Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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〜後編

ここで「お約束ごと♪」と、

「ちょっと一人でやってみます。フォークシンガーのスタイル♪」

とShoyanお一人で弾き語りスタイルのステージが始まった。

ギターのヘッドに付けるチューナーをいじりながら

「どうやるんだっけ(汗)最近のデジタルはね・・・」と、

ちょっと戸惑うShoyan。

今日はLLカスタムの出番がなく、ずっとほとんどD45が活躍していたのでチューニングもその度にShoyanご自身がなさっている場面が多かったです。

そして歯笛を少し鳴らすと・・・

「今一瞬、高田渡がよぎりました」と、

♪アイスクリームアイスクリームあたしの恋人よ〜と歌い出すShoyan。

♪あんまりながくほっておくとお行儀がわるくなる・・・まで歌っていたような気がします。

「ナゼよぎったのかわかりませんが(苦笑)」

と、面白いテンションのまま、なんと〜
『海辺のジャパニーズ・レストラン』!

軽井沢の一夜限りと思っていたので激しく嬉しく、そのメチャ優しい歌いだしが会場を大きな安らぎで包んでくれました。

♪つっきっかっげ〜と と、歌声はソッと置くようにソフトなのに、手元はD45のハイコードをカッチリ押さえてベース音も軽やかにどんどん音が移動していきます。そのShoyanの自然なテクニック・妙技がもの凄くて、軽井沢では(初めてで)ドキドキしながらだったのが今回はとっぷり堪能させていただきました。ホントにそのベース音〜コードの移行から指運びフレット押さえの確かさ、めくるめくようなShoyanの魔手でありました。魔です、魅入られてしまうってこういうことです。

これだよ、これだよ、
これを聴きたかったんだよぉぉぉ
(T_T)(T_T)(T_T)

と、Shoyanの”魔性Play”にうろたえて書いてあります。

歌い終わって充実の表情のShoyan。

「これは〜何年ぐらい前かな・・・40年前かな? やっぱり海の歌になっちゃいますね♪」

と、カポを4フレットにつけ直し、また入念なチューニング。

「かぐや姫の曲で、『湘南 夏』っていう曲を・・・」

あぁ、これまた一人で演ってくれたらサイコーの最上な曲じゃないですか、と号泣マークが沢山メモに書いてあります。

上からの陽光のようなあたたかいライトがピンスポットで、弾き語るShoyanをひとり浮かび上がらせている。弾きながら前後にノっているShoyanはこの曲独特の難しいコードもフレーズも難なく弾きこなして、間奏のスライドも美しく完璧で、その声は丁寧の極みで優しく触れてくる。

ギターうまいなぁ(涙)・・・と至極当たり前のことですが、感嘆百倍の気持ちで圧倒されていました。極論を申しますと、、、正やん一人がいればいいのだ・と禁断の想いがよぎりました。

「それでは、チェロの丸山くんと二人で・・・では、雨の物語を・・・」

と、新たにまたチューニングし直して『雨の物語』なのですが、、、弾き始めにまたさり気なくギターでオシャレな切ないコードを一節差し込んでくるので、グッと引き締まるステージのコントラスト。静かな空気の中、大きなスピーカーの真ん前の私には、歌い始めにShoyanの唇の音が聴こえて激しく心揺さぶられました。

軽井沢の時は少し遠くて、、曇りガラス越しな距離でしたが、今回はお二人共の音がクッキリ煌めきつつ、劇的に聴手に届いてきました。また眩しいShoyanのD45のトップ板、2番から寄り添ってくる丸山氏のチェロの濃厚さ、そのたゆみなさを愛おしそうに眺めてずっと丸山氏の方を向いて頬を緩めるShoyanの横顔後ろ顔。終始落ち着いて、出来上がった感のあるお二人のPlay最高でした。ある意味ラブシーンのような、最高に美しいハーモニクスとともに蕩けるような雨の物語でした。

