Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。

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もうすぐ十五夜。
流れる群雲の向こうに丸く張った月が出れば心もざわめく。皓々と輝く月夜もいいけど、そんな雲越しのお月さまもいいな。

本来ならば・・・
私にとっての月の景色は、Shoyan(の歌)との対話の場だった。月が出てくる歌、多いでしょう。しかもみんな大好きな歌でしょう。それはもう数々の歌を知った10代の頃からの、自然な心の持ちようだったのに・・・

ある時から、月を見上げることをやめていた時間が長かった。月が苦しく忌むものだった時があったのだ。でも、そんな暗い感性も、Shoyanとの距離のおかげでどこか遠くへ薄まって消えていった。今はまた愛しさの距離を測るフォーカルポイントとして欠かせないものに戻った。

純粋な気持ちで再びのShoyanの音楽と一緒に"月読"出来る自分がいる。

あの人はどこでこの月の光を浴びているの?
私が想ったことはあの月面で反射して、あの人の元に届くの?大昔からあの月を見て同じようなことを考えていた私が何人もいたはず。そして今もこの世界のどこかで、あなたに逢いたくてあの月を見上げる私がいる。

誰かを慕う小さな願いが束になって白く輝く。たったひとつで全てを受け止めている永い月は、どこにいても想いを託せる優しい鏡だ。

・・・

古暦の『月が射す夜』のイントロは、本当に、出の遅い臥待月に群雲が絡むようで、なんとも言えない妖しさがあって好きだ。一度寝て起きた夜のような、あやかしの時刻、丑三つの月・・・

その、言葉では喋りたくない時・・・
MoonyNightのオリジナル『月が射す夜』では、互いの視線だけで会話するような、月も澄んだ空に高いような、清かな光景が見えてくる。

けど・・・

一方、古暦のバージョンは、夜更けにふと目覚めてしまった夜空に低い月が出ていて夜風も止まっている。

満たされない衝動をもてあまして、寝息を立てて眠っている君を無言のまま再び求めてしまう・というような、そんな、"這う様な独りよがり"が感じられてDarkSideで良い・・・無性に良い。

このバージョンのShoyanの歌声(の録音)は案外細くて、アレンジもオリジナルよりエッジが甘いけど?何故か漂う色気はJUNチャンMagicなのかな(*´ω`)。
何だかいつまでもクセになるのだ。

・・・

そして、この歌に想う究極のアプローチは・・・互いに目の前にいなくても心の中が通じる間柄?(それは"静かな雨音"にも通ずる世界でしょうか)

時とか、空間を利用せずとも、既に逢えている無意識の疎通を想う。喋る以前に既存なのだ。ただその夜空の月を見上げるだけでいい。月光はそのものだけでは目に見えない。何かに当たったり反射したりして、蜂蜜のような光と、漆黒に分かれて物の輪郭を映し出す。それと同じなのだ。

そこにある扉に気付くか見落とすか、読めるか読めないか、そのあたりは意識してできるものじゃないのかもしれない。意識しようとするとそれは妄想やオカルトと紙一重になる危うさ=「Moony」?

だけど、野生だった頃の感性のために、大きなヒントをくれるこの歌。21世紀の今日ただいまだったらどんな風に歌ってくれるのだろう、感じさせてくれるのだろう、と毎回想いながらコンサートホールの暗闇の中で待っているのです。

・・・

~その風鈴、ナゼ音が途切れたのか?

風が止んだのか、それとも短冊が千切れて無くなってしまったのか?

人は"他"という風がなくては鳴れない。独りではやっぱり寂しいもの?・・・価値観という短冊が嵐にちぎれ飛んでしまっても、また付け替えれば良い。

「生まれ変わって新しい風を待てばいいんだよ」

って、何度でも何度でも・・・


言葉だけでは説明しきれないことを、ソッと含ませてる月光のまなざし・・・Shoyanの歌は、まなざしであって抱擁でもある。

さびしいものだけに解かるいつか失くした"無意識のピース"なのだと想う。Shoyanの歌の底にいつも流れている"絶対孤独"という結び目。自分の胸の中に射すこの月明かりで、これからまだ 残された夜にあといくつ見つけられるだろうか・・・



このロストな、失われた2020年の夏を、送ることも出来ないで新月のような気持ちで迎える秋だけど、孤独は絆だというお月さまからの慰めを受け取る気持ちで過ごしていきたい。




※そうそう、『月が射す夜』は古暦バージョンの中で風鈴のような音が微かに入っている。ウィンドチャイムの残り香か?別の鈴の音なのか?本当に微かだけど素敵♪Darknessな一連の中で最後に吹いてきた"改めた風"という感じがするのだ。
それに、詞の裏で刻んでるE.Gがカッコ良くて、なんだかもうすでに80年代の音がしてるネ(憧)。
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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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