Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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この歌を最初に聴いたのは自分が中学3年の時であったか、当時お年玉以外はほとんどお小遣いのない中学生だったので、レンタルレコードで『windlessblue』と『時は流れて…』を借りたのがきっかけであった。

ちなみに『海風』は自分で買えたのだけど、ソロアルバムを優先的に買っていたので『風ファースト』と『Moonynight』『古暦』を聴けるのはずいぶん後になってしまうのであった。80年代半ば、当時レコード店からLPも消え始め、そもそも風やかぐや姫、伊勢正三という売り場自体が縮小されて消えつつあったのだ(悲)。

で、この歌にまつわる思い出がある。
高校生になり、少し大人になって?先生方ともずいぶん親しく話が出来るようになってくると、国語や美術の先生方から結構可愛がられるようになり、「伊勢正三が好きだなんて渋いじゃないか七氏」と70年代の音楽の話などするようになりました。

そんな中、風やかぐや姫を知っている若手の国語教諭のS先生から「俺も改めて聴いてみたいな、何かおすすめ曲をテープに録音してくれないか」と頼まれました。Shoyanの歌の話題が通じる他人がいることで嬉しくなり、私は手持ちの音源を集約して46分テープ一本に風・かぐや姫の中で自分の好きな伊勢正三曲(勝負曲)を集めたのであります。

※当時、ダビングとか録音に関して個人で楽しむ範疇だったということで、多々ある録音エピソードお許しください<(_ _)>


そのS先生は「伊勢正三って天才なんだ、特に『冬京』という曲が凄い。一番の名曲だと思う。」と言っていたので「話の分かる先生だな・・・」と思っていたのです。

その『冬京』ももちろん入れて、編集した七氏BESTカセットテープを先生に渡したところ、数日して「七氏、ありがとな、久しぶりに色んな曲聴いてやっぱり良かったわ」と、作った甲斐のあるお言葉をいただけたのですが、

「でもあれ、なんだあの曲、『何かいいことありそうな明日』って、なんであんな曲入れたんだ?? あれはいただけないなぁ・・・」

なんて言われたんです。


Σ(・ω・ノ)ノ!



「えっ、そ、そうですか。。スミマセン、汗汗」

慄く私。

S先生は、

「詩的じゃない・平易だか安易だか、含みもないつまらない曲だ」的なことをおっしゃりまして、ワタクシのShoyan愛をわかってもらえなかったのです。

今こんなことを言葉にして打つのも憚られるようなそのS先生の言葉ですが、私は別にショックではなく、

「国語の先生っつったってもこのShoyanの風のような軽やかな日常視点の必然性を理解してないんだな・・・フフフ」

と、人の感性の多面性を学んだ事件でありました。

そのBESTテープに私がこの『何かいいことありそうな明日』を選んだのは、きっと、もうその頃から独自路線で流浪の根無し草の道をゆきたい自分を、明るく導いてくれる曲だと思って親近感を持っていたからだと思います。

♪君と暮らす毎日も平和過ぎるほど

それが本当はどんなに脆くて不確実なものであるのか、Shoyanの他の曲をちゃんと聴いていればわかることであって、それゆえにこの平易な日常を愛おしむ気持ちも湧くのだと思います。日常を日常だとしか思っていない感性では、歌の裏表まで及べずにもったいないなぁと思いました。

安定したキャリアでエリートであるS先生には、この歌の深い軽みがわからんかったのだろうと、今になっても思います。(なんてエラソな私(笑))

・・・

で、この歌、自分の年齢行けば行くほどもっと好きになりました。

中年を過ぎ、老年に足を突っ込もうとする今になれば、加速的に過ぎていく毎日は絶望的でさえあって、その抗えない刹那の怒涛に対して焦ったり悲しんだり嘆くばかりですし、暗澹たる気持ちになることも増えるでしょう。

でも本当は若い頃と時間の量は同じなのです。
毎日が過ぎて人生が残り少なくなっていくと嘆くよりも、面白がって過ごして、本当に終わりを迎えたらまた次の人生の”新たな毎日”に飛び移ればいいんじゃん、と軽く考えられるこの歌なのです。

♪明日は明日の風に吹かれて・・・
  &
 風の行方 誰も知らない・・・

でいいのだと。
何かいいことありそうな来世・なのです(*´▽`*)♪

・・・時が経って、
この歌、”しあわせの歌”であると今でも想っています。
初期の愛は粗削りであって、年月が角をとっていくのですが・・・うまく研磨できるか欠けてしまうか割ってしまうか・・・それはまだあとの話。しあわせの原石を手に取った頃の、初夏のような歌だと思ってずっと大切にしております☆
still moreに収録のLIVEバージョンも、久保やんの軽やかなハモニカ&ハーモニー、そしてよく聴こえるギターの音。若きShoyanのご機嫌すぎる♪ひゅぅっふ~な合いの手☆ 
一緒に歌ってみるとわかるこのめっちゃ滑らかなメロディー!
なんと楽しそうなステージなのか。 

聴くたびに元気が出るでしょう!

Shoyanの振り幅の広い大感性の一曲、いつかステージで聴いてみたいと今でも想って居ます☆






※しかし、自分が吸うたばこを買い置き忘れた同居人を、咎めて怒鳴りつけるってどんだけ昭和の亭主関白野郎なんだこのオトコは(笑)、といつもモヤっとしていました。

でもおそらく今のShoyanなら歌う前に、

「こんなこと今はありませんよネ、きっと歌中の彼も若気の至りでまだ本当の愛を知っていなかったのでしょう・・・」

とMCで説明してくれそうです。

(そして続けて『わかれ道』を歌ってくれる妄想をしているのでした)
 ^^;(*´ω`)♪
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プロフィール

HN:
No Name 七氏
性別:
女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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