歌い終わって「イイネ☆」とご自身手応えの言。

「何だかボクたち相性イイかもしれない(*^^*) では好評につき♪・・・」と『あいつ』。

むー、凄いのだ。大賀ホールとエコルマホール、タイプは違う会場だと思うのですが、Shoyanのギターはやはり凄いのです。チェロが入らないギター一人だけの時の無限さも凄いのです。
(Shoyanのような大ベテラン様を前に敢えて凄い凄いと連発するのもなんだか恐縮なのですが 汗)、やはりこのコーナーShoyanの音も裸の凄み、丸山氏の生音の豊穣さ自在に泳ぐ音、それでキュッと締まって最高充実のステージでした。

※このコーナー、徐々に一曲づつ増えていって、気がついたらお二人だけのツアーになってたりして(*´∀`)ナンテ妄想が広がりました。

※※家人はこのコーナーで『春の流星』や『渋谷川』などもやればいいのにねと言っていました。

息をついて再びの

「イイネ、旧い歌だけど新鮮に聴こえる。音楽は歳をとらないのかな?」

「魂は歳をとらない・を自分で座右の銘にしているんですが、自分がその時に戻るのかな??」

「戻った人〜!?」

と、Shoyanが客席に尋ねると沢山の人が挙手していました。(残念ながら私はこの歌では戻れませんでした(笑))

Shoyanは満面の笑み。
非常なる手応えをお感じのようでした☆

っとここで
♪若かったあの頃〜 と『神田川』を一節。
それに合わせてアドリブの丸山氏。

「♪ミ〜レ〜ド〜・・・ファの#、シ〜ミ〜・・・」と、Shoyanのリードについていく丸山氏に感嘆しきりのShoyan。
「スゴイね!ホントにアドリブですから!」
と褒めると
「名曲ですから♪」
と、謙虚な丸山氏。

ここでワンコーラス完全版を熱唱のShoyanなのですが、この神田川がモノスゴ切なくて凄く良かったのであります。丸山氏の流れるようなチェロの音はバイオリンよりも幅が広いので、冷えた肩を包んでくれるショールのように、Shoyanの透明な声に寄り添っていました。この時のShoyan、すごく純粋な真っ直ぐな歌声でした。

最後は歯笛で締めて♪
「今度こうせつに丸山くんを紹介しようかな・・・あ、でもイヤだ獲られたら(^_-)」
なんて、やはり独占欲の強いさそり座発言をされていました(笑)。

「こーゆー性格なので、軽井沢からまたわざわざ違う曲を無茶振りで違う曲をやろうと・・・ほとんどぶっつけ本番ですが・・・」

と、『涙憶』を!

「これもよく出来たと思うんだけど・・・もうこれも1993年かな」

と、「イイに決まってる♪」と久し振りの『涙憶』なのですが、ほんと、これは凄く期待してしまいました。そして本当にとても良かったです。ドンピシャでした。大本来の涙憶でした!

途中の♪何時間〜からそっと入ってきて歌のジャマをしない謙虚さ、Shoyanがアルペジオにインパクトを込めてどんどん弾き込んできても、冷静さで袖に控えている丸山氏の音。♪愛は時に〜に被せるピチカートも姿勢良く、でも♪なぜ君と出逢うそのわけを〜からチェロが高く舞い上がるのです!大きく宙を掴んで揺らめく袖のように踊り始めたチェロは美しかった・・・。クライマックスにかけては一人で弾いているとは思えないほどのチェロの大軍勢が押し寄せて、Shoyanがフト我に返るような、お互いに心持っていかれるような珠玉のお二人の競演でした。安定の高音のチェロの音に、涙憶本来の清らかさもどかしさを改めて感じました。このチョイス素晴らしかったです。

バックのメンバーが出てくるのと入れ替わりにShoyanは袖に。メンバー各ソロパートが繋ぐとお着替えの終わったShoyanが再登場しました。

※ここでも丸山さんのソロパートは奥ゆかしきで大好感でした。

・・・

再登場Shoyanはブルーグレー地にモノグラム入りまくりのGUCCIの長袖おシャツ!グッチグッチしまくりのコスチュームなのですが、これがまたカッコイイので困る(笑)。
凄く素敵でしたよ(*´∀`*)。

※前半は白黒チェックのジャケット・シャツのようなトップスに白いVネックインナーで、トップスだけ着替えてきた感じです。

ここでスタッフが2カポをつけたT`sTを持ってきたのだけど、Shoyanはさっきまで弾いていたD45を再び肩に掛けてご自分でカポを付け替えて『ほんの短い夏』!

