Nanashiのものろーぐ

こっそり言いたい放題ブログです。伊勢正三的LoveSongの世界に浸るココロミ&more&迷走必至(´∀`) ※無断転載・引用はおことわりいたします。 管理者∶No Name 七氏−1.0

2025/09    08« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  »10
そう、今の季節・今のこころに如実にフィットするこの曲を聴いて泣こう。

夏終わりのS級名曲。
去年『心のままに』を書いたのが昨日のことのようで、この一年、特に今年に入ってからの自分は心身ともに記憶がないほどつらたんだったなぁと、夏の終わりに我に還って少し自覚できるようになりました。この歌を今想い出してホッとしています。

・・・

この『思案のスクリーン』は、当時持っていた月間明星の付録(ヤンソン!)に載っていたのを覚えています。新アルバム紹介だったのか、、、その頃伊勢正三という人を知らなかったので”柏原芳恵ちゃんの新曲”という認識でした。(当時「思惑」と思ったら「思案」だったので意識に残っていたらしい)

その後、伊勢正三の存在を知り、沢山の曲を後から追いかけていく中で、師と仰ぐ古参ファンの人から提供曲のことを教えてもらい、その中にこの歌がありました。私の好きなBossaテイストの夏終わりの曲、いっぺんで大好きになりました。その時にヤンソンを思い出して「あぁ、知らず知らず目にしていたんだな」って嬉しくも思った想い出の曲です。

よく考えてみれば南こうせつ氏の『夏は知ってる』と同年の作品で、なんとなくまるで裏表・兄弟のような曲だとも思っている。その頃のShoyanの心の海辺が見えるようだ。この頃(前年1982年)サザンオールスターズの『夏をあきらめて』という曲があった。世の中は成長期の真夏の熱い喧騒よりも、フト我に還った夏の陰りに傾いていたのかもしれない。1983年前後のShoyanの中の夏も少しCOOLだったのかなって想像する。


・・・

♪ずぶ濡れの雨の海岸に
 たおれたパラソル夏の日の

場面は夏の終わりだけれど夕景やオレンジなどの暖色系ではなく、全体的に青緑がかった印象派の俯瞰の景色。具体的ではない抒情がすごく好きなのだ。例えば『汐風』や『海辺のジャパニーズ・レストラン』のような暖かサミシイ要素はないけれど、かといって突き放すようなクールさではなくShoyanが一番得意とされる?”独り立ちしている寂しさ”が毅然とあって、そこにすごく共感するのだ。さみしくないさみしさを知る者の視点。だから繰り返し聴けるのかもしれない。

青い夏という単語はあるけれど、どこか海の青さはもっと複雑で、過ぎた海ならなおさらに翡翠のようなグリーンも忍ばせて、、砂浜のベージュ、貝殻の薄ピンク、日焼た肌の褐色、出会いの雨の海岸の鈍色、都会のくぐもった白い青空とシルバーに光るビルディング、沈んでいく心の中の深い藍色・・・その色だけをのせていけばこの歌が視える気がする。

その視え方は言葉だけではなく、むしろメロディーの印象も大きい。この歌のメロディーラインが私には泣けてくる心地なのです。手を伸ばしたり引き寄せたり、縦横無尽にクルクルと回す日傘のように・・・Shoyanのサウダージ極まっています(涙)。

♪バス停~、アドレス~、の箇所なんてとてもShoyanらしい切ない音でグッとくるのだけれど、それはとても難しくて、歌い切っている当時のアイドル歌手さんは偉いなぁって尊敬の念も抱くのであります。またドラマチックかつ洒脱なアレンジが素晴らしくて、キャッチーなイントロからつい全部最後まで聴きいってしまう隙のなさが心憎い。(後日調べたら編曲:服部克久御大であったのに納得。ちなみにさだまさし氏の『推理小説(ミステリー)』にアレンジのテイストがちょっと似てるなって思ってました^^;)


思案とcyan?
この曲は本当にShoyanらしい絵の具で塗られている小さな絵。
質のいいシンプルな額縁の編曲に収まったひと夏分の壁掛け作品。
とても軽やかに垢ぬけた印象の底に、つげ義春の『海辺の叙景』に通じるような静かな移ろう虚があって、そこに自分のさみしさが嵌っていく・・・


♪だけど知らず知らず
♪そして知らず知らず

どうしてしまうというのか?

都会に戻って日常に埋もれても
だけど遠隔地で起きた夏のひとときを知らず知らず想い出してしまう

都会に戻って日常に埋もれてしまえば
そしてそのうちその夏のひとときは知らず知らず忘れていく

・・・と、
それは貝殻の中のアドレスの行方次第ってこと・・・
恋の満ち潮と引き潮、やはり、SO COOLですね(涙)。

毎年この時期、数週間だけ聴く大切な一曲です。




※そうそう、関係ないですが、今検索していたら世のサブスクや販売サイトでは南こうせつ『夏は知っている』と表記されていた。おいちゃん公式では『~知ってる』となっている。そしてJASRACで検索すると・・・ローマ字表記が謎過ぎるのだ(>_<)ワカラヌw
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
管理人のみ閲覧

プロフィール

HN:
No Name 七氏−1.0
性別:
女性
職業:
飲食店勤務のち遺跡発掘作業員のち学生寮管理人(いまここ)
趣味:
林道歩き・鉱物鑑賞
自己紹介:
伊勢正三ファン歴は浅いです。ソロの正やんしか知りません。行けるコンサートも少なく、ラジオ番組などは聴いたり聴かなかったりなので、既出なことも知らずに勝手なことを妄想して書いたりしています。「ものろーぐ」カテゴリの文章は最近の曲をのぞいて、以前書き溜めておいたものを手直しして載せています。

☆提供曲などに関してべいどん氏のご協力をいただきました。心から深謝いたします。ありがとう!

☆ミラーサイト(予備)
http://shoyanlove774.jugem.jp/
このブログサーバーが落ちて表示されない場合は↑に避難しています。

検索窓的な♪

☆曲目や記事の内容単語など、ここから検索できます

フリーエリア

P R

フリーエリア

フリーエリアすますまほ

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- Nanashiのものろーぐ --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS /  /