Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。Shoyan的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。 管理者∶No Name 七氏−1.0

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「しろいとき」と読む、当て字は意外とめずらしいのでは?
このアルバムが出てから三度目の冬に一度書いた内容と、二十年以上経つ今とを混ぜて続けてみる。

・・・

♪外はガラス越しの冬 
 からからの街から
    君をさらってきたよ

恋をするとナゼ移動したくなるのだろう?
車で遠くまでデートしたり、逃避行したり、助手席に乗せたり乗ったり、二人だけの世界に籠もりたくなる。でも、恋が非日常であるうちは愛ではない。二人の時間が重なり合って何かが生まれそうな時、次の世界が見えそうなとき、こんな甘い凪の時間が訪れるのだろうか。そういう時合いの歌に想える。


雪の日は静かだ。

♪不意に積もる雪の日の 
   やさしさが好きさ

気付いてもらえなくても置いておく心。
ない気配こそ曲者。
夜中に窓を開けたらいつの間にうっすら積もる初雪。それはとても女性的だけど、でも男心かもしれない。いつか溶けてしまうなんて意識もしないで、結晶したつかの間の立体を永遠と勘違いしてしまうひととき。

むしろ女は粉雪に隠れるアイスバーン。
迂闊に走れば定まらずに滑り落ちていく。
強く抱いたらその圧力で溶けてくる。

でも夢を見てしまう。
その刹那の雪を固めて作った雪うさぎが可愛くて仕方ない二人。

第三者からするとアヤウクて、当事者目線と傍観者目線とでは大いに解釈の違う儚い時間に思える。

♪いとしさも 君の弱さも 
 温もり欲しがる背中も
 いつの日かきっと未来へ 
 たどり着ける気がした

刹那の中に永遠を見る余裕。
俗っぽく言えば「終わりよければすべてよし」?
いや、そんな風に言いたくない。
終わったことを歌うよりまだ見ぬ未来を歌う方が実は切ないのかもしれない。終りは現実だけど、未来は刻一刻と形を変えるから、”白くなくなった時=現実”に戻った時にどうなるのか、未来が幻想の範疇のまま持続していく甘美に囚われ過ぎれば、それは刹那い恋ではなくただの執着。

ただ今はそれを視界には入れたくないのだろう。現実逃避行の甘い道行。


・・・

この歌の中にある"思い出"が何なのかは知らない。
でも、

「アイシテルッテ イッタジャナイ」
これは際どい。
誰が言ってるんだろう?
そして、最初にアイシテルって言ったのは誰なんだろうね。

これはShoyanの"言葉攻め"なのだと思ってる。
火の熾きた薪の、立ち上がる炎を消そうと思って息を吹きかけたら、余計に燃え上がってしまうような、ナマナマしいチャレンジだ。

あの時キミは 

「あなたをアイシテル」

 って言ったじゃない?
あれは嘘だったの??

あの時ボクは

「君をアイシテル」 

って言ったじゃない?
その言葉信じてくれないの??

そんなことを熱い時間を中断してふと真顔で言われたらタイヘンですよ。(笑)
だがしかし、こういう妄想こそ伊勢正三のラブソングを聴く上での必須な醍醐味な訳で、シミュレーションを「実感」にいかに近づけるか・が自分の大切なShoyanの聴き方なのだ。

これは歌を聴くものの特権でもあり、誰からも侵されることのないものだと思う。妄想ありて後ラヴソングあり・なのだ。(本当はこのフレーズがどういう意味で置いてあるのかはわかりませんが)

元々の意味がどうであろうが、
何かに向けてのリアクションであろうが、
聴手の妄想は作り手でさえも干渉出来るものではない神聖なものなのだと、胸を張っていたいと思う。


で、カンケイないけれど、この歌、勝手に信州の佐久とか小諸あたりのイメージです。
(なんでかはナイショ)


♪そのイントネーションたまらない子守唄

これって同行者が同郷だからってことだろうか?
そのイントネーションに馴染みがあるから安らぎなのか、それとも未知の故郷の純朴さを感じて安らぐのか?ずっと決められずに面白い。

二人が逃げ出してきたのは”からからの街”からだから都会みたい?
でも、それ以前に”夏の君”がいた”遠い町”もある。
そしてこの雪の逃避行先。
舞台は三箇所もあるの?

(これをNAKASHIBETSU現象という!?)

よく、女の子の可愛い方言日本一ってどこ?なんていうランキングがあるけれど、それって結構西の方が多い気がします。この歌ではどんなイントネーションで何をささやいてくれたのだろう。

その”遠い町”の言葉なのだろうか・・・

”ソバカス素敵さ”ということは化粧もしていないすっぴんで、腕の長く見えるノースリーブで、夏の君は少なくともラフでカジュアルな感じなのに、今や”髪をほどいて明かり淡く落とした”なんて、クラクラするような艶っぽさを纏う存在に変化している。このギャップ萌えよ・・・と悶であります。

(ソバカスは露出した肩などにあったのかもしれませんが…)


当時のTOMOKO氏のピアノ、生真面目でとても誠実な音だ。「けんかのあと」でもたゆみないキッチリしたピアノを聴かせてくれた。Shoyanの水モノな感じの音をクリップボードに留める役目があるのかな。この曲の緊張感と色っぽさの振り子の音なのかもしれない。少しだけ先走ってむしろ主導権感じるのが興味深いのです。

あと、Shoyanご自身が一人で全部やっているだけあって、ハモる声までShoyanで、そこに今までにない響きがある。1×1=1000。しかもガットギターが沢山束ねてあって、湯の滴・ツララの雫・ガラス窓の結露、今隠している涙、その他色んなシズクがふんわりと雪に変わって積もっていく。実は当時この曲だけは他の第三者のアレンジでも聴いてみたいと思ったりした。もう少しリズムのはっきりした起承転結が聴こえるような作りで、と。

でも今はコレがイイと想う(涙)。
互いの心の中で、もやもやと生まれたり沈んだり絡んだり離れたりする”恋の気”の不確かさが漂っていて凄く好きだ。

いつか溶けてしまう雪に、ほんの一瞬だけ地肌のような現実を隠してもらって逢う一夜。
雪の下の方が暖かいから、愛してる気持ちを春まで埋めてみるのもいいのかもしれない。

・・・

Re-bornの中で『二人だけの未来』というフレーズを耳にしたときにまずこの曲が浮かんだ。白い時刻の時点では”気がした”だけで先は吹雪いて見通せない。でもむしろそういうあやふや・無理め・な感じのほうが切なくて、今はこちらの遣る方無さを再度味わってみたいと想っています。


  南天の二つ実残して雪うさぎ
  一夜の誓いも儚く解けて

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飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
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林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

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