野口さんのスティックでカンカン♪なカウントに丸山さんの優しいチェロ、Shoyanのザクザクっとした刻みと丁寧なアルペジオが良くて、柔らかで秋風の沁みるほんの短い夏でした。

♪最後の地下鉄が〜と、”僕の時計”より少し前にさりげに左上の袖をずらしてソッと腕時計を確認。そんなほんのりした仕草に余計にキュンとしました。そういうのもいいですネ♪

ただ、ラストのアコギソロパートが無かった。そこだけ少し寂しいかったかな?(ま、イイか、多くは望むまい(*´ω`*)☆)

1カポにして改めてチューニング&チューニング。そのままの流れで『22才の別れ』。

今日はLLカスタムの出番がないのでD45のパリパリした音でした。今日は終始D45がShoyanの指に吸い付いているかのようで、終わり際のソロパートもハードで明確な印象でした。ドラムのリズム共にバックも良く纏まって岩井さんの12弦も艷やかに、落ち着きの22才の別れだったように思います。

Shoyanの髪の毛がいよいよポヤッと逆だってきた。調子いい時のシルエット!

続けて『月が射す夜』に。
凄くノッてるShoyan、波動高め!腕の時計もキラキラ揺れて月光の海面みたいに非常に綺麗です。横で弾かずに控えている丸山さんがノリノリでステージを楽しまれている感じも見えました。間奏のShoyanのギターもまたまたハードにバキバキで、足踏みしながらの強い声も本当に充実していました。マジStrong!最後の最後まで鬼ストロークで極めるShoyan、締めはギターを高く掲げてフィニッシュでした。息も荒げての最高の魂燃焼ステージでした(涙)。

「今日は久しぶりに狛江に来て、楽しい時間を過ごすことが出来ました 。どうもアリガトウ。それもこれもこうやって懐かしい歌と・・・歩むことが出来て自分も幸せです」

と、ご自身もとても深い感動の中におられるご様子だった。

そして、

「Mac(マッキントッシュ)のコンピューターにタイムマシーンていうソフトがあって、作業を過去に遡って戻せるというシステムがあるんだけど、人と話していて自分にもタイムマシーンがあったらいつに戻りたい?って話になったんだけど、、、ボクは今が一番幸せです☆」

「では、最後の歌を・・・」

と、『君と歩いた青春』。

・・・Shoyanは少し前、2021年12月の小平のコンサートでやはり『君と歩いた青春』を歌われる前に「自分の幸せ」に言及されていた。それが今実感としてあるということなのだろうか、「今が一番」だなんて、そのShoyanの”今”を共に体験できている私達も一番幸せだと心の底から想う。

私は自分の幸せのことは考えるのを放棄したので、自分の好きな人が今幸せだと仰っているのを伺うことが出来て嬉しかった。私の幸せもここにあった!と。

この日の『君と歩いた青春』はその前の週のイベントの余韻もあったかと思うけれど、軽井沢のときとちょっと違う、”今ここで目の前のみんなに”という、その場に根ざしている伊勢正三・だったと思う。時にニコニコして歌うShoyan、今日はソコで自然に一緒にいられた。非常なる一体感でした。

大熱唱で髪の毛更にポヤポヤっと逆立って、胸元のネックレスもツヤっとして、光り輝く白熱のShoyanでありました。会場一同熱い涙が充満していました。


〜アンコール

すぐに出て来て早速のエレキを下げると「どーもアリガトウ!」と、大きく息を吸って万場の『ささやかなこの人生』。

※今回何度かステージで正面に手刀を掲げるジェスチャーをされていたのですが、なんだっけあのポーズ(笑)!?

