Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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一見、超叙情。

70年代フォークの"和テイスト"ムーブメントの中で、出てくる単語は意識して?王道のジャパニーズアイテム。その頃、急速に失われて行こうとしてた日本の民俗を見直して歌に留めようとした動きがこの頃あったのかな。
(ナカッタカナ(^^ゝ)

『フォークソング』という括りを如実に感じる歌だ。
清純の原風景のスライド写真・・・
前後のストーリーは具体的ではなくて、「誰と誰がいつ何をしてどうしたのか?」ということは主軸じゃないように思われる。言葉と景色の美しさと、過ぎた日の甘苦さを"通り雨"に託して堪能する歌と思う。

ドラマチックなメロディーの素直さに何度聴いても飽きない系の超スタンダードナンバーだ。ただし、そこに一抹の色気(オトコの)が隠れているのがShoyanらしくてイイんだ♪

~♪赤い鼻緒切らして 上目づかいに笑った
  かわいそうなくらいの 小さな胸元

これってば、シチュエーションを具体的に絵にすると・・・

☆女の子の下駄の鼻緒が切れた
→しゃがんで現状確認
→「困ったナ」
→しゃがんだまま彼に上目づかい(甘えた笑顔)
☆彼は立ったまま上から何気なく見下ろす
→下駄の足元を見ようとするも
→先に浴衣の胸の袷に隙間が・・・目に入るワケ
→瞬間的に分析・・・モチロン、即素肌なワケで・・・

着物の場合、豊かで大きな胸より小さな薄い胸の方が隙間が出来やすい。
そこに目がいくShoyanの創作触覚!
タマラナイワケデ・・・
しかも、普通に聴いていると意識せずに背景に溶け込んでしまっているのがニクイ♪
たぶん、そのつま先はマニキュア(ペデキュア)もせず、その長い髪も茶髪ではなく、キュッとまとめたりして、うなじが湿っていて後れ毛が素直に肌に乗っている・・・と、

"純"や"うぶ"が幻じゃなかったあの頃、夢のような"リアル"があったんだ。「昭和は遠くなりにけり」かな・・・と平成最後の夏に想う。
・・・

個人見解だけど、地方都市である我が町は今でも夏には町ごとのお祭りがある。

テキヤさんの怪しい屋台
地元歌手の歌謡ショー
夜神楽
石畳
苔むした路地
夜温が下がる夕立の雨・・・
真っ暗な宵闇に電球の灯かり

そんな祭りの風景がまだ在る。
昭和40~50年代のままのブロック塀の町。
Shoyanが今、KAZEの頃の歌を歌うとき、その大都市の街のホールで、地方都市や町のホールで、いつもどんなことをイメージしながら歌うの?と想う。

場所によって違うの?
それともShoyanの胸の中の時間はいつも同じなの?って・・・

~♪思い出すなら 忘れよう

そういうことなの?って。

遅過ぎたKAZEひとり旅。そして更に遅すぎる今年の風が聴こえるツアー。だけど、何度演奏してもそれは始まったばかりの旅。時が流れ過ぎて、今までの何十年ものことはなかったことになっているのかな。

なんだか最近の私、"時の流れ"に拘らなくてもイインじゃないかって想い始めている。「流れる」ってことは「流れない」ことでもあるんだよネ。今のShoyanは私の知らないShoyanだ。

あの熱い時代だけが伊勢正三なのかなって、中州に一人取り残されたような心持ちで一連の風リバイバルイベントを眺めている。

・・・

しかし、歌に戻れば、指を切断して誓うほどの約束なんて本当は存在するのかな?柔らかな皮膚と皮膚の僅かな面積の触れ合いが切ない"指切り"。縁を結ぶには儚すぎて頼りないもの・・・その行為こそ"通り雨"。

 つかの間の雨
 夕立ちの短い雨は忘れかけてた夏の香り
 通り雨過ぎたあとに残る香りは夏この頃
 夏・通り雨・短冊を濡らして
 夏雨あと 割れた西瓜 汗の匂い
 君の涙の夕立も晴れて・・・

ぱっと思いついただけでも彩り豊かなその匂い立つ短い雨の景色。

"雨の刹那さ"は時代が移っても変わらないと思う。雪よりも圧倒的に強い場面転換をするくせに、時間的に儚い"雨"のイニシアチブ・・・
『通り雨』は幼い頃大切にしていた絵本のような歌。
純粋無垢な弱き者だった頃の自分で聴いている。
約束の場所に現れない人を待ち続けているような、そんな気持ちで聴いている。
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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