、いつまでもその風を待っている。今年だって、あの日と同じ月・・・だから、直近のまるで嵐のような極端なリバイバル風の外でも、私は自分の凪の中で待っているのだ。

今のShoyanはまたあの頃と逆の扉の向こうへ戻っていった。
それはあの頃したように、ゼロから100への篩かけなのかもしれなくて、私はふるい落とされたのかもしれないけれど・・・それでも、酷な暑さを楽しむような気持ちで待っている。
Shoyanが目の前から消えるのには慣れているからね(笑)!

追:

夕涼み中に本当にコガネムシが飛び込んできたら、大抵の女性はその羽音に拒否反応で大騒ぎするんじゃないかな(´∀`)。

でも、この色白のキミの笑顔は冷静で余裕・・・お人形さんみたいで、だからなんとなくこの歌はお伽話の一場面みたいに思えるのかもしれない。
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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