ここで例によって会場総立ちなので、私も立たせていただきました。ステージが低くて、立ち上がるとステージ上が良く見えました。Shoyan立ち位置に敷いてある綺麗なラグも良く見えたし、バミってあるテープやめくる譜面のチラ見えなど、貴重な最前列を満喫できました。(最前列ってこの生涯で4回くらいしかない(笑)しかもほぼ端っこ・今日も壁際(汗))

と、脱線しましたが、そんな理由でここからメモはカバンに置き、手拍子しまくりノリノリタイムに没頭させていただきました。

続いて『海風』『あの頃の僕は』、『なごり雪』で終演だったと思います。

『海風』『なごり雪』も軽井沢のテンションのままどんどん分身が増えていっている感じです。非常に完成されたステージでした。大満足です。

でも、ここで『あの頃の僕は』を聴くことになって私は正直、壊れそうなほど胸を締め付けられました。この会場に来る前にずっと想っていた懐かしい気持ちをえぐられたのかもしれません。住宅地が近い小田急の街、美味しいお店がたくさん入った駅のビル。太くなった街路樹。バスや自転車の行き交う駅前広場。

30年40年はすぐです。いつになればずっと前の出来事だと想えるのでしょう・・・

バイオリンの中西俊博氏参加のオーチャードホールの音源が凄く良くて、その場にいられなかった自分はとても寂しい思いをしていたのですが、今日のこの日にこの場所で丸山氏の暖かいチェロが加わったステージを聴くことが出来て本当に嬉しかったです。少し追いつけたような気持ちになれました。

軽井沢の時は『君はベージュ』でした。どちらも歌い出しは♪あの頃・・・です。今が一番幸せなShoyanと、あの頃のさみしい自分と、時の流れの妙みたいなことを深く感じました。とてもいい体験をさせてもらったと想っています。この日の『あの頃の僕は』は偏りのない、今とあの頃の一番くすぐったい重心支点で佇んでいる切ない歌でありました。こんなにも聴く人に何かを想わせる歌、これもまた伊勢正三の極みだなって感動した次第です。その優しい声はきっと永遠に変わりません(涙)。

今現在のShoyanがこんなに充実していて、こんなに素敵で、活きている歌を歌い続けてくれていることに本当に感謝します。私も前を向かなくちゃ・・・です。

『あの頃』の積み重ねの先の、『今』が一番カッコイイ!!先の軽井沢から始まった伊勢正三の新しい旅は更に続くのだ!と思えるワンステージでした。


色んな試みをこれからも魅せて下さいShoyan!
聴手も心全開で待っています。
真にしあわせな”LoveSong Relation”
これからもずっと、です☆

以上、魂燃焼し尽くした七氏の本音長文でありました。いつにもまして個人的なことも沢山書いてしまいましたこともお許しください。


おしまい

※間違い不適切表現などありましたらご指摘下さい。迅速対処いたします(_ _)。
☆脱線の追伸

『青い夏』を歌われた時に想ったのですが、本当ならここらでひとつ、伊勢正三の詩集も出してくれたらイイのになと思っています。曲はサブスクで自分で選んで聴けるようになってきています。でも、手元に置いて漢字や言い回しや行間を読みながらメロディーと声を聴くと言う行為も大事だと思うのです。

聴く歌こそ完成形なのかもしれませんが、丁寧な編集とセンスの効いたデザイン装丁で、Shoyanの言葉を手にとって胸に抱けたら好いのになと密かに想っています(涙)。

☆追追伸

今回LLカスタムの出番はなく、D45が過労死しそうなほど(^^;)連続使用されていた。もしかしてShoyanはこのギターを生涯かけて擦り切れるほど弾き尽くして弾き倒して完全消費しようとなさっているのかな、なんて想ったりもした。そういうのもカッコイイと思う。愛するものを壊れるくらい離さない、そんな感じなのかも・と、チラリと想ったステージでした。
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プロフィール

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No Name 七氏
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職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!

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